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天晴れウォング The Hatchet Man (1932)

止む無く殺害した親友の娘の面倒を見ることになった殺し屋の運命を描く、監督ウィリアム・A・ウェルマン、主演エドワード・G・ロビンソンロレッタ・ヤングダドリー・ディッジス他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ウィリアム・A・ウェルマン
原作(戯曲)
アクメッド・アブデュラ
デヴィッド・ベラスコ
脚本:J・グラッブ・アレクサンダー
撮影:シドニー・ヒコックス
編集:オーウェン・マークス
音楽:ベルンハルト・カウム

出演
ウォング・ロー・ゲット:エドワード・G・ロビンソン
サン・トヤ・サン:ロレッタ・ヤング
ノグ・ホン・ファ:ダドリー・ディッジス
ハリー・エン・ハイ:レスリー・フェントン
ユー・チャン:エドマンド・ブリーズ
ロン・セン・ヤット:タリー・マーシャル
サン・ヤット・ミン:J・キャロル・ネイシュ
リップホップ・ファット:チャールズ・ミドルトン
コブラー、スー・ラット:E・アリン・ウォーレン
ビン・フー:エドワード・ペイルSr.
チョン・ホー:オットー・ヤマオカ
”ビッグ・ジム”マローン:ラルフ・インス

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1932年製作 74分
公開
北米:1932年2月6日
日本:1932年6月
製作費 $263,000


ストーリー
20世紀初頭、サンフランシスコチャイナタウン
街は、”堂会”と呼ばれる派閥に分かれ、抗争が繰り広げられていた。
レム・シン党の一員であるホップ・リーが殺され、葬儀が行われる。
巨大な龍の旗が広げられ、戦いを前に街は騒然とする。
輸入商のサン・ヤット・ミン(J・キャロル・ネイシュ)は、店を閉めて警戒する。
サクラメントから呼ばれた、手斧を使う殺し屋ウォング・ロー・ゲット(エドワード・G・ロビンソン)は、レム・シン党の評議会議長ノグ・ホン・ファ(ダドリー・ディッジス)から、ホップ・リーを殺したサン・ヤット・ミンの殺害を命ぜられる。
ウォングは、サンが幼馴染の親友だったために戸惑うものの、評議会の指示に逆らうことはできなかった。
死を覚悟するサンは、ウォングにすべての財産と6歳の娘のトヤを遺し、彼女が成人した暁には結婚を認めるという内容の遺言を残す。
そこに現われたウォングはサンに歓迎され、遺言を見せられる。
サンからここに来た理由を訊かれたウォングは、レム・シン党の殺し屋であることを伝えるのだが・・・。


解説 評価 感想
つばさ」(1927)、「民衆の敵」(1931)なとのウィリアム・A・ウェルマンが監督し、主演はエドワード・G・ロビンソンロレッタ・ヤングダドリー・ディッジスなどが共演した作品。

止む無く殺害した親友の娘の面倒を見ることになった殺し屋の運命を描く犯罪ドラマ。

観客を引きつけるスターがいないため配役に東洋人を使わず、アメリカ人俳優を中国人風にした独特のメイクが話題になり、その陰鬱な雰囲気を効果的に盛り上げる結果となった。

その中で、どぎついメイクをしていない主演のエドワード・G・ロビンソンは、チャイナタウンの派閥に雇われる雰囲気ある殺し屋を見事に演じている。

主人公が殺した親友の娘を演ずる、撮影当時18歳のロレッタ・ヤング、派閥の評議会議長ダドリー・ディッジス、ヒロインと親密になる若いギャングのレスリー・フェントン、評議会委員のエドマンド・ブリーズタリー・マーシャルチャールズ・ミドルトンE・アリン・ウォーレン、主人公が殺した親友で、ヒロインの父親である輸入商J・キャロル・ネイシュ、主人公の派閥と敵対するエドワード・ペイルSr.、主人公の使用人オットー・ヤマオカ、アメリカ人のギャング、ラルフ・インスなどが共演している。


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