1982年からABCでテレビ放映されたデヴィッド・ザッカー、ジム・エイブラハムズ、ジェリー・ザッカーによるコメディ・シリーズ”Police Squad!”を基に製作された「裸の銃を持つ男」シリーズの第3作。 結婚して警官を引退していた主人公が再び起きるテロを阻止しようとして巻き起こす騒動を描く、製作総指揮、原作、脚本デヴィッド・ザッカー、監督ピーター・シーガル、主演レスリー・ニールセン、プリシラ・プレスリー、ジョージ・ケネディ、O・J・シンプソン、フレッド・ウォード、キャスリーン・フリーマン、アンナ・ニコル・スミス他共演の爆笑コメディ。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・シーガル
製作
ロバート・K・ワイス
デヴィッド・ザッカー
ギル・ネッター
製作総指揮
ジム・エイブラハムズ
デヴィッド・ザッカー
ジェリー・ザッカー
原作
”Police Squad!”
デヴィッド・ザッカー
ジム・エイブラハムズ
ジェリー・ザッカー
脚本
デヴィッド・ザッカー
ロバート・ロキャッシュ
パット・プロフト
撮影:ロバート・M・スティーヴンス
編集:ジェームズ・R・シモンズ
音楽:アイラ・ニューボーン
出演
フランク・ドレビン:レスリー・ニールセン
ジェーン・スペンサー=ドレビン:プリシラ・プレスリー
エド・ホッケン:ジョージ・ケネディ
ノードバーグ:O・J・シンプソン
ロッコ・ディロン:フレッド・ウォード
ミュリエル・ディロン:キャスリーン・フリーマン
タニヤ・ピータース:アンナ・ニコル・スミス
パプシュミア:レイ・バーク
テッド・オルセン:エド・ウィリアムス
ルイーズ:エレン・グリーン
タイロン:ブルース・A・ヤング
看守:R・リー・アーメイ
アイゼンドラス医師:アール・ボーエン
指揮者:ビル・アーウィン
テレプロンプター:デヴィッド・ザッカー
チューバ奏者:ロバート・K・ワイス
本人:ジェームズ・アール・ジョーンズ
本人:オリンピア・デュカキス
本人:モーガン・フェアチャイルド
本人:ヴァンナ・ホワイト
本人:メアリー・ルー・レットン
本人:ウィアード・アル・ヤンコビック
本人:エリオット・グールド
本人:マリエル・ヘミングウェイ
本人:ラクエル・ウェルチ
本人:フローレンス・ヘンダーソン
本人:シャナン・ドハーティー
本人:ピア・ザドラ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1994年製作 82分
公開
北米:1994年3月18日
日本:1994年8月13日
製作費 $30,000,000
北米興行収入 $51,132,600
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
結婚して警察を退職したフランク・ドレビン(レスリー・ニールセン)は、未だに捜査する夢に見てうなされ、妻ジェーン(プリシラ・プレスリー)は、そんな彼を心配する。
ステッツビ刑務所。
爆弾の専門家で凶悪犯である息子のロッコ・ディロン(フレッド・ウォード)に面会した母親ミュリエル(キャスリーン・フリーマン)は、テロリストのパプシュミア(レイ・バーク)を伴っていた。
パプシュミアは、アメリカでの更なる破壊活動をディロンに依頼する。
500万ドルの報酬でそれを受けたディロンは、ある計画を考えていた。 弁護士のジェーンの代わりに主夫をする日々を送るドレビンは、スーパーで買い物中に強盗を逮捕しようとするものの、辞職したことに気づく。 ドレビンは、上司エド・ホッケン警部(ジョージ・ケネディ)や同僚ノードバーグ(O・J・シンプソン)に退職を祝ってもらい、別れた日のことを思い出す。 結婚して半年、ジェーンと共にアイゼンドラス医師(アール・ボーエン)の診察を受ける。 子供がほしいジェーンと、こんな時代に子育ては大変だと言って不安を口にするドレビンだったが、二人の愛は変わらなかった。 数日後、訪ねて来たホッケンとノードバーグから、市庁舎爆破犯捜査の協力を求められたドレビンは、共犯と思われる看護師タニヤ・ピータース(アンナ・ニコル・スミス)の写真を見せられる。 ドレビンは、1970年代に起きたディスコでの殺人事件で、被疑者の愛人タニヤを、ホッケンとノードバーグと共に尋問したことを思い出す。 タニヤを調べてほしいと言われたドレビンは、退職した身であるものの、ホッケンとノードバーグの頼みを断れずに病院に向かう。 患者を装って診察を受けることになり看護師タニヤに呼ばれたドレビンは、そこが精液バンクと不妊治療科だと気づかない。 どこかで会ったことがないかと聞かれたドレビンは白を切り、隙を見て彼女の資料を調べ住所を口紅でハンカチに書く。 帰宅したドレビンに迫ろうとしたジェーンだったが、それを拒む彼が復職したことを疑い家を出てしまう。 翌日ジェーンは、親友のルイーズ(エレン・グリーン)と共に旅に出る。 警察署に向かったドレビンは、ホッケンとノードバーグらに歓迎され、鑑識主任のテッド・オルセン(エド・ウィリアムスから、使われた爆薬が粉末状だったことを知らされる。 調査の結果、刑務所に収監中のロッコ・ディロンに行きついたことを知ったドレビンは、捜査への協力を申し出て復職する。 ステッツビ刑務所。 脱獄を考えるディロンは計画書をタイロンに渡そうとするものの、看守(R・リー・アーメイ)に奪われてしまう。 騒動を起こしたドレビンは、囚人達が暴動を起こした隙にその計画書を確認する。 ディロンに信用されたドレビンは、タイロンが独房に入れられたため、脱獄計画を進めてトンネルを掘る。 その頃、強がりを言って家を出たものの、ジェーンはドレビンのことが忘れられなかった。 自宅に電話をしたジェーンは、留守電のメーッセージを聞いて涙する。 ハンカチに女の住所が書いてあったために、ジェーンは、ドレビンがその場にいると考える。 脱獄に成功したドレビンとディロンは、ミュリエルの車で隠れ家に向かう。 その場にいたタニヤは、ドレビンとどこかで会ったように思い気になり、ディロンとミュリエルも警官だと疑う。 ドレビンがそれを否定するため、三人は彼を信用する。 その夜、タニヤに迫られたドレビンは、ジェーンが現れたために驚き、彼女に何も知らない振りをするよう小声で伝える。 ジェーンを人質にすると言うドレビンの意見を、ディロンは受け入れる。 翌日、ディロンは、世界的なイベントで使う爆弾の威力を確かめる。 アカデミー賞授賞式。 ディロンは、封筒を見張る担当者を誘惑するようタニヤに指示する。 ミュリエルに自分が刑事だと伝え車に拘束したドレビンは、爆破を阻止するためにジェーンと共に会場に向かう。 警察に連絡することができず入場も拒まれたドレビンは、ウィアード・アル・ヤンコビックとヴァンナ・ホワイトを襲い、タキシードとドレスを奪う。 タニヤが封筒の担当者の気をそらすことに成功し、その隙に、ディロンが爆弾を封筒に入れる。 授賞式は始り、会場に入れたドレビンとジェーンは、エリオット・グールドとマリエル・ヘミングウェイがプレゼンターを務める助演女優賞の受賞者発表だっために、封筒が爆破すると考える。 爆破は起きずに受賞者はメアリー・ルー・レットンに決まり、ドレビンとジェーンは、別の封筒を調べようとする。 監督賞の発表で、ラクエル・ウェルチと共に登場するはずのフィル・ドナヒューに扮したドレビンは、ステージに向かう。 ミュリエルを助けたディロンは、ドレビンが刑事だったことを知らされ、彼を殺そうとする。 ドレビンは、封筒を調べるジェーンを気にしながら候補者を発表する。 その頃、ホッケンは、ドレビンが授賞式に出ていることを知り、ディロンが狙ったのがその場だと気づき会場に急行する。 ラクエル・ウェルチは受賞者を発表しようとするが、封筒を奪ったドレビンは、意味不明なことを言い始める。 封筒を奪い返したラクエル・ウェルチと格闘になったドレビンは、それが爆弾でないことを確認する。 ジェーンはミュリエルに連れ去られ、ドレビンは彼女を捜そうとするが、アル・ヤンコビックとヴァンナ・ホワイトに見つかってしまう。 その場から逃げたドレビンは、ステージ上のピア・ザドラのパフォーマンスに紛れ込む。 そこでも騒動を起こしたドレビンは、楽屋に隠れていたタニヤに言い寄り、ジェーンと爆弾の場所を聞く。 ジェーンの居場所は知らないものの、爆弾は作品賞の封筒だと言うタニヤは、足を洗いたいと伝えてドレビンに迫る。 タニヤが男だと知ったドレビンは驚き、作品賞を発表するジェームズ・アール・ジョーンズとオリンピア・デュカキスが登場したステージに向う。 二人が手にした封筒を調べたドレビンは、それが爆弾だと確認するが、ディロンとミュリエルがジェーンを人質に取って現れる。 ドレビンらは銃を手にしたディロンに脅され、駆けつけて舞台脇にいたホッケンらも手出しできない。 ミュリエルを倒したドレビンは、ジェーンを連れて逃げたディロンを追う。 ノードバーグが封筒の爆弾を処理しようとするが、ジェーンを助けたドレビンに突き落とされたディロンが、その爆弾だけを掴む。 足にゴムロープが絡んでいたために反動で建物の天井を突き破ったディロンは、上空を飛行中のパプシュミアのヘリコプターに激突する。 トイレに入っていたパプシュミアは、便器から顔を出したディロンに驚き、次の瞬間ヘリは爆発する。 ステージに戻ったドレビンとジェーンは愛を確かめ合い、出席者から喝采を受ける。 9か月後。 生れた子が黒人だったために、憤慨したドレビンはノードバーグを疑う。 無事に男の子を出産したジェーンは、車椅子に乗り息子を抱いてホッケンと共に病室から出てくるが、ノードバーグを追うドレビンはそれに気づかない。
...全てを見る(結末あり)
囚人に扮したドレビンは、ディロンとタイロン(ブルース・A・ヤング)の監房に入れられる。
有名人達が続々と到着する中、ドレビンらも会場に到着し、ディロンは、受賞者発表の封筒に爆弾を紛れ込ませようとする。
ジェーンの出産に立ち会うドレビンは、ノードバーグと共に分娩室に向かう。
参考:
・「裸の銃を持つ男」(1988)
・「裸の銃を持つ男PART2 1/2」(1991)
・「裸の銃を持つ男PART33 1/3」(1994)
*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス。
結婚して警察を退職したフランク・ドレビンは、弁護士の妻ジェーンに代わり主夫をする日々を送っていた。
爆破テロ事件捜査の協力を、元上司ホッケン警部から求められたドレビンは復職するものの、それを不満に思うジェーンは家を出てしまう。
囚人に扮して刑務所に入ったドレビンは、爆弾犯である収監中のディロンに近づく。
その後、ドレビンと共に脱獄したディロンは、アカデミー賞授賞式会場を爆破する計画を実行しようとする。
自分を追って現れたジェーンが、妻だということを隠して人質にしたドレビンは、彼女と共にディロンの爆破計画を阻止しようとするのだが・・・。
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大爆笑人気シリーズの第3弾、最終作であり、デヴィッド・ザッカーは製作総指揮と脚本を担当し、前二作の彼に代わったピーター・シーガルの監督デビュー作となった。
物語の舞台は、前作のワシントンD.C.から再びロサンゼルスに戻り、結婚した主人公は警官を引退した設定になっている。
また、ドラマのキーマンとなる実在の大物が登場しない代わりに、テロのターゲットになるのがアカデミー授賞式会場と言うことで、豪華スターが登場する終盤は見ものだ。
冒頭の「アンタッチャブル」(1987)と「戦艦ポチョムキン」(1925)、「テルマ&ルイーズ」(1991)、「大脱走」(1963)など、お馴染みの名作パロディーも登場し、映画ファンを大いに楽しませてくれる。
北米興行収入は、前二作に比べて減ったものの、約5100万ドルの結果は、まずまず健闘したと言える。
結婚して警察を退職したものの、再び起きようとするテロを阻止するために復職する主人公を熱演するレスリー・ニールセン、夫婦の危機も乗り越える主人公の妻プリシラ・プレスリー、主人公を復職させる上司のジョージ・ケネディ、本作公開の三か月後に社会現象にまでなる”殺人事件”が起きる、主人公の同僚O・J・シンプソン、テロリストの要請を受けアカデミー賞授賞式会場爆破を企むフレッド・ウォード、その母親キャスリーン・フリーマン、その仲間であるアンナ・ニコル・スミス、第一作にも登場したテロリストのレイ・バーク、全作出演の鑑識主任エド・ウィリアムス、ジェーン(プリシラ・プレスリー)の友人エレン・グリーン、囚人のブルース・A・ヤング、刑務所の看守R・リー・アーメイ、主人公夫妻を診察する医師アール・ボーエン、指揮者ビル・アーウィン、テレプロンプター役でデヴィッド・ザッカー、チューバ奏者役で製作者のロバート・K・ワイス、アカデミー賞授賞式に登場するスター達、ジェームズ・アール・ジョーンズ、オリンピア・デュカキス、モーガン・フェアチャイルド、ヴァンナ・ホワイト、メアリー・ルー・レットン、ウィアード・アル・ヤンコビック、エリオット・グールド、マリエル・ヘミングウェイ、ラクエル・ウェルチ、フローレンス・ヘンダーソン、シャナン・ドハーティーなどが共演している。