人気バラエティ・コメディ「セサミストリート」に登場した”マペット”による、1976~1981年に放映されたテレビ番組”マペット・ショー”に憧れた男性らが”マペット・スタジオ”の危機を救おうとしながら巻き起こす騒動を描くミュージカル・コメディ。 ”マペット”達の活動再開を描く12年ぶりに製作された映画版第7作。 主演ジェイソン・シーゲル、エイミー・アダムス、クリス・クーパー、ラシダ・ジョーンズ、ジャック・ブラック、アラン・アーキン、エミリー・ブラント他共演、監督ジェームズ・ボビン。 |
・コメディ
・エイミー・アダムス / Amy Adams / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・ボビン
製作
トッド・リーバーマン
デビッド・ホバーマン
脚本
ジェイソン・シーゲル
ニコラス・ストーラー
撮影:ドン・バージェス
編集:ジェームス・M・トーマス
音楽:クリストフ・ベック
出演
ゲイリー:ジェイソン・シーゲル
メアリー:エイミー・アダムス
テックス・リッチマン:クリス・クーパー
ヴェロニカ:ラシダ・ジョーンズ
本人:ジャック・ブラック
・カメオ出演
スモール・タウンの居住者:ウィリー・ネルソン
ツアーガイド:アラン・アーキン
ミス・ピギーの受付係:エミリー・ブラント
スモール・タウンの居住者:ファイスト
ホーボー・ジョー:ザック・ガリフィアナキス
アニモール:デイヴ・グロール
“パンチ・ティーチャー”のホスト:ケン・チョン
スモール・タウンの居住者:ミッキー・ルーニー
本人:ジェームズ・カーヴィル
本人:ウーピー・ゴールドバーグ
本人:セレーナ・ゴメス
本人:ニール・パトリック・ハリス
本人:ジャド・ハーシュ
本人:ジョン・クラシンスキー
人間のウォルター:ジム・パーソンズ
レストランの接客係:サラ・シルバーマン
・マペット
カーミット/ビーカー/リゾ/スタトラー:スティーヴ・ホイットマイヤ
ミス・ピギー/フォジー・ベアー/アニマル/サム:エリック・ジェイコブソン
ゴンゾ/ブンゼン/Dr.ハニューデュウ/ビューガード/ウォルドーフ:デイヴ・ゴールズ
スクーター/ミス・プーギー:デヴィッド・ラッドマン
シェフ/ロルフ/ペペ/ボーボー・ザ・ベアー:ビル・バレッタ
ウォルター:ピーター・リンツ
80’s ロボット/カミラ/アンクル・デッドリー:マット・ヴォーゲル
アメリカ 映画
配給 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ
2011年製作 102分
公開
北米:2011年11月23日
日本:2012年5月19日
製作費 $45,000,000
北米興行収入 $88,631,240
世界 $158,431,240
■ アカデミー賞 ■
第84回アカデミー賞
・受賞
歌曲賞”Real in Rio”
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
マペットと人間が共存する世界。
人間の兄ゲイリー(ジェイソン・シーゲル)と暮らすマペットのウォルター(ピーター・リンツ)は、”スモールタウン”に住んでいた。
やがて、ゲイリーだけが成長し、ウォルターは自分の身長が伸びないことで悩む。
そんなウォルターは、ある日、テレビで”マペット・ショー”を見て”カーミット”の大ファンになる。
それ以来ウォルターは、悲しいことなどがあっても、マペッツのことを考えれば、人生を楽しめることを知る。
大人になったゲイリー(ジェイソン・シーゲル)は、恋人のメアリー(エイミー・アダムス)とロサンゼルスに旅行に行くことになる。
それに同行することになったウォルターは、”マペット・スタジオ”に行けることを喜ぶ。 教師のメアリーを迎えにいったゲイリーは、ウォルターと共にバスで出発する。 ハリウッド。 ところが、ウォルターは、施設内が廃墟寸前の状態だったために驚いてしまう。 三人は、ツアーガイド(アラン・アーキン)に施設内を案内される。 カーミットのかつてのオフィスに向かった一行だったが、そこは入ることはできなかった。 ガイドは一行を倉庫へと案内するが、カーミットを崇拝するウォルターは、そのオフィスに入ってしまう。 そこに、石油王のテックス・リッチマン(クリス・クーパー)が、部下ボーボー・ザ・ベアー(ビル・バレッタ)とアンクル・デッドリー(マット・ヴォーゲル)、そしてスタジオの所有者のマペット達が現れる。 マペットは、30年前に交わしたカーミットの契約書を見せて、期限までに1000万ドルを集めれば、スタジオは返還されることになっていることを確認する。 ところがリッチマンは、この土地から石油が出ることを確信していたため、2週間後には採掘を始めることを考える。 それを聞いてしまったウォルターはショックを受けて、カーミットを捜して相談しようとする。 ゲイリーとメアリーにそれを話したウォルターは、”ベル・エア”のカーミットの家を訪ねる。 門を越えようとしたウォルターは、それに失敗しるが、そこに、憧れのカーミット(スティーヴ・ホイットマイヤ)が現れたために気を失ってしまう。 屋敷に案内されたゲイリーらは、マペット劇場を博物館にすると言っていたリッチマンが、施設を壊して石油を掘る考えだということをカーミットに伝える。 それを阻止するためには1000万ドルがいることを知ったカーミットは、ショーを開くしかないが、とてもそれは無理なことを語る。 長い間、仲間達にも会っていないカーミットは、世間からも忘れ去られていると言って落胆する。 しかし、ゲイリーらに励まされたカーミットは、彼らと共にリノに向かう。 カーミットは、フォジー・ベアー(エリック・ジェイコブソン)のショーを観て彼と再会して事情を話す。 フォジーは劇場の取り壊しを知り憤慨して、カーミットのショーの誘いを快く受ける。 その後、カーミットらは実業家となっていたゴンゾ(デイヴ・ゴールズ)を訪ねるが、忙しい彼に考えを伝えられず追い払われる。 しかし、昔を想いだしたゴンゾは、カーミットらに協力することを伝える。 その後、アニマル(エリック・ジェイコブソン)の元に向かったカーミットらは、彼の身元引受人ジャック・ブラックと彼を強引に引き離しその場を去る。 ロルフ(ビル・バレッタ)ら仲間達を集めたカーミットらは、パリで”ヴォーグ”の”プラス・サイズ”編集長となっていた、ミス・ピギー(エリック・ジェイコブソン)を訪ねる。 カーミットらは、予定が空かないためにミス・ピギーとの面会を断られるが、何んとか彼女のオフィスに侵入する。 カーミットだけと話すというミス・ピギーだったが、彼女の協力は得られなかった。 仕方なくカーミットらは、ミス・ピギーの代役ミス・プーギー(デヴィッド・ラッドマン)を仲間に入れて、企画のショーをテレビ局に売り込む。 どこの局でも断られてしまったカーミットらは、ネットワーク局”CDE”のヴェロニカ(ラシダ・ジョーンズ)に、訴えられて放送中止になった人気番組”パンチ・ティーチャー”の代わのショーを任される。 その頃、リッチマンはカーミットの動きを知り、対抗策を考える。 劇場に向かったマペッツは、ゲイリーとメアリーそしてウォルターの協力を得て、荒れ果てた内部をで掃除する。 ゲイリーが、ウォルターのことばかり気にしているため、旅行を楽しめないメアリーは不満を抱き始める。 翌日、カーミットらはリハーサルを始め、その場に現れたミス・ピギーは、ミス・プーギーを追い出してしまう。 カーミットはミス・ピギーを歓迎するが、ステージ上の仲間達は昔の勘が戻らない。 そんな時カーミットは、献身的に協力するウォルターにも、ショーに加わるようにと提案する。 メアリーは一人だけで観光を始め、何んとか楽しもうと努力する。 ショーに有名なホストを使うことを条件にしたヴェロニカは、それが不可能な場合は、番組枠を譲らないことをカーミットに伝える。 カーミットはリッチマンの元に向かい、劇場を貸してほしいことを伝える。 それを拒んで、約束が守れない場合には、マペッツのキャラクター名まで奪う契約だと言って、リッチマンはカーミットに警告する。 リッチマンはミス・プーギーと組み、”ムーペッツ”として売り出すことを伝え、マペッツを葬り去ると言って脅しをかける。 意気消沈してその場を去ったカーミットに代わり、ミス・ピギーが、ショーを引き継ぐことを仲間達に告げる。 メアリーの元に向かったゲイリーだったが、彼女は二人だけの時間を楽しむことができずに腹を立ててしまう。 戸惑うゲイリーは、エミリーの気持ちを確かめようとして、それウォルターに頼もうとする。 ゲイリーは、先延ばしにした約束をしていた日だったことに気づき、メアリーの元に向かう。 その頃、ミス・ピギーは有名人誘拐作戦を開始して、ジャック・ブラックを捕えて拘束してしまう。 ゲイリーは、メアリーが故郷に帰ってしまったことを知り心を痛め、スモールタウンに戻り彼女に謝罪する。 ミス・ピギーは、カーミットに有名人のジャック・ブラックを連れてきたことを伝え、彼にショーを始めることを告げる。 そして、マペッツのスタジオを救うための募金ショーは始まるが、観客はホーボー・ジョー(ザック・ガリフィアナキス)の一人だけだった。 その様子をテレビで知ったメアリーは、マペッツの元に戻ることを提案するが、ゲイリーは、決めたことは守ると言ってそれを拒む。 テレビは話題になり始め、募金や観客も集まり、ショーに協力するために、ウーピー・ゴールドバーグやセレーナ・ゴメスも姿を現す。 ウォルターの出番になるものの、彼は緊張を抑えきれずに逃げ出してしまい、ジャック・ブラックは拘束されたままショーに出される。 リッチマンは劇場に向かい、停電させてショーの進行を妨害する。 そこに、マペッツのことが気になったゲイリーとメアリーが現れて電気を復旧させたために、リッチマンは、電線を切断しようとする。 ところが、心まで悪に染まっていないと言うデッドリーは、ボスのリッチマンを裏切りそれを阻止する。 ミス・ピギーは、カーミットの気持ちを知り、それを受け入れ、二人はステージでデュエットする。 満員の観客は心地よい時を過ごし、アニマルはスティックを渡されて久し振りにドラムを叩き、マペッツの合唱が始まる。 パリに戻る気だった、ミス・ピギーを引き止めたカーミットは観客に挨拶する。 ヴェロニカは大いに満足し、約束の期限が近づき、1000万ドルには届いてはいなかったものの、カーミットは観客に感謝する。 残り時間数分、出し物がないマペッツは焦り、ゲイリーはウォルターを見つけて、ステージに上がるよう促す。 スモールタウンに戻ると言うウォルターに、マペッツをまとめて、活動を再開させたことの重要さを語ったゲイリーは、彼に自信を持つよう伝えて励ます。 休息時間は終わり、焦るカーミットとマペッツだったが、ウォルターが現れて、見事な口笛のパフォーマンスを披露する。 観客は、スタンディングオベーションでウォルターを称え、惜しみない拍手を贈る。 ところが、リッチマンが車で衝突して電柱を倒し、電話線を切断し、募金のカウンターは、あと1ドルで止まってしまう。 ステージに姿を現したリッチマンはゲーム・オーバーを宣言し、マペッツを追い払ってしまう。 ウォルターに、このままでは苦労が無駄に終わると言われたカーミットは、大切なのは、建物や土地ではなく仲間達だと語り、再出発を誓い、胸を張ってこの場を去ろうとマペッツに呼び掛ける。 入り口のドアを開けたカーミットは、大群衆が自分達のカムバックを歓迎していることを知り、ウォルターも含めたマペッツは大声援を受ける。 そして、ゲイリーは、その場でメアリーにプロポーズする。 その後リッチマンは、劇場と名前をマペッツに返還する。 ミス・ピギーは、カーミットとの生活を優先させるために表舞台から退く。
...全てを見る(結末あり)
三人は”マペット・スタジオ”に到着し、ウォルターは感激する。
*(簡略ストー リー)
人間の兄ゲイリーと暮らすマペットのウォルターは、ある日、テレビで”マペット・ショー”を見て感激し、カーミットに憧れるようになる。
大人になったゲイリーは、恋人メアリーと旅行することになり、ウォルターも同行しロサンゼルスに向かう。
ウォルターは、ハリウッドの”マペット・スタジオ”に着いて感激するが、施設は廃墟寸前だったために驚いてしまう。
閉鎖されていた、カーミットのオフィスに侵入したウォルターは、石油王リッチマンが、その場で採掘を始める考えを知る。
期限内に1000万ドルを用意できなければ、スタジオがリッチマンに取り壊されることになり、ゲイリーとメアリーにそれを話したウォルターは、マペットのリーダー、カーミットに相談するため彼を捜すのだが・・・。
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40~50代の方でも、楽しい想い出として記憶に残るはずの、”マペット”の活躍を描く実に愉快な物語。
ディズニー作品らしい、ファンタジックな内容とミュージカル・タッチの構成、そして”マペット”達の見事なパフォーマンスは、あらゆる年代が楽しめる作品と言える。
第84回アカデミー賞では歌曲賞”Real in Rio”を受賞した。
北米興行収入は約8900万ドル、全世界では約1億5800万ドルのヒットとなった。
”マペット・スタジオ”を救おうとする、ドラマの内容そのままという感じで、喜んで出演を承諾した豪華なゲスト出演者なども注目だ。
脚本も兼ねる主演のジェイソン・シーゲルとエイミー・アダムスは、”マペット”達の活躍の描写を邪魔することなく控えめな演技であり、要所要所で存在感を発揮する。
また、その主演を上回る熱演を見せる、演技派”堅物”という雰囲気があるクリス・クーパーの怪演は見ものだ。
テレビ局のプロデューサー役ラシダ・ジョーンズ、本人役ジャック・ブラックも、作品にアクセントを加えている。
”マペット・スタジオ”のガイド、アラン・アーキン、ミス・ピギーの受付係:エミリー・ブラント、劇場の観客役でザック・ガリフィアナキス、TV番組”パンチ・ティーチャー”のホストのケン・チョン、人間のウォルターで登場するジム・パーソンズ、レストランのウエイトレスのサラ・シルバーマン、スモール・タウンの居住者でウィリー・ネルソン、ファイスト、ミッキー・ルーニー、本人役でジェームズ・カーヴィル、ウーピー・ゴールドバーグ、セレーナ・ゴメス、ニール・パトリック・ハリス、ジャド・ハーシュ、ジョン・クラシンスキー、他、デイヴ・グロールなども出演している。