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ロスト・キング 500年越しの運命 The Lost King (2022)

自分の人生とリチャード3世の歴史的扱いに共通点を見つけて研究し遺骨を発見したアマチュア歴史家フィリッパ・ラングレーの実話に基ずくドラマ。
監督スティーヴン・フリアーズ、主演サリー・ホーキンススティーヴ・クーガン(製作、脚本兼)、ハリー・ロイドマーク・アディ他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

サリー・ホーキンス / Sally Hawkins / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・フリアーズ
製作
スティーヴ・クーガン
クリスティーン・ランガン
ダン・ウィンチ
製作総指揮
キャメロン・マクラッケン
ジェニー・ボーガーズ
ローズ・ガーネット
アンドレア・スカルソ
ジェフ・ポープ
フィリッパ・ラングレー
原作
”The King’s Grave: The Search for Richard III”
フィリッパ・ラングレー
マイケル・ジョーンズ
脚本
スティーヴ・クーガン
ジェフ・ポープ
撮影:ザック・ニコルソン
編集:ピア・ディ・キアウラ
音楽:アレクサンドル・デスプラ

出演
フィリッパ・ラングレーサリー・ホーキンス
ジョン・ラングレー:スティーヴ・クーガン
リチャード3世/ピート:ハリー・ロイド
リチャード・バックリー:マーク・アディ
リチャード・テイラー:リー・イングルビー
ジョン・アッシュダウン=ヒルジェームズ・フリート
ハミッシュ:ブルース・ファミー
シーラ・ロック:アマンダ・アビントン
書店店員:ジェシカ・ハードウィック
アレックス:ロバート・ジャック
バッキンガム:ジョン・ポール・ハーレー
アニル:ノマーン・カーン
ハイカー:シネイド・マッキネス
ジョー・アップルビー:フィービー・プライス
マシュー・モリス:アラスデア・ハンキンソン
リッチモンド:ジェームズ・ロッガー
レイフ・ラングレー:ベンジャミン・スキャンラン
外国高官:マヘーシュ・パテル(クレジットなし)
バックリーの秘書:シャロン・オズディン
ローナ:グレンナ・モリソン
マックス・ラングレー:アダム・ロブ
グラハム:サイモン・ドナルドソン
ケン:カーン・ファルコナー
女子高生:ヴァイオレット・ヒューズ
女子高生:ジョシー・オブライエン
バーの客:ロバート・マロニー(クレジットなし)
自動車販売員:ルーカス・スヴォボダ(クレジットなし)
受付係:イマン・アクタル
買い物客:ラティ・グバジャ(クレジットなし)。
リチャード3世の再埋葬に立ち会う女性:フィリッパ・ラングレー(クレジットなし)

イギリス 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(イギリス)
2022年製作 108分
公開
イギリス:2022年10月7日
北米:2023年3月24日
日本:2023年9月22日
北米興行収入 $1,188,030
世界 $4,518,570


ストーリー
スコットランドエディンバラ
職場でフィリッパ・ラングレーサリー・ホーキンス)は、新人が昇進したことを不満に思う。
フィリッパは、その件について上司トニーに抗議するものの受け入れられず、”慢性疲労症候群”(ME)が仕事に影響してもいないと訴える。
フィリッパからその件について話を聞いた元夫のジョン(スティーヴ・クーガン)は、別居して住まいが2軒あり、2人の10代の息子マックス(アダム・ロブ)とレイフ(ベンジャミン・スキャンラン)のためにも、我慢して仕事を続けるよう彼女に伝える。
マックスと共にシェイクスピアの”リチャード三世”を観劇したフィリッパは、体の障害、甥殺し、王位簒奪者として不当に中傷されたと思える主人公に共感を覚える。
その後フィリッパは、リチャード3世ハリー・ロイド)の幻覚を見始める。
リチャード3世のことについて調べ始めたフィリッパは、彼が、テューダーの宣伝によって不当に中傷されたと信じる、地元の”リチャード3世協会”の存在を知り入会する。
翌日からフィリッパは、仕事に行くのをやめて、薬で体調をコントロールし、リチャード3世の亡霊に話しかけながら、真実を探し求めて研究に没頭するのだが・・・。


解説 評価 感想
2013年に発表された、フィリッパ・ラングレーとマイケル・ジョーンズの書籍”The King’s Grave: The Search for Richard III”を基に製作された作品。

スティーヴン・フリアーズが監督し、主演はサリー・ホーキンススティーヴ・クーガン(製作、脚本兼)、ハリー・ロイドマーク・アディなどが共演した作品。

自分の人生とリチャード3世の歴史的扱いに共通点を見つけて研究し遺骨を発見した、アマチュア歴史家フィリッパ・ラングレーの実話に基ずくドラマ。

リチャード3世の遺骨の発見は、歴史的意義からすると大偉業であり、その点を考えると比較的、平凡に展開する物語として描かれている。
一般家庭の母親である女性の考えや行動が大発見につながるというストーリーであるため、あえてそのような演出をしているとも思える内容で、研究調査から遺骨発見までの過程が、実に興味深く描かれている。

また、フィリッパ・ラングレーレスター大学側との関係の描写で、意見の相違により訴訟にまで発展した事実も興味深い。

主演のサリー・ホーキンスは、自分とリチャード3世に共通点を感じて、遺骨発見の研究調査に没頭するフィリッパ・ラングレーを見事に演じている。

主人公の元夫スティーヴ・クーガンリチャード3世と劇で彼を演じた俳優のハリー・ロイド、主人公に強直するレスター大学の考古学教授マーク・アディ、大学側のリチャード・テイラー役リー・イングルビー、主人公の理解者である歴史家ジョン・アッシュダウン=ヒルジェームズ・フリート、リチャード3世協会の会員ブルース・ファミー、主人公を支援する市議会資金調達委員会の委員長のアマンダ・アビントンなどが共演している。


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