サイトアイコン That's Movie Talk!

ベスト・キッド3 The Karate Kid Part III (1989)

道場を潰されて恨みを持つ男の陰謀に対抗する空手師弟の活躍を描く、監督ジョン・G・アヴィルドセン、主演ラルフ・マッチオノリユキ・パット・モリタロビン・ライヴリー他共演による人気シリーズの第3弾。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・G・アヴィルドセン

製作:ジェリー・ワイントローブ
脚本:ロバート・マーク・ケイメン
撮影:スティーヴ・ヤコネリ
編集
ジョン・G・アヴィルドセン

ジョン・カーター
音楽:ビル・コンティ

出演
ダニエル・ラルッソ:ラルフ・マッチオ

ケースケ・ミヤギ:ノリユキ・パット・モリタ
ジェシカ・アンドリュース:ロビン・ライヴリー
マイク・バーンズ:ショーン・カナン
テリー・シルヴァー:トーマス・イアン・グリフィス
ジョン・クリーズ:マーティン・コーヴ
ルシール・ラルッソ:ランディ・ヘラー
スネーク:ジョナサン・アヴィルドセン

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

1989年製作 112分
公開
北米:1989年6月30日
日本:1989年10月7日
北米興行収入 $38,956,290


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
弟子がいなくなり”コブラ会”は閉鎖し、その原因が宿敵ダニエル・ラルッソ(ラルフ・マッチオ)と師匠のケースケ・ミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ)だと、二人に恨みを持つジョン・クリーズ(マーティン・コーヴ)は、道場を手放そうとする。

クリーズは、道場のオーナーで、ベトナム戦争争の戦友であり、実業家のテリー・シルヴァー(トーマス・イアン・グリフィス)の元を尋ねる。

シルヴァーは、クリーズが恨むダニエルとミヤギに復讐する手助けを約束し、彼をバカンスに旅立たせる。

それと入れ替わりで、ダニエルとミヤギは、沖縄からロサンゼルスに戻る。

アパートに戻った二人は、そこが売りに出されることを知り、ミヤギは職を失い、ダニエルは彼の家に世話になることになる。
...全てを見る(結末あり)

シルヴァーは、ダニエルをトーナメントに出場させることを画策し、それをクリーズに伝える。

その頃、ダニエルはミヤギのために、沖縄で得た大金を学費に使わず盆栽店を開業する資金に提供する。

ミヤギはそれを断るものの、ダニエルの熱意に負けてそれを受け入れ、彼に感謝する。

その後シルヴァーは、空手家の青年マイク・バーンズ(ショーン・カナン)を呼び寄せ、ダニエルと対決させようとする。

荒れ果てた店を借りて、ミヤギと改装を始めたダニエルは、前年度チャンピオンとして、トーナメントの出場を考える。

しかしミヤギは、空手を自分の身や名誉を守るために使うなら意味はあるが、それ以外は無意味だと、ダニエルの意見に反対する。

そんなダニエルは、向かいの植木鉢店で働く、ジェシカ・アンドリュース(ロビン・ライヴリー)と知り合い仲良くなる。

ダニエルは、トーナメントの申込書をミヤギの前で燃やし、その気持ちを伝えて彼を安心させる。

その後、ジェシカに店を見せていたダニエルは、そこに現れた、バーンズとシルヴァーの部下スネーク(ジョナサン・アヴィルドセン)に、トーナメントに参加するよう脅される。

ミヤギの家に侵入し情報を得ていたシルヴァーは、同じ師に師事を受けたクリーズの不祥事を謝罪し、彼の死を知らせる。

二人に近づこうとする、シルヴァーの企みとも知らずに、ダニエルとミヤギはクリーズの死に哀悼を示す。

その夜、ダニエルがジェシカといるところに、再びバーンズらが現れトーナメントへの参加を強要し危害を加える。

ミヤギがバーンズらを追い払うが、家にあった商品の盆栽を彼らに奪われてしまう。

ダニエルは、ミヤギが沖縄から持参して植えた盆栽を取りに、ジェシカと危険な場所に向かう。

盆栽は手に入れるものの、バーンズらにロープを取り上げられたダニエルは、仕方なくトーナメントの申込書にサインする。

大切な盆栽はバーンズに枝が折られてしまい、それを持ち帰ったダニエルは、ミヤギが、トラックを売って盆栽を手に入れたことを知る。

ダニエルは、申込書にサインしてしまったことをミヤギに伝えるが、彼はトーナメントのために稽古をつける気はないことを告げる。

シルヴァーは、ダニエルに嫌がらせをするバーンズを叩きのめす芝居を打ち、自分を信用させようとする。

一向に協力してくれる気のないミヤギに腹を立てたダニエルは、シルヴァーからコブラ会の復活を知らされて、その道場に向かう。

友好的にダニエルを歓迎したシルヴァーは、過激な手法で彼を鍛え始める。

それに気づいたミヤギは、ダニエルが早く平常心に戻ることを望むしかなかった。

ダニエルは、ジェシカとディスコに行った際に、シルヴァーにはめられ、彼女に絡んだ男を叩きのめしてしまう

自分の行いを恥じたダニエルは、ミヤギの言葉で目が覚め、シルヴァーと別れるために道場に向かう。

しかし、シルヴァーは本性を表し、バーンズやクリーズもグルだったことをダニエルに伝え、三人は彼を痛めつけようとする。

そこにミヤギが現れて三人を叩きのめし、シルヴァーの虚勢に耳を貸さず、ダニエルに稽古をつけることを約束して立ち去る。

その後、ダニエルはミヤギの指導の下で稽古に励み、枯れかけていた盆栽を再生させて元の場所にも戻す。

そしてトーナメント当日、チャンピオンとして、決勝にだけ登場したダニエルは、勝ち上がってきたバーンズと対戦する。

試合はバーンズの攻勢で進み、彼は巧みな手法でダニエルを痛めつけながら、勝敗はサドンデスに持ち込まれる。

一度は自身を失い動揺したダニエルだったが、自分を取り戻した彼はバーンズを倒し、2年連続のチャンピオンとなる。

そして、ダニエルとミヤギは喜びを分かち合う。


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ベスト・キッド」(1984)
・「ベスト・キッド2」(1986)
・「ベスト・キッド3」(1989)
・「ベスト・キッド4」(1994)
・「ベスト・キッド」(2010)

*(簡略ストー リー)
空手の師弟コンビである、ミヤギとダニエル・ラルッソに道場を潰されたクリーズだったが、それを聞いた、戦友で実業家のシルヴァーが復讐に加担する。
シルヴァーは、ダニエルを再びトーナメントに出場させて、徹底的に痛めつけようと考える。
故郷の沖縄から戻ったものの、アパートが売りに出され、ミヤギは職を失ってしまう。
ダニエルは、恩師ミヤギのために学費を提供し、盆栽店を開くことを提案する。
ダニエルの気持ちを受け入れたミヤギだったが、シルヴァーは、巧みな手法でダニエルを挑発し、トーナメントに参加させようとする。
チャンピオンとして、トーナメントに参加したい意向をミヤギに伝えたダニエルだったが、それを反対されてしまう。
同じ頃、ダニエルは、盆栽店の向かいの植木鉢店で働く、ジェシカと親しくなる。
そんな時、好人物を装ったシルヴァーが、言葉巧みにダニエルに接近する・・・。
__________

人気キャラクターの、空手少年ダニエルを主演とした、3部作の完結編となる作品。

一作目で道場師範として登場し、二作目の冒頭でミヤギに叩きのめされる”コブラ会”の師範クリーズ及び、その戦友の復讐劇ということで、やや陰湿な内容となっている。

二作目の内容は引きずらず、一作目の因縁の後日談ということで、あまり内容に斬新さもなく、盛り上がりにも欠けている作品。

シリーズ最高益を記録した前作に比べ、興行収入は約三分の一にまで減ってしまった。
北米興行収入 $38,956,290

また批評家、一般の受けも悪く、ラジー賞では主要部門にノミネートされた。

ややふっくらした感じの主演のラルフ・マッチオは、”ミヤギ道”の空手を裏切るような、 ダークな世界に足を踏み入れそうになり、心乱れる主人公を演ずる。

それをサポートする師匠のノリユキ・パット・モリタは、相変わらず沈着冷静、大男達を相手にしても、一撃も受けずに見事な戦いぶりを見せてくれる。

あやふやな恋に終わる主人公の友人ロビン・ライヴリー、実業家にして極悪人トーマス・イアン・グリフィス、その戦友で主人公達に恨みを持つ元師範マーティン・コーヴ、シルヴァー(T・I・グリフィス)に雇われる空手家ショーン・カナンジョン・G・アヴィルドセンの息子でシルヴァーの部下のジョナサン・アヴィルドセン、そして、主人公の母親ランディ・ヘラーなどが共演している。


モバイルバージョンを終了