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ネオン・デーモン The Neon Demon (2016)

モデルとして成功していく少女の異様な体験と欲望渦巻くファッション業界の光と闇を描く、監督、原案、脚本ニコラス・ウィンディング・レフン、主演エル・ファニングカール・グルスマンジェナ・マローンベラ・ヒースコートアビー・リー他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ニコラス・ウィンディング・レフン
製作
レネ・ボーグルム
シドニー・デュマ
ヴァンサン・マラヴァル
製作総指揮
クリストフ・ランデ
ブラヒム・シウア
クリストファー・ウッドロウ
マイケル・ベイシック
スティーヴン・マーシャル
ミシェル・リトヴァク
ゲイリー・マイケル・ウォルターズ
ジェフリー・ストット
マニュエル・シーシュ
マシュー・リード
ヴィクター・ホー
レイチェル・ディック
ソール・シグルヨンソン
原案:ニコラス・ウィンディング・レフン
脚本
ニコラス・ウィンディング・レフン
メアリー・ロウズ
ポリー・ステンハム
撮影:ナターシャ・ブライエ
編集:マシュー・ニューマン
音楽:クリフ・マルティネス

出演
ジェシー:エル・ファニング
ディーン:カール・グルスマン
ルビー:ジェナ・マローン
ジジ:ベラ・ヒースコート
サラ:アビー・リー
ジャック・マッカーサー:デズモンド・ハリントン
ロバータ・ホフマン:クリスティーナ・ヘンドリックス
ハンク:キアヌ・リーブス
ロバート・サルノ:アレッサンドロ・ニヴォラ
マイキー:チャールズ・ベイカー
キャスティング・ディレクター:ジェイミー・クレイトン
ロバート・サルノのアシスタント:ハウダ・シュレタ

フランス/デンマーク/アメリカ 映画
配給
アマゾン・スタジオ
Broad Green Pictures(北米)
2016年製作 117分
公開
フランス:2016年6月8日
デンマーク:2016年6月9日
北米:2016年6月24日
日本:2017年1月13日
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $1,333,120


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
ジョージア州の田舎町から来た16歳のモデル、ジェシー(エル・ファニング)は、知り合った写真家のディーン(カール・グルスマン)の過激な撮影を終えて控室に戻り、メイクアップ・アーティストのルビー(ジェナ・マローン)に話しかけられる。

両親のことなどを訊かれていないと答えたジェシーは、ルビーからパーティーに誘われる。

会場のトイレでモデルのジジ(ベラ・ヒースコート)から完璧な美しさだと言われ、両親がいないことを話し他の身内のことを訊かれたジェシーは、誰もいないと答える。

ジジから恋人のことも訊かれ、その場にいた同じモデルのサラ(アビー・リー)から、誰と寝ているのかとも訊かれたジェシーは、街に来たばかりで知人はいないと答えて、男性経験は何度もあると伝える。

会場に戻ったジェシーらは、ショーを楽しむ。

翌日、モデル事務所のオーナー、ロバータ・ホフマン(クリスティーナ・ヘンドリックス)に会い、ディーンの写真を見せたジェシーは、撮影したのは恋人かと訊かれ、ネットで知り合っただけだと答える。
...全てを見る(結末あり)

危険だと忠告したロバータは、ジェシーに魅力を感じて、プレッシャーに負けなければニューヨーク進出も夢でないと伝える。

ジェシーに可能性を感じるロバータは、一流の写真家ジャック・マッカーサー(デズモンド・ハリントン)に撮影してもらうと伝えて、書類上の手続きを済ませようとする。

高校の卒業を確認したロバータは、ジェシーがまだ通っていることをしる。

ロバータから保護者の同意書を渡されたジェシーは戸惑い、年を聞かれたら19歳と答えるようにと言われる。

モーテルに戻ったジェシーは、同意書に自分でサインしてしまう。

ディーンと出かけたジェシーは、丘の上から街を眺めながら、自分には才能はないが美貌で稼げると伝える。

才能はあると言われたジェシーは、事務所からは19歳と言うようにと指示されたが、実際は先月で16になったばかりだとディーンに伝える。

ジェシーが未成年者だと知り帰ろうとしたディーンは引き留められ、正しいと思うことするべきだとジェシーに助言する。

モーテルに送ってもらったジェシーは、キスもしないまま部屋に向かい、月を見るようにと声をかけるディーンと、またデートすることを約束する。

部屋に入いろうとしたジェシーは、電気も点かず何かいたために驚き、管理人のハンク(キアヌ・リーブス)の元に向かい、部屋に何かがいたことを伝える。

マイキー(チャールズ・ベイカー)を連れて部屋を確認したハンクは、その場が荒らされているために、ジェシーに弁償を求める。

ジェシーから自分のせいではないと言われたハンクは、その場に山猫がいることに気づく。

翌日、スタジオに向かったジェシーは、その場にいたルビーにメイクしてもらい、ジャックの撮影が始まる。

気難しいジャックは、ルビーを含めた全員を帰らせて、ジェシーを全裸にして撮影する。

スタジオから出て来たジェシーに声をかけたルビーは、ジャックから、出来がよければ雑誌系に使うかもしれないと言われたことを知る。

ジャックには用心するようにと忠告したルビーは、何かあったら連絡することをジェシーに約束させて電話番号を教える。

ダイナーでジジとサラと話したルビーは、ジェシーが街に来たばかりでジャックに撮影されたことを知り驚く二人に、彼女は大スターになりそうだと伝える。

ルビーは、ジェシーには光るものがあると話す。

ショーのオーディションをするファッション・デザイナーのロバート・サルノ(アレッサンドロ・ニヴォラ)は、サラには興味を示さなかったものの、ジェシーを見て心を奪われ彼女を選ぶ。

ショックを受けたサラは、トイレの鏡を割ってしまい、それに気づいたジェシーは、サラから、皆が自分に注目していたと言われ、どんな気分か訊かれる。

サラに鏡の破片で手を傷つけられたジェシーは、傷を噛まれたためにその場から逃げる。

葬儀社に向かったルビーは、遺体のメイクもしていた。

モーテルに戻り、ハンクに知られないようにして部屋に入ったジェシーは、傷を消毒して痛みに耐える。

訪ねて来たディーンから花束を受け取ったジェシーは、失神してしまう。

ベッドで目覚めたジェシーは、ディーンに抱きつく。

山猫の件でハンクと話したディーンは、部屋の弁償するものの、少女趣味だと言われる。

部屋に戻ったディーンは、ジェシーの傷を手当てする。

ジェシーがロバートのショーに出ることを知ったジジは、嫌味を言って、自分は仕事のために整形したことなどを話す。

ロバートに呼ばれたジェシーはトリに出てもらうと言われ、ショーは成功する。

クラブに向かい、ジェシーからディーンを紹介されたロバートは、ジジが美しいか彼に尋ねる。

”いい”としか答えないディーンに、その言葉を待っていたというロバートは、作り物でも偽物でもないジェシーをガラスの海の中のダイヤだと表現する。

内面が大切だと言うディーンに、ジェシーが美しくなければ見向きもしないだろうと伝えたロバートは、美はすべてではなく唯一のものだと話す。

ジェシーに帰りたいと伝えたディーンは、帰ればいいと言われたために席を立ちその場を去る。

モーテルに戻ったジェシーは、待っていたディーンから自分は何なんだと訊かれる。

自分がモデル達に憧れているのではなく、皆が自分に憧れているとディーンに伝えたジェシーは部屋に戻る。

ディーンからもらった花を捨てたジェシーは眠ってしまい、ハンクにナイフを口に入れられて脅される夢を見る。

目覚めたジェシーは、誰かがドアを開けようとしたために怯え、隣の部屋で女性が襲われている声を聴く。

ルビーに電話をしたジェシーは、安全なので自分の元に来るようにと言われる。

自分の家ではなく留守番をしているだけだと言うルビーは、シャワーを浴びたジェシーの髪をとかしながら彼女に迫る。

それを拒んだジェシーは、本当は男性経験はないと言ってウソをついたことをルビーに伝える。

再びジェシーに激しく迫ったルビーは拒まれたため、何も話さずに部屋を出る。

翌日、遺体のメイクをしていたルビーは、ジェシーを想いながら屍姦する。

メイクをしてドレスを着たジェシーは、水の入っていないプールの飛び込み台に立つ。

現れたルビーに、母から”お前は危ない子”だと言われたことを話したジェシーは、皆、整形などをして自分に近づきたいと話す。

家に入ったジェシーは、その場にいたジジにパーティーでも始めるのかと尋ね、襲い掛かってきたサラから逃げる。

ナイフを持って抵抗しようとするジェシーは、二人に追いつめられ、ルビーにプールに突き落とされる。

ルビーらは、瀕死のジェシーに迫る。

ジェシーの血を浴びた三人はバスルームに向かい、血まみれでバスタブに入るルビーは、シャワーで血を洗い流すジジとサラを見つめる。

翌日、上半身裸でプールサイドの植木に水をやったルビーは、プールの血を洗い流す。

ジェシーを埋めた場所で過ごしたルビーは、その夜、全裸で儀式を始め、彼女の性器からは血液が流れだす。

翌日ジジは、サラの運転でジャックの撮影に向かう。

モデルのアニーから、仕事を取られたことがあるか訊かれたサラはあると答える。

どうしたかを訊かれ、食べたと答えたサラの言葉を聞いたジジは動揺する。

撮影は始り、ジャックは、ジジを待っていたサラに使いたいと伝えて、アニーをクビにする。

プールを見ながら気分が悪くなったジジはその場を離れ、様子を見に行ったサラは、彼女がジェシーの眼球を吐いたために驚く。

自分の中からジェシーを出さなくてはならないと言いながら、ジジはハサミで腹部を切り裂き息絶える。

眼球を拾って飲み込んだサラは、撮影に戻る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ジョージア州の田舎町からロサンゼルスに来た16歳のモデル、ジェシーは、メイクアップ・アーティストのルビーと知り合い優しくされる。
ネットで知り合った写真家ディーンが撮影した写真を持参してロバータのモデル事務所に向かったジェシーは、その場で気に入られ、一流の写真家ジャックに撮影してもらうことになる。
街に来たばかりであるにも拘らず、ジェシーがジャックに撮影されたことに驚くモデルのジジとサラは、整形や絶食で美を保つ自分達とジェシーの自然の美しさを比較されることを気にする。
その後、ファッション・デザイナーのロバートもジェシーに心を奪われ、ショーは成功する。
ジェシーは次第に、皆が自分の美しさに憧れると考えるようになるのだが・・・。
__________

ブロンソン」(2008)など多くの話題作を手掛けるニコラス・ウィンディング・レフンが、原案と脚本を兼ねて監督した意欲作。

モデルとして成功していく少女の異様な体験と、欲望と嫉妬が渦巻くファッション業界の内幕を描く、美と恐怖が混在する世界を、ニコラス・ウィンディング・レフンの独特の映像センスと感性で描く異色作。

第69回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門でパルム・ドールを争った作品でもある。

美少女といえば疑う余地はない主人公を演ずるエル・ファニングなのだが、超一流のファッション業界でトップ・モデルになるスタイルや雰囲気があるようには思えない。

主人公に嫉妬する役の実際にスーパーモデルであるアビー・リーこそが”ファッションモデル”と言える存在なのだが、エル・ファニングの主演抜擢は、家出少女的な雰囲気の主人公が、”平凡”から本物の”美”に変化する様を強調するためのキャスティングであり演出だったのだろう。

自然の美しさを持つ少女から成功への道を歩む主人公を好演す入るエル・ファニング、彼女を優しく見守る写真家の青年カール・グルスマン、悪魔のような存在のメイクアップ・アーティストを印象深く演ずるジェナ・マローン、主人公に嫉妬するモデルのベラ・ヒースコートアビー・リー、一流の写真家デズモンド・ハリントン、モデル事務所のオーナー、クリスティーナ・ヘンドリックス、ファッション・デザイナーのアレッサンドロ・ニヴォラ、主人公が暮らすモーテルの管理人を怪演するキアヌ・リーブス、その友人チャールズ・ベイカー、キャスティング・ディレクターのジェイミー・クレイトンなどが共演している。


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