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運び屋 The Mule (2018)

90歳を過ぎてすべてを失い麻薬カルテルの運び屋となった園芸家の生き様を描く、製作、監督、主演クリント・イーストウッド、共演ブラッドリー・クーパーローレンス・フィッシュバーンマイケル・ペーニャダイアン・ウィーストアンディ・ガルシアタイッサ・ファーミガアリソン・イーストウッド他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧
クリント・イーストウッド / Clint Eastwood / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:クリント・イーストウッド

製作
クリント・イーストウッド
ティム・ムーア
ジェシカ・マイアー
ダン・フリードキン
ブラッドリー・トーマス
製作総指揮:アーロン・L・ギルバート
原案:サム・ドルニック”The Sinaloa Cartel’s 90-Year-Old Drug Mule”
脚本:ニック・シェンク
撮影:イヴ・ベランジェ
編集:ジョエル・コックス
音楽:アルトゥロ・サンドヴァル

出演
アール・ストーン:クリント・イーストウッド
コリン・ベイツ捜査官:ブラッドリー・クーパー
ウォーレン・ルイス主任特別捜査官:ローレンス・フィッシュバーン
トレヴィノ捜査官:マイケル・ペーニャ
メアリー・ストーン:ダイアン・ウィースト
ラトン:アンディ・ガルシア
ジニー:タイッサ・ファーミガ
アイリス:アリソン・イーストウッド
ティム・ケネディ:リチャード・ヘルド
バグ:ロボ・セバスチャン
アックスル:マニー・モンタナ
バルド・ロブ:ノエル・G
ルイス・ロカ:ユージーン・コルデロ
グスタボ:クリフトン・コリンズJr.
リコ:ヴィクター・ラサック
エミリオ:ロバート・ラサルド
エドゥアルド:ダニエル・モンカダ
フリオ:イグナシオ・セリッチオ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2018年製作 116分
公開
北米:2018年12月14日
日本:2019年3月8日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $103,804,410
世界 $174,804,410


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
2005年、イリノイピオリア
朝鮮戦争の退役軍人である80代のアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は、園芸家として成功していたが、家族よりも仕事を優先していることから、元妻メアリー(ダイアン・ウィースト)と娘アイリス(アリソン・イーストウッド)とは疎遠になっていた。

デイリリー品評会に参加したアールは、友人のティム・ケネディ(リチャード・ヘルド)に声をかける。

アールは見事に金賞を受賞し、参加者から祝福を受けスピーチをする。

結婚の日を迎えたアイリスは、アールが現れないために悲しみ、母メアリーからは諦めるようにと言われ、娘のジニーに慰められる。

バーにいたアールは、そのことを気にしてはいた。

12年後、2017年。
園芸の世界もインターネット販売などが主流となり、それを嫌うアールはその波に乗れなかったため、農場は財政破綻に直面し差し押さえられてしまう。

農場を去ったアールは、結婚式のリハーサルを控えるジニー(タイッサ・ファーミガ)を訪ね、彼女に歓迎される。

アールが来たことを知ったアイリスは話す気にもなれず、メアリーは、出席者の前で彼を非難する。
...全てを見る(結末あり)

その場を去ろうとしたアールは、ジニーのブライドメイドの友人リコ(ヴィクター・ラサック)から声をかけられる。

アールは、町を渡り歩くだけで金になる話があると言うリコから名刺を渡される。

テキサス州、エルパソ
ある場所に向かったアールは、武装しているエミリオ(ロバート・ラサルド)らから、何かをトラックに積み込むと言われる。

指示を受けたアールは携帯電話を渡され、積荷の中身は見るなと言われて目的地に向かう。

シカゴ
麻薬取締局DEA)のウォーレン・ルイス主任特別捜査官(ローレンス・フィッシュバーン)は、新任のコリン・ベイツ捜査官(ブラッドリー・クーパー)を歓迎する。

ベイツは、助手のトレヴィノ捜査官(マイケル・ペーニャ)と組むことになる。

アールは、現金が手に入ることで気分も楽になり、ドライブを楽しみながらイリノイ入りする。

ベイツとトレヴィノは、メキシコの麻薬カルテルを監視する。

目的地に着いたアールは、指示通りにトラックを止めて降りる。

戻ったアールはダッシュボードの封筒の大金を確認し、現れたバルド・ロブ(ノエル・G)から連絡先を渡されるものの、一度きりの仕事だと伝える。

一応それを受け取ったアールは、その場を去る。

ベイツとトレヴィノは、カルテルのルイス・ロカ(ユージーン・コルデロ)の元に向かい、情報の提供を強要する。

その後、アールはジニーの結婚式に出席し、メアリーと話をする。

農場の様子を見に寄ったアールは、取り戻したいと考える。

新車のトラックを購入したアールはエミリオに会い、荷物を積みスマートフォンを受け取り、前回と同じホテルに向かう。

2回目

旅を楽しみホテルに着いたアールは、車で寝ていたバルドを起こす。

カルテルのルイスと話したベイツとトレヴィノは、組織内で仕事を続けて情報を提供するよう指示する。

銀行に向かい農場を取り戻したアールは、資金難の退役軍人会を再開させることを考える。

アールは、エミリオの元に向かい荷物を積み、新しい携帯電話を受け取り出発する。

3回目

途中、積荷が気になったアールは、トラックを止めて中を確認し、それが麻薬だったために驚く。

そこに現れた警官から声をかけられたアールは焦り、警察犬がいることを知り、痛み止めのクリームを嗅がせて、何とかバレずに済む。

ベイツとトレヴィノはルイスに会い、各地から”運び屋”がブツを運んでいることを知る。

荷物を届けたアールは報酬の大金を受け取り、それを退役軍人会に寄付する。

盛大なパーティーが開かれ、アールは皆から感謝される。

5回目

今回の旅でアールは、前回を上回る大金を手に入れる。

カルテルのボス、ラトン(アンディ・ガルシア)は、”タタ”(お爺さん)と呼ばれていたアールに大量のブツを運ばせるため、部下のフリオ(イグナシオ・セリッチオ)に監視させようとする。

それを不満に思うフリオは、嫌ならグスタボ(クリフトン・コリンズJr.)に行かせると言われたためにラトンに従う。

アールに指示したフリオは、エミリオらに荷物を積ませ、トラックに盗聴器を仕掛ける。

8回目

後続のフリオとサルに監視されながら街道を進むアールは、車がパンクした家族に手を貸す。

その夜フリオは、モーテルの部屋に女を呼ぶアールに呆れる。

イリノイに着いたアールは、目的地と違う場所に行ってしまう。

アールが自分の指示に従わないためにフリオは苛立ち、ラトンに電話をして殺害の許可を求める。

アールの方法で輸送は成功しているので、好きなようにさせろと言われたフリオは、ラトンに従うしかなかった。

ベイツとトレヴィノは、身の危険を感じるルイスの情報から、大量のブツを運ぶ”タタ”という運び屋の存在を知る。

9回目

有色人種が差別される町で、警官から質問されたフリオらだったが、アールが機転を利かせて彼らを救う。

ベイツは、運び屋の件をルイス主任に話し、逮捕する許可を得る。

仕事ぶりを評価されたアールは、メキシコのラトンの屋敷に招かれる。

アールはラトンに歓迎され、パーティーが開かれ女とも楽しむ。

心通うようになったアールと話をしたフリオは、組織をやめて好きなことをやるようにと助言されるものの、ラトンには世話になったと伝える。

上層部の指示を受けたベイツらは、カルテルの拠点に押し入り麻薬などを押収する。

ジニーに資金援助をしたアールは、美容学校に通った彼女の卒業式に出席する。

弱腰のラトンに不満を抱いていたグスタボは彼を暗殺し、フリオを呼び、DEAが動き出していることを伝えて指示を出す。

フリオとバグ(ロボ・セバスチャン)らに森に連れて行かれたアールは、今後は新しいルールに従えと言われ、サルの死体を見せられて脅される。

フリオから、もう友達ではないと言われたアールは、指示に従うしかなかった。

ベイツは、偽装車両などを使い運び屋を捕らえることをルイス主任に伝える。

12回目

順調に旅するアールは、あるモーテルに向かう。

ベイツは、運び屋がモーテルにいるという情報をルイスから入手し、トレヴィノと共にその場に向かう。

宿泊客を監視するベイツは、大柄で銃を所持する男の元に向かう。

途中ベイツは、部屋から出てきたアールに話しかけられ、巨体の男が製氷機を携帯電話で殴っていると言われ、携帯電話がない時代のことを知らない世代をバカにする彼の話を聞く。

男を拘束したベイツとトレヴィノは、所持品と車を調べるものの、何も見つからなかった。

アールは、その様子を見つめていた。

翌日アールは、ダイナーでベイツに出くわし、昨夜のことなどを話す。

妻との結婚記念日のことを忘れていたと言うベイツに、アールは、自分の失敗を語り、娘とは12年半も話をしていない、家族は一番大切だと伝える。

他人の私生活に干渉し過ぎたと伝えたアールは、長生きしている人は遠慮がないので、たまに自分のような人と話したいと言われ、自分はもともと遠慮はしないとベイツに伝えてその場を去る。

店を出たアールはベイツに呼び止められ、忘れたポットを渡される。

ジニーからの電話を受けたアールは、メアリーが重病だと知り、来てほしいと言われるものの無理だと伝える。

今まで味方をしてきたのに失望したと言うジニーは、アールから謝罪されるものの電話を切ってしまう。

メアリーの元に向かったアールは、その場で見守ることを彼女に伝えて感謝される。

アールと連絡がとれなくなったバグは苛立つ。

ルイスの情報がウソだったのかを考えるベイツは、電話を傍受したトレヴィノから、運び屋の居場所が分からず、仲間は見つけ次第、彼を殺そうとしていることを知る。

メアリーから大金を手に入れた理由を訊かれたアールは、高級ジゴロまたは賞金稼ぎだと答える。

正直に話してほしいと言われたアールは、大量の麻薬の運び屋でトラックに積んであると伝える。

それを信じるはずがないメアリーは、どんな金であれ、そばにいるために必要なものではないとアールに伝える。

アイリスと話したアールは、メアリーは想ってくれていると言われ、最低の父親だったと伝えて謝罪する。

アイリスから遅咲きなだけだと言われたアールは、納得する。

ベイツは、カルテルが、1200万ドルのコカインを持った運び屋を捜しているという情報を、ルイスから知らされる。

捜査は打ち切られることになるが、ベイツは、事務的に時間を稼ぐと言うルイス主任に、運び屋を捜す二人組を捕らえることを伝える。

アールは、バグからの連絡を無視する。

苦しみながらアールに愛を告げたメアリーは、静かに息を引き取る。

メアリーの葬儀を終えたアールは、アイリスから感謝祭に招待され、必ず行くと伝えてその場を去る。

アールを見つけたバグは、妻が死んだことを知り、それをグスタボに伝える。

バグは、アールにブツを届けさせるよう指示される。

その電話を傍受したベイツは、位置を確認してその場に向かう。

ベイツとトレヴィノは、運び屋のトラックを見つけたヘリコプターからの連絡を受け、進行方向の道路を塞ぐ。

トラックを止めた容疑者に警告して降りるよう伝えたベイツは、それがアールだったために驚く。

ベイツから顔の傷やスーツのことを訊かれたアールは、元妻の葬儀のことを話す。

同情してもらったアールは、妻と過ごせたことで家族に受け入れられ、むしろ幸運だったとベイツに伝える。

記念日を忘れたのは自分のせいかと訊かれたベイツは、皮肉だが正しいとアールに伝える。

間違いばかりの人生だったと考えるアールは、家族との関係を改善できたと言われ、それが最も大切なことだとベイツに伝える。

いい教訓だと言うベイツは、アールの身体のことを気遣い別れる。

その後、法廷でアールは、カルテルに利用されたと言う弁護士の言葉を遮り、すべての罪で有罪を認める。

判事はアールを刑務所に戻すよう指示し、ベイツとトレヴィノそしてルイス主任もその様子を見守る。

アイリスからできるだけ面会に行くと言われたアールは、農場を守るつもりのジニーにそれを任せる。

時間がすべてであり、何でも買えるのに時間が足りないと言うアールは、アイリスとジニーに別れを告げる。

その後アールは、刑務所内で園芸の世界に戻る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
2017年、イリノイピオリア
朝鮮戦争の退役軍人である90代のアール・ストーンは、園芸家として地元で有名だったものの、インターネットを嫌っていたために時代の流れに乗れず、破綻して農場を手放すことになる。
アールは、仕事を優先して家族を犠牲にしたため、元妻メアリーや娘のアイリスとも疎遠だった。
そんなアールは、メキシコの麻薬カルテルの”運び屋”となり、麻薬取締局DEA)の捜査が始まっていることも知らずに、大金を手に入れるためにその仕事を続けるのだが・・・。
__________

実在の園芸家であるレオ・シャープの行動を記事にした、サム・ドルニックの”The Sinaloa Cartel’s 90-Year-Old Drug Mule”を基に製作したドラマ。

撮影当時88歳になっていたということで、流石に容姿は老いたものの、製作と監督に加えて主演もこなすクリント・イーストウッドの、映画人生に対する情熱には敬服する。

脚本にやや難ありというところもあるが、生死を賭けた激戦の地で戦った退役軍人である主人公が、麻薬カルテルの極悪人に遠慮なく接する姿など、人間の年輪を感じさせる人物描写も含め、クリント・イーストウッドの深い演出が見どころの作品。

10年以上前から引退だと勝手に騒いでいる周囲を気にせず、業界の重鎮として精力的に活動を続けるクリント・イーストウッドのバイタリティには驚くばかりだ。

北米興行収入は1億ドルを超え、全世界では約1億7500万ドルのヒットとなった。

クリント・イーストウッドを尊敬し接している様子が窺える、主人公を追う麻薬取締局DEA)捜査官のブラッドリー・クーパー、彼と組むマイケル・ペーニャ、その上司ローレンス・フィッシュバーン、主人公の妻ダイアン・ウィースト、麻薬カルテルのボス、アンディ・ガルシア、主人公の孫娘タイッサ・ファーミガ、その母親アリソン・イーストウッド、主人公の友人リチャード・ヘルド、カルテルの一員で主人公を監視するロボ・セバスチャン、同じくマニー・モンタナノエル・GDEAの捜査に協力してカルテルの情報を流すユージーン・コルデロ、ボスを暗殺して組織を支配するクリフトン・コリンズJr.、主人公に運び屋の仕事を紹介するヴィクター・ラサック、カルテルの一員ロバート・ラサルドダニエル・モンカダ、主人公の監視役で親交を深めるイグナシオ・セリッチオなどが共演している。


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