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ラブ・パンチ The Love Punch (2013)

会社を潰された経営者が元妻と協力して社員を救い自分達の年金を取り戻すために奮闘する姿を描く、監督、脚本ジョエル・ホプキンス、主演ピアース・ブロスナンエマ・トンプソンティモシー・スポールセリア・イムリー他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト
監督:ジョエル・ホプキンス
製作
ティム・ペレル
ニコラ・アスボーン
クレマン・ミゼレ
ジーン=チャールズ・レヴィ
脚本:ジョエル・ホプキンス
撮影:ジェローム・アルメーラ
編集:スーザン・リッテンバーグ
音楽:ジャン=ミシェル・ベルナール

出演
リチャード・ジョーンズ:ピアース・ブロスナン
ケイト・ジョーンズ:エマ・トンプソン
ジェリー:ティモシー・スポール
ペネロープ:セリア・イムリー
ソフィー・ジョーンズ:タペンス・ミドルトン
キャサリン:マリサ・ベレンスン
マノン・フォンテーヌ:ルイーズ・ブルゴワン
ヴィンセント・クルーガー:ロラン・ラフィット
マット・ジョーンズ:ジャック・ウィルキンソン

フランス/イギリス 映画
配給 Entertainment One
2013年製作 95分
公開
イギリス:2014年4月18日
北米:2014年5月23日
日本:2014年12月6日
北米興行収入 $266,590
世界 $4,788,720


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
引退間近の会社経営者リチャード・ジョーンズ(ピアース・ブロスナン)と元妻ケイトには、娘のソフィー(タペンス・ミドルトン)と息子マット(ジャック・ウィルキンソン)がいた。

リチャードとケイトは、結婚式のパーティーで一緒になる。

ケイトは、友人のペネロープ(セリア・イムリー)からある男性を紹介され、リチャードは、ペネロープの夫ジェリー(ティモシー・スポール)から、ケイトと復縁するようにと言われる。

エディンバラの大学に進学するソフィーは、ジェリーとゴルフをするリチャードからの電話を受け、自分も学生に戻りたいと言われる。

涙を堪えるケイトは、出発するソフィーを見送る。

週明けに出社したリチャードは会社が差し押さえられたことを知り、ビルに入れずに戸惑う社員に、調べるために時間が欲しいと伝える。
...全てを見る(結末あり)

ケイトの家に向かったリチャードは、会社が倒産して株価も落ち、自分達の年金も消えたことを伝える。

家のローンや子供の学費も払えなくなると言うリチャードは、”レクソン”という会社に買収されていたことを伝え、ケイトはネットで情報を得ようとする。

サイトを詳しく調べるためにパスワードだと知ったケイトは、息子のマットに連絡してハッキングに協力してもらう。

マットから送られてきたパスワードでレクソンの情報を調べたケイトとリチャードは、レクソンの社長はパリ在住のヴィンセント・クルーガー(ロラン・ラフィット)で、ヘッジファンドの運用マネージャーであることが分かる。

ケイトの協力を得てパリに向かったリチャードは、レクソンのビルに向かい、ヴィンセントのオフィスに押し入る。

会社を潰されたことを伝えたリチャードは、悪いことをしたと認めるヴィンセントから、合法的にやったと言われる。

警備に追い出されたリチャードとケイトは、現れたマノン・フォンテーヌ(ルイーズ・ブルゴワン)と共に出かけたヴィンセントを追う。

ヴィンセントの車を見失ったリチャードとケイトはホテルに向かい、オーナーのキャサリン(マリサ・ベレンスン)からパリは愛の街だと言われ、隣同士の部屋をとる。

部屋に向かい、異言語交際サイトのフランス人の相手で57歳のジャンからメールを受けたケイトは、彼と会う約束をする。

その頃、ジェリーとペネロープは、ケイトの姿が見えないために心配する。

夕食をとろうとしたリチャードとケイトは、それぞれソフィーからの電話を受ける。

リチャードが別れた恋人からの電話に出たため、食事は部屋で食べると言ってケイトはその場を去る。

翌朝、ケイトから雑誌を渡されたリチャードは、ヴィンセントとマノンがカンヌで挙式の準備中という記事を確認する。

ケイトは、マノンのネックレスのダイヤが1000万ドルの価値があることをリチャードに知らせて、テレビで見たことを伝える。

そのダイヤに支払われた金は自分達の年金だったと言うケイトは、それを盗むことをリチャードに提案する。

失うものはないと言って賛成したリチャードは、ケイトと共に南フランスに向かう。

カンヌ
マノンを追ったリチャードとケイトは、彼女が独身最後のパーティーを楽しむことを知る。

リチャードの指示でそれに加わったケイトは、ヴィンセントの親戚だと言って結婚生活についてマノンに助言し、彼女がダイヤをパーティーでつけることを知りホテルに戻る。

テキサスから来るヴィンセントのビジネス関係者の夫人をマノンが接待すると話したことを、ケイトはリチャードに伝える。

マットに連絡して、”カールトン”に宿泊するテキサス在住の二組の夫妻の部屋を調べたリチャードとケイトは、二人に成り済まして結婚式に出席することを考える。

もう一組の夫婦が必要だったために、リチャードとケイトはジェリーとペネロープを呼び寄せる。

ジェリーとペネロープを迎えて事情を話したリチャードとケイトは、協力してもらえることになる。

カールトン”。
ルームサービスに扮して二組の夫婦に薬を飲ませ監禁したリチャードらは、ダイヤのレプリカを用意する。

ホテルに戻った4人は、計画の内容を確認し、ジェリーが銃を持っていたために騒ぎになる。

部屋に戻ったリチャードとケイトは、そのままベッドに横たわり、寄り添って眠ってしまう。

翌朝ケイトは、招待客は指紋照会されることをマットから知らされたとジェリーとペネロープに話す。

海岸から泳ぎ崖を登って屋敷に忍び込み、テキサス人に扮したリチャードらは、ヴィンセントとマノンに迎えられる。

行動を開始したリチャードとケイトは、マノンの部屋に忍び込むものの、何匹もの猫と花で飾られた内部を見て驚く。

リチャードは猫とケイトは花のアレルギーだったため、二人は苦しみながらダイヤを探す。

そこに着替えるためにマノンが戻り、苛立つ彼女はダイヤを確認する。

その場にいたケイトに気づいたマノンは、親戚だと言っていた彼女を疑うことなく、愛のない結婚に不満を抱く思いを涙ながらに伝える。

その間にリチャードは、気づかれないようにしてダイヤをすり替えようとする。

マノンに同情したケイトは真実を話し、リチャードがベッドの横に隠れていることを教える。

ヴィンセントが大勢の人から大切なものを奪ったとケイトから知らされたマノンは、二人がダイヤを必要としていることを理解する。

ドアの外にヴィンセントが現れたため、マノンはダイヤを二人に渡してレプリカを受け取る。

ヴィンセントを部屋に入れたマノンは、ダイヤをつけてもらいパーティー会場に戻る。

思わずケイトにキスしてしまったリチャードは、自分達の愛が戻りつつあると感じる。

リチャードとケイトも会場に戻り、スピーチを始めたマノンは、ヴィンセントを愛していないと言って離婚することを伝える。

ヴィンセントはダイヤが偽物だと気づき、監禁されていた者達が現れたために、リチャードらは逃げようとするものの捕らえられる。

拘束されたリチャードとケイトはヴィンセントに正体がバレて、本物のダイヤの在りかを訊かれる。

ダイヤは売ったと言うマノンは、愛を確かめるために、現金はカルカッタの児童施設に寄付したことをヴィンセントに伝える。

正気ではないと言うヴィンセントは、リチャードとケイトを始末するよう部下に指示する。

ダイヤを受け取り飲み込んだジェリーとペネロープは、探知機をパスして会場を離れる。

崖に連れて行かれて車ごと落されそうになったリチャードとケイトは、現れたマノンに救われる。

メールの相手であるジャンに助けを求めたケイトは、船で現れたのが若い青年だったために驚く。

ケイトはジャンと過ごすことになり、パリで落ち合うと言ってリチャードと別れる。

ジェリーとペネロープの元に戻ったリチャードは、ダイヤを売って現金に換える。

ジャンと一夜を過ごしたケイトは、ジェリーとペネロープと共に駅にいたリチャードの元に向かい、帰国する前に旅をすることを彼に提案する。

現金をジェリーとペネロープに預けたリチャードとケイトは、愛を確かめ合う。

その後、社員の口座には現金が振り込まれる。

マットとソフィーは、両親が寄りを戻したことを知る。

パリ
ケイトが船を手に入れたことを知ったリチャードは喜び、二人は旅を続ける。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
引退間近の会社経営者リチャード・ジョーンズは、ある日、出社してみると、会社が潰されていることを知る。
社員は戸惑い、自分達の年金も受けられなくなったリチャードは、それを元妻のケイトに伝える。
会社を潰した相手であるヴィンセントのことをケイトと調べたリチャードは、パリに向かうもののヴィンセントに相手にされない。
ヴィンセントの婚約やマノンのネックレスのダイヤが1000万ドルすることを知っていたケイトは、その購入に社員や年金が使われたと考え、ダイヤを奪うとする。
結婚式が行われるカンヌに向かったリチャードとケイトは、友人夫婦のジェリーとペネロープを呼び寄せて協力してもらい、ダイヤを奪う計画を実行するのだが・・・。
__________

経営する会社を潰した相手に復讐するために、別れた夫婦が手を組み寄りを戻すまでを描く、人気スター、ピアース・ブロスナンエマ・トンプソンが共演し、ジョエル・ホプキンスが監督と脚本を担当したコメディ。

ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」(2005)の監督候補になり、その主演者エマ・トンプソンと知り合い、彼女がダスティン・ホフマンと共演した「新しい人生のはじめかた」(2008)を監督したジョエル・ホプキンスが、恩師とも言える彼女と再び組んだ作品。

パリから南フランスの高級リゾート地カンヌに向かい、ゴージャスな雰囲気の中で繰り広げられるダイヤ強奪計画が愉快に描かれている。

少々、ご都合主義的な内容はコメディであるために許せるのだが、豪華共演者などの本来の個性が生かしきれず、いまいちパンチに欠けるジョエル・ホプキンスの脚本と演出が気になり、期待に反し興行的にも失敗に終わった。

突然、経営する会社を失い、戸惑いながらも社員や自分達の年金のために奮闘するピアース・ブロスナン、その妻で、ややオーバーアクション気味の演技が気になるエマ・トンプソン、二人の友人であるティモシー・スポールと妻のセリア・イムリー、主人公の娘タペンス・ミドルトンと息子のジャック・ウィルキンソン、主人公の会社を潰した実業家ロラン・ラフィット、その婚約者ルイーズ・ブルゴワン、主人公が宿泊するパリのホテルのオーナー、マリサ・ベレンスンなどが共演している。


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