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ホリーとアイヴィ The Holly and the Ivy (1952)

恒例となっている家族のクリスマスの集まりで起きる出来事を描く、監督ジョージ・モア・オフェラル、主演ラルフ・リチャードソンセリア・ジョンソンマーガレット・レイトンデンホルム・エリオット他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト
監督:ジョージ・モア・オフェラル
製作:アナトール・ド・グルンワァルト
原作:ウィンヤード・ブラウンThe Holly and the Ivy
脚本
ウィンヤード・ブラウン
アナトール・ド・グルンワァルト
撮影:エドワード・スケイフ
編集:バート・ベイツ
音楽:マルコム・アーノルド

出演
マーティン・グレゴリー牧師:ラルフ・リチャードソン
ジェニー・グレゴリー:セリア・ジョンソン
マーガレット・グレゴリー:マーガレット・レイトン
マイケル・グレゴリー:デンホルム・エリオット
デヴィッド・パターソン:ジョン・グレッグソン
リチャード・ウィンダム中佐:ヒュー・ウィリアムズ
リディア:マーガレット・ハルスタン
ブリジット:モーリーン・デラニー
中隊曹長:ウィリアム・ハートネル
少佐:ロバート・フレミング
B卿:ローランド・カルヴァー
隣人:ダンディ・ニコルズ

イギリス 映画
配給 British Lion Films
1952年製作 83分
公開
イギリス:1952年12月22日
北米:1954年2月4日
日本:未公開


ストーリー
ノーフォーク、ウィンデナム、クリスマス。
グレゴリー家から、クリスマスに集まる家族に招待状が送られる。
ロンドン
グレゴリー家に嫁ぎ春に亡くなった妹のことを想い出すリディア(マーガレット・ハルスタン)は、姪ジェニー(セリア・ジョンソン)からの手紙を受け取り、ウィンデナムに向かう。
リチャード・ウィンダム中佐(ヒュー・ウィリアムズ)は、B卿(ローランド・カルヴァー)からクリスマスのディナーに誘われるものの、いとこであるマーティン・グレゴリー牧師(ラルフ・リチャードソン)に会いに行く予定だと伝える。
マーティンの娘で、雑誌社の記者であるマーガレット(マーガレット・レイトン)は、リチャードからの電話に出ず、ジェニーからの手紙にも気づいていなかった。
マーティンの妹ブリジット(モーリーン・デラニー)は、愛猫の世話をするために、クリスマスにはでかけないことを隣人(ダンディ・ニコルズ)に話しながら、マーティンの息子であるマイケル(デンホルム・エリオット)の写真を見せる。
王立砲兵隊員のマイケルは、恋人と会っていたところを中隊曹長(ウィリアム・ハートネル)に見つかり、外出禁止となる。
翌日マイケルは、上官の少佐(ロバート・フレミング)に呼ばれて注意されるが、休暇を許可される。
リディアは、駅のホームでブリジットに出くわし、一緒にウィンデナムに向かう。
マイケル、そしてリチャードも、ウィンデナムの牧師館に向かう。
牧師館では、マーティンの娘ジェニーが、クリスマスの準備をしていた。
ジェニーは、5年間南米に向かうことになった、恋人でエンジニアのデヴィッド・パターソン(ジョン・グレッグソン)から、妻として同行する気があるか訊かれる。
年老いた父マーティンの世話をしているジェニーは、無理だと答えるが、デヴィッドは納得できなかった。
ジェニーは、ロンドンで暮らす妹のマーガレットと叔母のリディアも当てにできず、父の元を離れることはできないことをデヴィッドに伝える。
牧師館に戻ったマイケルは、ジェニーとデヴィッドに迎えられ、しばらくしてリディアとブリジットが訪ねて来る。
リチャードも到着し、ジェニーは、マーガレットが風邪で寝込んでいるために来れないことを知り、残念に思う。
ジェニーは、デヴィッドと自分の関係を詮索するリディアらに、父の世話があり、南米に向かうデヴィッドには付いて行けないため、この件を誰にも話してほしくないと皆に伝える。
そこにマーティンが現れ、マーガレットが来れないことを知り、残念に思い電話をしようとするものの、休養させるべきだと言うリチャードの指示に従う。
その頃マーガレットは、吹雪の中、列車でウィンデナムに向かうのだが・・・。


解説 評価 感想
1950年に上演された、ウィンヤード・ブラウンの戯曲”The Holly and the Ivy”を基に製作された作品。

舞台などでも活躍したジョージ・モア・オフェラルが監督し、主演はラルフ・リチャードソンセリア・ジョンソンマーガレット・レイトンデンホルム・エリオットなどが共演した作品。

恒例となっている家族のクリスマスの集まりで起きる出来事を描くドラマ。

演出は平凡ではあるが、それぞれの生き方を考えさせられる、牧師家族の集まりで起きる様々な出来事を通し、社会問題や人間の価値観などが深く描かれ、老牧師と娘を演ずるラルフ・リチャードソンセリア・ジョンソンをはじめ、脇を固める共演者の確かな演技なども高く評価された作品。

撮影当時40代前半だったセリア・ジョンソンは、31歳の設定にしては年齢を感じさせるところが気になるが、老いた父の世話をして苦労している娘の雰囲気はよく出ている。

家族よりも教区の人々のことを考えていた老牧師を好演するラルフ・リチャードソン、その娘で、年老いた父の世話をしているために、新たな人生に踏み出せず苦悩するセリア・ジョンソン、その妹で、辛い過去を背負い悩むマーガレット・レイトン、その弟である王立砲兵隊のデンホルム・エリオット、ジェニー(セリア・ジョンソン)の恋人であるエンジニアのジョン・グレッグソン、主人公のいとこである中佐ヒュー・ウィリアムズ、主人公の亡き妻の姉マーガレット・ハルスタン、主人公の妹モーリーン・デラニー、王立砲兵隊の中隊曹長ウィリアム・ハートネル、その上官である少佐ロバート・フレミング、リチャード(ヒュー・ウィリアムズ)の友人ローランド・カルヴァー、ブリジット(モーリーン・デラニー)の隣人ダンディ・ニコルズなどが共演している。


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