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ライフ・アクアティック The Life Aquatic with Steve Zissou (2004)

世界的な海洋探検家兼ドキュメンタリー監督が友人を殺した怪魚への復讐のための探検を描く、製作、監督、脚本ウェス・アンダーソン、出演ビル・マーレイアンジェリカ・ヒューストンオーウェン・ウィルソンケイト・ブランシェット、 ウィレム・デフォー ジェフ・ゴールドブラム他共演のコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ウェス・アンダーソン

製作総指揮:ラッド・シモンズ
製作
ウェス・アンダーソン

バリー・メンデル
スコット・ルーディン
脚本
ウェス・アンダーソン

ノア・バームバック
撮影:ロバート・D・イェーマン
編集:デヴィッド・モリッツ
音楽:マーク・マザースボウ

出演
スティーヴ・ズィスー:ビル・マーレイ

エレノア・ズィスー:アンジェリカ・ヒューストン
ネッド・プリンプトン:オーウェン・ウィルソン
ジェーン・ウィンスレット=リチャードソン:ケイト・ブランシェット
クラウス・ダイムラー:ウィレム・デフォー
アリステア・ヘネシー:ジェフ・ゴールドブラム
オセアリー・ドラクリアス:マイケル・ガンボン
ウラディミール・ウォロダルスキー:ノア・テイラー
エステバン・デュ・プランティエ:シーモア・カッセル
ヴィクラム・レイ:ウォリス・アルワリア
ボビー・オガタ:ニールス・コイズミ
レンゾ・ピエトロ:オアウェル・ドウチャック
アン=マリー・サコヴィッツ:ロビン・コーエン
ペレ・ドス・サントス:セウ・ジョルジ
ビル・ユーベル:バッド・コート

アメリカ 映画
配給
タッチストーン・ピクチャーズ

American Empirical Pictures
2004年製作 118分
公開
北米:2004年12月25日
日本:2005年5月7日
製作費 $50,000,000
北米興行収入 $24,006,730
世界 $34,808,400


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
海洋探検家兼ドキュメンタリー監督のスティーヴ・ズィスー(ビル・マーレイ)は、新作の発表前に、チーム・クルーである右腕エステバン・デュ・プランティエ(シーモア・カッセル)、クラウス・ダイムラー(ウィレム・デフォー)、ヴィクラム・レイ(ウォリス・アルワリア)、ボビー・オガタ(ニールス・コイズミ)、アン=マリー・サコヴィッツ(ロビン・コーエン)、ウラディミール・ウォロダルスキー(ノア・テイラー)、ペレ・ドス・サントス(セウ・ジョルジ)、ズィスー協会副会長の妻エレノア(アンジェリカ・ヒューストン)、他海洋科学部の大学生7人などを映像で紹介する。

そして、”ズィズー船長の航海日誌”の上映は始まる・・・。

10月12日、ズィスーは探検中に、同行していたエステバンが、怪魚”ジャガー・ザメ”に食われてしまったことを、海面に上がりクラウスに伝える。
...全てを見る(結末あり)

ズィスーは、取り乱しながら、親友でもあるエステバンの名前を叫び続ける・・・。

上映後の観客との質疑が始り、青年ネッド・プリンプトン(オーウェン・ウィルソン)の質問に、今回はパート1で、連続ものになるとズィズーは答える。

ズィスーは、次回は、”ジャガー・ザメ”を倒すと言って復讐を誓う。

その後、パーティーに出席したズィスーは、エステバンのことなどが気になり、その場の雰囲気を楽しむことができずに、ファンと揉め事も起こす。

ズィスーは探査船”ベラフォンテ”に戻り、プロデューサーオセアリー・ドラクリアス(マイケル・ガンボン)から、9年もヒット作を出していない自分達の次回作について、出資者が査定をしていることを知らされる。

それに納得できないズィスーは、十日後にはエステバンの捜索に出発することを伝えて席を外す。

劇場で質問されたネッドに声をかけられ、亡くなった母親の名前を聞いたズィスーは、彼が自分の息子の可能性があることを知る。

動揺するズィスーに、海洋探検の特集記事の話があることを伝えたオセアリーは、ジェーン・ウィンスレット=リチャードソン(ケイト・ブランシェット)という記者に気にいられるよう付け加える。

ズィスーは、息子であろうネッドをオセアリーとエレノアに紹介する。

ネッドがパイロットだと知ったズィスーは、彼との親交を深める。

ペセスパダ島(ズィスー所有地)。
ネッドの操縦で現地に着いたズィスーは、その夜、大量に浜に打ち上げられた電気クラゲを記録する。

ズィスーは、その撮影を手伝ったネッドをチームに誘い、彼はそれを承諾する。

クラウスは、素人のネッドをクルーに入れることに反対するのだが、そこに、妊娠している記者ジェーンが現れる。

翌日からジェーンの取材は始るものの、ズィスーからまともな話は聞けない。

ネッドはクラウスに嫌われ、出しゃばるなと警告されるが、やり返す気で反論する。

ジェーンに警戒するようズィスーに言われたネッドは、彼が父親というものを嫌っていたことを知る。

翌日、出資を断られたというオセアリーからの連絡を受けたズィスーはショックを受ける。

それを聞いたネッドは、自分の資産27万5000ドルを提供することをオセアリーに伝えるが信じてもらえない。

ズィスーとネッドはオセアリーの元に向かい、資金が何とかなったことを知らされる。

但し、クルー全員の薬物検査や監視員ビル・ユーベル(バッド・コート)の下での撮影、”ジャガー・ザメ”を殺さないことなどが条件だった。

ズィスーと共同出資者のネッド、投資会社のユーベルは島に戻り、探検と撮影の準備を始める。

ところが、エレノアが危険な探検に同行することを拒み島を去ってしまう。

1日目。
”ベラフォンテ”で出発したズィスーは、ジェーンと気球に乗り、初日の取材のことを謝罪するものの、何をするか分からない彼女の行動を気にする。

5日目、ヘネシーの海中研究所。
ズィスーの宿敵であり、かつてエレノアと結婚していたアリステア・ヘネシー(ジェフ・ゴールドブラム)の施設に無断で侵入したズィスーは、その場にあった装置を使い、”ジャガー・ザメ”の位置を確認する。

機材を奪い出発しようとしたズィスーだったが、目的地を知ったアン=マリーが、危険区域だと指摘する。

それを無視するズィスーは、ジェーンが気になる存在であることをネッドに伝え、船に戻り出発する。

その頃、研究所の被害を知ったヘネシーは、ズィスーらを追跡する。

翌日の午前6時。
謎の信号を追い海中に潜ったズィスーらは、海底に沈む墜落した旅客機を発見し、その場で撮影をする。

9日目、非警備水域。
ネッドに優しくされ親密になっていたジェーンは、ズィスーが自分に好意を抱いていることを知らされる。

翌日、船は海賊に襲われ、ネッドが人質に取られ製作費の入った金庫も奪われる。

監視員ユーベルがネッドの身代わりになり、ズィスーは一人で反撃して海賊に立ち向かい追い払う。

14日目、ベラフォンテの反乱。
アン=マリーは、自分の忠告を聞かずにクルーを危険にさらしたズィスーを恨むが、クラウスは彼を擁護する。

その後ズィスーは、現れたヘネシーから、研究所の被害額と経費を請求されてしまう。

ズィスーは、船を降りることを希望する者達を確認して、アン=マリーらが名乗り出る。

20日目。
船はポート・オ・パトワ港に到着し、ズィスーは、ヘネシーの別荘にいるエレノアの元に向かい金を借りようとする。

船に戻ったズィスーは、ジェーンと寝ていたネッドに怒りをぶつける。

ネッドも、父親に会いに来たことを後悔してズィスーと言い争うのだが、そこにエレノアが現れる。

エレノアは、ユーベルからの電話録音をズィスーらに聞かせて、居場所がピン島であることを伝える。

ズィスーはエレノアに感謝し、ユーベル救出作戦を開始する。

エレノアは、自分達に子供がいないことから、ズィスーが無精子だとジェーンに伝え、ネッドが彼の息子かを疑問に思っていると語る。

27日目、融資会社監視員の救出。
ヘネシーの船が襲われているのを見つけ、彼がいないことを確認したズィスーは、クルーと共に島に上陸する。

廃墟となったホテルに侵入したズィスーは、何も見つけられなかった。

その場でズィスーは、ネッドに認知しなかったことを謝罪して、親としての愛情を示す。

その後ズィスーは、拘束されていたユーベルを救い出し、ヘネシーが海賊達とカードをしているのに気づく。

ヘネシーは撃たれて銃撃戦が始り、彼を助けたズィスーとクルーはその場を脱出する。

金庫も奪い返したズィスーだったが、中が空だったことを確認して船に戻る。

家に戻る考えのズィスーだったが、ネッドは、エステバンが襲われた場所に行くべきだと言って彼を説得する。

クラウスとの友情が芽生えたネッドは、ズィスーと共にヘリコプターで飛び立つ。

正午、”ジャガー・ザメ”。
故障したヘリは墜落してしまい、ズィスーは、怪我をしたネッドを連れて何んとか浜にたどり着く。

ネッドは命を落とし、船に戻ったズィスーは、クルーと共に彼を水葬する。

ズィスーは、ネッドを養子にすることを承諾したかをエレノアに問い、彼女はそれに従ったと答える。

その後”ジャガー・ザメ”が確認され、ズィスーとクルーは、潜水艇でその場に向かう。

やがて”ジャガー・ザメ”が現れ、ズィスー達は、その美しい光景に感激する。

映画は完成し、ネッドに捧げた作品は公開されて絶賛される。

賞を受賞したズィスーは、ネッドやエステバンのことを想いながら会場を去る。

ズィスーは、世界的な名声を取り戻し、ベラフォンテで再び探検に旅立つ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
海洋探検家兼ドキュメンタリー監督のスティーヴ・ズィスーは、親友で右腕のエステバンを、怪魚”ジャガー・ザメ”に殺されてしまう。
新作を発表するものの、ここ数年ヒット作もないズィスーは悩むy。
息子と思われるネッドに会ったズィスーは、彼と出資会社の資金で、クルーと共に新作を製作する探検に旅立つ。
エステバンの復讐を誓っていたズィスーだったが、取材で同行する妊娠中の記者ジェーンが気になる存在となる。
ネッドと親交を深めながら、彼がジェーンと親密になるなど問題を抱えながら、ズィスーは、宿敵ヘネシーの探査装置を奪い、”ジャガー・ザメ”がいる場所を突き止めるのだが・・・。
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独特の感性、そのユーモアや映像センスで高い愛評価を受けるウェス・アンダーソンが、絶賛された「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001)の後に製作した作品ということで注目を集めた。

ビル・マーレイアンジェリカ・ヒューストンそしてシーモア・カッセルや盟友オーウェン・ウィルソンなど、ウェ ス・アンダーソン作品の常連他、豪華スター競演で、各個性を生かした冒険ドラマの楽しさはファンにはたまらない。

探査船”ベラフォンテ”の船内構造などが実にユニークで、美しい自然、派手な銃撃戦などもある、娯楽性の高い作品でもある。

また、親子であろう主人公とその息子の愛情もポイントとして描かれ、ヒューマン・コメディとしても楽しめる。

笑いを誘う演技だけでなく、神妙な表情、場面も多い主演ビル・マーレイ、その妻アンジェリカ・ヒューストン、主人公の息子役のオーウェン・ウィルソン、妊婦の記者役ケイト・ブランシェット、主人公の宿敵の探検家ジェフ・ゴールドブラム、プロデューサーのマイケル・ガンボン、クルーのウィレム・デフォーシーモア・カッセルロビン・コーエン、ニールス・コイズミ、オアウェル・ドウチャック、セウ・ジョルジウォリス・アルワリア、そして出資会社の監視員バッド・コートなどが共演している。


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