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迷ディーラー!?ピンチの後にチャンスなし The Goods: Live Hard, Sell Hard (2009)

経営難の中古車ディーラーのオーナーが販売のプロを雇い奮闘する姿を描く、製作、出演ウィル・フェレル、主演ジェレミー・ピヴェンヴィング・レイムスジェームズ・ブローリン他共演、監督ニール・ブレナンによるコメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ


スタッフ キャスト ■
監督:ニール・ブレナン

製作
ウィル・フェレル

クリス・ヘンチー
アダム・マッケイ
ケヴィン・J・メシック
脚本
アンディ・ストック
リック・ステンプソン
撮影:ダリン・オカダ

編集
マイケル・ジャブロウ
ケヴィン・テント
音楽:ライル・ワークマン

出演
ドン・レディ:ジェレミー・ピヴェン

ジビー・ニューサム:ヴィング・レイムス
ベン・セレック:ジェームズ・ブローリン
ブレント・ゲイジ:デヴィッド・ケックナー
バブス・メリック:キャスリン・ハーン
パクストン・ハーディング:エド・ヘルムズ
ステュー・ハーディング:アラン・シック
アイヴィー・セレック:ジョルダーナ・スパイロ
ウェイド・ズーハ:トニー・ヘイル
ディック・ルウィストン:チャールズ・ネイピア
テディ・ダン:ケン・チョン
ピーター・セレック:ロブ・リッグル
タミー・セレック:ウェンディ・マリック
D・J・リクエスト:クレイグ・ロビンソン
ブレイク:ジョナサン・サドウスキー
クレイグ・マクダーモット:ウィル・フェレル
ヘザー:ノウリーン・デウルフ

アメリカ 映画
配給 Paramount Vantage

2009年製作 89分
公開
北米:2009年8月14日
日本:未公開
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $15,102,130


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
カリフォルニア州、テメキュラ
経営不振に陥り、土地も奪われかねない状況の中古車ディーラーのベン・セレック(ジェームズ・ブローリン)は、助っ人として”傭兵”のドン・レディ(ジェレミー・ピヴェン)を雇う決心をする。

アリゾナ州、フラッグスタッフ
ストリップ・バーで仲間達と朝食中のドンは、独立記念日の週末セールのために、セレックからの仕事の依頼を受ける。

ドンは、それに気乗りしないジビー・ニューサム(ヴィング・レイムス)、ブレント・ゲイジ(デヴィッド・ケックナー)、バブス・メリック(キャスリン・ハーン)と共にテメキュラに向かう。

空港でドンらは、セレックと、ホルモンの以上で成長が早く、どう見ても大人にしか見えない、彼の10歳の息子ピーター(ロブ・リッグル)、娘アイヴィー(ジョルダーナ・スパイロ)の出迎えを受ける。
...全てを見る(結末あり)

セレックの妻タミー(ウェンディ・マリック)と共に食事中のドンらの前に、アイヴィーのフィアンセ、パクストン・ハーディング(エド・ヘルムズ)が現れ、軽い会話を交わす。

その後、ドンらはクラブに向かい、セールのために、その場で、ダンサーやDJのリクエスト(クレイグ・ロビンソン)を雇うことにする。

翌朝。
セレックは、スタッフを集めて”傭兵”チームを紹介し、ドンが彼らのモチベーションを高め、開店準備を始める。

そして、211台の在庫を抱えた店の、セール初日を迎える。

ドンらに刺激されたスタッフのウェイド・ズーハ(トニー・ヘイル)、ディック・ルウィストン(チャールズ・ネピア)、テディ・ダン(ケン・チョン)は、見違えるようなセールスで、車は次々と売れていく。

初日で71台も売り上げたことで、従業員らを称えるドンだったが、パクストンと父親ステュー(アラン・シック)が現れ、セレックに土地の売却を提案する。

ステューは、バンドの”ビッグ・アップ”を世界的に有名にするためのスペースとして、セレックの土地を狙っていたのだった。

セレックはその話を検討しようとするが、ドンがそれを制止し、残りの車をセール中に全て売り尽くす約束をして、ステューの考えを阻止しようとする。

セール2日目、在庫140台。
テレビCMを打ったセレックは、自分が癌だと言って人々の同情を買い集客を狙う。

さらにドンは、”ボー・バイス”の弟エリックを呼ぶ予定だったが、彼が病気で来れなくなってしまう。

仕方なく、ドンがステージに上がるが、ディックが暴動を扇動してしまい、客は騒ぎ始め警察も現れ、大騒動になってしまう。

しかし、ドンはテレビ局まで集まったことを利用し、閉店までの残り時間で車を売りまくろうとする。

そんなドンは、スタッフのブレイク(ジョナサン・サドウスキー)が、自分の息子だと確信し、彼の父親への思いを聞き出そうとする。

しかし、ブレイクが無責任な父親を侮辱したため、ドンはさすがに落ち込んでしまう。

映画「トランザム7000」で使われたという、”トランザム”の車内でしょげているドンを、セレックの娘アイヴィーが励まそうとする。

ドンは、かつて、相棒のクレイグ・マクダーモット(ウィル・フェレル)を死なせてしまったことや、暴動やブレイクのこと、そして、アイヴィーに惹かれそうなことで、気が散っていることを彼女に告げる。

アイヴィーはドンを受け入れ、ジビーもダンサーのヘザー(ノウリーン・デウルフ)と愛し合う。

セール3日目、在庫105台。
気持ちよく目覚めたドンだったが、パクストンと結婚する前に、羽目を外しただけとアイヴィーに言われ、ショックを受けて行方がわからなくなる。

店でドンを待っていたスタッフは、彼が現れずに困惑するのだが、セレックは、創業時のことを思い起こさせてくれた、この2日間ことを感謝する。

さらにスタッフは、ドンに頼らず自分達だけで車を売りまくると気勢を上げる。

徒歩で方々をさ迷っていたドンは、車の廃棄場にたどり着き、天使となって現れたマクダーモットに、生き方を変えろと助言され、正気に戻り店に直行する。

ドンは飛行場を見つけ、マクダーモットが死んだ時と同じく、ダイビングで店に降下しようとする。

店は、車を全て売り尽くしたところで、そこにドンが空から着地する。

ドンは、車の完売を知り喜ぶが、パクストンとステューが現れ、展示品の”トランザム”が残っていることを指摘する。

しかし、ドンは言葉巧みにパクストンに迫り、”トランザム”を彼に売ることに成功する。

そして、ドンはこの土地に落ち着くことを決め、ブレイクに過去を謝罪して、パクストンと別れたアイヴィーとの愛を確かめ合う。
__________

ドンとアイヴィーは結婚して、ブレイクを養子にするが、二人は2年後に離婚し、彼の親権を拒否する。

バブスは看護師になり、全寮制の男子校に勤務して、ピーターも同校に入学する。

ブレントはズーハの妻と結婚し、ジビーとヘザーは6ヵ月後に破局、その後、彼女はディックと交際する。

リクエストは結婚式で付添い人に暴行、原因はビリー・アイドルの”Mony Mony”だった。
彼は、ロンポック矯正施設で3~5年DJを務める予定。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
販売不振に陥り、大量在庫を抱える中古車ディーラーのオーナー、セレックは、独立記念日の週末セールに、”傭兵”チームを雇うことにする。
その依頼を受けた、ドン・レディ率いる交渉のプロ・チームは、セールの初日、スタッフのモチベーションを上げて販売に挑み、なんと71台を売る。
しかし、その土地を狙うハーディングが現れ、それを阻止するためにドンは、セール中に全ての在庫を売りさばくと宣言してしまうのだが・・・。
__________

ストーリーをかじってピンとくるのが、本作が傑作コメディ「ユーズド・カー」(1980)のリメイクなのかということだ。
しかし、似ている場面はあるが全く違う内容で、大いに期待したものの、それが外れてしまったのが残念。

冒頭の傭兵チームのキャラクターに興味津々だったのだが、魅力的なキャスティングも、ドラマが進むに連れて次第に個性が薄れ、「ユーズド・カー」のようなハチャメチャな面白さもない、平凡なコメディに終わってしまっている。

興行的にも、北米で約1500万ドルと振るわず、日本では劇場未公開でDVD化もされていない。

主演のジェレミー・ピヴェンの、序盤の個性には思わず引き込まれてしまうのだが、中盤以降は悩める男に変貌してしまい、いまいち消化不良気味でもある。

こちらも、彼にしてはややインパクトに欠けるチームの一員ヴィング・レイムス、同じくデヴィッド・ケックナーキャスリン・ハーン、ディーラーのオーナー、ジェームズ・ブローリン、その娘ジョルダーナ・スパイロ、彼女のフィアンセ、エド・ヘルムズ、その父アラン・シック、店のスタッフ、トニー・ヘイルチャールズ・ネピアケン・チョン、、主人公の息子だったジョナサン・サドウスキー、オーナーの10歳?の息子ロブ・リッグル、妻ウェンディ・マリック、DJのクレイグ・ロビンソン、ダンサーのノウリーン・デウルフ、そして製作にも参加する、主人公の元相棒ウィル・フェレルもゲスト出演している。


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