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裸の町 The Naked City (1948)

女性殺人事件を担当するベテラン刑事と部下の捜査を描く、監督ジュールス・ダッシン、主演バリー・フィッツジェラルドハワード・ダフドロシー・ハートドン・テイラー他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ジュールス・ダッシン
製作:マーク・ヘリンジャー
原案:マルヴィン・ウォルド
脚本
アルバート・マルツ
マルヴィン・ウォルド
撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ
編集:ポール・ウェザーワックス
音楽
ミクロス・ローザ
フランク・スキナー

出演
ダニエル”ダン”マルドゥーン:バリー・フィッツジェラルド
フランク・ナイルズ:ハワード・ダフ
ルース・モリソン:ドロシー・ハート
ジミー・ハロラン:ドン・テイラー
ドナヒュー警部:フランク・コンロイ
ウィリー・ガルザ:テッド・デ・コルシア
ローレンス・ストーンマン医師:ハウス・ジェイムソン
ハロラン夫人:アン・サージェント
ポーラ・バトリー:アデレード・クライン
バトリー:グローバー・バージェス
ペレリ刑事:トム・ペディ
エドガー・ヒルトン:エニッド・マーキー
ピート・バックリス:ウォルター・バーク
マーサ・スウェンソン:ヴァージニア・マレン
パトロール警官:リー・シャムウェイ(クレジットなし)
ナレーター:マーク・ヘリンジャー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1948年製作 96分
公開
北米:1948年3月4日
日本:1948年12月28日
北米興行収入 $2,400,000


アカデミー賞
第21回アカデミー賞
・受賞
撮影(白黒)・編集賞
・ノミネート
原案賞


ストーリー
ニューヨーク
ある夏の夜、2人の男が、元モデルのジーン・デクスターをクロロホルムで眠らせて、浴槽で溺死させる。
翌朝、男の1人が酔って殺したことを後悔し、もう1人が彼を撲殺してイースト・リバーに投げ捨てる。
殺人課のベテラン刑事ダニエル”ダン”マルドゥーン警部補(バリー・フィッツジェラルド)と新人のジミー・ハロラン(ドン・テイラー)が、事件を担当することになる。
現場を調べたマルドゥーンは、殺人だったという検死官の判断を聞く。
さらにマルドゥーンは、ハロランが見つけた男性用のパジャマが、”フィリップ・ヘンダーソン”のものだということを家政婦マーサ・スウェンソン(ヴァージニア・マレン)に確認し、さらに、ジーンの高価な宝石がなくなっていることに気づく。
部屋にあった睡眠薬の瓶から、それを処方した医師がローレンス・ストーンマン(ハウス・ジェイムソン)だということが分かる。
マルドゥーンは、ヘンダーソンの他にフランク・ナイルズ(ハワード・ダフ)という男が部屋に出入りしていたことをマーサから知らされる。
ストーンマンに会ったハロランは、ジーンが興奮剤と睡眠薬を常用していたことを知る。
その後ハロランは、ジーンがモデルをしていたブティックに向かい、彼女が拝金主義者だったことを知り、友人で同僚のモデルのルース・モリソン(ドロシー・ハート)と話をする。
ジーンに恨みを持つ人物がいるか訊かれたルースは、彼女が死んだことをハロランから知らされて驚く。
指紋の他、決定的な証拠が現場から出ない中、署に戻ったマルドゥーンは、ナイルズを呼んで話を聞くのだが・・・。


解説 評価 感想
1940年代に入り活躍を始め、本作で一躍、脚光を浴びたジュールス・ダッシンが監督し、主演はバリー・フィッツジェラルドハワード・ダフドロシー・ハートドン・テイラーなどが共演した作品。

女性殺人事件を担当するベテラン刑事と部下の捜査を描く犯罪ドラマ。

殆どセットを使わない撮影による、殺人事件の地道な捜査を淡々と描くセミ・ドキュメンタリー映画。

ベテランとしての経験を生かし捜査を続ける主人公が、進展がない中で、時折見せる皮肉を込めたユーモアなどが効果的に挿入されているのが興味深い。

第21回アカデミー賞では撮影(白黒)、編集賞を受賞し、原案賞にノミネートされた。

2007年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

主演のバリー・フィッツジェラルドは、彼らしくユーモアをまじえた演技で、ベテラン刑事として、冷静に状況を判断しながら捜査を続ける主人公を好演している。

殺された女性と関係していた犯罪者でもあるハワード・ダフ、その婚約者で、被害者の友人であるモデルのドロシー・ハート、主人公と共に事件を捜査する新人刑事のドン・テイラー、主人公の上司である警部フランク・コンロイ、犯人のテッド・デ・コルシア、被害者と関係があった薬を処方した医師のハウス・ジェイムソン、ハロラン(ドン・テイラー)の妻アン・サージェント、被害者の両親アデレード・クラインとグローバー・バージェス、主人公の部下トム・ペディ、宝石を盗まれた夫人でルース(ドロシー・ハート)の母親エニッド・マーキー、殺される犯人の一人ウォルター・バーク、被害者の家政婦ヴァージニア・マレン、パトロール警官のリー・シャムウェイ、そしてナレーターは製作者のマーク・ヘリンジャーが担当している。


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