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ザ・インタープリター The Interpreter (2005)

国連を舞台にしたアフリカの人権問題と大統領暗殺計画を描く、製作、監督シドニー・ポラック(監督としては本作が遺作)、製作アンソニー・ミンゲラ、主演ニコール・キッドマンショーン・ペンキャサリン・キーナー他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(社会派)

ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧
ショーン・ペン / Sean Penn / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督 シドニー・ポラック
製作総指揮
G・マック・ブラウン
アンソニー・ミンゲラ
シドニー・ポラック
脚本
チャールズ・ランドルフ
スコット・フランク
スティーヴン・ザイリアン

撮影:ダリウス・コンジ
編集:ウィリアム・ステインカンプ

音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード

出演
ニコール・キッドマン:シルヴィア・ブルーム
ショーン・ペン:トビン・ケラー捜査官
キャサリン・キーナー:トッド・ウッズ捜査官
イェスパー・クリステンセン:ニルス・ラッド
イヴァン・アタル:フィリップ
クライド・クサツ:リー・ウー国連内警察局長
ジョージ・ハリス:クマン=クマン
アール・キャメロン:マトボ共和国大統領エドモンド・ズワーニ
ヒューゴ・スピーア:サイモン・ブルーム
シドニー・ポラック:ジェイ・ペティグリュー

アメリカ/イギリス/フランス 映画
配給 ユニバーサル/UIP
2005年製作 128分
公開
北米:2005年4月22日
日本:2005年5月21日
製作費 $80,000,000
北米興行収入 $72,515,360
世界 $162,944,920


受賞 ■
L.A.映画批評家協会賞
キャサリン・キーナー/助演女優賞受賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アフリカのマトボ共和国で育った、国連本部で通訳をするシルヴィア・ブルーム(ニコール・キッドマン)は、ふとしたことから、国内での非人道的残虐行為を非難されている、同国大統領暗殺計画を知ってしまう。

当局に報告したシルヴィアの、警護を担当することになったシークレットサービスのトビン・ケラー(ショーン・ペン)は、2週間前に妻を亡くしていた。

ケラーは、同僚のトッド・ウッズ(キャサリン・キーナー)とシルヴィアの警護にあたることになる。

暗殺対象者を守ることを、第一優先に考えるケラーは、それをシルヴィアに伝え、彼女の言動を疑ってかかる。

ケラーの早過ぎる復帰を気遣う上司ジェイ・ペティグリュー(シドニー・ポラック)は、マトボ大統領エドモンド・ズワーニ(アール・キャメロン)の生命を守ることに、全力をあげるよう再び彼に指示を出す。
...全てを見る(結末あり)

シルヴィアが、ズワーニ大統領に両親を殺されたことを知った、大統領の警護主任ニルス・ラッド(イェスパー・クリステンセン)は、彼女の政治的立場などを聞き出そうとするが、ケラーはそれに不快感を示す。

ラッドは、シルヴィアが、反政府集会に参加した証拠写真をケラーに送る。

そしてケラーは、ズワーニに最も恨みを持つ身近な人間がシルヴィアだということを、彼女にはっきりと伝える。

その後ケラーらは、国連本部で演説をするズワーニ暗殺を阻止するため、爆薬や銃器の捜査を始める。

その頃、シルヴィアの部屋から盗まれた仮面を被った何者かが、彼女のアパートの窓越しに現れ、逃走する事件が起きる。

ケラーは、怯えるシルヴィアに優しく語りかけ、彼女に妻が2週間前に死んだことを話す。

翌日、シルヴィアは、兄サイモン(ヒューゴ・スピーア)と、マトボで行動を共にしていたフランス人カメラマンのフィリップ(イヴァン・アタル)と再会し、兄の無事を知らされる。

その後シルヴィアは、マトボからの亡命者で反ズワーニ運動の指導者クマン=クン(ジョージ・ハリス)に接触するため、路線バスに乗り込む。

二人のシークレットサービスと、爆弾を持った男もバスに乗り込み様子を窺い、シルヴィアはバスから降りるが、その後、バスは爆破されてしまう。

クマン=クマンは死亡し、ケラーがシルヴィアを追及すると、彼女は自分が、反ズワーニの過激派だったことを告白する。

フィリップが、シルヴィアに手紙を残し自殺しているのがみつかり、兄サイモンも死亡していたことを彼女は知る。

バスの爆破犯がシルヴィアを襲うが、ケラーが駆けつけて彼を射殺する。

そして、シルヴィアは、ケラーに国に帰るという伝言を残して姿を消してしまう。

物々しい警戒態勢の中、ズワーニが入国し、ケラーは、国連ビルに暗殺者が既に侵入していることを知る。

ズワーニの演説が始まり、暗殺者が銃口を向けようとするが、黒幕だった警護主任ラッドが彼を射殺する。

騒然となった会議場で、ケラーは、暗殺者の傍らにいたラッドが犯人だと察知し、彼を逮捕する。

その頃、シルヴィアは、出国すると見せかけて国連ビルのズワーニの控え室に侵入し彼に銃を向ける。

そこに現れたケラーは、シルヴィアに銃を置くように説得する。

シルヴィアは、ズワーニを希望の星だと思い、崇拝していた頃の彼の著書を読ませてから、銃をケラーに渡す。

そしてシルヴィアは、兄サイモンの残した、虐殺された犠牲者のリストを国連で読み上げる。

安全保障理事会は、ズワーニを、反人権的行為で国際刑事裁判所に告訴する。

シルヴィアは、ケラーの証言により、危険人物リストから外され、マトボに帰国することになる。

そして、シルヴィアは今後の友情を誓い合い、ケラーに別れを告げる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
アフリカのマトボ共和国で育った、国連本部で通訳をするシルヴィア・ブルームは、非人道的残虐行為を非難されている、同国大統領ズワーニ暗殺計画を知ってしまう。
報告を受け、彼女の警護を担当することになったシークレットサービスのトビン・ケラーは、2週間前に妻を亡くしたばかりだった。
暗殺の対象者を守ることを、第一優先に考えるケラーは、シルヴィアの言動を疑ってかかる。
シルヴィアが、ズワーニ大統領に両親を殺されたことを知った、大統領の警護主任ラッドは、彼女の政治的立場などを探るが、ケラーがそれに不快感を示す。
ラッドは、シルヴィアが、反政府集会に参加した証拠写真をケラーに送り、現状でズワーニに最も恨みを持つ身近な人間が彼女だと、本人に率直に伝える。
そして、国連本部での爆薬や銃器の捜査も始まり、シルヴィアの周辺でも不審者が現れ、彼女は怯えてしまう。
そんなシルヴィアに、ケラーは優しく語りかけて、妻が2週間前に死んだことを話し、二人は心通じ合うことが出来るのだが・・・。
__________

本作で描かれている、アフリカ諸国で頻発する非人道的行為や虐殺は、大きな社会問題になっている。

主演の両アカデミー受賞者を見事に使いこなすシドニー・ ポラックの、緊迫感ある、テンポの良い演出は、一級のサスペンスとして見応え十分である。

役者志望だったシドニー・ ポラックは、本作でもショーン・ペンの上司役で出演している。
*自作「トッツィー」(1982)など多数の作品に出演している。

デリケートで難しい問題を扱った作品にも拘らず、ニューヨーク市と国連本部が全面協力するロケは効果抜群で迫力満点だ。

製作費8000万ドルの大作で、北米興行収入は約7300万ドル、全世界では約1億6300万ドルのヒットとなった。

過激派というイメージとはミスマッチな役柄を迫真の演技で演ずるニコール・キッドマンは、正体を隠すために地味に演じても、とにかく美しさが際立つ。

妻を亡くしたばかりの、ベテランのシークレットサービスを演じたショーン・ペンは、渋さも増した重みのある演技を見せてくれる。

ケラー(S・ペン)の同僚キャサリン・キーナーは、目立ち過ぎずも存在感を発揮している。

マトボ大統領護衛官でありながら、実は民族浄化を正当化しようとした事件の黒幕イェスパー・クリステンセン、マトボ大統領アール・キャメロン、主人公の兄ヒューゴ・スピーア、彼と行動を共にしたフランス人カメラマン、イヴァン・アタル国連内警局長クライド・クサツ、反ズワーニ運動の指導者ジョージ・ハリスなどが共演している。


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