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マッドボンバー The Mad Bomber (1972)

爆破事件を繰り返す爆弾魔を捕らえようとする刑事の執念の捜査を描く、製作、監督、脚本、撮影バート・I・ゴードン、主演ヴィンセント・エドワーズチャック・コナーズネヴィル・ブランド他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:バート・I・ゴードン

製作:バート・I・ゴードン
原作:マルク・ベーム
脚本:バート・I・ゴードン
撮影:バート・I・ゴードン
編集:ジーン・ルジェロ
音楽:ミシェル・メンション

出演
ジェロニモ・ミネリ:ヴィンセント・エドワーズ
ウィリアム・ドーン:チャック・コナーズ
ジョージ・フロームリー:ネヴィル・ブランド
フロームリーに殺害される女性:クリスティナ・ハート
アン・ドーン:ナンシー・ホノルド
ブレイク:ハンク・ブラント
車の男:ロイス・D・アップルゲイト

アメリカ 映画
配給 Cinemation Industries
1972年製作 91分
公開
北米:1973年4月
日本:1974年1月25日


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ロサンゼルス
離婚して娘を麻薬中毒で亡くしたウィリアム・ドーン(チャック・コナーズ)は、社会に怒りを感じていた。

軍隊時代の経験を生かし、ダイナマイトを利用して爆弾を作ったドーンは学校を爆破し、犠牲者が出る。

ノースリッジ州立病院。
塀を乗り越えて敷地内に入ったドーンは、建物に侵入して爆弾を置き、その場を離れる。

その間、女性患者のマーサが何者かにレイプされる。

翌日、捜査を始めた警部補のジェロニモ・ミネリ(ヴィンセント・エドワーズ)は、犯人を目撃したと思われるマーサに話を聞く。
...全てを見る(結末あり)

言葉が話せないマーサから、襲われた状況を知らされたミネリは、傷ついた彼女を気の毒に思い、必ず捕えることを伝える。

現場を確認したミネリは、爆弾を仕掛けた者がマーサをレイプしたとは思えず、犯人は2人いると考える。

現場に隠れていたレイプ犯が、爆弾魔を目撃したはずだとミネリは判断する。

横断歩道を渡っていたドーンは、クラクションを鳴らした男(ロイス・D・アップルゲイト)を痛烈に非難し、車のキーを抜きポストに入れてしまう。

署に戻り、データベースからレイプ犯の資料を調べたミネリは、被害者のストリッパーから話を聞く。

主任フォレスターは、爆破のプロで釈放中の者を調べ、レイプ犯ではなく、爆弾魔に集中するようミネリに指示する。

その時、ダイナマイトを持った男が、ある会社に立てこもったという連絡が入り、ミネリは現場に向かう。

銃撃戦になったミネリは、男に近づき射殺する。

その後、大学の女子寮で爆破物が発見され、報せを受けたミネリは現場に向かう。

学生達を避難させたミネリは、時計の音がする段ボール箱を開けるが、単なる目覚まし時計が入っているだけのいたずらだった。

次の爆弾を用意して出かけたドーンは、男達に襲われそうになるが、相手を叩きのめす。

レイプ犯のジョージ・フロームリー(ネヴィル・ブランド)は、車に乗った女性(クリスティナ・ハート)に襲い掛かり郊外の林に向い暴行する。

女性はその場から逃れ、それを追ったフロームリーは、彼女を絞殺する。

ホテルに向かったドーンは、女性自由協会の会場に爆弾を置いて、その場を離れる。

エレベーターで下りる間に爆弾は爆発し、ドーンは、女性達の叫び声を聴く。

ミネリは、コンピュータで爆弾魔の精神分析をして、偏屈、人格障害、被害妄想、自らを仕置人と思い込む復讐のための行動という結果がでる。

その後、婦人警官がおとりとなり何人もの男達が逮捕されるが、レイプ犯と同じ手口の者はいなかった。

おとり捜査は続き、ついにフロームリーが逮捕される。

連行されたフロームリーを尋問したミネリは、名前以外は答えようとしない彼に、爆弾魔を見たはずだと尋ねる。

フロームリーが何も話そうとしないために、ミネリは、病院でレイプされたマーサの元に彼を連れて行こうとする。

その頃マーサは、レイプされたこと苦にして、病院の屋上から飛び降りて自殺をする。

それを知らされたミネリは、フロームリーの妻に会い、三人の子供がいる子煩悩な夫が、犯人であるはずがないと言われる。

フロームリーしか入れない部屋を調べたミネリは、妻の裸体の写真と撮影したフィルムを確認する。

署に戻ったミネリは、フロームリーを釈放する。

ミネリは、社会に怒りを訴えたいのなら自首するようにという、爆弾魔への言葉を新聞に掲載する。

それを読んだドーンは、警察にも制裁を加えるという手紙を新聞社に送る。

交通違反の警告に従わなかった罪で逮捕されたフロームリーは、ミネリの元に連れて行かれて、爆弾魔の逮捕に協力するよう強要される。

殺しても停職で済むと言うミネリに銃で脅されたフロームリーは、モンタージュ写真の作成に協力する。

病院に向かったミネリは、モンタージュ写真を見せた看護師から、その男がウィリアム・ドーンで、入院していた娘がヘロイン中毒で亡くなったと言われる。

ドーンの家に押し入ったミネリは、本人は不在ではあったが、ダイナマイトや脅迫文などを見つける。

家に戻ろうとしたドーンは、警官がいることに気づく。

ドーンの元妻に会ったミネリは、夫が娘アン(ナンシー・ホノルド)を溺愛していたという話を聞く。

フロームリーは、強姦未遂の処分となり保釈される。

妻の裸体のフィルムを見て興奮していたフロームリーは、ドーンが爆弾を置いて去ったことに気づかない。

その直後に爆弾は爆発し、フロムリーは爆死する。

高校、病院、ホテルなど、爆破事件に関連する新聞の記事をドーンの家で見つけたミネリは、それに次のターゲットの手掛かりがあると考える。

新聞の記事を基に、ドーンが勤めていた会社でトラブルを起こしたことを知ったミネリはその場に向い、ドーンが会社を脅迫していたという話を聞く。

部下のブレイク(ハンク・ブラント)と共に会社の工場内で待機したミネリは、狙撃手も配備する。

ガソリンスタンドでサイドカーを奪ったドーンは、会社に向かう。

現れたドーンに気づいたミネリは、狙撃手が彼を銃撃したために外に出る。

無人のサイドカーがドラム缶に突っ込み、爆発する。

その後、最後の制裁が失敗したため、社会全体に罰を与えるというドーンの脅迫テープが届く。

赤いバンに乗り街を走り、1ブロックを破壊できる量のダイナマイトを積んでいると言うドーンは、いつでも爆破できる状態で、大勢を道連れにする気だった。

バンの居場所は分かり、狙撃するべきだと言うミネリだったが、主任のフォレスターは、ドーンが車にいる限り危険だと考える。

警察はバンを監視し、ミネリはそれを尾行する。

フォレスターに連絡したミネリは、ドーンが、爆破現場を通るルートを何度も回っていることを確認する。

ダウンタウンで前方と後方の道をトラックで塞がれたドーンは、現れた元妻が娘のアンに見えてしまう。

元妻は姿を消し、爆弾を持って車を降りたドーンは、現れたミネリに銃撃される。

倒れたドーンは、爆弾を爆破させて爆死する。

無残な姿になったドーンに近づいたミネリは、彼の死を確認してその場を去る。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
離婚して娘を麻薬中毒で亡くしたドーンは社会に怒りを抱き、制裁のために学校を爆破し、犠牲者が出る。
その後、ドーンは病院も爆破するのだが、レイプ犯のフロームリーが患者に暴行した際にドーンを目撃する。
事件の捜査を始めたジェロニモ・ミネリ警部補は、爆弾魔がレイプ犯であるとは思えなかった。
犯人は二人で、レイプ犯が爆弾魔を目撃したはずだと考えたミネリは捜査を続けるのだが、ホテルで再び爆破事件が起きてしまう・・・。
__________

巨大生物が登場するSF・怪奇映画などで知られるバート・I・ゴードンが、社会に怒りを抱く男の狂気と、それを阻止しようとする刑事の執念の捜査を描く異色作。

主演は、1960年代のテレビ・シリーズ”ベン・ケーシー”で絶大な人気を誇った、犯人を追う熱演する刑事役のヴィンセント・エドワーズなのだが、爆弾魔とレイプ犯に扮するチャック・コナーズネヴィル・ブランドの強烈な個性が見所と言える。

正に”狂人”に思える二人の犯人を同時に登場させるのは惜しいほどで、それぞれ単独でも十分に犯罪ドラマが仕上げられるようなインパクトがある、二人の存在が印象に残る作品。

大作でもないが、当時を知るものにとっては、1970年代を想い起させてくれる懐かしい作品で、当時、エロチシズムと残虐性で衝撃を受けた記憶がある。

特に、爆弾魔が自爆して無残な姿となるラストの映像は、今観ても驚くほどだ。

レイプ犯の犠牲者クリスティナ・ハート、爆弾魔が溺愛した麻薬中毒で死亡した娘ナンシー・ホノルド、刑事のハンク・ブラント、爆弾魔に因縁をつけられる車の男ロイス・D・アップルゲイトなどが共演している。


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