2004年に発表された、カレン・ジョイ・ファウラーの”The Jane Austen Book Club”を基に映画化された作品。 友人を励ます目的で始めた”ジェイン・オースティン”の読書会により参加者が新たな自分を見つけるまでを描く、主演マリア・ベロ、エミリー・ブラント、キャシー・ベイカー、ヒュー・ダンシー、マギー・グレイス他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロビン・スウィコード
製作総指揮:マーシャル・ローズ
製作
ジョン・コーリー
ジュリー・リン
ダイアナ・ナッパー
原作:カレン・ジョイ・ファウラー”The Jane Austen Book Club”
脚本:ロビン・スウィコード
撮影:ジョン・トゥーン
編集:メリアン・ブランドン
音楽:アーロン・ジグマン
出演
ジョスリン:マリア・ベロ
プルーディー:エミリー・ブラント
バーナデット:キャシー・ベイカー
シルヴィア:エイミー・ブレネマン
グリッグ:ヒュー・ダンシー
アレグラ:マギー・グレイス
トレイ:ケヴィン・ゼガーズ
ダニエル:ジミー・スミッツ
ママ・スカイ:リン・レッドグレイヴ
ディーン:マーク・ブルカス
サマンサ・イェップ:グウェンドリン・ヨー
アメリカ 映画
配給 ソニー・ピクチャーズ・クラシックス
2007年製作 106分
公開
北米:2007年9月21日
日本:2008年4月12日
北米興行収入 $3,575,230
世界 $7,163,570
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
サクラメント。
6回の結婚歴があるバーナデット(キャシー・ベイカー)は、愛犬が死んだ失意のジョスリン(マリア・ベロ)を慰める。
友人シルヴィア(エイミー・ブレネマン)や、その夫ダニエル(ジミー・スミッツ)、娘で同性愛者のアレグラ(マギー・グレイス)らも犬の葬儀に駆けつけて、ジョスリンを励まそうとする。
高校のフランス語教師のプルーディー(エミリー・ブラント)は、男子生徒のトレイ(ケヴィン・ゼガーズ)が気になる存在だったが、夫ディーン(マーク・ブルカス)とのパリ行きがなくなり気分を害する。
ある日ダニエルは、食事に誘ったシルヴィアに、職場の女性と浮気していることを告白し、彼女は大きなショックを受ける。 ”ジェイン・オースティン”の映画会で、悲しげな表情の女性プルーディーに出会ったバーナデットは、友人ジョスリンを励ますために、”ジェイン・オースティンの読書会”を企画していることを伝え彼女を誘う。 ジョスリンは、熱狂的なSFファンで、ITサポートをしている年下の青年グリッグ(ヒュー・ダンシー)と出会い、会話を弾ませて、読書会に誘う。 そして、最初の読書会はカフェで開催され、オースティンの長編小説6冊の担当を決める。 ジョスリンは”エマ”、プルーディーは”説得”、シルヴィアは”マンスフィールド・パーク”、バーナデットは”高慢と偏見”、アレグラは”分別と多感”、そして約束通り現われたグリッグは”ノーサンガー・アビー”ということになり初日を終える。 2月 ”エマ”。 ディーンの出張の間プルーディーは、母親スカイ(リン・レッドグレイヴ)を家に迎える。 そんなプルーディーは、トレイに芝居の本読みの手伝いを頼まれ、彼に誘惑されそうになる。 3月 ”マンスフィールド・パーク”。 几帳面なプルーディーは、だらしのない母スカイに腹を立て、彼女を追い払ってしまう。 シルヴィアを誘うよう、グリッグを急かせるジョスリンだったが、2人は親交を深めていく。 ダニエルは、離婚したにも拘らず、シルヴィアの世話をしたがるが、彼女はそれを迷惑に思う。 4月 ”ノーサンガー・アビー”。 読書会の日、趣向を凝らしたグリッグの出迎えを受けたメンバーだったが、ディーンからの電話で、プルーディーは今回、出席を辞退することになる。 その後、プルーディーとディーンは信頼関係を失い、いがみ合う日々が続く。 5月 ”高慢と偏見”。 メンバーとの図書館の晩餐会で、グリッグはジョスリンを迎えに行く。 グリッグは、慰めるためと言って、自分をシルヴィアに押し付けるジョスリンに好意を示す。 食事の後、プルーディーは、生徒に恋している苦しい胸の内をバーナデットに伝える。 6月 ”分別と多感”。 ダニエルは、恋人と会っていないことをシルヴィアに伝えるが、2人の関係は修復には至らない。 読書会は病室で開かれ、グリッグはジョスリンを意識する。 7月 ”説得”。 トレイと会おうとしていたプルーディーは、それを思い留まる。 グリッグは姉を同伴し、アレグラは、病院で世話になった女医のサマンサ・イェップ(グウェンドリン・ヨー)を伴い現われる。 家に戻ったプルーディーは、ディーンに、恋人同士が関係を修復する物語”説得”を朗読し始める。 ジョスリンは、グリッグの姉に、彼が自分に好意を持っていることを知らされる。 プルーディーとディーンは心通じ合うようになり、ダニエルは、自分の思いをシルヴィアに手紙で伝え、ジョスリンはグリッグの家の前で夜を明かす。 グリッグはジョスリンに気づき、二人は愛を確かめ合い、そして結ばれる。 ダニエルに連絡を入れたシルヴィアは、彼を迎え入れ寄りを戻す。 1年後、図書館の晩餐会。
...全てを見る(結末あり)
ジョスリンの家で開かれた読書会で、様々な意見が飛交う中、ダニエルの話題が出たことで、シルヴィアは悲しみが込み上げてくる。
ジョスリンは、ダニエルと離婚調停するシルヴィアを、ランチに誘うようグリッグに頼む。
プルーディーは、強引に求めてくるトレイを拒もうとするが、ディーンから心が離れていく。
グリッグはようやくシルヴィアをランチに誘うが、その二人を通りがかったダニエルが目撃してしまう。
ロッククライミング・ジムで落下したアレグラが病院に運び込まれ、シルヴィアとダニエルは娘に付き添う。
浜辺で開かれることになった読書会にダニエルも顔を出す。
7度目の結婚をしたバーナデットは、夫を同伴して現われ、メンバーそれぞれ、愛が満ち溢れる食事会になる。
*(簡略ストー リー)
愛犬が死に、ショックを受けるジョスリンを励まそうと、友人バーナデットは、”ジェイン・オースティンの読書会”を企画する。
そんな時、彼女らの親友シルヴィアが、夫ダニエルと離婚することになり、彼女も失意の毎日を送る。
読書会では、オースティンの長編6作品を、それぞれのメンバーに割り当てるために、バーナデットが、ある男子生徒が気になる高校教師プルーディーを、ジョスリンがSFファンの青年グリッグを誘い、シルヴィアの娘で同性愛者のアレグラを加えた参加者が集うことになる。
そして、それぞれ悩みなどを抱えるメンバーは、読書会を通じて自分自身を見つめ直そうとするのだが・・・。
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アメリカでブームにまでなっている”読書会”をテーマに、愛情、嫉妬、不満、友情など、正に女性の抱く心情の代弁者のような作家ジェイン・オースティンの作品を語り合うことで、それぞれが、新たな自分を発見していくという、出来過ぎなようでいて、画面上では、かなり説得力もある仕上がりになっている。
ジェイン・オースティンの作品に接していなくても楽しめるのだが、まずは物語中の長編6作品を読んでおくと、一層、本作は楽しめるのは言うまでもない。
ベテランそして若手を含めた、個性溢れる実力派スターの競演も注目で、登場人物それぞれの生き様は、アメリカ社会の縮図でもある。
愛犬を失ったショックからも立ち直り、SF青年(ヒュー・ダンシー)との愛も手に入れるマリア・ベロ、生徒(ケヴィン・ゼガーズ)との許されぬ恋と夫(マーク・ブルカス)との心の溝に苦しむ高校教師エミリー・ブラント、クライマックスで7度目の結婚をするキャシー・ベイカー、夫(ジミー・スミッツ)との愛を取り戻すエイミー・ブレネマン、その娘で同性愛者マギー・グレイス、パートナーとなる女医グウェンドリン・ヨー、プルーディー(E・ブラント)の母リン・レッドグレイヴなどが共演している。