サウジアラビアで起きたテロ事件の調査に向かった4人のFBI捜査官の活躍と苦悩を描く、監督ピーター・バーグ、ジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー、クリス・クーパー、ジェイソン・ベイトマン、リチャード・ジェンキンス共演の社会派ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・バーグ
製作:マイケル・マン
脚本:マシュー・マイケル・カーナハン
撮影:マウロ・フィオーレ
編集
ケヴィン・スティッツ
コルビー・パーカーJr.
音楽:ダニー・エルフマン
出演
ジェイミー・フォックス:ロナルド・フルーリー
ジェニファー・ガーナー:ジャネット・メイズ
クリス・クーパー:グラント・サイクス
ジェイソン・ベイトマン:アダム・レビット
アシュラフ・バルフム:アル・ガージー大佐
アリ・スリマン:ハイサム軍曹
ジェレミー・ピヴェン:デーモン・シュミット
リチャード・ジェンキンス:ロバート・グレイスFBI長官
フランシス・フィッシャー:エレイン・フラワー記者
ダニー・ヒューストン:ギデオン・ヤング司法長官
カイル・チャンドラー:フラン
アメリカ 映画
配給ユニバーサル・ピクチャーズ
2007年製作 110分
公開
北米:2007年9月28日
日本:2007年10月13日
製作費 $80,000,000
北米興行収入 $47,456,500
世界 $86,608,790
■ ストーリー ■
サウジアラビア、リヤド。
石油会社の外国人居住区で自爆テロが起き、多数の死傷者を出す。
ワシントンD.C.。
FBI捜査官ロナルド・フルーリー(ジェイミー・フォックス)は、その知らせを受け、グレイス長官(リチャード・ジェンキンス)や法医学調査官メイズ(ジェニファー・ガーナー)らと協議し、早急に捜査官をリヤドに派遣する許可をヤング司法長官(ダニー・ヒューストン)に求めるものの、それが認められない。
その後、フルーリーはサウジアラビア大使に会い、交渉の結果、5日間の期限と警察同行が条件でFBI特捜チームの受け入れの承諾を得る。
現地に到着したフルーリーらは、地元警察の大佐ガージー(アシュラフ・バルフム)の監視下、サウジアラビア王子の歓迎を受けて現場検証を始める。
しかし、様々な制限の中、フルーリーらは思い通りの捜査ができず、目撃者の証言もほとんど得られずに苛立ちが募る。
しかも犯人らは、既にフルーリーらをターゲットにした、次なる反抗を企んでいた・・・。
この物語はフィクションではあるが、1996年6月26日のホバル・タワー爆破事件と、2003年5月12日のリヤド居住区爆破事件を基に製作された。
豪華スタッフ、キャストで8000万ドルをかけた話題作ではあったが、全世界トータルで製作費をようやく回収できた作品でもある。
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北米興行収入 $47,456,500
世界 $86,608,790
しかし、アラブ首長国連邦で行われたロケや、市街戦の迫力などは、かなりリアルで見応えはある。
調査を終え帰国した彼らは、結局は、敵味方共に復讐をし続けるだけだということの空虚さに気づき、功績を称えるFBI長官の労いの言葉も、彼らには空しく聞こえるという、皮肉な結末が考えさせられる。
司法長官にはリヤド派遣を認められないものの、執念で調査に向かうFBI捜査官ジェイミー・フォックスの、ラストで見せる空虚な表情は印象的だ。
医師にも拘らず、捜査官らしく勇敢に戦うジェニファー・ガーナー、いつもとは雰囲気が違う、学者肌の役柄が新鮮な爆発物専門家クリス・クーパー、拉致されて、殺害されかかる情報分析官ジェイソン・ベイトマン、リヤドの協力者でテロの犠牲になってしまう現地警察のアシュラフ・バルフム、FBI長官リチャード・ジェンキンス、FBIのリヤド派遣を可能にする記者フランシス・フィッシャー、司法長官のダニー・ヒューストンなどが共演している。