前年ヒットした痛快アドベンチャー・アクション「ロマンシング・ストーン」(1984)の続編。 ヨットで世界旅行を中の主人公の2人がアフリカでアラブの支配者の陰謀に巻き込まれる冒険を描く、製作、主演マイケル・ダグラス、監督ルイス・ティーグ、撮影ヤン・デ・ボン、キャスリーン・ターナー、ダニー・デヴィート他共演のアクション・アドベンチャー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ルイス・ティーグ
製作:マイケル・ダグラス
原案:ダイアン・トーマス
脚本
マーク・ローゼンタール
ローレンス・コナー
撮影:ヤン・デ・ボン
編集
ピーター・ボイタ
マイケル・エリス
音楽:ジャック・ニッチェ
出演
ジャック・コルトン:マイケル・ダグラス
ジョーン・ワイルダー:キャスリーン・ターナー
ラルフ:ダニー・デヴィート
オマー・カリファ:スピロス・フォーカス
アル・ジャハラ/ジュエル:アヴナー・アイゼンバーグ
グロリア:ホランド・テイラー
タラク:ポール・デヴィッド・マギッド
アメリカ/フランス/モナコ 映画
配給 20世紀FOX
1985年製作 106分
公開
北米:1985年12月11日
日本:1986年4月19日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $75,973,200
世界 $96,773,200
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
コロンビアの一件で恋に落ち、豪華ヨット”アンジェリーナ”で世界一周の旅に出たジャック・コルトン(マイケル・ダグラス)と人気恋愛小説作家ジョーン・ワイルダー(キャスリーン・ターナー)だったが、彼女は満足する原稿が書けずに苛立っていた。
二人は南フランスに滞在中で、ジョーンは、サイン会を兼ねるパーティーで、出版社の編集者グロリア(ホランド・テイラー)から原稿を催促される。
そこに、アラブ某国の統治者オマー・カリファ(スピロス・フォーカス)が現れ、ファンであるジョーンに伝記執筆と即位式の取材を依頼する。
小説の題材が見つかる可能性を考えたジョーンは、それを承諾するが、ギリシャに向かうというジャックとは行動を別にすることになる。 オマーは車に乗る際、暴漢タラク(ポール・デヴィッド・マギッド)に襲われるが難を逃れる。 その後ジャックは、コロンビアの刑務所に入れられたことで自分を恨む、現れたラルフ(ダニー・デヴィート)に銃を向けられる。 そこにタラクが現れ、自分達の宝”ナイルの星”をオマーが盗んだことを二人に伝えて、彼はジャックにそれを捜すことを強要する。 ジャックはそれを断るが、停泊していたヨットが爆破されてしまう。 それがオマーの仕業で、ジョーンの命も危ないとタラクに言われたジャックは、ラルフと共にアフリカに向かう。 オマーの国で歓迎を受けたジョーンだったが、壁に書かれた”アル・ジャハラ/宝を返せ”という言葉が気になり、それをオマーに問い質す。 答えを得られないジョーンは、その地を離れようともするのだが、砂漠を渡ることは不可能で、軟禁状態となる。 ジャックらもタラクの部族に迎えられ、ジョーンのことで心が沈む彼をラルフが励ます。 部屋を抜け出したジョーンは、戦争を始めるための作戦図と、宝石でなく人だった”救世主”アル・ジャハラ/ジュエル(アヴナー・アイゼンバーグ)が監禁されている部屋に落下してしまう。 オマーが、アル・ジャハラに代わり皇帝となることを目的にしていることをジョーンはジュエルに知らされる。 しかしジョーンは、その場に現れたオマーに、ジャックが死んだことを知らされ捕えられてしまう。 その後、ジョーンはジュエルと共に逃亡し、町に来ていたジャックと出くわす。 オマーらに襲われて、ジュエルを連れてその場を逃れたジャックとジョーンは、”F-16”に乗り込み、それを操作してしまい、機銃掃射やロケット弾を使い町を脱出する。 タラクは、それにジュエルが乗っていることを確認して、町にいたラルフを裏切り呼ばわりしてその場を去る。 ジャックらは、オマーらの追跡をかわすために、前方に現れた砂嵐に突っ込む。 町を離れ砂漠をさ迷うラルフは、タラクらに見つかり殺されそうになるが、自分がジャックを恨んでいることを伝えて助かる。 ジェット機を捨てたジャックは、ジュエルとカディールに向かうというジョーンに呆れてしまう。 オマーに見つかったジャックらは追い詰められるが、何とかその場から逃れ、ヌビア族に遭遇して、村落に連れて行かれる。 そこで、部族長の息子がジョーンに求婚することになり、ジャックは、戦いで彼女を争う。 劣性のジャックだったが、ジュエルの機転で、隙を見て相手を倒し、その勇気を称えられ、部族の歓迎を受け、その夜、彼とジョーンは愛し合う。 その頃、生かされたラルフは、タラクらの仲間になるための儀式に耐える。 翌日、村落を離れたジャックは、ジュエル自身が”宝”だとジョーンから知らされて気落ちする。 カンディールに向かう汽車に飛び乗った三人だったが、その場に現れた、ラルフと敵に見つかってしまう。 難を逃れたと思い喜ぶ三人だったが、汽車に乗車していたオマーに捕えられてしまう。 カンディール。 救世主を拝むイベントは始り、オマーが現れて会場は盛り上がる。 覚悟を決めたジャックとジョーンは、現れたラルフに助けを求め、ジュエルは、自分が”ナイルの星”だと伝える。 ラルフがネズミに驚いた拍子に、井戸の上に梯子が倒れたため、落下したジャックとジョーンは助かる。 ロープが足に絡まったラルフは逆さ吊りになり、その場を逃れたジャックとジョーンはイベントを妨害する。 会場は大混乱となるが、炎の中から現れたジュエルは、人々に救世主だと崇められる。 ジャックは、ラルフの協力でオマーを倒し、襲われかけたジョーンを救う。 その後、ジャックとジョーンは、ジュエルに祝福されながら結婚式を挙げ、ラルフやグロリア、そしてタラクらに祝福されて、ハネムーンに旅立つ。
...全てを見る(結末あり)
拘束されたジャックとジョーンは吊るされて、井戸に落とされそうになる。
参考:
・「ロマンシング・ストーン」(1984)
・「ナイルの宝石」(1985)
*(簡略ストー リー)
南フランス。
ジャック・コルトンと人気恋愛小説作家ジョーン・ワイルダーは、コロンビアの一件で恋に落ち、豪華ヨットで世界一周の旅の途中だった。
ジョーンは、原稿のネタが浮かばずに苛立っていたが、彼女のファンだというアラブ某国の統治者オマーが現れ、自伝執筆と即位式の取材を彼女に依頼する。
原稿の題材を得るチャンスだと考えたジョーンは、それに興味を示さないジャックと別行動を取ることになる。
その後ジャックは、コロンビアで刑務所に入れられたことで、自分を恨むラルフに襲われる。
そこに、オマーに、自分達の宝”ナイルの星”を奪われたというタラクという男が現れ、それを捜し出すようジャックに強要する。
ジャックはそれを断るが、オマーにヨットを爆破されてしまう。
ジョーンにも危険が及んでいると、タラクに知らされたジャックは、ラルフと共にアフリカに向かうのだが・・・。
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前作の翌年に公開された続編ではあるが、1作目の監督ロバート・ゼメキスが、同年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)の公開を控えてていたために交代し、ほとんどのスタッフも入れ替わっている。
主人公のマイケル・ダグラスとキャスリーン・ターナー、そしてダニー・デヴィートの主な登場人物はそのままで、編集者のホランド・テイラーも再登場する。
アメリカ本土は登場せず、南フランスからアラブ世界の揉め事に巻き込まれる主人公達の活躍を、ユーモアを交えて描く、よりスケールアップしたアドベンチャー作品として楽しめる。
アクションも派手で、撮影はヤン・デ・ボン、音楽担当はジャック・ニッチェというところも注目だ。
ビリー・オーシャンの主題歌”When the GoingGets Tough, the Tough Get Going”も大ヒットした。
楽天家ではあるが男気もある、主人公を魅力的に演ずるマイケル・ダグラス、彼をも上回る冒険家タイプの作家を、今回も熱演するキャスリーン・ターナー、敵か味方か不明なところが可笑しい、物語にアクセントを加えているダニー・デヴィート、アラブ某国の統治者スピロス・フォーカス、愉快なキャラクターでもある救世主アヴナー・アイゼンバーグ、彼を救おうとするポール・デヴィッド・マギッド、編集者ホランド・テイラーなどが共演している。