呪われた伝説の拳銃”ザ・メキシカン”の争奪戦を描く、監督ゴア・ヴァービンスキー、主演ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、ジェームズ・ガンドルフィーニ、J・K・シモンズ、ジーン・ハックマン他共演のラブ・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ゴア・ヴァービンスキー
製作
ローレンス・ベンダー
ジョン・バルデッチ
製作総指揮
ウィリアム・タイラー
クリストファー・ボール
アーロン・ライダー
J・H・ワイマン
脚本:J・H・ワイマン
撮影:ダリウス・ウォルスキー
編集:クレイグ・ウッド
音楽:アラン・シルヴェストリ
出演
ジェリー・ウェルバック:ブラッド・ピット
サマンサ・バーゼル:ジュリア・ロバーツ
ウィンストン・ボルドリー/リロイ:ジェームズ・ガンドルフィーニ
テッド・スローカム:J・K・シモンズ
バーニー・ネイマン:ボブ・バラバン
アーノルド・マルゴリース:ジーン・ハックマン
ベック:デヴィッド・クラムホルツ
ボビー・ヴィクトリー:ジェレミー・ロバーツ
警官:ペドロ・アルメンダリスJr.
フランク:マイケル・セルヴェリス
殺し屋:シャーマン・オーガスタス
アメリカ 映画
配給 ドリームワークス
2001年製作 123分
公開
北米:2001年3月2日
日本:2001年4月21日
製作費 $57,000,000
北米興行収入 $66,845,030
世界 $147,845,030
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ロサンゼルス。
組織の一員ジェリー・ウェルバック(ブラッド・ピット)は、迎えに来たテッド・スローカム(J・K・シモンズ)とオフィスに向かい、不手際をバーニー・ネイマン(ボブ・バラバン)に責められる。
ジェリーは、メキシコに向かい、ある拳銃を持ち帰るようネイマン命ぜられる。
断れるはずもないジェリーは、ボスのアーノルド・マルゴリース(ジーン・ハックマン)の命令だと言われそれを強要される。
ジェリーは、ベック(デヴィッド・クラムホルツ)という男連れ、銃を持ち帰るようネイマンに指示される。
最近うまくいっていない恋人サマンサ・バーゼル(ジュリア・ロバーツ)に、足を洗うと言っていたことで非難されてしまったジェリーは、アパートを追い出される。 ラスベガスに行くことを望んでいたサマンサは憤慨し、戻ったら希望を叶えるという、ジェリーの話を聞き入れようとしない。 メキシコに着いたジェリーは、レンタカーを借りて目的地に向かう。 ベックに会ったジェリーは、伝説の拳銃”ザ・メキシカン”を渡される。 酔ったベックを連れてその場を離れようとしたジェリーだったが、バックは、街で騒ぎ銃を乱射する者達の流れ弾に当たり命を落とす。 それをテッドに伝えたジェリーは、ベックがマルゴリースの孫だと知らされて焦る。 ジェリーは、ネイマンと相談してその場に向かうとテッドに言われるものの、車を盗まれてしまう。 それを知ったネイマンは、リロイ(ジェームズ・ガンドルフィーニ)を雇い、ラスベガスに向かおうとしていたサマンサを監視させようとする。 リロイは、同じくサマンサを尾行していた黒人の男(シャーマン・オーガスタス)を銃撃した彼女を連れ去る。 街道で車を奪った者達を見かけたジェリーは、ある町で銃を奪い返してその場を去る。 サマンサがジェリーの居場所を知らないこと知ったリロイは、マルゴリースを刑務所に入れたのがジェリーだという話を聞かされる。 ジェリーはマルゴリースの車と衝突して事故を起こし、駆け付けた警官が、車のトランクに閉じ込められていた者を見つけたため、マルゴリースは逮捕されたのだった。 男がマルゴリースに不利な証言をしたため、刑務所行となった彼は、出所までジェリーを組織で働かせた。 サマンサは、意外にも繊細なリロイがゲイだとも分かり、彼と打ち解けて話をする。 銃と車を奪った男を連れてきたジェリーは、彼の足を銃撃して置き去りにする。 ジェリーは、ある町でテッドに連絡を取り待ち合わせ場所に向かおうとする。 しかし、警官(ペドロ・アルメンダリスJr.)に尋問され、車の血痕などで疑われたジェリーは拘留されてしまう。 ”呪われた銃”のことを知る警官は、銃を渡さずにジェリーを釈放する。 リロイは、レストランでゲイのフランク(マイケル・セルヴェリス)に目をつけ、彼を乗せてラスベガスに向かう。 警官が銃を持参して質屋に向かったことを確認したジェリーは、現れたテッドを迎える。 翌日テッドは、裏切らないように、リロイがサマンサの監視についたことをジェリーに知らせる。 サマンサとリロイが食事に出かけている間、彼に銃撃されたものの無事だった男が部屋に侵入する。 質屋で銃を取り戻したジェリーはテッドを脅し、その場に拘束して立ち去る。 ホテルに戻ったサマンサとリロイは、フランクが飛び降り自殺したことを知る。 リロイは、何者かが部屋に侵入したことに気づき、サマンサに銃を向けた男を射殺する。 空港に向かったジェリーだったが、テッドのパスポートと間違えたことに気づき質屋に戻る。 サマンサとリロイは、ジェリーの搭乗した便を空港で待つが、彼は姿を現さない。 その頃、ネイマンの部下のボビー・ヴィクトリー(ジェレミー・ロバーツ)は、彼が銃をマルゴリースに渡す気がないことを知る。 ネイマンは、組織を支配する考えをボビーに伝えて、自分の下で働くかを問う。 質屋に誰もいないことを確認したジェリーはホテルに向かい、その場でサマンサからの電話を受ける。 サマンサに罵られたジェリーは、現地の空港にいるというリロイに迎えに来るよう言われる。 二人を車に乗せたジェリーは、サマンサと口論になり事故を起こしそうになる。 タイヤを替えようとしたジェリーとリロイは、銃を向け合う。 車を拾いその場を去ろうとしたサマンサは、銃声を聞きリロイが撃たれたことを知る。 リロイに会ったことがあるジェリーは、彼が黒人だったことを興奮するサマンサに伝え、ラスベガスで殺された男がリロイだと説明する。 ジェリーは、自分がハメられたことと、ネイマンが、雇ったウィンストン・ボルドリーに、銃を奪わせようとしたことに気づく。 自分を思い優しくしてくれたウィンストンの死で、サマンサは動揺しながら空港に向かう。 サマンサを見送ったジェリーだったが、戻って来た彼女に、愛し合っていた二人がうまくいかなくなった場合、いつ本当の終わりが来るかと問われる。 ウィンストンにサマンサが言われた言葉だったが、ジェリーは永遠にそれは来ないと答える。 ホテルに戻り、人生を取り戻すことで意見が一致した二人は、マルゴリースが出所したことを知り不審な男に気づく。 ジェリーは男達に襲われ、マルゴリースの元に連れて行かれる。 マルゴリースは、銃を渡すための条件を聞き、ネイマンが裏切るとは思わなかったことを伝える。 刑務所で銃の持ち主の息子に出会ったマルゴリースは、その呪われた伝説を聞き、それを彼の父親に返す決心をしたのだった。 ジェリーの事故を運命と考えたマルゴリースは、それで彼に今回の仕事をさせたことを伝える。 銃の持ち主に戦士だと称えられたジェリーは、銃を返すことを約束する。 現地に現れたネイマンはサマンサを人質にとり、ジェリーを呼び出す。 トランクに閉じ込められていたサマンサは隠していた銃を構え、ジェリーの制止を聞かずに発砲する。 銃口のリングは外れ、ネイマンは首を撃たれて死ぬ。 銃は持ち主の部下が持ち去り、感謝されたジェリーはリングをサマンサの薬指にはめる。 その後、呪われた銃”ザ・メキシカン”は持ち主の元に戻る。 ジェリーとサマンサは愛を確かめ合い、彼は銃の伝説を語る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
組織のボス、マルゴリースと事故を起こしたことが原因で、彼が刑務所行きとなったために、組織の仕事をしていたジェリー・ウェルバックは、幹部のネイマンに呼び出される。
ジェリーは、メキシコに向かい、ある銃を手に入れてくるよう、マルゴリースの指示だと言われネイマンに命ぜられる。
最近うまくいっていない恋人サマンサに、その件を責められたジェリーは見限られてしまう。
現地でマルゴリースの孫に会い、伝説の拳銃”ザ・メキシカン”を手に入れたジェリーだったが、彼を死なせてしまい、更に銃を奪われて焦る。
それを知ったネイマンは、殺し屋リロイを雇いサマンサを監視させる。
ジェリーは何とか銃を取り戻し、現れた同僚のテッドの手を逃れ帰国しようとするのだが・・・。
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なんっと言っても、ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツの共演が話題になった作品。
しかし、大物二人のラブ・コメディとして大宣伝されたにも拘らず、二人が同じ場面に登場することが少ないなどの不満が多く、評価はあまりよくなかった。
ロマンスの部分を期待していない自分にとってその辺りは気にならず、それぞれの物語は面白味はあると思う。
ゴア・ヴァービンスキーのスリリングな演出もまずまずで、犯罪ドラマだが、クライマックスで明らかになる、伝説の銃に関係する人情物語もなかなかよろしいというところだろうか。
北米興行収入は約6700万ドル、全世界では約1億4800万ドルのヒットとなった。
それぞれ個性を発揮し、美男美女というより三枚目風なところがいい主演ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツに加え、殺し屋で監視役であるジェームズ・ガンドルフィーニの人間味豊かな演技が光る。
組織の一員であるJ・K・シモンズ、幹部ボブ・バラバン、ボス、ジーン・ハックマン、その孫役のデヴィッド・クラムホルツ、組織の一員のジェレミー・ロバーツ、メキシコの警官ペドロ・アルメンダリスJr.、ゲイの男であるマイケル・セルヴェリス、殺し屋シャーマン・オーガスタスなどが共演している。