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THE GREY The Grey (2011)

旅客機墜落事故の生存者7人の命を懸けた闘いを描く、製作リドリー・スコットトニー・スコット、主演リーアム・ニーソンダーモット・マローニー、製作、監督、脚本ジョー・カーナハンによるサバイバル・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:ジョー・カーナハン

製作総指揮
ロス・ファンガー

ジェニファー・モンロー
ビル・ジョンソン
アディ・シャンカー
スペンサー・シルナ
製作
ジョー・カーナハン

ジュールズ・ダリー
ミッキー・リデル
リドリー・スコット
トニー・スコット
原作:イアン・マッケンジー・ジェファーズ”Ghost Walker”
脚本
ジョー・カーナハン

イアン・マッケンジー・ジェファーズ
撮影:マサノブ・タカヤナギ
編集
ロジャー・バートン

ジェイソン・ヘルマン
音楽:マルク・ストライテンフェルト

出演
ジョン・オットウェイ:リーアム・ニーソン

ジョン・ディアス:フランク・グリロ
ジェローム・タルゲット:ダーモット・マローニー
ピート・ヘンリック:ダラス・ロバーツ
トッド・フラナリー:ジョー・アンダーソン
ジャクソン・バーク:ノンソー・アノジー
ルーク・ルウェンデン:ジェームズ・バッジ・デール
ヘルナンデス:ベン・ブレイ

アメリカ 映画
配給 オープン・ロード・フィルムズ

2011年製作 117分
公開
北米:2012年1月27日
日本:2012年8月18日
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $51,580,240
世界 $77,278,330


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アラスカ
石油採掘現場で、狼などの野生動物から作業員を守るスナイパーとして雇われたジョン・オットウェイ(リーアム・ニーソン)は、最愛の妻を亡くし、自殺も考える辛い日々を送っていた。

そんなオットウェイは、休暇のため家族の元に向かう、ならず者集団の作業員と共に旅客機に搭乗する。

機内で隣に座る、トッド・フラナリー(ジョー・アンダーソン)から話しかけられたオットウェイは、彼の話を迷惑に思う。

フラナリーは気分を害して他の席に移り、オットウェイは眠ることにする。

その後、嵐が近づき機体は揺れ、作業員達は騒ぎ始め、オットウェイは死を覚悟する。
...全てを見る(結末あり)

そして、機体は破損して山中に墜落する。

雪原で意識を取り戻したオットウェイは、墜落した機体を確認し、足を負傷したフラナリーを発見して止血する。

ヘルナンデス(ベン・ブレイ)を助け、機体の残骸内部に向かったオットウェイは、生存者がいることを知る。

オットウェイは、致命傷を負い苦しむルーク・ルウェンデン(ジェームズ・バッジ・デール)に、死が近いことと、愛する6歳の娘のことだけを考えるよう伝えるが、やがて彼は息を引き取る。

フラナリーとヘルナンデス、ジョン・ディアス(フランク・グリロ)、ジェローム・タルゲット(ダーモット・マローニー)、ピート・ヘンリック(ダラス・ロバーツ)、ジャクソン・バーク(ノンソー・アノジー)、7人の生存を確認したオットウェイは、生き残るために、焚火をして暖を取ることと食料を確保し、南に向かうことを伝える。

ディアスは、会社は自分達を見捨てると言うが、この場にいても助かる見込みのないことをオットウェイは伝え、全員がそれに従うことになる。

夜になり、乗務員の死体を餌にしようとする狼を追い払ったオットウェイは、その場が狼の生息地域でだと知る。

オットウェイは死体からの略奪は許さず、生存者達は、食料や酒を確保して焚火を囲むが、巨大な狼を目撃し、交代で見張りをすることになる。

ところが、ヘルナンデスが狼に襲われ無残にも殺され、翌朝、オットウェイがそれに気づく。

オットウェイは、この場を離れることを皆に伝え、家族に渡すために、死体の財布を集める。

出発した一行だったが、雪にはまったフラナリーが狼に襲われて命を落とす。

その後、狼達に囲まれた一行は焚火をして、オットウェイは、棒と散弾銃の弾で武器が作れることを皆に教える。

今回の行動が気に入らず、悪態ばかりつくディアスを懲らしめたオットウェイだったが狼が現れる。

怯えるディアスは自分が悪かったことを認め、直後に狼に襲われるもののそれを倒す。

その狼を食料にしたオットウェイらは移動を始めるが、バークが低酸素症のため歩けなくなり休息をする。

一行は、家族のことや他愛もない話をして夜を過ごし、オットウェイは、典型的なアイルランド人だった父親が、詩の才能だけがあったことなどを話す。

翌朝、オットウェイは、バークが息を引き取っていることに気づく。

近くに大きな川があることを確信したオットウェイらは、崖の向こう側にある大木に飛び移ろうとする。

ロープを作った一行は、最初にヘンリックが飛び移ることに成功し、ディアスとオットウェイが張られたロープをつたいそれに続く。

高所恐怖症だというタルゲットは最後に渡るが、眼鏡を落としてしまい、ロープが切れて大木側に落下する。

息があったタルゲットは、娘の姿を想い起しながら、現れた狼に連れて行かれる。

オットウェイらは大木から降りるが間に合わず、ディアスは膝をうってしまう。

タルゲットの財布を拾ったオットウェイらは、川にたどり着くが、ディアスが歩くのを止めてしまう。

ディアスは、戻れたとしても、採掘と泥酔の日々に価値のないことを語り、オットウェイに、墜落現場で見つけたGPS付きの時計を渡し、彼とヘンリックに別れを告げる。

川岸を歩いていた二人は、襲いかかってきた狼から逃れようとしてヘンリックが川に落ちる。

それを追ったオットウェイも川に飛び込むものの、ヘンリックは岩に足が挟まる。

オットウェイが必死に助けようとするものの、ヘンリックは水死する。

神の行いを恨み罵るオットウェイだったが、自分の力で生き延びるしかないことを悟り歩き始める。

精根尽き果てたオットウェイは立ち止まり、仲間達の財布を取り出し、中身の家族の写真などを確認する。

墜落現場の自分の荷物から見つけた、妻への想いを綴ったメモを取り出したオットウェイだったが、多数の狼に囲まれる。

その場が巣穴だと悟ったオットウェイは、メモを妻の写真が入った財布に挟んで、仲間達の物と一緒に置く。

緊急時計を付けてナイフを手にし、ガラスを割って手に括り付けたオットウェイは、父親の詩を想いだす。

”もう一度、闘い、最強の敵を倒せたなら、その日に死んでも悔いはない・・・”

そしてオットウェイは、歩み寄ってくる狼のボスに立ち向かう。

闘いは終わり、オットウェイは、喘ぐ狼の腹の上に、頭をもたれる・・・。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
アラスカ
石油採掘現場で、狼などの狂暴な野生動物から作業員を守る、スナーパーとし雇われていたジョン・オットウェイは、最愛の妻を亡くし、自殺まで考える辛い日々を送っていた。
そんなオットウェイは、休暇のため、ならず者集団の作業員達と旅客機に搭乗する。
離陸した機体は、嵐のために激しく揺れ始め、やがて山中に墜落してしまう。
奇跡的に助かったオットウェイは、7人が生存していることを確認し、暖を取り、食料を確保して南に向かおうとする。
オットウェイは、その場が狼の生息地であること知り、犠牲者を出しながら、極寒の地で移動を始めるのだが・・・。
__________

イアン・マッケンジー・ジェファーズの、短編小説”Ghost Walker”を基に製作された作品。

旅客機墜落現場で生き残った男達の、生存のための闘いのドラマは、愛する妻を亡くした主人公の不安定な精神状態も描く、心理的な描写を強く印象づけているところが注目の作品でもある。

その主人公を演ずるリーアム・ニーソンと監督ジョー・カーナハンは、「特攻野郎AチームTHE MOVIE」(2010)でもコンビを組み、今回も息の合った、二人の意気込みが感じられる力作となっている。
リドリー・スコットトニー・スコットも、本作同様、同作の製作に参加している。

ロケは、舞台となるアラスカではないカナダで行われ、厳しい環境の中での撮影となった。

死を恐れることのない傷心の身でありながら、生存のために最後まで死力を尽くす主人公を、60歳を目前にしたリーアム・ニーソンが、体を張った迫真の演技で熱演している。

悪態ばかりつくものの、人間味を感じさせる作業員フランク・グリロ、同じく、崖で落下して狼の餌食になるダーモット・マローニー、主人公と共に、最後まで生に執着するものの命を落とすダラス・ロバーツ、作業員のジョー・アンダーソンノンソー・アノジージェームズ・バッジ・デール、ベン・ブレイなどが共演している。


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