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マスク The Mask (1994)

ダークホースコミックス”の同名コミックを基に製作されたコメディ。
謎の”マスク”をみつけてそのパワーで人生が一変する銀行員の活躍を描く、監督チャック・ラッセル、主演ジム・キャリーキャメロン・ディアス他共演の爆笑コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:チャック・ラッセル

製作:ボブ・エンゲルマン
脚本:マイク・ワーブ

撮影:ジョン・R・レオネッティ
編集:アーサー・コバーン
音楽:ランディ・エデルマン

出演
ジム・キャリー:スタンリー・イプキス/ザ・マスク
キャメロン・ディアス:ティナ・カーライル
ピーター・リーガート:ミッチ・ケラウェイ刑事
ピーター・グリーン:ドリアン・ティレル
エイミー・ヤスベック:ペギー・ブラント
リチャード・ジェニ:チャーリー・シューメーカー
オレステス・マタセーナ:ニコ
ベン・スタイン:アーサー・ニューマン博士

アメリカ 映画
配給 ニュー・ライン・シネマ
1994年製作 101分
公開
北米:1994年7月29日
日本:1995年2月
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $119,938,700
世界 $351,392,730


アカデミー賞 ■
第67回アカデミー賞

・ノミネート
視覚効果賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
”エッジ・シティ”。
スタンリー・イプキス(ジム・キャリー)は、内気で冴えないエッジ・シティ銀行の行員で、友達は、同僚のもてないチャーリー・シューメーカー(リチャード・ジェニ)と愛犬マイロしかいなかった。

ある日、スタンリーは、銀行に来たクラブ“ココ・ボンゴ”の歌手ティナ・カーライル(キャメロン・ディアス)に一目惚れしてしまう。

ティナは、銀行強盗を企む恋人ドリアン・ティレル(ピーター・グリーン)の恋人で、銀行内部を盗撮に来たのだった。

ティレルは、街を牛耳るニコ(オレステス・マタセーナ)を排除するために、まず資金を得ようと銀行を襲う準備を進めていた。

その夜、チャーリーと”ココ・ボンゴ”で待ち合わせたスタンリーは、クラブから締め出されてしまう。
...全てを見る(結末あり)

散々な目に遭い、全てがうまくいかないスタンリーは、気落ちして帰る途中、川で奇妙な仮面を見つける。

スタンリーは、その仮面を持ち帰り顔に付けてみると、突然それが吸い付き、彼をとてつもなく派手な男”ザ・マスク”に変身させてしまう。

外見だけでなく、気持ちも高ぶるスタンリーは部屋を出る。

超人的な能力を身につけてしまったスタンリーは、意地悪なアパートの管理人を驚かして、ショットガンを発砲され建物を飛び出していく。

その後スタンリーは、街のチンピラを叩きのめし、だまされた車の修理工場に仕返しをする。

翌朝、スタンリーは、現れたミッチ・ケラウェイ刑事(ピーター・リーガート)からの話で、夢だと思った昨夜のことが真実だと分かる。

気味が悪くなったスタンリーは、仮面を窓から投げ捨てるが、それは部屋に戻ってきてしまう。

銀行に出勤したスタンリーは、新聞記者のペギー・ブラント(エイミー・ヤスベック)から、修理工場についてなど、知っていることを尋ねられる。

同じ頃、ニコに呼び出されたティレルは、街から出て行くよう脅されてしまう。

その日の夜、ティナの夢を見ていたスタンリーは、彼女の心を捉えようと、再び仮面をかぶりマスクに変身してしまう。

マスクは、ティレルの手下らが”エッジ・シティ銀行”を襲おうとしていたところを先回りして、金を奪ってしまう。

”ココ・ボンゴ”に向かったマスクはステージに上がり、お目当てのティナを相手に派手なパフォーマンスを始める。

マスクが金を横取りしたことを知ったティレルは、ティナまで奪おうとする彼を殺そうとする。

しかし、そこにケラウェイ刑事ら警官が現れ、ティレルを銀行強盗の疑いで逮捕する。

ケラウェイは、そこに落ちていたネクタイの破片が、スタンリーのパジャマの柄と同じだということに気づき彼を追求する。

スタンリーは、苦し紛れにパジャマは盗まれたと答えてしまう。

一応、釈放されたティレルは、マスクを捕まえるために5万ドルの報酬を出すことを手下に伝える。

スタンリーは、再び銀行に現れたティナが、マスクに魅了されているのを知る。

そこでスタンリーは、マスクが自分の友人だと偽り、彼に会わせることをティナに約束する。

”我々のつける仮面”の著者で心理学者アーサー・ニューマン博士(ベン・スタイン)の元を訪れたスタンリーは、自分自身とマスクとしてティナに会うよう助言される。

素顔でティナの前に現れたスタンリーは、マスクに変身した後、彼女を誘惑するが拒まれ、現れたケラウェイに捕まってしまう。

それを逃れたスタンリーは、記者のペギーに助けら、彼女に仮面のことを話して心を許す。

しかし、ペギーはスタンリーを裏切り、5万ドルを受け取り彼をティレルに引き渡してしまう。

ティレルは仮面を奪い変身し、スタンリーは部屋の現金を奪われ用済みとなり、警察署の前で解放される。

緑のゴムの仮面を持っていたスタンリーは、ケラウェイに逮捕され拘留されてしまう。

翌日、面会に現れたティナは、スタンリーがマスクだったことを確認し、仮面の下の彼に惹かれたことと、身を隠すことを伝える。

警察署を出たティナはティレルに捕まってしまい、それに気づいたスタンリーは、自分を追って来た愛犬マイロの助けでその場から逃亡しようとする。

ケラウェイに出くわしたスタンリーは、彼に銃を向け、連行されるように見せかけ警察署を脱出する。

ティナを伴い、仮面をつけて”ココ・ボンゴ”に現れティレルは、ニコを殺し爆薬を仕掛ける。

その場に侵入したスタンリーは、縛られたティナを救おうとするが、ティレルの手下に捕らえられてしまう。

ティナは、ティレルに仮面をとってキスするよう求め、それに彼が応える。

隙を見てティナは仮面を蹴り上げ、それを駆けつけたマイロがキャッチする。

スタンリーは、ティナを助けるためティレルを叩きのめし、仮面をつけたマイロがその手下達を倒す。

爆破時間が近づく中、マイロの仮面を取り、それをつけマスクに変身したスタンリーは、爆弾を飲み込み爆破を防ぐ。

ティレルの息の根を止めたスタンリーは、マスクを外しティナにキスしようとする。

そこに解放されたケラウェイと警官達が現れ、スタンリーを逮捕しようとするが、市長がそれを制止する。

そして、ティナは仮面を川に捨て、素顔のスタンリーを選ぶのだった。

その後、二人を送ってきたチャーリーとマイロが、捨てられた仮面を拾おうと川に飛び込む。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
冴えない銀行マンのスタンリー・イプキスは、ある時、奇妙な仮面を見つける。
それを顔につけてみたスタンリーは、とてつもないパワーを持つ男、”ザ・マスク”に変身してしまう。
一方、街を支配するボスの打倒を企む悪党ティレルは、そのための資金を得る目的でスタンリーの銀行を襲う準備を始める。
ティレルは、その偵察を恋人ティナに命じ、スタンリーは彼女に一目惚れしてしまう。
マスクの恐ろしいパワーに怖気づいたスタンリーだったが、ティナの気を引きたい一心で再びマスクに変身してしまう。
歌手であるティナが出演するクラブに行く資金を手に入れるために銀行を襲ったマスクは、ティレルが奪おうとしていた現金を横取りしてしまう。
そして、マスクが、ティナや現金を奪ったことを知ったティレルは、彼を抹殺しようとするのだが・・・。
__________

同年の初主演作である「エース・ベンチュラ 」(1994)、次回作の「ジム・キャリーはMr.ダマー」(1994)と共に同年、立て続けに公開され、一気にトップスターとなったジム・キャリーの人気を決定付けた作品。

奇想天外、アニメと実写が合体した見事な映像は、第67回アカデミー賞(視覚効果賞)にもノミネートされた。

北米興行収入は約1億2000万ドルで、全世界では3億5000万ドルを超す大ヒットとなった。
*製作費 $18,000,000

上記のように、万人に受け入れられる、視覚的仕上がりに手抜きはなく、色彩感覚や音楽のセンスも抜群の作品。

とにかくジム・キャリーの魅力爆発でり、変幻自在で表情豊かな怪演は、当時、驚くばかりだった。

既に15年近くのキャリアがあった彼は、有名な作品に印象に残る脇役で出演し、ブレイク後にそれに気づいた人は多いはずだ。

・「ペギー・スーの結婚」 (1986)
・「ダーティハリー5」(1988)
・「ピンク・キャデラック」 (1989)など。

魅力的な、撮影当時21歳のキャメロ・ディアスも見逃せない。
実質的デビュー作にも拘らず、その輝くような美しさは際立つ。

主人公に振り回される刑事ピーター・リーガート、街を牛耳ろうとする悪党ピーター・グリーン、彼に主人公を売る記者エイミー・ヤスベック、もてない同僚銀行員のリチャード・ジェニ、街を支配するオレステス・マタセーナ、心理学者のベン・スタインらが共演している。


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