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魔法の剣 The Magic Sword (1962)

魔法使いに連れ去られた王女を救おうとする青年の戦いを描く、製作、監督、原案バート・I・ゴードン、主演ベイジル・ラスボーンエステル・ウィンウッドゲイリー・ロックウッドアン・ヘルムリアム・サリヴァン他共演のファンタジー・アドベンチャー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ファンタジー


スタッフ キャスト
監督:バート・I・ゴードン

製作:バート・I・ゴードン
原案:バート・I・ゴードン
脚本:バーナード・ショーンフェルド
撮影:ポール・ヴォーゲル
編集:ハリー・ガースタッド
音楽:リチャード・マーコウィッツ

出演
ローダック:ベイジル・ラスボーン
シビル:エステル・ウィンウッド
ジョージ卿:ゲイリー・ロックウッド
ヘレン王女:アン・ヘルム
ブラントン卿:リアム・サリヴァン
ミニョネット:ダニエル・デ・メッツ
国王:メリット・ストーン
デニス卿:ジャック・ギャロ
ペドロ卿:デヴィッド・クロス
パトリック卿:ジョン・モールディン
アンソニー卿:タルド・ケニヨン
ジェームズ卿:アンガス・ダンカン
ウルリッヒ卿:リロイ・ジョンソン/(声)ポール・フリース
グレース王女:マレーン・キャラハン
シャム双生児:ニック・ボン・テンピ
シャム双生児:ポール・ボン・テンピ
ローラ王女:アン・グレイブス
アン:ロリー・リチャーズ
オーガ:ジャック・コスリン
醜い老婆:メイラ・ヌルミ
小人:テッド・フィン
小人:アンジェロ・ロシット

アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1962年製作 80分
公開
北米:1962年4月15日
日本:1961年12月19日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
魔術師シビル(エステル・ウィンウッド)は、王家の両親を疫病で亡くした幼いジョージ(ゲイリー・ロックウッド)を養子として育てた。

ヘレン王女(アン・ヘルム)に惹かれていたジョージは、彼女のことばかり想っていた。

ヘレンが連れ去られたことを知ったジョージは、それをシビルに伝える。

王室の様子を見たシビルは、国王(メリット・ストーン)が、ヘレンに関する報告をブラントン卿(リアム・サリヴァン)から受けていることを知る。

魔法使いローダック(ベイジル・ラスボーン)から、ヘレンを城に閉じ込めてあると言われた王は、父王が彼の姉を処刑したために、王女をドラゴンの生贄にすることを知らされる。

ブラントンは、城を見つけてヘレンを助けて滅ぼすとローダックに警告する。

その言葉に怯むことないローダックは、城を見つけても生きてたどり着けるかが問題だとブラントンに伝える。

宮殿から城までの間に、7つの呪いをかけるので必ず死ぬと言われたブラントンは、それをはねのけて城に向かうとローダックに伝える。
...全てを見る(結末あり)

ヘレンは7日後にドラゴンの餌食になると言うローダックは、姿を消す。

国王は、ヘレンを救った者には彼女との結婚を許し、領土の半分を与えるとブラントンに伝える。

その様子を見ていたジョージは、自分がヘレンを救う考えをシビルに伝える。

シビルは、ローダックには叶わないので諦めるようにと言って、旅立とうとするジョージを説得する。

21歳になったらプレゼントするつもりだったとジョージに伝えたシビルは、白馬のべヤード、不死身の鎧、魔法の剣アスケロン、そして魔法で凍らせた6人の騎士を見せる。

試しに剣を持って床に触れたジョージは、地下室の入り口が現れる。

シビルと共に地下に向かおうとしたジョージは、彼女をそこに閉じ込めてしまう。

ジョージは6人の騎士を復活させて、フランスのデニス卿(ジャック・ギャロ)、スペインのペドロ卿(デヴィッド・クロス)、アイルランドのパトリック卿(ジョン・モールディン)、イタリアのアンソニー卿(タルド・ケニヨン)、スコットランドのジェームズ卿(アンガス・ダンカン)、ドイツのウルリッヒ卿(リロイ・ジョンソン/ポール・フリース:声)と共に出発する。

ブラントンを見送ろうとした王は、現れたジョージから騎士たちを紹介される。

ヘレンを救うつもりのジョージを追い払おうとしたブラントンは、彼の鎧に触れた剣が折れたために驚く。

国王から、7人の騎士と共に戦うよう指示されたブラントンは出発し、ジョージらもそれに続く。

監禁されたヘレンは、その場にいたローラ王女(アン・グレイブス)と姉のグレース(マレーン・キャラハン)と話し、今日が7日目だと知らされる。

王が必ず助けてくれると言うヘレンは、現れたローダックの指示で連れて行かれたローラとグレースが、ドラゴンの餌食にされる姿を目撃する。

ヘレンから騎士が来ると言われたローダックは、ブラントンとジョージが来ることは分かっていた。

ジョージを知らないヘレンは、ローダックの魔法で彼の姿を見せられる。

行く手に巨大な”オーガ”が現れ、ウルリッヒとペドロが殺される。

勇敢に立ち向かったジョージは、オーガを倒す。

ローダックは、7つの呪いがあるので、今回は運がよかっただけだとヘレンに伝える。

その夜ヘレンは、牢に忍び込んだ2人の小人(テッド・フィン/アンジェロ・ロシット)に襲われ、その場から逃れるものの、ローダック見つかり戻される。

2人の騎士を埋葬したジョージらは先を急ぎ、気味の悪い場所でアンソニーが池に落ちてしまう。

ジョージはアンソニーを助けようとするが、ブラントンに背中を蹴られて池に落ちる。

アンソニーは命を落とすが、ジョージは魔法の剣に救われる。

地下室から脱出できたシビルは、魔法の鏡でジョージの行動を知る。

ブラントンは、引き返すようにと言ってジョージらを説得するが、無理だと分かり諦める。

その後、ある小屋に向かったブラントンは、実は手を組んでいたローダックと密会する。

ブラントンを無能呼ばわりするローダックは、完璧でない魔力に必要な指輪を返すよう彼に要求する。

ヘレン誘拐の目的は、指輪の返還と引き換えに、彼女を妻にするブラントンの望みを叶えることだった。

ブラントンが指輪を持っている限り、ローダックは彼に手出しができなかった。

ローダックとブラントンは、デニスが現れたことに気づく。

デニスは、美しいフランス人のミニョネット(ダニエル・デ・メッツ)に声をかけて彼女に迫る。

ミニョネットは、突然、醜い老婆(メイラ・ヌルミ)に姿を変えてデニスに襲いかかり、現れたジョージが彼女を魔法の盾で消し去る。

助かったデニスは、ブラントンの馬が小屋にあったことをジョージに話し、その場に向かい、彼と共に出発する。

老婆から盾で邪魔されたという話を聞いたローダックは、ジョージが魔法を使えることに気づき、育ての母シビルが仕組んだと考える。

ローダックは、デニスを殺せなかった老婆を責めて、クモに姿を変えてしまう。

シビルと魔法の鏡で話したローダックは、ヘレンがドラゴンの餌食になる前にジョージは死ぬと彼女に伝える。

ジョージにさらなる魔力のパワーを与えようとしたシビルは、それに失敗して、彼の魔力を奪ってしまう。

偵察に行ったデニスとジェームズは死んでしまい、ローダックと組んでいることを明らかにしたブラントンは、ジョージとパトリックを洞窟に閉じ込めてしまう。

ジョージは魔力を失ったことに気づき、パトリックは、信仰の力で自分を犠牲にしてジョージを脱出させる。

それを知ったローダックとブラントンは、ジョージが城に着き内部に入る様子を監視し、6つ目の呪いが襲いかかるのを待つ。

ヘレンを見つけたジョージは、その場から逃れようとするが、ローダックらが現れる。

ヘレンを連れて去ろうとするブラントンは、ローダックに指輪を渡す。

しかし、ヘレンが老婆だったことを知ったブラントンは、ローダックに騙されたことに気づく。

ローダックは、魔力でブラントンを壁の額の中に入れてしまい、ジョージを牢に入れる。

シビルは、ジョージの魔力を元に戻すことを考え、ローダックの城に向かう。

拘束されたジョージは、ドラゴンの餌食にされる本物のヘレンに別れを告げる。

ジョージは、縮小された囚人たちに助けられて剣を受け取る。

ヘランに襲いかかろうとする双頭のドラゴンに立ち向かったジョージは、その場に現れたシビルの呪文で魔力を取り戻す。

ジョージは剣でドラゴンを倒し、シビルはローダックの指輪を奪う。

ヘレンを救ったジョージは、7つ目の呪いをかけると言うローダックに脅される。

ヒョウに変身したシビルは、ローダックに襲いかかり殺す。

宮殿に戻ったジョージとヘレンは王の前で結婚し、友人である6人の騎士が生き返ったことを知る。

ジョージは、シビルが指輪の魔力を使たことに気づき、ヘレンにキスする。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
魔法使いのローダックは、王女ヘレンを連れ去り、先王に姉を殺された恨みを果たすために、彼女を7日後にドラゴンの生贄にすることを王に伝える。
王は、ヘレンを救い出した者には王女との結婚を許可し、領土の半分を与えることをブラントン卿に伝え、救出に向かわせようとする。
魔術師シビルの養子として育てられた青年ジョージは、ヘレンに惹かれていたために彼女を助けようとする。
ジョージは、シビルから21歳の誕生日に受け取れる魔法の剣と6人の騎士を伴い、ヘレン救出のために旅立つのだが・・・。
__________

SF、ホラー映画監督として知られるバート・I・ゴードンが、製作と原案を兼ねた監督作品。

魔法使いに連れ去られた王女を救おうとする青年の戦いを描くファンタジー・アドベンチャー。

B級映画作家として知られたバート・I・ゴードンの作品ではあるが、名優ベイジル・ラスボーンエステル・ウィンウッドの共演、当時としては十分通用する特撮なども楽しめる。

物語に新鮮味はないが、単純明快な善と悪の戦いを、陰謀や裏切りなどを絡め、ユーモアもまじえながら描いた、見せ場も多い作品に仕上がっている。

主演のベイジル・ラスボーンは、強大な魔力を手に入れようとする魔法使いを、いつもながら雰囲気ある演技で演じている。

主人公に対抗する魔術師を愉快に演ずるエステル・ウィンウッド、彼女の養子として育てられ、王女を救うために命懸けで戦うゲイリー・ロックウッド、彼に救われる美しい王女アン・ヘルム、彼女と結婚するために魔法使いと手を組んでいたリアム・サリヴァン、魔法使いに利用される醜い老婆(メイラ・ヌルミ)が変身する美しいフランス人女性ダニエル・デ・メッツ、国王のメリット・ストーン、王女の救出に協力する6人の騎士ジャック・ギャロ、デヴィッド・クロス、ジョン・モールディン、タルド・ケニヨン、アンガス・ダンカン、リロイ・ジョンソン/(声)ポール・フリース、ドラゴンの生贄になる王女マレーン・キャラハンとアン・グレイブス、シビル(エステル・ウィンウッド)と共に暮らすシャム双生児のニック・ボン・テンピとポール・ボン・テンピ、巨大なオーガ役ジャック・コスリン、小人のテッド・フィンとアンジェロ・ロシットなどが共演している。


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