”メカニック”の異名を持つ凄腕の殺し屋の生き様を描く、監督マイケル・ウィナー、主演チャールズ・ブロンソン、ジャン=マイケル・ヴィンセント、ジル・アイアランド他共演の犯罪アクション。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・ウィナー
製作
ロバート・チャートフ
アーウィン・ウィンクラー
脚本:ルイス・ジョン・カリーノ
撮影
リチャード・Hクライン
ロバート・ペインター
編集:フレデリック・ウィルソン
音楽:ジェリー・フィールディング
出演
アーサー・ビショップ:チャールズ・ブロンソン
スティーヴ・マッケンナ:ジャン=マイケル・ヴィンセント
コールガール:ジル・アイアランド
ハリー・マッケンナ:キーナン・ウィン
組織のボス:フランク・デ・コヴァ
ルイーズ:リンダ・リッジウェイ
キャム:ケヴィン・オニール
アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1972年製作 100分
公開
北米:1972年11月17日
日本:1973年6月
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
殺し屋アーサー・ビショップ(チャールズ・ブロンソン)は、あるターゲットの男を監視し、アパートの部屋に忍び込みコンロがガス漏れするように細工する。
アパートに戻った男は、ビショップが摩り替えた紅茶を飲み眠ってしまい、やがて夜になる。
向かいのアパートから、その様子を監視していたビショップは、爆薬を挟んでおいた書棚の本を狙撃し、その部屋は大爆発を起す。
その後ビショップは、父親の部下だった友人ハリー・マッケンナ(キーナン・ウィン)に呼ばれて悩みを聞かされ、彼の息子であるスティーヴ(ジャン=マイケル・ヴィンセント)とも顔を合わせ言葉を交わす。
やがて、ビショップの元に次のターゲットの資料が届くのだが、それはハリーだった。
ビショップは、心臓の弱いハリーを、計画通り銃ではなく発作を起させて殺害する。
仕事を終えたビショップは、コールガール(ジル・アイアランド)の元でひと時を楽しみ、ハリーの葬儀に出席する。 その場で、父親の死を悲しむ訳でもない、冷めたスティーヴに会い自宅に送り届けたビショップは、自殺するという彼の知人ルイーズ(リンダ・リッジウェイ)の元に向かう。 ルイーズは手首を切り、スティーヴが助けてくれるのを待つが、彼は平然とそれを見守る。 そんなスティーヴにの姿に、人との親交を避けるビショップは、親近感と興味を抱く。 数日後、突然、倒れてしまったビショップは、神経衰弱だと診断される。 翌日、訪ねて来たスティーヴと行動を共にしたビショップは、彼に”メカニック”についてを尋ねる。 それが”ヒットマン”(殺し屋)だと理解するスティーヴに、見込みがあることを伝えたビショップは、彼に全てを教えることを告げる。 ビショップは、スティーヴに殺しの極意を伝授し始め、そして、仕事の依頼を受ける。 入念な情報収集をした二人は、ターゲットの屋敷に侵入し、ビショップがバイクで逃げた男を追跡し、梃子摺りながらも仕事を片付ける。 組織のボス(フランク・デ・コヴァ)に呼び出されたビショップは、ハリーの息子でもあるスティーヴと組んでいることを責められ、次の仕事を命ぜられる。 スティーヴと連絡が取れないビショップは彼の自宅を訪ね、そこで、自分の殺害指令のための資料を見つける。 ビショップは、何食わぬ顔でスティーヴに次の仕事の資料を渡し、二人はイタリアのナポリに向かう。 現地で、ターゲットの周辺を調査した二人は、クルーザーを追い南に向かう。 クルーザーに侵入した二人だったが、それが罠だと分かり、その場に爆薬を仕掛けて脱出する。 岸に着いたビショップは、組織に無断でスティーヴと組んだため、命を狙われたことを彼に伝える。 クルーザーは爆発し、追っ手を退けた二人は、待ち伏せていた男達に攻撃を仕掛けて撃退する。 ホテルに戻った二人だったが、スティーヴはビショップに毒入りのワインを飲ませ、発作を起させて殺害する。 帰国したスティーヴだったが、彼は車にあったビショップの殺害予告のメモを見た直後、爆死する。
...全てを見る(結末あり)
:参考
・「メカニック」(1972)
・「メカニック」(2011)
・「メカニック:ワールドミッション」(2016)
*(簡略ストー リー)
殺し屋アーサー・ビショップは、組織内で目障りな存在となった友人のハリーの抹殺指令を受けてそれを実行する。
ビショップは、父の死を悲しむこともない、ハリーの息子スティーヴの大胆さに興味を持ち、”メカニック”(殺し屋)の素質があることを見抜き組むことにする。
スティーヴに、殺し屋の極意を教え込んだビショップだったが、組織は、無断で彼と組んだことをよく思わない。
次の仕事を受けたビショップは、スティーヴが自分の殺害指令を受けていることを知る。
平静を装い、次のターゲットを追いナポリに向かった二人だったが、彼らには、組織からの抹殺命令が出ていた・・・。
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1970年代を代表するアクションスター、チャールズ・ブロンソンの魅力が堪能できる作品。
2011年、ジェイソン・ステイサム主演により同名作品「メカニック」がリメイクされた。
ブロンソンよりかなり年下ではあるが、盟友としてコンビを組み、”デス・ウィッシュ”シリーズ(狼よさらば/1974)などでもお馴染みのマイケル・ウィナーが、サスペンスとしてはやや物足りないものの、派手なアクションも取り入れ、ブロンソンの個性を生かした作品として十分に楽しめる。
ストーリーの内容よりも、1970年代の雰囲気が漂う作品そのもののイメージが、当時、劇場に足を運んだ者にとっては、なんとも言えない郷愁を誘う。
無駄のない身のこなし、必要以上に言葉を発しない寡黙な男、その表情で、優れた洞察力と深い人生を感じ取れる、魅力溢れるブロンソンは、正に絵になるスターだ。
主人公に殺し屋としての素質を見出される若きジャン=マイケル・ヴィンセント、当時のブロンソンの妻で、コールガール役のジル・アイアランド、主人公の友人でもありターゲットとなるキーナン・ウィン、組織のボス、フランク・デ・コヴァ、自殺願望者リンダ・リッジウェイ等が共演している。