セントルイスで実際に起きた銀行強盗を描く、製作、監督チャールズ・グッゲンハイム、ジョン・スティックス、主演スティーヴ・マックイーン、クラハン・デントン、デヴィッド・クラーク他共演の犯罪ドラマ。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督
チャールズ・グッゲンハイム
ジョン・スティックス
製作:チャールズ・グッゲンハイム
脚本:リチャード・T・ヘフロン
撮影:ヴィクター・ダンカン
編集:ウォーレン・アダムス
音楽:ベルナルド・セガール
出演
ジョージ・ファウラー:スティーヴ・マックイーン
ジョン・イーガン:クラハン・デントン
ジーノ:デヴィッド・クラーク
ウィリー:ジェームズ・デューカス
アン:モリー・マッカーシー
エディの妻:マーサ・ゲーブル
エディ:ラリー・ガースト
アメリカ 映画
配給 ユナイテッド・アーティスツ
1959年製作 89分
公開
北米:1959年9月10日
日本:未公開
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
セントルイス。
青年ジョージ・ファウラー(スティーヴ・マックイーン)は、別れた恋人アン(モリー・マッカーシー)の兄で前科者のジーノ(デヴィッド・クラーク)から、ジョン・イーガン(クラハン・デントン)を紹介される。
タワー・グローヴ・パーク。
ジョンからウィリー(ジェームズ・デューカス)を紹介されたジョージは、銀行強盗に誘われる。
銀行の窓口に届けられる10万ドルを奪うことを考えるジョンは、来週の金曜日以降の実行に向けて準備を始める。
ジョージは、運転しかしないつもりだとジーノに伝える。
ジーノから、アンに会い100ドル都合して来いと言われたジョージは、気が進まなかった。
ジョンと共に車のナンバープレートを盗みに行ったジョージは、運転しかする気がないことを伝える。
出来なければ他の者を捜すと言われたジョージは指示に従い、駐車場で女性の車のナンバーを盗む。 動揺するジョージに、ジョンは合格だと伝える。 ジョージからの電話を受けたアンは、会う約束をする。 バーでアンと話したジョージは、ジーノに会うように言われたと伝える。 ジーノの居場所を訊かれたジョージはシカゴだと答え、裁判の弁護士費用が払えなければ、一生、刑務所生活だとアンに伝える。 それを信じないアンだったが、ジーノのために仕方なく小切手を切る。 1週間で返すはずだと伝えたジョージは、デートがあると言うアンに再会を約束してその場を去る。 大学のキャンパスに向かったジョージは、自分とアンが退学させられたことで責任を感じて考えこむ。 ウィリーは、今回の計画に若造のジョージを加えたことが気に入らなかった。 戻ったジョージが、アンから金を受け取ったことを確認したジーノは、再び刑務所に戻ることを考え取り乱してしまう。 ジョージは、怯えて動揺するジーノを気遣う。 翌日、ジョンは銀行に向かい内部の様子を、ウィリーは隣接する中古車ディーラーで周囲を観察する。 ダイナーで付近を監視していたジーノは、ジョージと交代する。 アナは、ダイナーから出てきたジーノが車で去る姿を目撃する。 ダイナーに向かったアナは、その場にいたジョージに、ジーノを見かけたことを話す。 ジーノはシカゴにいると言うジョージが、ウソをついていることは明白だったために、アナはバーで話すことを約束してその場を去る。 その様子を見ていたウィリーは、ダイナーに向かう。 その後ジョンは、観察データを基にして入念に計画を立てる。 ウィリーは、ジョージがダイナーで女と話していたことをジョンに伝えるものの、持ち場を離れたことを非難される。 ジョンに自分が運転手を務めることを確認したジョージは、ジーノにアンのことを話そうとするものの、後にしろと言われ、4人は車に乗り計画の下見に向かう。 ジョンの指示通りに車を運転するジョージは、万一の場合は拳銃を使うようにと言われ、ジーノから計画の感想を訊かれても答えられなかった。 その夜、バーでアンと話したジョージは、セールスの仕事の内容を訊かれ、ウソがばれてしまう。 性格が変わったと言われたジョージは、2人で退学になったことが原因かと尋ねるアンに、自分は昔のままだと伝える。 ジーノと共にジョージが銀行を狙っていることに気づいていたアンは、役割は何か彼に尋ねる。 車を運転するだけだと答えたジョージは、大学に戻る考えもあると言って、稼いだら連絡するとアンに伝える。 大学に裏切られたと言うジョージは、才能が有れば特別に扱い、一度の過ちで見放されたと話す。 人より足が速いことで自分にはチャンスが来たと言うジョージは、チャンスは掴むべきだとアンに伝える。 何のチャンスか訊かれて言葉に詰まったジョージは、後悔したくないと言って、過去は過去だとアンに伝える。 2人に起きたことが自分の知っているすべてだと言うアンは、捨てられて辛かったものの、傷ついていたのはあなただったとジョージに伝える。 このままではジーノと同じで、後戻りできなくなると言われたジョージは、余計なことはするなとアンに伝える。 黙っていられる自信がないと言うアンは、ジョージの考えを改めさせようとするものの、彼はその場を去る。 ジーノが待つ車に戻ったジョージは、アンは納得しただろうと伝える。 その後、別のバーでジョンと話したジョージは、1回だけで手を引き、大金を手に入れてビジネスを始めた者を知っているか尋ねる。 自分がそうだとも言えると答えたジョンは、テーブルに来た女を追い払い、身の上話を始める。 アル中の母親から殴られないようにするために、12歳で1日12時間働いたと言うジョンは、思うようにはいかなかったので、女には気を許すなと忠告する。 ジョージから母親のことを訊かれたジョンは、犯した罪の報いを受け、33段ある二階の階段から酔って転げ落ち死んだことを、涙しながら話す。 ボーイフレンドとバーで飲んだアンは酔ってしまい、店を出て銀行に向かう。 ジョンから、仕事を済ませメキシコに行くことを提案されたジョージは、大学に戻る考えを伝える。 2か月ぐらい付き合えと言うジョンは、金の心配はいらないと伝る。 そこに銃を持った男が現れ、ジョンは、それを車で確認するために店を出る。 アンは、”襲われるので注意するように”と銀行の窓に口紅で書く。 その後、ジーノとジョージのアパートに向かい2人を起こしたジョンとウィリーは、銀行の窓に書かれた警告文のことを知らせる。 どちらかが女に話したと言って疑うジョンに、ジーノは、ジョージの恋人だった自分の妹だと伝える。 ジョージを責めるジョンは、彼に対処させるためにアンのアパートに向かう。 アンと2人で話したジョージは、銀行の窓に書いたことを認めた女から、悪事を放っておけないと言われ、それ以上、責めることはできなかった。 部屋に入ってきたジョンは、ジーノにアンの荷物をまとめさせ、ジョージに公園で待つよう指示する。 何もされないとアンに伝えたジョージは、ジーノに彼女を任せて部屋を出る。 余計なことをしたアンを責めるジーノは、シカゴに向かうよう指示する。 ジョンは、ジョージの見張りをジーノに任せ、公園に向かわせる。 公園にいたジョージは、アンを置いてきたジーノを非難し、シカゴに行かせたことを知るものの納得できない。 ウィリーに路地に車を回すよう指示したジョンは、支度ができたアンを連れて非常階段に向かう。 アンからジョージのことを訊かれたジョンは、関わるなと言って苛立ち、口答えする彼女を殴る。 階段を見つめるジョンは、母親が落ちた階段が33段だったこと思いだし、下に向かおうとするアンを突き落としてしまう。 それを目撃したウィリーは動揺する。 ウィリーと共に公園に向かったジョンは、アンは飛行機に乗せたとジーノに伝える。 アンのことで苛立つジョージは、ジョンがウィリーを運転手にすることを知り、それに従うしかなかった。 翌日、銀行に向かったジョンらは、ウィリーを車で待機させて中に入る。 マスクをしたジョンとジーノは、ショットガンを手にして行員と客を脅す。 ジーノがカネを奪い、ジョンが見張るものの、女性行員は気づかれないようにして警報を鳴らす。 通報を受けた警官は、銀行に急行する。 警官が駆け付け、逃げようとしたジョンらと銃撃戦になる。 1人の警官が撃たれ、ジョージも脚に銃弾を受ける。 他の警官も駆け付け、焦るウィリーは車で逃走する。 銀行は包囲され、ジョンを責めるジョージは、彼がアンに手を出したことに気づき、それを追及する。 女性行員を連れて外に出ようとしたジョンは、ジョージからアンのことを訊かれ、分かっているはずだと伝える。 外に出たジョンは銃撃され、行員は保護される。 逃走したウィリーの捜索が始まる。 客のエディ(ラリー・ガースト)と妻(マーサ・ゲーブル)に話しかけたジョージは、彼女を連れて出ようとする。 エディから自分が人質になると言われたジョージは、妻から悪魔と罵られる。 妻を放し、自分は悪魔ではないと言いながら動揺するジョージは、取り乱しそうになる。 催涙弾が撃ち込まれ、拳銃を客に渡そうとしてジョージは、それを返される。 警官隊が突入し、逮捕されたジョージは、放心状態のまま連行される。
...全てを見る(結末あり)
ジョージから、ジョンがアンを殺したとことを知らされたジーノは動揺し、逃げ道がないことでど絶望して自殺する。
*(簡略ストー リー)
セントルイス。
青年ジョージ・ファウラーは、元恋人アンの兄で前科者のジーノにジョンを紹介され、ウィリーを加えた4人で銀行強盗の計画を実行することになる。
ジョージは運転手を任されて準備は進められるのだが、アンが計画に気づいたために問題になる。
ジーノと相談したジョージは、アンと話をして口止めしようとするのだが・・・。
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セントルイスで実際に起きた銀行強盗を描く犯罪ドラマ。
終盤で計画が実行されるシーンでは、事件を再現するためにセントルイス警察署員が出演し協力している。
将来が不安な青年の苦悩や犯罪者の心理、各登場人物の個性も丹念に描かれた作品に仕上がっている。
何と言っても注目は、今後の人生に不安を感じながら犯罪に手を染める青年を好演する主演のスティーヴ・マックイーンだ。
アクション他で大活躍することになる1960年代に向けて、着実にキャリアを積み重ねている姿や、その演技者としての実力も窺える貴重な作品でもある。
犯罪グループのリーダーとして計画を練り実行するクラハン・デントン、主人公を子供時代から世話してきた犯罪者で、刑務所に戻ることを恐れるデヴィッド・クラーク、その仲間であるジェームズ・デューカス、主人公の元恋人であり、犯行に加わらないよう説得するモリー・マッカーシー、犯行時に銀行内にいた夫婦マーサ・ゲーブルとラリー・ガーストなどが共演している。