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決斗!一対三 The Lawless Breed (1953)

西部開拓時代にその名を知られたガンマンである無法者ジョン・ウェスレイ・ハーディンの波乱の人生を描く、監督ラオール・ウォルシュ、主演ロック・ハドソンジュリー・アダムスメアリー・キャッスルジョン・マッキンタイアヒュー・オブライエンデニス・ウィーバーリー・ヴァン・クリーフ他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:ラオール・ウォルシュ

製作:ウィリアム・アランド
原作:ウィリアム・アランド
脚本:バーナード・ゴードン
撮影:アーヴィング・グラスバーグ
編集:フランク・グロス
音楽:ハーマン・スタイン

出演
ジョン・ウェスレイ・ハーディンロック・ハドソン
ロージー:ジュリー・アダムス
ジェーン・ブラウン:メアリー・キャッスル
J・G・ハーディン/ジョン・クレメンツ:ジョン・マッキンタイア
アイク・ハンリー:ヒュー・オブライエン
ジム・クレメンツ:デニス・ウィーバー
ジーク・ジェンキンス:フォレスト・ルイス
ダーク・ハンリー:リー・ヴァン・クリーフ
チック・ヌーナン:トム・ファッデン
ジョン・ハーディン:レース・ジェントリー
ジョー・クレメンツ:リチャード・ガーランド
ベン・ハンリー:グレン・ストレンジ
ジョー・ハーディン:ウィリアム・プーレン
ガス・ハンリー:マイケル・アンサラ
チャーリー:フランシス・フォード

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
1953年製作 83分
公開
北米:1953年1月3日
日本:1959年4月15日
北米興行収入 $1,300,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1896年、テキサス州、ハンツビル刑務所。
25年の刑期のうち16年を終え、恩赦で釈放されたジョン・ウェスレイ・ハーディンロック・ハドソン)は、獄中で書いた自分の人生の原稿を出版社に持参する。

それを出版してほしいと言い残し、ハーディンはその場を去る。
__________

テキサス州、ファニン郡ボナム
1853年5月26日に生まれたハーディンは、少年時代に南北戦争を経験した。

ハーディンは、宣教師である厳格な父J・G・ハーディン(ジョン・マッキンタイア)の元で、孤児のジェーン・ブラウン(メアリー・キャッスル)と共に育った。

父の考えに同意できないハーディンは、ギャンブラーとなり銃を扱い父に反抗する。

我慢も限界に達したハーディンは、愛するジェーンに旅立つことを伝える。
...全てを見る(結末あり)

それを知った兄のジョーは、父とは合わないハーディンの考えを理解する。

必ず戻ることをジェーンに約束したハーディンは旅立つ。

町の酒場に向かったハーディンは、ロージー(ジュリー・アダムス)とガス・ハンリー(マイケル・アンサラ)に声をかける。

法律書を売り、それを資金にしてカードを始めたハーディンは、イカサマを疑うガスが銃を抜こうとしたために、射殺してしまう。

ロージーから、ハンリー3兄弟に追われると言われたハーディンは逃亡する。

ガスが殺されたことを知った兄ベン(グレン・ストレンジ)、アイク(ヒュー・オブライエン)、ダーク(リー・ヴァン・クリーフ)は、ハーディンを捜そうとする。

叔父ジョン・クレメンツ(ジョン・マッキンタイア)の農場に向かったハーディンは、いとこのジム(デニス・ウィーバー)やジョー(リチャード・ガーランド)と共に食事をする。

ハーディンは、ジョンらと共にアビリーンに牛を運ぶ旅に出る。

途中、ジョンらは葬儀屋のチック・ヌーナン(トム・ファッデン)に出くわす。

町に着いたヌーナンは、3日前にハーディンに会ったことをロージーに話す。

それを知ったハンリー3兄弟は、アビリーンに向かったハーディンを追う。

牧童のジーク・ジェンキンス(フォレスト・ルイス)とカードで勝負して勝ったハーディンは、彼が賭けた馬を手に入れる。

ある町の酒場でカードをしていたハーディンは、ダークの使いの男から兄弟が呼んでいると言われ、会いたければ店の外に来いと伝えるよう指示する。

ハンリー兄弟を待っていたハーディンは、ダークを迎え撃ち射殺する。

その後、酒場に戻りルーレットでウェディングドレス代を稼いだハーディンは、現れた保安官のワイルド・ビル・ヒコックに銃を向けられる。

兄弟と対決する必要があるとヒコックに伝えたハーディンは、町から出て行くようにと警告される。

ウェディングドレスを手に入れたハーディンは、ヒコックが戻って来たために出て行くと伝える。

家に戻ったハーディンはジェーンを抱きしめ、約束通り金も貯まったと言ってウェディングドレスを見せる。

ハンリー兄弟に追われていることを話したハーディンは、ジェーンと逃げようとする。

ジェーンは、結婚式は父に挙げてもらうと約束しているとハーディンに伝える。

現れた父から、結婚したいのなら裁判を受けろと言われたハーディンは、エイムズ判事に会う。

弁護士を雇う費用が足りないため、ハーディンはジョーの提案で乗馬レースに出ることを考える。

ハーディンは、ジェーンに別れを告げて再び旅立つ。

レースに出場して勝ったハーディンだったが、その賞金でも不足だったために、さらにレースをしようとする。

その場にいたロージーと話をしたハーディンは、ジェーンと結婚することを彼女に伝える。

ハーディンに惹かれていたロージーだったが、彼の幸せを願う。

再びレースに勝ったハーディンは、必要な金額が手に入ることになる。

そのころウェッブ保安官は、早撃ちのハーディンのことを恐れるが、アイクから段取り通りにやれば大丈夫だと言われ、町に着いたハーディンが丸腰であることを確認する。

酒場で賞金を受け取ったハーディンは、ウェッブに逮捕されそうになるが、ジェーンと結婚して月曜に出頭することを伝える。

出て行こうとしたハーディンは、背後からウェッブに撃たれてしまい、彼とアイクを射殺して逃走する。

ジョンに手当てをしてもらったハーディンは家に戻り、アイクがウェッブを買収して撃たれ、2人を射殺したことをジェーンらに話す。

父とジェーンに非難されたハーディンは、みな正当防衛だと言っても理解してもらえない。

そこにジェンキンス保安官らが現れ、外に出たハーディンは正当防衛を主張する。

話を聞き入れてもらえず発砲されたハーディンは家に戻り、ジョーが援護してくれてる間に裏口から逃げる。

ハーディンが撃たれたために外に出たジェーンは、ジェンキンスらが放った銃弾を受けてしまう。

ハーディンは馬に乗って逃亡し、ジェーンは父に支えられながら家に戻る。

追っ手から逃れたハーディンは、ジョンに助けられる。

その場でハーディンを休ませたジョンは町に向かい、ロージーの手を借りて馬車で戻り彼を運ぶ。

ロージーは、ハーディンの手当てをしながらカンザスに向かおうとする。

ジェーンの元に戻ろうとしたハーディンだったが、ロージーかれ、彼女が死んだことを知らされる。

その後、姿を消したハーディンが、犯罪を繰り返したような噂が流れ、カンザスで目撃されたという情報もあった。

ロージーと暮らすハーディンは、相変わらずギャンブラー生活をしていた。

テキサス・レンジャー”が追ってきたことをロージーから知らされたハーディンは、彼女と共に逃亡する。

アラバマ州、ポランド。
夢がかない牧場が持てたハーディンだったが、農夫の娘であり苦労を知っているロージーは、そんな暮らしが不満だった。

そんなロージーは、ハーディンが牧師を呼び結婚式を挙げることを知り感激する。

平穏な日々が続いたハーディンは、ロージーが妊娠したことを知り喜ぶ。

その頃レンジャーは、ハーディンが実家に送った手紙で、彼の居場所を突き止める。

父とジョーに子供が産まれることを手紙で知らせたハーディンは、馬の競売のために旅立つ。

駅に着いたハーディンは、待伏せしていたレンジャーに逮捕される。

オースティンに連行されたハーディンは、その後、裁判にかけられる。

ハーディンは、ハンツビル刑務所での25年の刑を言い渡される。

息子を抱きながら判決を聞いていたロージーは、義父らと共に愕然とする。

発言を許可されたハーディンは正当防衛を主張し、罪は受け入れるが、自分は殺人者ではないと伝える。

どんなことがあっても牧場を守り抜くようにとロージーに伝えたハーディンは、連行される。
__________

1894年3月30日、ハーディンの保釈が認められた。

16年ぶりに農場に戻ったハーディンは、ロージーを抱きしめる。

立派に成長した息子ジョン(レース・ジェントリー)と話をしたハーディンは、銃を扱う彼を見て、自分の無法者としての人生が影響を与えていることを知り動揺する。

父に殴られたジョンはショックを受け、ロージーに話しかけられても答えず、馬に乗って走り去る。

ジョンを殴ってしまったことをロージーに話したハーディンは、息子が自分と同じ人生をたどることを恐れ、彼を捜しに行く。

酒場に向かったジョンは、その場にいた男に父と母を侮辱されたために憤慨するが、現れたハーディンに制止される。

ジョンの銃をバーテンダーに預け、自分たちは丸腰だと男に伝えたハーディンは、息子と共に去ろうとする。

苛立つ男は、ハーディンが銃を隠し持っていると思い背後から銃撃する。

ハーディンは、銃を手にしようとするジョンを制止する。

ハーディンが銃を持っていないことを知った男は焦り、男たちに捕らえられる。

ハーディンは、自分と同じ道を歩めばこんな人生になるとジョンに伝える。

医師の治療を受けたハーディンは、迎えに来たロージーとジョンと共に牧場に向かう。


解説 評価 感想

*(簡略ストーリー)
テキサス州、ファニン郡ボナム
厳格な宣教師の父に反発するジョン・ウェスレイ・ハーディンは、ギャンブラーとなり銃を扱うようになる。
我慢の限界に達したハーディンは、共に育った孤児で愛するジェーンに別れを告げて家を出る。
町の酒場に向かいカードを始めたハーディンは、ガスにイカサマを疑われ、銃を抜こうとした彼を射殺してしまう。
逃亡したハーディンは、ガスの兄ら3兄弟に追われる身となり、叔父ジョンと共に行動しながら逃亡生活を続けるのだが・・・。
__________

西部開拓時代にその名を知られた、ガンマンである無法者ジョン・ウェスレイ・ハーディンの波乱の人生を描く西部劇。

数々の名作を残したラオール・ウォルシュが監督し、売り出し中の若きロック・ハドソンが主演した作品。

有名な無法者ジョン・ウェスレイ・ハーディンが、刑期を終えて出所するシーンから始まり、彼の人生がフラッシュバックとして描かれている。

物語の始まりが1896年という設定になっているのだが、ジョン・ウェスレイ・ハーディンは1895年に殺されている。
細かいことは抜きにしても、巨漢のロック・ハドソンの個性を活かし、伝説のガンマンの生き様をスケール感ある映像で描く、ラオール・ウォルシュの演出が見どころの作品。

主演のロック・ハドソンは、無法者のジョン・ウェスレイ・ハーディンを熱演するのだが、極悪人として描かれていないところが注目だ。

主人公を支える酒場の女で、妻となり共に牧場を経営するジュリー・アダムス、主人公と一緒に育った孤児で、愛し合う仲だったものの命を落とすメアリー・キャッスル、主人公の父と叔父の二役を演ずるジョン・マッキンタイア、主人公に弟を殺される3兄弟ヒュー・オブライエンリー・ヴァン・クリーフグレン・ストレンジ、主人公のいとこデニス・ウィーバーとリチャード・ガーランド、牧童のフォレスト・ルイス、葬儀屋のトム・ファッデン、主人公の息子レース・ジェントリー、主人公の兄ウィリアム・プーレン、主人公に殺される兄弟の一人マイケル・アンサラ、酒場の男でフランシス・フォードなどが共演している。


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