死者を蘇らせることに成功した研究員に襲い掛かる恐怖を描く、監督デヴィッド・ゲルブ、主演マーク・デュプラス、オリヴィア・ワイルド、サラ・ボルジャー他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・ゲルブ
製作
ジェイソン・ブラム
ジミー・ミラー
コーディ・ズウィーグ
製作総指揮
マット・カプラン
ジャネット・ヴォルトゥルノ=ブリル
ルーク・ドーソン
グロリア・ファン
脚本
ルーク・ドーソン
ジェレミー・スレイター
撮影:マイケル・フィモナリ
編集:マイケル・N・クヌー
音楽:セーラ・シャクナー
出演
フランク・ウォルトン博士:マーク・デュプラス
ゾーイ・マコンネル博士:オリヴィア・ワイルド
エヴァ:サラ・ボルジャー
ニコ:ドナルド・グローヴァー
クレイ:エヴァン・ピーターズ
ウォレス:レイ・ワイズ
ダリー学部長:エイミー・アキノ
アメリカ 映画
配給 レラティビティ・メディア
2015年製作 83分
公開
北米:2015年2月27日
日本:2016年6月11日
製作費 $3,300,000
北米興行収入 $25,801,600
世界 $38,356,890
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
カリフォルニア州、聖パテルヌス大学。
医学研究者のフランク・ウォルトン博士(マーク・デュプラス)と婚約者のゾーイ・マコンネル博士(オリヴィア・ワイルド)らのグループは、死者を蘇らせることができる”ラザロ血清”の研究に明け暮れる日々を送っていた。
撮影係のエヴァ(サラ・ボルジャー)を連れて研究室に向かったゾーイは、アシスタントのニコ(ドナルド・グローヴァー)とクレイ(エヴァン・ピーターズ)に彼女を紹介する。
”ラザロ・プロジェクト”について説明するフランクとゾーイを撮影したエヴァは、パソコンで映像をチェックする。 いつも見る火事の悪夢で目覚めたゾーイは、考え込む。 翌日、クレイのアイデアで実験を始めたフランクらは、犬のロッキーを蘇生することに成功する。 ロッキーの白内障が治っていることをゾーイが確認し、フランクは、この件は誰にも話さないようにと皆に伝える。 フランクとゾーイは、様子を見るためにロッキーをアパートで飼うことにする。 その夜、ロッキーは、ベッドで眠っているゾーイを見つめる。 様子がおかしいロッキーは検査され、研究室で隔離されるものの、クレイが夜勤の担当中に脱出したロッキーは、彼に迫る。 凶暴になったロッキーを安楽死させるべきだと言うクレイの意見を聞き入れられないゾーイだったが、部屋の中を片付けていたエヴァから、ロッキーが上の棚まで上ったことに気づき、普通ではあり得ないと言われる。 翌日、ダリー学部長(エイミー・アキノ)に呼ばれたフランクは、研究内容について違反行為があることを指摘する彼女から批判される。 秘密だった動物実験をダリーが知っていることを疑問に思ったフランクは、サーバーにアップされた映像を監視する権限はあると言われる。 誰かが研究を止めさせようとしていると言うフランクは、ダリーを追及する。 押し入ってきたウォレス(レイ・ワイズ)から、クライロニス製薬に研究材料がすべて没収されることを知らされたゾーイは驚く。 ワーナー・ゴスの資金で研究していると伝えたゾーイだったが、クライロニスが主要株主になったと言われる。 研究室に向かったフランクは、ゾーイから、すべてを奪われたことを知らされる。 ロッキーを連れ出してくれたものの、撮影を始めた直後にに様々なことが起きたために偶然とは思えないとエヴァに伝えたゾーイは、フランクから、彼女のせいではないと言われる。 ラザロ血清が金になると考えたクライロニスがワーナー・ゴスを買収したのだろうと皆に話したフランクは、もう一度、同じ実験をすることを提案する。 ゾーイが隠してあった血清を使い実験をするため、フランクらは実験室に侵入して、ニコが監視カメラの映像を入れ替える。 犬の死体を準備して実験を始め、電流を流したゾーイは、感電して心肺停止状態になる。 フランクは必死に蘇生するものの、ゾーイは目を覚ますことはなかった。 ゾーイを実験台に乗せたフランクは、皆に反対されるものの、彼女の体内の血清を使い蘇生させようとする。 仕方なく手伝うことにした二コラは、フランクの指示で実験を始める。 警備員が見回りに来た後、フランクらは、ゾーイが台の上で起き上がっていたために驚く。 外見上はゾーイに問題ないことを確認したフランクだったが、普通は10%しか使われない脳が全体的に働いていることが分かり、ニコはそれを疑問に思う。 動揺するゾーイを落ち着かせたフランクは、ロザリオを首にかけてあげる。 その瞬間、何かを感じたゾーイは、テーブルの上のペンが動かせることに気づき、その場を離れたフランクらの話しが聞こえる。 体の異変に気づいたゾーイは、それをフランクに伝えて、死んだ時に、建物の中に閉じ込められた人が見えたことを話す。 子供時代の嫌な記憶だと言われたゾーイは、その場は地獄であり何年もいたとフランクに伝えて、薬を投与されて眠る。 ゾーイと同じ悪夢を見たエヴァは目覚めて取り乱し、建物の廊下に少女がいて、火事になったことをフランクに話す。 掴まれた腕の傷を確認したニコとクレイは驚き、フランクは、エヴァがゾーイから悪夢の話を聞いたと考える。 話が理解できないクレイから追及されたフランクは、ゾーイが子供時代にアパートが火事になり、隣人が部屋に閉じ込められたことがあり、彼女は今でもその悪夢を見ると伝える。 その悪夢を見たエヴァは、人間は死ぬと魂を移転させて化合物を作るとゾーイが言っていたことを話し、フランクはゾーイを救う方法を考える。 エヴァの腕を手当てしたクレイは、血清のパワーで超能力のようなことが可能になると伝える。 偽アカウントが毎日すべてのデータをコピーしていることをニコから知らされたフランクは、大学ではなくクライロニスだろうと言われる。 その場から離れようとしたフランクは、いなくなったロッキーを捜すよう指示する。 悪夢から目覚めたゾーイは、ニコに助けを求めるものの、話を聞いてもらえないために、彼をロッカーに閉じ込めて超能力でそれを潰して殺す。 ニコが姿を消したために動揺するクレイは、フランクを制止して警備員を呼ぼうとするが、停電になり、その場から出ることができなくなる。 ゾーイがニコに何かをしたと考えるエヴァは彼女を追求し、興奮するクレイも言い寄る。 口の中にペンを差し込まれたクレイは倒れ込み、フランクがそれを摘出するものの、彼は息絶える。 ゾーイは姿を消し、暗闇の中で、フランクとエヴァは彼女に襲われる。 実験で使った動物の死骸が動いたために驚くエヴァを落ち着かせたフランクは、安楽死用の鎮静剤を用意してゾーイを捜す。 廊下にいたゾーイに近づいたフランクは、注射器のことを知られ、床にそれを置く。 フランクの愛を確かめたゾーイだったが、彼が自分を殺そうとしていることを知る。 フランクを殺したゾーイは、自分で血清を打ちパワーを増してエヴァを捜す。 薬剤を注入した注射器をブーツに隠したエヴァは、ゾーイを捜す。 現れたゾーイに襲われたエヴァは、悪夢の中で部屋に彼女を閉じ込める。 廊下の少女ゾーイが手にマッチを持っていたために、エヴァは、彼女が放火したことに気づく。 ドアをけ破って出てきたゾーイが近づき、エヴァは少女ゾーイに、あなたは悪くないと伝える。 エヴァは、あなたなら止められるのでドアを開けるようにと少女ゾーイに指示する。 少女ゾーイはドアを開け、その瞬間に現実に戻ったと思ったエヴァは、ゾーイの腹部に注射器を刺す。 許してと言いながら、ゾーイは息絶える。 助けに来た救急隊がゾーイだと気づいたエヴァは、それが厳格だと気づくものの、殴り殺される。 フランクを実験台に乗せたゾーイは、自分の体内の血清を使って彼を蘇生しようとする。 そして、フランクは生き返る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
カリフォルニア州、聖パテルヌス大学。
医学研究者のフランク・ウォルトン博士と婚約者のゾーイらの研究チームは、死者を蘇らせることができる”ラザロ血清”を使った実験を行っていた。
そんなフランクらは、死んだ犬の蘇生に成功するものの、製薬会社に研究データを奪われてしまう。
独自に実験をしようとしたフランクらだったが、ゾーイが事故で感電死してしまう。
恋人の死を悲しむフランクは、仲間の制止も聞かずに彼女の蘇生を試みて成功する。
ところが、ゾーイの脳は普通の人間ではあり得ない異常な活動を開始し、彼女の行動を操り始める・・・。
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ドキュメンタリー、短編映画を手掛けるデヴィッド・ゲルブの長編映画初監督作品。
死者を蘇らせることに成功した研究員に襲い掛かる恐怖を描くホラー。
物語の内容、展開共に単調で新鮮味もなく、魅力的なキャスティングを全く活かしきれていない。
老化の進行を抑えるくらいなら話は分かるが、理不尽な死に方をする者以外、どんな死にも理由があると考えると、それを蘇生することに何の意味があるのか理解できず興味も湧かない。
それをビジネスにしようとする陰謀も描かれているのだが・・・。
製作費330万ドルで約3900万ドルの興行収入(世界)を記録したことはまずまずなのだが、本作は、批評家、一般から酷評された。
医学研究者という雰囲気ではない役柄が気になる、”ラザロ血清”研究チームのリーダー、マーク・デュプラス、その婚約者である研究員で、事故死した後に蘇生され、異変により仲間達を襲うオリヴィア・ワイルド、チームに加わる映像記録係サラ・ボルジャー、主人公のアシスタント、ドナルド・グローヴァーとエヴァン・ピーターズ、彼らの研究データーを奪う製薬会社のスタッフ、レイ・ワイズ、学部長のエイミー・アキノなどが共演している。