オンラインサイト運営企業に雇われたシニア・インターンとCEOに芽生える絆を描く、製作、監督、脚本ナンシー・マイヤーズ、主演ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ、レネ・ルッソ他共演のコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ナンシー・マイヤーズ
製作
ナンシー・マイヤーズ
スザンヌ・ファーウェル
製作総指揮:セリア・D・コスタス
脚本:ナンシー・マイヤーズ
撮影:スティーヴン・ゴールドブラット
編集:ロバート・レイトン
音楽:セオドア・シャピロ
出演
ベン・ウィテカー:ロバート・デ・ニーロ
ジュールズ・オースティン:アン・ハサウェイ
フィオナ:レネ・ルッソ
マット:アンダーズ・ホーム
ペイジ:ジョジョ・クシュナー
キャメロン:アンドリュー・ラネルズ
ジェイソン:アダム・ディヴァイン
デイヴィス:ザック・パールマン
ドリス:セリア・ウェストン
マイルズ:スティーヴ・ヴィノヴィッチ
ルイス:ジェイソン・オーリー
ベッキー:クリスティーナ・シェラー
ジャスティン:ナット・ウルフ
パティ:リンダ・ラヴィン
ジュールズの母:メアリー・ケイ・プレイス
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2015年製作 121分
公開
北米:2015年9月25日
日本:2015年10月10日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $75,274,750
世界 $194,564,670
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
”DEX One”の重役だった70歳のベン・ウィテカー(ロバート・デ・ニーロ)は、妻に先立たれ、仕事も引退して悠々自適の日々を送るものの、虚しさを感じる時もあった。
そんなベンは、ある日、スーパーの店頭にあった、シニア・インターン(見習い社員)募集チラシが目に留まる。
通りがかった知人のパティ(リンダ・ラヴィン)にそれを見せたベンは、その会社”アバウト・ザ・フィット”が、ブルックリンの古い工場で洋服のネット販売をしている企業だと知る。
履歴書代わりにアピール映像をYouTubeにアップしたベンは、会社に向かう。
アバウト・ザ・フィットの創業者であるCEOのジュールズ・オースティン(アン・ハサウェイ)は、現場を指揮して慌ただしい日々を送っていた。 何人かの面接を受けたベンは、質問者との時代のギャップを感じながらも採用されることになる。 キャメロン(アンドリュー・ラネルズ)からシニア・インターンの話をされたジュールズは、採用した一人を直属にすると言われ、社会貢献の義務と考えて仕方なくそれに従う。 翌朝、出社したベンは、デイヴィス(ザック・パールマン)、ドリス(セリア・ウェストン)らと共に、社員のジェイソン(アダム・ディヴァイン)に社内を案内されてデスクに着く。 早速メールをチェックしたベンは、ジュールズ直属のインターンになることを知る。 約束の時間にジュールズに会ったベンは、仕方なく直属にしたために仕事はないと言われる。 転属希望は認めると言われたベンだったが、社会経験を生かしてチャレンジしてみたいことをジュールズに伝える。 指示はメールで伝えるとジュールズから言われたベンは、その場を去る。 出社はするものの、メールは全く届かず、ベンは仕事がない日が続く。 自ら積極的に行動することにしたベンは、ジュールズの秘書ベッキー(クリスティーナ・シェラー)に嫌われてしまったジェイソンの相談などを訊く。 投資家から、CEOを代わるべきだという意見もあることをキャメロンから知らされたジュールズは、会社の急成長に自分達がついていけないと言われる。 経験豊富なCEOを迎えれば、負担も減り仕事に集中できるとキャメロンから言われたジュールズは、染み抜きをベッキーから頼まれて上着を受け取りに来たベンにそれを渡す。 納得できないままキャメロンの話を聞いていた、ジュールズの悩みを知ったベンは、彼女が希望していると思われる呼びベルを設置して感謝される。 会社専属のマッサージ・セラピストのフィオナ(レネ・ルッソ)に声をかけられたベンは、マッサージをしてもらい興奮してしまう。 その後ベンは、ジェイソン、デイヴィス、ルイス(ジェイソン・オーリー)らと共に楽しい日々が過ごせるようになる。 ジュールズの運転手が飲酒をしているのを目撃してしまったベンは、運転を辞退させて自分でジュールズを送る。 CEO候補に会ったジュールズを待っていたベンは、空腹の彼女にチキン・スープを用意し、アパートまで送り感謝される。 よく眠るようにとジュールズに伝えたベンは、彼女には夫マット(アンダーズ・ホーム)と幼い娘ペイジ(ジョジョ・クシュナー)がいることを知る。 一歩前進したことで気分よく帰宅したベンは、フィオナに電話をする。 帰宅してもペイジの相手をするのが精一杯なジュールズは、何もしてあげられないマットを気遣う。 翌早朝、ベッキーからの電話で今日も運転手をしてほしいと言われたベンは、ジュールズの家に向いマットに招き入れられる。 ジュールズが家族と過ごす時間がないことを気にするベンは、彼女を助けるために会社を辞めたマットが家庭に入ったことを知る。 私生活に立ち入るベンが迷惑に思えたジュールズは、彼を移動させるようにとキャメロンにメールする。 ペイジを学校に送って車に戻り、移動の理由をキャメロンから訊かれたジュールズは、ベンは目ざと過ぎると答える。 仕事を終えてフィオナの元に向かったベンは、ジュールズのことを訊かれる。 全力で突き進み忙し過ぎる彼女の力になりたいと言うベンは、突然入って来たデイヴィスに、いかがわしいことをしていたと思われてしまう。 その後も、デイヴィス、ルイス、ジェイソンの相談に乗るベンは、彼らに信頼されようになる。 残業をしていたジュールズは、ベンが残っていることに気づき、一緒にピザを食べながら話をする。 ”DEX One”に勤めていたと言うベンの職場が、この工場だったことを知ったジュールズは驚く。 ベンに親しみを感じたジュールズは、苦労してFacebookに登録したと言う彼のプロフィール作成を手伝う。 家までベンに送ってもらったジュールズは、車内でいびきをかきながら久し振りに熟睡し、マットに自分達の時間が必要だと伝える。 翌日、ベンに会うのを楽しみにして迎えの車に乗ったジュールズは、運転するのが、ベンと同じシニア・インターンのドリスだったために驚く。 ベンが移動になったことを知ったジュールズは、キャメロンに指示したことを後悔する。 雑用をしていたベンの元に向かったジュールズは、立入過ぎたのなら謝罪すると彼から言われる。 プライベートについてはあまり話したくないだけだと答えたジュールズは、一緒にいるとなぜか落ち着くと言って、謝罪を受け入れて戻ってほしいとベンに伝える。 ベンを昇格させてベッキーの隣にいてもらう考えのジュールズは、最初は偏見があったと正直に伝えて、彼から戻ると言われたために喜ぶ。 ベッキーは、ベンと一緒に仕事をすることになったために動揺して涙してしまう。 ベンは、ジェイソンにベッキーを慰めるようにと指示する。 いくら仕事をしても認めてもらえないベッキーは嘆くが、自分に手伝わせてほしいと言うベンは、彼女に協力することを約束数する。 購買パターンの分析結果をジュールズに報告したベンは、ペンシルベニア大学で経営学を専攻したベッキーのおかげだと伝える。 ジュールズは、ベッキーの功績を認める。 アパートを探していたデイヴィスを自宅に居候させることにしたベンは、彼から感謝される。 あまりの忙しさで混乱し、悪口を書いたメールを誤って母(メアリー・ケイ・プレイス)に送ってしまったジュールズは焦ってしまう。 母親の家に忍び込みパソコンのメールを消すことをジュールズに提案したベンは、ジェイソン、デイヴィス、ルイスと共にそれを実行しようとする。 家に着き、植木鉢の下のあった鍵で侵入したベンは、セキュリティーの警報が鳴ったために驚く。 ジュールズに電話をして警報機は偽物だと言われたベンらは、パソコンを見つける。 警報機が本物だったために、焦りながらメールを消したベンらは、パトカーが到着する寸前でその場から逃れる。 バーで祝杯を挙げたジュールズはベンらに感謝し、酔って吐いてしまう。 ベンの優しさに接しながら、ジュールズはタクシーで家に向かう。 葬儀に出席するベンはフィオナに付き合ってもらい、二人を見たパティは驚き、ベンは、知人のマイルズ(スティーヴ・ヴィノヴィッチ)に冷やかされる。 葬儀も終り、互いの家族のことを短時間で語ったベンとフィオナは惹かれ合う。 翌日、マットが風邪をひいたため友達の誕生会に子守と行くのが嫌なペイジは、ベンに一緒に行ってもらうことになる。 それを済ませてペイジを家に送る途中、マットが女性の車に乗るのを目撃してしまったベンは戸惑う。 眠ってしまったペイジを家に送りマットと話したベンは、夫婦がすれ違う生活を改善するために、CEOを雇ってほしいと言われる。 会社や社員、そして家族のために頑張っているジュールズには幸せになってほしいと思うと、ベンはマットを牽制しながら伝える。 会社に向かったベンは、ジュールズに話しかけられるものの動揺する。 気分が悪いのかと訊かれたベンはそれを否定し、明日のCEO探しのサンフランシスコ出張は、一人で行くとジュールズから言われる。 結局は出張に同行したベンは、せっかくの旅を楽しむことを提案し、ジュールズもそれに同意する。 サンフランシスコ。 それが解除されて部屋に戻ったジュールズは、送ってくれたベンを招き入れて話をする。 ベンの妻のことを聞いたジュールズは、マットが浮気をしていることをベンに話す。 ジュールズは、ベンもそれを知っていたために驚き、昨日、偶然に見かけてしまったと言われ、ペイジの友達の母親であることを伝える。 自分の責任だと思い過ぎるジュールズに、今のまま仕事を続けるべきだと助言するベンは、離婚して一人になることを恐れる彼女に、自分と妻の墓地のスペースを提供すると言って慰める。 翌日、CEO候補に会ったジュールズは、彼に決めたことをベンに伝える。 帰宅したジュールズは、面会した人物にCEOを任せることを決めたとマットに伝える。 自分達のためだと言うジュールズは、昔の自分達に戻る努力をしてみないかとマットに伝える。 翌朝、ベンの家を訪ねたジュールズは、入り口でデイヴィスに出くわし、迎えてくれたフィオナがその場に泊まったことを知り驚く。 早朝に目覚めて考えたことがあると言うジュールズに、他の者ではできない才能を持つことに自信を持ち、夫の浮気ぐらいで諦めずに仕事を続けてほしいとベンは彼女に伝える。 先方には伝えていないと話すジュールズに、この言葉が聞きたくて来たのだろうと尋ねたベンは、その通りだと言われる。 インターンであり最高の友人だとベンに伝えたジュールズは、彼に感謝する。 出社したジュールズは、現れたマットから、自分のためにCEOを探していたのなら止めてほしいと言われ、経営を続けると伝える。 告白したいことがあるとマットから言われたジュールズは、知っていると答える。 終わったと言うマットが後悔していることを確認したジュールズは、やり直したい気持ちの彼の愛を受け入れる。 会社は自分達だけでやっていけると言うジュールズは、マットを抱きしめる。 ベンがいないことに気づいたジュールズは、彼が休暇を取ったとベッキーから言われ、フィオナに彼の居場所を訊く。 ジュールズは、公園で太極拳をしていたベンを見つけて、それを体験する。
...全てを見る(結末あり)
ホテルでくつろいでいたジュールズとベンは、煙探知器の警報で外に避難する。
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
”DEX One”の重役だった70歳のベン・ウィテカーは、妻に先立たれ、仕事も引退して悠々自適の日々を送るものの、虚しさを感じる時もあった。
アパレル製品のオンラインサイト運営企業アバウト・ザ・フィットのシニア・インターン募集を知ったベンは、再び働くことを考える。
アバウト・ザ・フィットの若きCEOジュールズは、社会貢献のために仕方なくベンを採用するが、目ざと過ぎる彼を鬱陶しく思う。
積極的に仕事を見つけようとするベンは、社会経験を生かし、世代が違う社員の相談に乗り親交を深めていく。
その後、家族や自分を犠牲にしながら仕事に打ち込むジュールズは、ベンと過ごす時間が増え次第に安らぎを感じ始める・・・。
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女性監督の第一人者ナンシー・マイヤーズが、製作、監督、脚本を兼ね、大物スター、ロバート・デ・ニーロとアン・ハサウェイ共演ということで話題になった作品。
オンラインサイト運営企業を舞台に、世代ギャップを感じながらその場で新たな仕事にチャレンジする老紳士の奮闘と、彼と出会った仕事重視の若き経営者の心の成長を描いた快作に仕上がっている。
慌ただしい企業運営の中で、人間らしさを失いかける経営者が歩む道の調整役となる主人公が、約40歳年上の人世経験を生かした穏やかな人間性で接する姿を描く、ナンシー・マイヤーズらしい粋な雰囲気の演出が見所の作品。
セオドア・シャピロの”柔らかく優しい”メロディの音楽も印象に残る。
北米興行収入は約7500万ドル、全世界では2億ドルに迫るヒットとなった。
主演のロバート・デ・ニーロは、人間的奥深さで誰にでも愛される雰囲気を持つ老紳士を見事に演じている。
共演のアン・ハサウェイは、主人公との触れ合いで人間的に成長していく、才能と若さだけで突き進む経営者を好演している。
主人公と惹かれ合うマッサージ・セラピストのレネ・ルッソ、ヒロインの夫アンダーズ・ホーム、その娘ジョジョ・クシュナー、社員アンドリュー・ラネルズ、アダム・ディヴァイン、ジェイソン・オーリー、クリスティーナ・シェラー、ナット・ウルフ、主人公と同期のインターン、ザック・パールマンとセリア・ウェストン、主人公の知人スティーヴ・ヴィノヴィッチ、リンダ・ラヴィン、ヒロインの母親メアリー・ケイ・プレイス(電話の声のみ)などが共演している。