2015年に発表された、モハメドゥ・ウルド・スラヒの伝記”Guantanamo Diary”を基に製作された作品。 ”911”のテロ関与を疑われたモーリタニア人と彼の弁護を担当した弁護士の権力との闘いを描く、監督ケヴィン・マクドナルド、主演ジョディ・フォスター、タハール・ラヒム、シェイリーン・ウッドリー、ベネディクト・カンバーバッチ、ザッカリー・リーヴァイ他共演の実録ドラマ。 |
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・ベネディクト・カンバーバッチ / Benedict Cumberbatch 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケヴィン・マクドナルド
製作
アダム・アクランド
リア・クラーク
ベネディクト・カンバーバッチ
ロイド・レヴィン
ベアトリス・レヴィン
マーク・ホルダー
クリスティーン・ホルダー
ブランウェン・プレストウッド・スミス
マイケル・ブロナー
製作総指揮
マイカ・グリーン
ダニエル・スタインマン
ダン・フリードキン
マイケル・ブルーム
マリア・ザッカーマン
ライアン・ヘラー
ザック・キルバーグ
ラッセル・スミス
ロバート・ハルミ
ジム・リーヴ
ローズ・ガーネット
ロバート・シモンズ
アダム・フォーゲルソン
ジョン・フリードバーグ
原作:モハメドゥ・ウルド・スラヒ”Guantanamo Diary”
原案:M・B・トラーヴェン
脚本
M・B・トラーヴェン
ローリー・ヘインズ
ソフラブ・ノシルヴァン
撮影:アルウィン・H・カックラー
編集:ジャスティン・ライト
音楽:トム・ホッジ
出演
ナンシー・ホランダー:ジョディ・フォスター
モハメドゥ・ウルド・スラヒ:タハール・ラヒム
テリー・ダンカン:シェイリーン・ウッドリー
スチュアート・カウチ中佐:ベネディクト・カンバーバッチ
ニール・バックランド:ザッカリー・リーヴァイ
アルジュン:サーメル・ウスマニ
ビル・サイデル大佐:コーリー・ジョンソン
エマヌエル:ドゥニ・メノーシェ
ケント:デヴィッド・フィン
地方裁判所の判事:ウォルター・ヴァン・ダイク
イギリス/アメリカ 映画
配給 STX Entertainment
2021年製作 129分
公開
イギリス:2021年4月1日
北米:2021年2月12日
日本:2021年10月29日
製作費 $14,000,000
北米興行収入 $836,540
世界 $7,527,030
■ ストーリー ■
2001年11月、モーリタニア。
モハメドゥ・ウルド・スラヒ(タハール・ラヒム)は、”911”のテロに関与した疑いで、アメリカ側に引き渡される。
2005年2月、ニューメキシコ州、アルバカーキ。
弁護士のナンシー・ホランダー(ジョディ・フォスター)は、フランスの弁護士エマヌエル(ドゥニ・メノーシェ)から、モーリタニアの弁護士がモハメドゥの家族のために動いていることを知らされる。
ナンシーは、3年前に逮捕されたモハメドゥが”グアンタナモ湾収容キャンプ”に収容され、”911”に関与したことで非難されていることを報道で知り、エマヌエルから調査を依頼される。
ニューオーリンズ、海軍法会議。
海兵隊検事のスチュアート・カウチ中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)は、ビル・サイデル大佐(コーリー・ジョンソン)から、起訴する方針のモハメドゥの件について説明を受ける。
サイデルは、モハメドゥが1990年代に”アルカイダ”の訓練を受け、カウチの友人ニール・バックランド(ザッカリー・リーヴァイ)の知人が操縦する旅客機で、”ワールドトレードセンター”に激突したテロリストを勧誘したのがモハメドゥだとカウチに伝える。
ナンシーとアシスタントのテリー・ダンカン(シェイリーン・ウッドリー)はグアンタナモに向かい、自分達を弁護士として雇う同意をモハメドゥに得る。
一方、カウチは、モハメドゥを不利な立場に追い込むため、情報となる報告書をすべて調べ上げるよう部下のアルジュン(サーメル・ウスマニ)らに指示するものの、現地を調査して疑問を感じ始める。
モハメドゥから手紙を受け取ったナンシーは、看守から暴行と拷問を受けたことを知る。
母親を拘束し暴行すると脅されたモハメドゥは、仕方なく自分がテロリストであると虚偽の自白をしてしまう・・・。
”911”のテロ関与を疑われたモーリタニア人と彼の弁護を担当した弁護士の権力との闘いを描くドラマ。
ドキュメンタリー作家でもあるケヴィン・マクドナルドが監督し、主演はジョディ・フォスター、タハール・ラヒム、シェイリーン・ウッドリー、ベネディクト・カンバーバッチ、ザッカリー・リーヴァイなどが共演した作品。
テロリストと断定され不当に拘束された無力の青年を、人権派弁護士として非難されながら、彼の無実を訴えた主人公の強い意志が感じられる社会派ドラマの力作として、見応えある作品に仕上がっている。
第78回ゴールデングローブ賞でジョディ・フォスターが助演女優賞を受賞し、主演男優賞にタハール・ラヒムがノミネートされた。
ケヴィン・マクドナルドの繊細な人物描写に加え、信念を貫く主人公を見事に演じたジョディ・フォスターをはじめ、魅力的なキャスティングも見どころの作品。
モハメドゥ・ウルド・スラヒの苦悩の日々を好演するタハール・ラヒム、主人公のアシスタント、テリー・ダンカンを演ずるシェイリーン・ウッドリー、モハメドゥを起訴することを命ぜられるものの、人道的な立場からそれを拒むスチュアート・カウチ中佐のベネディクト・カンバーバッチ(製作兼)、その友人ザッカリー・リーヴァイ、カウチの上官コーリー・ジョンソン、カウチの部下サーメル・ウスマニ、主人公にモハメドゥの件を依頼するフランス人弁護士ドゥニ・メノーシェ、連邦保安施設の職員デヴィッド・フィンなどが共演している。