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キューティ・バニー The House Bunny (2008)

閉鎖寸前の学生寮の寮母となった”PLAYBOY”のプレイメイトの奮闘を描く、 製作アダム・サンドラー、製作総指揮、主演アンナ・ファリスエマ・ストーンコリン・ハンクスヒュー・ヘフナー他共演、監督フレッド・ウルフによるロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ロマンチック・コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:フレッド・ウルフ

製作
ジャック・ジャラプト

アダム・サンドラー
ヘザー・パリー
アレン・コヴァート
製作総指揮
キルステン・スミス

アンナ・ファリス
カレン・マックラー
脚本
カレン・マックラー

キルステン・スミス
撮影:シェリー・ジョンソン
編集:デブラ・シャイエット
音楽:ワディ・ワクテル

出演
シェリー・ダーリントン:アンナ・ファリス

ナタリー:エマ・ストーン
オリバー:コリン・ハンクス
モナ:カット・デニングス
ハーモニー:キャサリン・マクフィー
リリー:キーリー・ウィリアムズ
ジョアン:ルマー・ウィリス
キャリー・メイ:デイナ・グッドマン
ターニャ:キンバリー・マッコーク
アシュリー:サラ・ライト

コートニー:レイチェル・スペクター
ハグストローム夫人:ビヴァリー・ダンジェロ
マーヴィン:オーウェン・ベンジャミン
カサンドラ:モネ・メイザー
本人:ヒュー・ヘフナー
本人:シャキール・オニール
ディーン・シモンズ:クリストファー・マクドナルド
コルビー:タイソン・リッター
PRAYBOYのカメラマン:ニック・スウォードソン
ヒロミ・オオシマ:オオシマ・ヒロミ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ

2008年製作 97分
公開
北米:2008年8月22日
日本:未公開
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $48,237,390
世界 $70,442,940


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
乳児院に捨てられその場で育ったシェリー・ダーリントン(アンナ・ファリス)は、皆が新しい家族ができる中、一人孤独だった。

そんなシェリーに、おとぎ話のような出来事が起きる。

ロサンゼルス
変身して人気者になったシェリーは、”PLAYBOY”のプレイメイトとして、”プレイボーイ・マンション”でヒュー・ヘフナーらと共に何不自由ない暮らしをしていた。

27歳の誕生日を迎えたシェリーは、”Playmate of the Month”に選ばれのが夢だった。

盛大な誕生パーティーが開かれた翌朝、ウェイターのマーヴィン(オーウェン・ベンジャミン)に起こされたシェリーは、ヘフナーからの手紙を受け取り、ついに夢が叶う時が来たと考える。
...全てを見る(結末あり)

ところがその内容は、2時間以内にマンションから出て行くようにという指示だった。

ショックを受けたシェリーは、年令が問題なのかもしれないとマーヴィンに言われる。

ヘフナーラスベガスに行っていたため話もできず、シェリーはポンコツのステーション・ワゴンに乗りその場を去る。

行き先がないシェリーは車で一夜を過ごそうとするが、警官に職務質問され、路上に唾を吐き車で生活するのが違反だと言われ、留置場に入れられる。

その場にいた者達に娼婦と間違えられたシェリーは、翌日、釈放される。

パーティーの話などをする女性の後を追ったシェリーは、小規模な”プレイボーイ・マンション”のような場所、”フィ・ロタ・ミュー”にたどり着く。

その場にいたアシュリー(サラ・ライト)にここに住みたいと伝えたシェリーは、女学生のクラブなので学生でないと住めないと言われる。

会合を開いていた年配者ハグストローム夫人(ビヴァリー・ダンジェロ)に声をかけたシェリーは、彼女らが寮母だと知る。

自分も寮母にしてほしいと言うシェリーに、ここは娼館ではないと伝えたハグストローム夫人は、彼女を追い払う。

その中の一人から”ゼータ・アルファ・ゼータ”の寮母が病気だと聞いたシェリーはその場に向かう。

”ゼータ”の学生ナタリー(エマ・ストーン)は、このままの状態では寮は閉鎖すると学生部長のディーン・シモンズ(クリストファー・マクドナルド)に言われる。

対応してくれたナタリー(エマ・ストーン)に寮母にしてほしいと伝えたシェリーだったが、入会希望者もなくダサイ学生の集まりのため閉鎖寸前だと言われる。

男子学生が集まるパーティーなどを開けば入会希望者が集まると言われたシェリーは、それならば自分の得意分野だと言ってナタリーを説得するものの断られる。

モナ(カット・デニングス)や妊娠しているハーモニー(キャサリン・マクフィー)、キャリー・メイ(デイナ・グッドマン)、ジョアン(ルマー・ウィリス)らと30人の入会者を集めるために意見を出し合っていたナタリーは、外にいたシェリーに男子学生が群がっていることに気づく。

シェリーがいつもこのハウスにいる寮母だと学生達に伝えたナタリーは、態度を変え彼女を歓迎して皆に紹介する。

早速、資金を集めることを考えたナタリーだったが、セクシーに攻めるべきだと言うシェリーは、ビキニ姿でカーウォッシュを始める。

シェリーは注目を浴びて男子学生は集まり、手伝い始めたナタリーは憧れのコルビー(タイソン・リッター)まで近づいて来たので動揺する。

コルビーとまだ話もしたことがないと言うナタリーのために、協力してあげようとしたシェリーだったが、モナに邪魔をされる。

恥をかいたナタリーは、コルビーに飲み会に誘われかけていたが、結局はそれがなしになってしまう。

その後、高齢者施設を運営しているオリバー(コリン・ハンクス)に出会ったシェリーは、施設を手伝うことを考える。

ナタリーらを社交的にするためにクラブに向かったシェリーは、男性にアタックするようにとモナとキャリー・メイを促すが失敗してしまう。

そこに”ミュー”のアシュリーが現れ、クラブ対抗のカラオケ大会に誘われる。

気が進まないモナらをステージに上がらせたシェリーだったが、アシュリーの罠にかかった彼女らは恥をかかされる。

アシュリーは一応謝るものの、閉鎖される”ゼータ”は自分達のものになると言ってシェリーらを侮辱する。

寮に戻ったシェリーは、落ち込むナタリーに、会員を必ず30人にして見せると言って励ます。

再びアシュリーらにからかわれたナタリー達は決心し、シェリーは寮の修理を始めて彼女らの容姿も変身させ、男の口説き方などを教える。

別人のようになった彼女らは学生の注目を集め、シェリーは社交界デビューのために写真撮影してオリジナル・カレンダーを作る。

それを売り小切手を持参したシェリーは、オリバーの施設を訪ねる。

寄付に感謝するオリバーに”美女”のボランティアだと言って、シェリーはナタリー達を紹介する。

老人達とダンスを楽しんだシェリーは、オリバーと踊り食事に誘われる。

その頃、久し振りにマンションに戻ったヘフナーは、マーヴィンからシェリーが出て行ったと言われ手紙を渡される。

アフリカで奉仕活動をするというシェリーが、別れが辛いてめに留守中に旅立ったと知ったヘフナーはショックを受ける。

シェリーを追い出したかったカサンドラの指示に従ったマーヴィンだったが、後ろめたさを感じる。

各学生寮の勧誘イベントで、好評の”ゼータ”のスペースの人だかりに驚くアシュリーは苛立つ。

コルビーと話をしていたナタリーをからかっていたシェリーは、彼女がバージンだと知り、アステカ・パーティーをして生贄として捧げるイベントを開催し、会員30人を集めることを考える。

シェリーはその準備を持始め、常に体に固定器を着けているジョアンに自信を持たせて、それを外させることに成功する。

そこに現れたハグストローム夫人は、自分達に逆らうなと言ってシェリーを脅す。

パーティーは始り”ゼータ”には男子学生達が溢れる。

シェリーは、コルビーに声をかけられたナタリーに、何人も相手がいるように見せかけて、知的にも思われてはいけないと助言する。

”ミュー”には全く学生が集まらず、アシュリーは大盛況の”ゼータ”を気にする。

生贄の儀式が始り、ナタリーが”血”の池に飛び込み、無知を装った彼女はコルビーと意気投合する。

その場の様子を偵察したアシュリーは、雰囲気に圧倒される。

数日後、”七年目の浮気”のマリリン・モンロー風のドレスでオリバーを迎えたシェリーは、彼とと共にレストランに向かう。

無教養で品もなく、他のデートの約束もあると言うシェリーに呆れたオリバーは気分を害し、食事を済ませただけで帰ってしまう。

寮に戻ったシェリーは、自分の方法が全く通じなかったことをナタリーらに話し気落ちする。

知的な女性が好きなのかもしれないと言われたシェリーは、大学に通い勉強を始める。

真面目な学生風にイメージチェンジしたシェリーは、オリバーに会い世界情勢についてなどを話す。

知的に見せようとしたシェリーは、ナタリーから借りたメガネをしていたため、度がきつくて目が回り騒ぎを起こしてしまい、恥をかいてその場を去る。

シェリーが出て行った理由を考えて悩むヘフナーは、彼女がマンションを嫌っていたとカサンドラに言われる。

自分が相手をすると言うカサンドラの言葉も聞き入れず、ヘフナーは部屋に閉じ篭る。

自分のしたことを後悔し耐え切れなくなったマーヴィンは、カサンドラを軽蔑する。

気落ちして寮に戻ったシェリーはヘフナーからの電話を受け、”ミス・ノベンバー”は自分に決まりだということと、戻ってきてほしいと言われる。

遂に夢が叶うシェリーは喜ぶのだが、部屋の中のナタリーらを見て、この場に残ることをヘフナーに伝える。

新規入会者を選んでいたナタリーらは、普段は話すこともないシャイなリリー(キーリー・ウィリアムズ)から、容姿で人選することを批判され、これでは”ミュー”と変わらないと言われる。

そこに戻ったシェリーは、自分達がこうなったのも自分のせいだとモナやハーモニー言われて傷つき、出て行くことを伝える。

ヘフナーに戻るという連絡を入れたシェリーは、寮を去り平和部隊に入りペルーに向かうことをオリバーに手紙で伝える。

マンションに戻ったシェリーは、ヘフナーに追い出されたカサンドラに嫌みを言ってマーヴィンらに迎えられる。

以前に戻り入会者を集めるナタリーは、コルビーに今の自分も素敵だと言われ、二人は惹かれ合う。

入会希望者は多数集まり、ナタリー達は公平にクジ引きで選ぶ。

招待状を送ろうとしたリリーは、アシュリーに妨害されたのも気づかず、ナタリーらは誰も集まらないので不思議に思う。

”ミュー”の入会希望者は多数集まっているため、ナタリーはリリーに招待状を間違いなく送ったかを確認する。

アシュリーに妨害されたことに気づいたナタリー達はショックを受ける。

”ミス・ノベンバー”の撮影は始まるが、気分が乗らないことをシェリーはカメラマン(ニック・スウォードソン)に伝える。

現れたナタリー達に驚き嬉しく思うシェリーは、傷つけてしまったと言うモナに謝罪される。

招待状を盗まれたことで新会員が集まらず、寮の今後は午後の審議会で決まることをナタリーから知らされたシェリーは、諦めるのは早いと言って彼女を励ます。

審議会会場に向かったシェリーは、人は外見ではなく内面を愛してくれる友人や家族が必要で、自分らしくいるという”ゼータ”のモットーを語り、入会してほしいことをその場にいた学生に訴える。

入会希望者は次々と現れ、学生部長のシモンズもシェリーらを応援して人数を数える。

あと一人が集まらなかったが、現れたハーモニーが生れた子を入会させると言う。

シモンズは赤ん坊を認めるわけにはいかず、アシュリーに促されて仕方なく”ゼータ”の閉鎖を決議しようとする。

しかし、”ミュー”のコートニー(レイチェル・スペクター)が”ゼータ”に入ると言い出し、アシュリーらにうんざりしていたことを伝える。

シェリーらは喜び、シモンズは笑顔で”ゼータ”存続を決める。

寮に戻ったシェリーはオリバーのことを気にするが、その場に花束を持った彼が待っていた。

ナタリーが知らせてくれたことを知ったシェリーは、オリバーに嘘をついたことを謝罪し、”PLAYBOY”のことも知っていると言う彼は、気にせずやり直そうと提案する。

それに賛成したシェリーは、改めて自己紹介する。

全てがうまくいっていることを手紙でヘフナーに知らせたシェリーは、”ゼータ”での生活を楽しむ。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
PLAYBOY”のプレイメイトとして、”プレイボーイ・マンション”でヒュー・ヘフナーらと共に何不自由ない暮らしをしていたシェリー・ダーリントンは、盛大に行われた27歳の誕生パーティーの翌日その場を追い出される。
失意のシェリーは、女性達が集まる”プレイボーイ・マンション”のような建物に向い滞在を希望するが、そこは女子学生の寮”ミュー”だった。
学生でないため寮母ならばとと考えたシェリーは、ハグストローム夫人に追い払われ、閉鎖寸前の寮”ゼータ”に向かう。
ダサイ女子学生ナタリーに事情を話すものの断られたシェリーだったが、男子学生は彼女に群がる。
それを見たナタリーらはシェリーを寮母に迎え、彼女の協力を得て変身し注目を浴び、閉鎖を阻止するための計画を進めるのだが・・・。
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アダム・サンドラーが製作に参加し、主演のアンナ・ファリスも製作総指揮を担当した意欲作。

ドラマの中で年齢のことが結構、話題になるが、撮影当時、アンナ・ファリスは既に30歳を過ぎているにも拘らず、非常にキュートでチャーミングでもあり、単なるお色気だけでない、プレイメイト独得の世界観に生きる女性を生き生きと演じている。

極端過ぎるダサイ女子学生チームの押しつけがましい演技がやや気になるが、コメディということでそれも許せる範囲で、その中のリーダー役のエマ・ストーンは、当時18歳とは思えない存在感を発揮するいい役を演じている。

陳腐な字幕を見ていてお気づきかもしれないが、本作は英語と文化の理解の程度で面白さが倍増する個所が多々あり、その辺りが受けないと判断されたか、日本では劇場未公開に終わった。

興行的には北米で約4800万ドル、全世界では約7000万ドルのまずまず健闘と言っていい結果だった。

閉鎖寸前の学生寮存続と、女子学生の女を磨く手助けに奮闘するアンナ・ファリス、彼女に協力する学生エマ・ストーン、主人公と親交を深める高齢者施設を運営する青年コリン・ハンクス、ダサイ女学生カット・デニングスキャサリン・マクフィーキーリー・ウィリアムズルマー・ウィリス、デイナ・グッドマン、キンバリー・マッコーク、対抗する寮の嫌みな学生サラ・ライト、最後には彼女を見限るレイチェル・スペクター、その寮母ビヴァリー・ダンジェロプレイボーイ・マンションのウエイター、オーウェン・ベンジャミン、主人公を”プレイボーイ・マンション”から追い出すプレイメイトモネ・メイザー、本人役でヒュー・ヘフナー、学生部長クリストファー・マクドナルド、ナタリー(エマ・ストーン)と親交を深める学生タイソン・リッター、そして”PLAYBOY”のカメラマン役でニック・スウォードソンが端役出演している。


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