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キングス・オブ・サマー The Kings of Summer (2013)

親に反発し家出して友人と森で暮らし始めた少年のひと夏の経験を描く、製作総指揮、監督ジョーダン・ヴォート=ロバーツ、主演ニック・ロビンソンガブリエル・バッソモイセス・アリアスニック・オファーマンアリソン・ブリー他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
製作
テイラー・デヴィッドソン
ピーター・サラフ
ジョン・ホッジェズ
製作総指揮
ジョーダン・ヴォート=ロバーツ
リチャード・ロスフェルド
脚本:クリス・ギャレッタ
撮影:ロス・リージュ
音楽:ライアン・ミラー

出演
ジョセフ”ジョー”トイ:ニック・ロビンソン
パトリック・キーナン:ガブリエル・バッソ
ビアジオ:モイセス・アリアス
フランク・トイ:ニック・オファーマン
ヘザー・トイ:アリソン・ブリー
キーナン夫人:メーガン・ムラーリー
キーナン:マーク・エヴァン・ジャクソン
コリン:ユージン・コルデロ
デイヴィス警部:メアリー・リン・ライスカブ
警官:トーマス・ミドルディッチ
ケリー:エリン・モリアーティ
ポール:ネイサン・キース
フェイスペイントの女性:アンジェラ・トリンバー
ゲイリー:クメイル・ナンジアニ
アーロン:オースティン・エイブラムズ
ラーソン:クレイグ・カッコウスキー
ヴィッキー:リリ・ラインハート
子供:クリストファー・カーター
バスの運転手:ハンニバル・ブレス
バスの乗客:トニー・ヘイル

アメリカ 映画
配給 CBS Films
2013年製作 96分
公開
北米:2013年5月31日
日本:2017年8月19日
製作費 $1,500,000
北米興行収入 $1,315,600


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
15歳の少年ジョセフ”ジョー”トイ(ニック・ロビンソン)は、親友のパトリック・キーナン(ガブリエル・バッソ)とビアジオ(モイセス・アリアス)と共に、森の中の生活を楽しむ。

1か月前。
母を亡くし、口うるさい父フランク(ニック・オファーマン)に嫌気がさしていたジョーは、夏休みを前にして、惹かれていたケリー(エリン・モリアーティ)からパーティーに誘われる。

ケリーと共に学校を出たジョーは、彼女がボーイフレンドのポール(ネイサン・キース)に誘われて帰ったために、パトリックの家に向かう。

パトリックの母親(メーガン・ムラーリー)に挨拶したジョーはゲームを楽しむ。

帰宅したジョーは、フランクから恋人のキャロルが来ることを知らされる。

パーティーに行くと伝えたジョーだったが、姉のヘザー(アリソン・ブリー)も来ると言われ、一緒に食事することを強要される。

ジョーは、フランクとキャロル、ヘザーと恋人のコリン(ユージン・コルデロ)との食事後のモノポリーも楽しむ気になれなかった。

その頃パトリックは、父(マーク・エヴァン・ジャクソン)と母との意味不明な会話を聞きながら食事をする。
...全てを見る(結末あり)

フランクとコリンが共謀して自分を負かそうとしたために、苛立つジョーは警察に通報してしまい、泥棒が入り父が犯人だと言ってしまう。

駆け付けたデイヴィス警部(メアリー・リン・ライスカブ)と新人警官(トーマス・ミドルディッチ)は、本当の事件が起きた時に信用してもらえなくなるとフランクに伝えるものの、彼がまともに話を聞く気がないためにその場を去る。

ヘザーに悩みを打ち明けたジョーは、あと数年の我慢だと言われ、一緒に連れて行ってほしいと頼んでも断られたために、窓から抜け出してパーティーに向かう。

ケリーに歓迎されたジョーは、パトリックやビアジオがいることに気づく。

騒音に激怒する住人が発砲したため、若者達はその場から逃げる。

ビアジオと共に森を通り帰宅するジョーは、独りになれる場所を確認する。

翌日、ケリーからの電話を受けたジョーは、ポールが昨夜、自分を置いて逃げたことを知らされる。

現れたフランクに電話を奪われ、ケリーと話をされたジョーは苛立ち、限界を感じて家出することを考える。

パトリックとビアジオと共に森に向かったジョーは、”独りになれる場所”に家を建てることを伝える。

一緒に暮らそうと言われたパトリックはそれを断り、家に帰るものの、相変わらず意味不明な話をする両親にウンザリする。

ジョーに電話をしたパトリックは、話に乗ることを伝える。

翌日、ジョーは三人で森に向かい作業を始めて、ビアジオが作った誘拐犯の脅迫状を見せられる。

それを使うこと却下したジョーは、家に戻りフランクの金を盗み、パトリックの家に泊まることを伝えて出かける。

パトリックとビアジオと共に資材を調達して家を建て始めたジョーは、自由を実感する。

荷物を持ち家出をしたジョーとパトリックは、雨の中、森の家に向かい夜になる。

二人は、その場で待っていたビアジオに驚く。

翌日から新生活が始まり、大人達に話さないことを誓う。

フランクとキーナン夫妻は警察に向かい、デイヴィスに事情を話す。

家出だと思うデイヴィスの意見をフランクは聞き入れるが、キーナン夫妻の話は意味不明だった。

ヘザーと共にジョーの家出の原因などを考えるフランクは、コリンが注文した中華料理の配達人ゲイリー(クメイル・ナンジアニ)に嫌味を言って口論になる。

それを制止したヘザーは、代金を払ってゲイリーを追い払う。

狩りに向かったジョーとビアジオは、獲物を見つけることが出来ず、街道沿いの”Boston Market”のゴミをあさり、チキンの食べ残しを手に入れる。

それを餌にして罠を作ったジョーとビアジオは、結局、何も捕らえられずに、”Boston Market”でチキンを買って戻る。

森の中で果物を探したパトリックは、ヘビの抜け殻を見つけたために、ジョーとビアジオに警戒するようにと話す。

デイヴィスと共にバスを止めて調べたフランクは、ジョーのリュックを見つけて、中に入っていたモノポリーの駒を確認し、自分を挑発していると考える。

その後もジョーらは、森の中の自由な生活を楽しむ。

ゴルフ場でバイトをしているケリーと話したジョーは、ニュースになる問題になっていると言われれるものの、父はせいせいしているはずだと伝える。

ポールとは別れたというケリーは、ジョーから、森の家の夕食に招待される。

ケリーを迎える準備をしたジョーは、”Boston Market”でチキンを買ってくる。

キーナンと釣りをするフランクは、息子達のことを話す。

ケリーがヴィッキー(リリ・ラインハート)とアーロン(オースティン・エイブラムズ)と共に現れ、ジョーらは彼女らを歓迎してチキンで食事をする。

その後も皆と楽しんだジョーは、夜中にケリーがパトリックを誘って出かけたためにショックを受ける。

眠れない一夜を過ごしたジョーは、翌朝、声をかけてくれたケリーを無視して眠っているフリをする。

フランクは、家に帰るヘザーとコリンを見送る。

気落ちするジョーは、パトリックとケリーが話しているところに出くわしてしまい、家に戻ると言ってその場を去る。

ケリーは、パトリックのことを心配して話をしていただけだった。

その夜、皆でモノポリーをしたジョーは、パトリックを挑発して言い合いになる。

ジョーから、自分が来てからこの場の生活がおかしくなったと言われたケリーは、ショックを受けてその場を去る。

ケリーを追い両親の元に戻れと言われたパトリックは、ここにいたいとジョーに伝える。

それを拒まれたパトリックは、ジョーに罵られたために憤慨して出ていく。

独りになりたいと言うジョーは、ビアジオも追い出してしまう。

追ってきたパトリックに、二人の邪魔をするつもりはなかったと伝えたケリーは、彼にキスされる。

翌日から独りで生活を始めたジョーは、何もかもうまくいかずに苛立つ。

家に戻ったパトリックを、両親は余計なことを言わずに見守る。

警察に保護されたビアジオは何も話さず、警察署に向かったフランクは、デイヴィスから事情を聞く。

家に戻ったパトリックがジョーとは別れたと言っていることも、フランクは知らされる。

川でフェイスペイントの女性(アンジェラ・トリンバー)とバイザーの男性に見つかったジョーは驚き、自分達の場所だと言われて逃げる。

何とかウサギを捕らえたジョーは、それを調理して食べようとする。

ヘビがいることに気づいたジョーは驚くものの、落ち着こうとする。

ジョーが失踪して4週間が経ち、友人達は戻るものの、未だにジョーは行方不明だというニュースが報道される。

ビアジオは、友は裏切るべきではないという考えを父に確認する。

ニュースを見て心配になったケリーはフランクを訪ね、ジョーのところに案内すると伝える。

フランクとケリーが現れたために驚くジョーは、ヘビがいることを二人に伝える。

近づくヘビからケリーを守ったジョーは、現れたビアジオに気づく。

ヘビに咬まれたビアジオは倒れてしまい、ヘビを殺したジョーは、それを埋めるようフランクに指示する。

症状が悪化するビアジオを車に乗せたフランクは、ジョーとケリーと共に病院に向かう。

フランクから洗面用具を渡されたジョーは、森の生活を想い出しながら歯を磨き髭を剃り着替える。

ビアジオが回復したことを喜ぶジョーは、ケリーから感謝の気持ちのカードを渡され、ボーイフレンドではなくても大切な人だと言われる。

心配して駆け付けたヴィッキーはビアジオの元に向かい、ジョーは、一緒に来たパトリックと話す気になれなかった。

皆を救ったことを褒めてくれたフランクから、誇らしいと言われたジョーは、キャロルのことを尋ねる。

関係は悪化したと言うフランクは、自分を不安にさせないキャロルではダメだと話し、妻とは違うとジョーに伝える。

ジョーとフランクは、気まずい思いをしながら、パトリックの家族とケリーと共にエレベーターに乗る。

それぞれ車に乗ったジョーはパトリックに見つめられ、わだかまりは消えたことを確認する。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
15歳の少年ジョセフ”ジョー”トイは、母を亡くし口うるさい父フランクと二人で暮らしていた。
夏休みになり、フランクにウンザリしたジョーは、友人のパトリックとビアジオと共に森に向かい、家を建てて暮らす計画を実行する。
材料を調達して何とか家を建てたジョーらは、食料確保などに苦労しながらも自由な生活に満足するのだが・・・。
__________

「キングコング: 髑髏島の巨神」(2017)を監督することになる、弱冠27歳のジョーダン・ヴォート=ロバーツが製作総指揮を兼ねた監督デビュー作品。

親に反発して、友人と共に森の中に家を建てて住むことを決めた少年のひと夏の体験を描くコメディ・ドラマ。

誰もが経験する思春期の少年の複雑な心を、美しい映像と共に自然な雰囲気で描く、ジョーダン・ヴォート=ロバーツの演出手腕が見どころ作品。

批評家からの好意的な意見に支えられた本作だったが、残念ながら拡大公開されなかったために、商業的には成功しなかった。

口うるさい父に嫌気がさし、家出して森の中で生活しながら様々な体験をして成長する少年を好演するニック・ロビンソン、同じく両親の言動に耐えられなくなり主人公と共に森に向かうガブリエル・バッソ、二人の仲間になる風変わりな少年モイセス・アリアス、嫌味ばかり言っている主人公の父親ニック・オファーマン、その娘アリソン・ブリー、その恋人ユージン・コルデロ、パトリック(ガブリエル・バッソ)の両親メーガン・ムラーリーマーク・エヴァン・ジャクソン、捜査を担当する警部メアリー・リン・ライスカブ、彼女の部下トーマス・ミドルディッチ、主人公が惹かれる少女エリン・モリアーティ、彼女のボーイフレンド、ネイサン・キース、フェイスペイントの女性アンジェラ・トリンバー、中華料理の配達人クメイル・ナンジアニ、主人公の友人オースティン・エイブラムズリリ・ラインハート、教師のクレイグ・カッコウスキー、バスの運転手ハンニバル・ブレス、バスの乗客トニー・ヘイルなどが共演している。


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