妻子に捨てられ仲間にも裏切られ服役したギャングのボスの運命を描く、原案ウィリアム・A・ウェルマン、監督エドワード・ラドウィッグ、主演エドワード・G・ロビンソン、ジェームズ・スチュワート、ローズ・ストラドナー、ライオネル・スタンダー、ジョン・キャラダイン他共演の犯罪ドラマ。 |
・ジェームズ・スチュアート / James Stewart / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:エドワード・ラドウィッグ
製作:ルー・L・オストロウ
原案
ウィリアム・A・ウェルマン
ロバート・カーソン
脚本:ジョン・リー・メイヒン
撮影:ウィリアム・H・ダニエルズ
編集:ベン・ルイス
音楽:エドワード・ウォード
出演
ジョー・クロザック:エドワード・G・ロビンソン
ポール・ノース:ジェームズ・スチュワート
ターリャ・クロザック:ローズ・ストラドナー
カーリー:ライオネル・スタンダー
ポール・ノースJr./ジョー・クロザックJr.:ダグラス・スコット
キャスパー:ジョン・キャラダイン
新聞社の編集長:シドニー・ブラックマー
刑務所長:グラント・ミッチェル
”ファッツ”ガーベイ:エドワード・ブロフィ
フランキー“エイシー”カイル:アラン・バクスター
シド・ゴーマン:フランク・コンロイ
グロリア:ルイーズ・ビーヴァーズ
アメリカ 映画
配給 MGM
1937年製作 81分
公開
北米:1937年11月12日
日本:不明
■ ストーリー ■
1927年、ニューヨーク、禁酒法時代。
ギャングのボス、ジョー・クロザック(エドワード・G・ロビンソン)は、妻ターリャ(ローズ・ストラドナー)を伴いヨーロッパから帰国する。
ジョーは、弁護士のシド・ゴーマン(フランク・コンロイ)と部下のカーリー(ライオネル・スタンダー)に迎えられ、ターリャには自分の犯罪歴を話さないようにと指示する。
カーリーから、カイル兄弟が縄張りを荒らしていることを知らされたジョーは、兄弟の暗殺を命ずる。
カイル兄弟は射撃場で襲撃され、フランキー“エイシー”(アラン・バクスター)だけが生き残る。
その後ジョーは、ターリャが妊娠したことを知り喜ぶ。
エイシーを伴った警官が現れ、ジョーは警察署に連行される。
ゴーマンが警察署に向かい、ジョーは釈放されるものの、脱税で逮捕されて有罪となる。
10年の刑を言い渡されたジョーは、囚人のキャスパー(ジョン・キャラダイン)らと共に移送される。
その途中でジョーは、ターリャが男の子を出産したことを新聞の記事で知り喜ぶ。
ジョーらは、脱出不可能と言われるアルカトラズ刑務所に収監される。
その頃、カーリーとゴーマンは、ジョーを裏切り財産を奪うことを考えていた。
キャスパーの嫌がらせを受けても、仕返しせずにいたジョーは、息子を連れて来たターリャと面会する。
ターリャは、久しぶりに会ったにも拘わらず、息子のことばかり気にするジョーに失望する。
刑務所長(グラント・ミッチェル)に呼ばれたジョーは、控訴が棄却され、ゴーマンが弁護を辞退したことを知り憤慨する。
刑務所から戻ったターリャに近づいた記者のポール・ノース(ジェームズ・スチュワート)は、彼女をからかい、子供に拳銃を持たせて特ダネ写真を撮る。
それが記事となり、抗議するために新聞社に向かったターリャは、編集長(シドニー・ブラックマー)から、ジョーがギャングであることを知らされてショックを受ける。
その様子を見ていたポールは、自分のしたことを後悔する。
ターリャを気の毒に思ったポールは、彼女と共にその場を去り親しくなるのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
原案ウィリアム・A・ウェルマン、ロシア出身のエドワード・ラドウィッグが監督し、主演はエドワード・G・ロビンソン、ジェームズ・スチュワート、ローズ・ストラドナー、ライオネル・スタンダー、ジョン・キャラダインなどが共演した作品。
妻子に捨てられ仲間にも裏切られ服役したギャングのボスの運命を描く犯罪ドラマ。
正にハマリ役であるギャングのボスを演ずるエドワード・G・ロビンソンの、気迫が感じられる演技が見どころで、主人公の妻に同情する元記者を演ずる、撮影当時29歳のジェームズ・スチュワートの初々しい姿が印象に残る。
逞しく生きる主人公の妻ローズ・ストラドナー、主人公を裏切る部下のライオネル・スタンダー、主人公の息子ダグラス・スコット、主人公に嫌がらせをする囚人ジョン・キャラダイン、新聞社の編集長シドニー・ブラックマー、刑務所長のグラント・ミッチェル、主人公と親しくなる囚人エドワード・ブロフィ、主人公に兄弟を殺されて復讐するアラン・バクスター、主人公を裏切る弁護士のフランク・コンロイ、主人公の妻の家政婦ルイーズ・ビーヴァーズなどが共演している。