15年の時をトリップしながら自分の死の謎を探ろうとする青年を描く、製作ジョージ・クルーニー、スティーヴン・ソダーバーグ、監督ジョン・メイバリー、主演エイドリアン・ブロディ、キーラ・ナイトレイ、クリス・クリストファーソン、ジェニファー・ジェイソン・リー、ダニエル・クレイグ、ケリー・リンチ他共演の心理スリラー。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・メイバリー
製作
ジョージ・クルーニー
ピーター・グーバー
スティーヴン・ソダーバーグ
製作総指揮:ベン・コスグローヴ
脚本:マッシー・タジェディン
撮影:ピーター・デミング
編集:エマ・E・ヒコックス
音楽:ロジャー・イーノ
出演
ジャック・スタークス:エイドリアン・ブロディ
ジャッキー・プライス:キーラ・ナイトレイ
トーマス・ベッカー医師:クリス・クリストファーソン
ベス・ローレンソン医師:ジェニファー・ジェイソン・リー
ルーディ・マッケンジー:ダニエル・クレイグ
ジーン・プライス:ケリー・リンチ
ホプキンス医師:スティーヴン・マッキントッシュ
ハーディング看護師:マッケンジー・フィリップス
デイモン:ブレンダン・コイル
ジャッキー・プライス(少女期):ローラ・マラノ
ハリソン巡査:ジェイソン・ルイス
見知らぬ男:ブラッド・レンフロ
アメリカ 映画
配給 ワインスタイン・カンパニー
2005年製作 103分
公開
北米:2005年3月4日
日本:2006年5月20日
製作費 $29,000,000
北米興行収入 $6,303,760
世界 $21,126,230
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1991年、イラク、湾岸戦争。
子供に撃たれて死亡したと思われたアメリカ軍兵士のジャック・スタークス(エイドリアン・ブロディ)は、奇跡的に息を吹き返して治療を受ける。
12か月後、ヴァーモント州。
旅に出たジャックジャック、車の故障で立ち往生しているジーン・プライス(ケリー・リンチ)と娘ジャッキー(ローラ・マラノ)に出会う。
ジーンが酩酊していると知ったジャックは、車を直しながら、認識票に興味を持つジャッキーに、それをプレゼントする。
車を直したジャックだったが、酔ったジーンに追い払われてしまう。
その後ジャックは、カナダに向かう青年(ブラッド・レンフロ)の車に乗せてもらう。
その後、その車はパトカーに止められる。
__________
警官を殺害した容疑で起訴されたジャックは、もう一人の自分が殺したと主張する。 心神喪失と認められて無罪となったジャックは、犯罪者専用のアルパイン・グローブ精神病院に収容される。 トーマス・ベッカー医師(クリス・クリストファーソン)による矯正治療を受けるジャックは、拘束衣を着せられて遺体安置所の”引き出し”に3時間、閉じ込められる。 病棟に戻され、患者のルーディ・マッケンジー(ダニエル・クレイグ)から話しかけられたジャックは、彼から妻を20回も殺そうとしたと言われる。 ベス・ローレンソン医師(ジェニファー・ジェイソン・リー)から痩せ過ぎだと言われたジャックは、眠れないせいだと伝える。 再びベッカーの元に向かったジャックは抵抗して彼を殴り、拘束衣を着せられて”引き出し”に入れられる。 その治療法に意見したホプキンス医師(スティーヴン・マッキントッシュ)だったが、ベッカーから、暴力的な傾向は軽減されるか排除される可能性があり、憎悪の正体も分かるため、”引き出し”は安全な場所だと言われる。 ”引き出し”の中で怯えるジャックは、意識を失ってしまう・ 2007年、クリスマス・イヴ。 行き先が分からないと言うジャックをアパートに連れて行ったジャッキーは、彼を泊めてくれる施設を探すものの、クリスマス・イヴだったためにどこも空いてなかった。 帰ろうとしするジャックが、コートも持っていないために気の毒に思ったジャッキーは、彼を泊めることにしてソファを貸す。 ジャックに自己紹介されたジャッキーは、何者かは興味がないと言って浴室に入る。 ジャッキーが入浴している間に、冷蔵庫の残り物で食事を作ったジャックは、彼女から感謝されて二人でそれを食べる。 冷蔵庫の中にあった”ペダル”と書かれた石ころのことをジャッキーに訪ねたジャックは、母が自分につけたあだ名だと言われる。 その後、ジャッキーはソファで眠ってしまい、彼女の持ち物の中の認識票に気づいたジャックは、それが自分のものだと気づき驚く。 かつて路上で車を直した母子の写真を見て、二人に見覚えがあったジャックは、ジャッキーを起こして、写真が母ジーンと彼女だということを確認する。 母は火事で死んだと言われたジャックは、今が何年かジャッキーに尋ねる。 2007年だと知ったジャックは驚き、自分はジャック・スタークスだとジャッキーに伝える。 部屋を探られたと思ったジャッキーは、ジャックを追い出そうとする。 ジャッキーを落ち着かせたジャックは、道路脇で車を直したことを話し、母親が酩酊していたと言って名前はジーンだと伝える。 写真の少女に認識票を上げたと話すジャックはジャッキーに信じてもらえず、”ジャック・スタークス”は死んだと言われる。 それがどういう意味か分からないジャックは、ジャッキーから、”ジャック・スタークス”の遺体が、1993年の1月1日に精神病院で見つかったことを知る。 尚も路上で会ったと言うジャックだったが、話を信じようとしないジャッキーに追い出される。 1992年。 ジャックが生きていることを確認したベッカーは、脱水症状の彼を病棟に戻す。 点滴をするジャックが傷だらけで意識不明だったために、ベッカーを呼び止めたローレンソンは、ジャックに何をしたのかを尋ね、安定剤の副作用だと言われる。 抗精神病薬の投与は間違いだと指摘するローレンソンは、暴れたので薬で落ち着かせたと言われたため、暴れた理由を問う。 体の傷のことも訊いたローレンソンは、拘束したせいだと言われたため、ジャックは実験用の動物ではないとベッカーに伝え、彼が人を改造していることを非難する。 患者”テッド・ケイシー”の前例があると言われたベッカーは、それは君のせいだと伝えてその場を去る。 ローレンソンは、イラン人の友人ジャミールの息子で知的障害があるババックの治療をしていた。 翌日、目覚めたジャックは、ベッカーから、精神安定剤を飲まされていることと、今日が1992年の12月26日だと知らされる。 拘束衣を着せられ”引き出し”に入れられたのは妄想ではないと言うジャックに、”テッド・ケイシー”の話をしたベッカーは、最後は神が助けてくれると伝える。 点滴を外したジャックは病院から抜け出し、それに気づいたローレンソンが彼を追う。 自分は警官を殺していない、何も覚えていないと話すジャックは、ローレンソンから、妄想と現実の区別がついていないと言われる。 現実に起きたことが分からないと言うジャックは、ベッカーの治療の成果を訊かれる。 正直に話せば助けてくれるのかと尋ねたジャックは、やめさせると言うローレンソンに、自分にはぞの成果は分からないと伝える。 別人になった気がすると言うジャックは、ローレンソンと共に病院に戻る。 地下で行われている拘束衣の治療についてルーディと話したジャックは、それを知っていると言う彼から、現実や悩みを忘れる”トリップ”だと言われる。 自分は4日後に死ぬと言うジャックは、何を話していたか気にするハーディング看護師(マッケンジー・フィリップス)に会話を遮られる。 ルーディから、未来に行く話をしていたと言われたハーディングは、その場を去る。 あの場所で何かを見つけたいのなら、動揺したり影響されてはだめだと言われたジャックは、過去の出来事が目の前にチラつくとルーディに伝える。 今は現実に集中しろと伝えたルーディは、そこに戻りたいと言うジャックに、ローレンソンが気づいたので自分の治療も中止になったと話す。 どうすればいいかルーディに尋ねたジャックは、治療を続けさせろと言われる。 ジャックらと共にベッカーのグループ治療を受けたルーディは、組織化された人間の組織について語り、その指揮を頼まれたと言い張る。 湾岸戦争の時にそれを経験したと話すジャックは、意見するベッカーや落ち着くようにと言うローレンソンらに、言いなりにはならないと声を上げて興奮する。 制止されたジャックは拘束衣を着せられ、ハーディングとデイモン(マッケンジー・フィリップス)は、彼を”引き出し”に入れる。 冷静さを保とうとするジャックは過去が甦り、車に乗せてくれた男がパトカーに止められ、質問したハリソン巡査(ジェイソン・ルイス)を射殺し、気を失った自分の仕業に見せかけて去ったことを思い出す。 2007年。 詳しい原因は知らないと言うジャッキーは、様々なことを調べている彼女から、ベッカーが、1970年代に禁止された矯正治療をして、ローレンソンも病院にいたという話をされる。 ジャッキーは、ローレンソンはババックという友人の子供の治療をしたことを話し、ベッカーは患者に胎内の環境を作ったと主張し、大スキャンダルにになったことをジャックに伝える。 自分がどうして死んだのか突き止めると言うジャックは、病院はまだあり、当時の関係者もいる可能性があることを知らされ、ジャッキーと共にその場に向かう。 亡くなった”ジャック・スタークス”の甥を装い医師に会ったジャックは、ローレンソンはまだいると言われ、ホプキンスは死にベッカーは行方不明だと知らされる。 その後、ローレンソンに会ったジャックは、叔父の”ジャック・スタークス”にソックリだと言われる。 ローレンソンは、ババック・ヤズディの治療をしていたことでジャックから影響を受けたことと、新しい治療法を提案してくれたと伝える。 ジャッキーからその内容を訊かれたローレンソンは、込み入った昔の話だと答える。 ジャックから叔父の死因を訊かれたローレンソンは、頭部の外傷で亡くなったと伝える。 傷を受けた理由を訊かれたローレンソンは知らないと答え、ベッカーなら知っているかもしれないと答える。 地下の治療室に向かったジャックは、そこが倉庫になっていることを知り、”引き出し”の前で、自分は今この中に入っているとジャッキーに伝える。 ”引き出し”の中が空であることを確認したジャックは、患者になっていた現れたデイモンから、どこかで会ったことがあると言われる。 叔父と会ったのだろうと伝えたジャックは、デイモンを罵倒して”ジャック・スタークス”を殺した犯人だと言って彼を責める。 それを否定するデイモンは動揺し、看護師が現れたために、ジャックとジャッキーはその場を去る。 ”ジャック・スタークス”の墓を確認したジャックは、ジャッキーからベッカーを捜すべきだと言われる。 2007年にいればいいと言われたジャックは、ジャッキーが自分を受け入れてくれたことを喜び、ローレンソンは、オフィスから二人の様子を見守る。 ルーディも2004年に亡くなり、”ジャック・スタークス”の横で眠っていた。 アパートに戻ったジャッキーはジャックと愛し合い、また戻ってきてほしいと伝える。 自分にはコントロールできないと言うジャックは、その後、姿を消し、ジャッキーは悲しむ。 1992年。 それを教えてほしいと言われたジャックは、未来を見て来たと伝え、”そこ”にいると見えると話す。 いつの未来か訊かれたジャックは2007年だと答え、今が1992年だと確認したローレンソンは、2007年のことを尋ねる。 変わらないと言われたローレンソンは、全員がおかしいわけではないと考えるジャックに、妻が男と逃げたために、ルーディが正気を失ったことを話す。 ローレンソンは、ここから逃げなければならないと考えるジャックに、それが妄想の全てかと尋ねるが、彼からババックも妄想かと訊かれる。 それを知る理由を尋ねたローレンソンは、自分から聞いたと言われる。 未来に行った時にババックの話を聞いたと話すジャックは、心の底では自分の言葉を信じているはずだと伝える。 1つの事実以外は妄想の産物だと伝えたローレンソンは、動揺しながらその場を去る。 ジャックの様子を見に行ったルーディは、妻が男と逃げたために正気を失ったと聞いと言われ、気分を害して去ろうとする。 それを確かめようとしたジャックは、現実を見たくなかったと言うルーディから、精神が不安定なために入院させられたと言われる。 誰でも現実を見ればおかしくなると言うルーディは、完璧な人生などないとジャックに伝える。 ババックのことを誰かに話したかジャミールに尋ねたローレンソンは、誰にも話していないと言われる。 その後、拘束衣を着せられたジャックは、”引き出し”に入れられる。 2007年。 ローレンソンが電気ショックでババックの欠損発作を治したことを知ったジャックは、ジャッキーから、まだ気づいていない彼女に教えてほしいと言われる。 ベッカーの家も見つけたジャッキーはジャックと共にその場に向かい、留守だった彼が教会にいることを知る。 ジャックに話しかけられたベッカーは、”ジャック・スタークス”の息子かと尋ねる。 違うと答えるジャックに、ベッカーは、”ジャック・スタークス”は死んだと伝えて、殺したのかと言われたために、それを否定する。 治療が”ジャック・スタークス”を自殺に追い込んだと話すベッカーは、ジャックから、頭を負傷したはずだと言われる。 その理由を訊かれたベッカーは、”引き出し”に最後に入れた際に、それから出ると被験者の名前を告げたと話す。 ベッカーは、”引き出し”から出したジャックが、”ネーサン・ペチャウスキー”、”ジャクソン・マグレガー”、”テッド・ケイシー”の名前を上げたことを話し、彼らは患者ではなく犯罪者だと伝える。 自分達は患者だと言うジャックは、それらの名前を誰から聞いたのかをベッカーに問う。 それはベッカーだと伝えたジャックは、自分は今”引き出し”の中にいると言って自業自得だと伝え、薬漬けにして死体用の”引き出し”に入れた彼を責める。 治療するためだとジャックに伝えたベッカーは、正当化するなと言われ、涙しながら、皆、死んだと伝えてその場を去る。 発作を起こしたジャックを車に乗せたジャッキーは、ベッカーが言った”最後に引き出しに入れた”とい言葉を気にするジャックから、自分達が最初に会った15年前に住んでいた家に向かうよう指示される。 そして、ベッカーの言葉をつぶやきながら、ジャックは姿を消す。 1992年。 ”テッド・ケイシー”らの話もしたと言うジャックは、皆がとり憑いていると言って、永遠につきまとうと伝える。 病棟に戻ったジャックは、自分の様子を見ていたローレンソンに、ババックは欠損発作であるために言葉が話せないと伝えて、彼女がそれに気づいていることを確認する。 確証がないだけだと言うジャックは、ババックは知的障害ではないため、電気ショック療法で治ると伝える。 子供には使えないと言うローレンソンは、欠損発作は命に関わる永遠に続く病気であるため、友人の息子を危険にはさらせないと考える。 ジャックからやるはずだと言われたローレンソンは、ジャミーンに協力してもらい、ババックに電気ショック療法を施す。 ショックを受けて取り乱すババックを落ち着かせたローレンソンは、彼が言葉を発したために、ジャミーンと共に喜ぶ。 ジャックの元に向かったローレンソンは、彼から手紙を届けたいと言われる。 2時間だけ病院を抜け出したいと言うジャックは、自分は今夜、死ぬとローレンソンに伝える。 プライス家に向かったジャックは、自分を覚えていたジャッキーに迎えられる。 ジーンと話したジャックは何か用かと言われ、渡したいものがあると伝える。 ジャッキーを外で遊ばせたジーンは、重要なことなので信じてほしいと言われ、ジャックから手紙を受け取る。 知らないでいたら二人共、不幸になると言うジャックは、それだけだと伝えて帰ろうとする。 ”ペダル”・・・いい愛称だとジーンに伝えたジャックは、ジャッキーもそれが好きなので、ずっとそう呼んでほしいと伝えてその場を去る。 ジャッキーに呼び止められたジャックは、彼女に別れを告げる。 様子がおかしいジャックから、拘束衣を着れば未来に行けると言われたローレンソンは、病院に着き彼を車から降ろす。 滑って倒れたジャックは頭を打ち、ローレンソンはホプキンスを呼び、拘束衣を着せるように言っていたと伝える。 ジャックの手紙を読んだジーンは、翌日、死ぬという彼が2007年を見て、自分とジャッキーの幸福を願ったことを知る。 タバコが原因の火事で命を落とし、ジャッキーも悲しい人生を歩むと書かれていたため、ジーンは吸っていたタバコの火を消す。 ローレンソンが見守る前でジャックに拘束衣を着せたホプキンスは、彼を”引き出し”に入れる。 テレビを見ていたジャッキーの元に向かったジーンは、娘を愛しく思う。 2007年。 ジャッキーの車がSUVでなかったために違う人生を歩んでいると考え安堵したジャックは、停まって話しかけてきた彼女から、酷い怪我をしていると言われる。 病院勤めなので乗っていくか訊かれるたジャックは、助かると言って車に乗る。 ジャッキーにかかってきた電話の相手がジーンであることを知ったジャックは、電話を切った彼女から傷の具合を訊かれ、良くなったと答える。 画面は閃光のような明かりで白くなり、ジャッキーの”自分達にはどのくらいの時間があるの?”と言う言葉で、”以前”の未来とのリンクが失われていないことが暗示される。
...全てを見る(結末あり)
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ダイナーのウエイトレスであるジャッキー・プライス(キーラ・ナイトレイ)は帰ろうとするが、外で立っていたジャックが気になり、彼を車に乗せる。
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”引き出し”の中に一晩入れられていたジャックは目覚めて、それを知ったベッカーは、常識をわきまえろと言いながらホプキンスを非難する。
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ダイナーに向かったジャックはジャッキーと話し、彼女から、1993年の1月1日に頭部の負傷で自分が死んだと言われる。
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目覚めたジャックは、その場にいたローレンソンから協力してほしいと言われ、”あの”場所だけが自分の救いだと伝える。
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ジャックが車にいたために驚いたジャッキーは、ババックのことが分かったと伝える。
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”引き出し”から出されたジャックは、未来で会ったとベッカーに伝える。
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ダイナーから出て来たジャッキーは、外に立っているジャックに気づくものの、車に乗って走り去ろうとする。
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*(簡略ストー リー)
1992年、ヴァーモント州。
湾岸戦争で負傷して奇跡的に一命を取り留めたジャック・スタークスは、故郷に戻り旅に出る。
車の故障で立ち往生している母子ジーンとジャッキーの車を直したジャックは、ジャッキーに認識票をプレゼントする。
その後、見知らぬ青年の車に乗せてもらったジャックだったが、警官殺しの疑いで逮捕され、心神喪失と認められて無罪になるものの、精神病院に入れられる。
ベッカー医師の矯正治療を受けたジャックは、拘束衣を着せられて遺体安置所の”引き出し”に入れられる。
恐怖で怯えるジャックは、そこでタイムスリップして2007年に向かい、ダイナーのウェイトレスのジャッキーに出会う。
ジャッキーのアパートで自分の認識票を見つけたジャックは、彼女が15年前に路上で助けた少女だと気づき驚く。
それを伝えても信じてもらえないジャックは、ジャッキーとの話で数日後に自分が死ぬことを知り、過去に戻る。
そしてジャックは、自分の治療に興味を持つローレンソン医師との親交を深め、未来との行き来を繰り返しながら死の謎を探ろうとするのだが・・・。
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戦場での死から甦った主人公が、現代と未来の15年の時をトリップしながら、数日後に迫る自分の死の謎を探ろうとする姿を描く心理スリラー。
製作にジョージ・クルーニーとスティーヴン・ソダーバーグが加わり、「戦場のピアニスト」(2002)により史上最年少でアカデミー主演賞を獲得したエイドリアン・ブロディと、同年「プライドと偏見」(2005)で早くも同主演賞にノミネートされたキーラ・ナイトレイ、期待の若手スター共演が話題になった作品。
タイトルの”ジャケット”とは”拘束衣”のことで、それを着せられて矯正治療を受ける主人公が、死体安置所の狭い空間に入れられ、その場でタイプスリップするというアイデアはなかなか興味深い。
死体安置所という特殊な場所で、戦場で一度死んだと思われた奇跡的に助かった主人公が、恐怖に怯えながら数日後の死の意味を探求する姿は痛々しく、想像するだけで恐ろしい。
ジョン・メイバリーの演出に深みはないが、実力派、ベテランが脇を固めるキャスティングは注目で、特に、「カジノ・ロワイヤル」(2006)公開を翌年に控える精神患者役のダニエル・クレイグの怪演と、主人公に深く関係する医師役のジェニファー・ジェイソン・リーの好演が光る。
主演のエイドリアン・ブロディは、精神異常者と判断され過酷な矯正治療を受ける青年を、迫真の演技で熱演している。
主人公とは少女時代に接点があり、タイプスリップしてきた彼を当初は疑うものの、協力し愛し合うようになる女性を演ずるキーラ・ナイトレイ、主人公に矯正治療を行う医師クリス・クリストファーソン、ヒロインの母親ケリー・リンチ、医師のスティーヴン・マッキントッシュ、看護師マッケンジー・フィリップス、病院職員のブレンダン・コイル、ヒロインの少女時代ローラ・マラノ、主人公を車に乗せる青年ブラッド・レンフロ、彼に殺される巡査ジェイソン・ルイスなどが共演している。