サイトアイコン That's Movie Talk!

恋愛上手になるために The Good Night (2007)

完璧な女性と出会える”明晰夢”にのめり込んでしまう男性が、それが恋人への愛情の証と悟り現実を見つめ直そうとするまでを描く、監督、脚本ジェイク・パルトロー、主演ペネロペ・クルスグウィネス・パルトローマーティン・フリーマンダニー・デヴィートサイモン・ペグ他共演のロマンチック・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト ■
監督:ジェイク・パルトロー

製作総指揮
オリヴァー・ヘングスト
エルンスト=アウグスト・シュナイダー
ジム・セイベル
製作
ドナ・ジグリオッティ

ビル・ジョンソン
脚本:ジェイク・パルトロー

撮影:ジャイルズ・ナットジェンズ
編集:リック・ロウリー
音楽:アレック・プーロ

出演
アンナ/メロディア:ペネロペ・クルス

ドーラ:グウィネス・パルトロー
ゲリー・シェラー:マーティン・フリーマン
メル・キッツァレッリ:ダニー・デヴィート
ポール:サイモン・ペグ
アラン・ワイゲルト:マイケル・ガンボン
ヴィクター:スティーヴン・グレアム

イギリス/アメリカ/ドイツ 映画
配給 ヤーリ・フィルム・グループ

2007年製作 93分
公開
イギリス:2008年1月18日
北米:2007年10月5日
日本:2008年11月1日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $22,440
世界 $508,080


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ニューヨーク
1990年代に、バンド”On The One”で活躍したミュージシャン、ゲリー・シェラー(マーティン・フリーマン)は、今ではCM作曲家として活動していた。

ゲリーは、同棲相手ドーラ(グウィネス・パルトロー)との生活もしっくりいかなくなっていた。

代理店の会社員になって出世していく、元バンドメンバーのポール(サイモン・ペグ)を見て、ドーラはゲリーに同じような道を歩むべきだと助言する。

自分の才能を諦め、画家になる夢を捨てて画廊勤めをするドーラは、映画音楽作曲を夢みるゲリーに現実論を説く。

そんなゲリーは、ある日の夜から、自分にとっての完璧な女性”アンナ”に夢の中で出会う。

アンナが頭から離れないゲリーは、書店の店員ヴィクター(スティーヴン・グレアム)に、睡眠セラピーを紹介される。
...全てを見る(結末あり)

明晰夢の会”に出席してみたゲリーは、セラピストのメル・キッツァレッリ(ダニー・デヴィート)に会い、その専門家であるアラン・ワイゲルト(マイケル・ガンボン)の著書を読み、夜の夢に備える。

野外の騒音などで目覚めてしまうゲリーは、睡眠を妨げるものを排除しようと窓を塞いでしまう。

ドーラは、自分に相談なしに奇行に走るゲリーに不満をぶつける。

ポールの浮気発覚をきっかけに、益々険悪になったゲリーとドーラだったが、ゲリーの夢に、ついにドーラが登場してしまう。

ドーラは出張で出国することになり、ゲリーと暫く離れて暮らすと言い残して旅立つ。

ゲリーは寝室を完璧に防音し、ポールからの夜遊びの誘いを断り、睡眠薬を飲んで眠りにつく。

しかし、今度はポールが夢に現れ、メルからはワイゲルトの本や睡眠薬は禁物だというアドバイスを受ける。

その後ゲリーは快適な夢を見続けるが、やはり男に誘われるドーラが夢に現れてしまう。

ある日ゲリーは、アンナが、街角や雑誌広告モデルであることを知りポールにそれを話すが、彼は以前どこかで見た彼女が夢に現れたのだろうと言う。

そしてポールは、清涼飲料水の広告モデルのメロディア(ペネロペ・クルス)をゲリーに紹介する。

ポールの計らいで、メロディアとの夜を過ごしたゲリーは、夢の中のアンナのイメージを彼女に求め、メロディアの気分を害してしまう。

そして、ゲリーは夢の中でアンナにも責められて銃を向けられる。

自分を見失ったため、夢に別れを告げるべきだというメルの助言を受け、心和らいだゲリーは帰宅する。

帰国していたドーラに、ゲリーは部屋の惨状を非難され、彼女は出て行ってしまう。

ゲリーはポールとドーラを捜すが見つからず、夢の中で、ミュージシャンとして成功した自分を、アンナと見ても悲しい思いにしかならない。

空虚な日々が続くゲリーは、寝室の防音マットを外し、ドーラを想いながら作曲に没頭する。

ドーラの展覧会に向かったゲリーは、彼女のために曲を書いたことを伝え、会場の外の道路を渡ろうとして事故に遭ってしまう。
___________

意識のない夢の中で、足を怪我したゲリーは、ドーラに介抱されていた。

そんなゲリーの前にアンナが現れるが、彼はドーラの元に向かう。
___________

一命を取り留めたゲリーを、病室でドーラは優しく見つめる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
かつて、バンド・メンバーとして一世を風靡したミュージシャンのゲリーは、今ではCM作曲家として活動していた。
ゲリーは、同棲相手ドーラとの不満を抱える生活を送っていた。
そんなゲリーは、ある日の夜、自分にとって完璧な女性”アンナ”に夢の中で出会う。
明晰夢の会に出席したゲリーは、セラピストのメルに会い、専門家のワイゲルトの著書を読み、夜の夢に備えるのだが・・・。
__________

主人公の恋人役のグウィネス・パルトローの弟ジェイク・パルトローの長編初監督作品。

魅力的なキャストの注目作ではあるが、限定公開されただけで、商業ベースには乗らなかったのは残念だ。

元ミュージシャンというだけで、今一冴えない主人公とは釣り合わない、魅力的な恋人、妖艶な”夢の美女”に、調子ばかりがよい元バンドメンバーの友人、そしてやや頼りない”明晰夢”のセラピストなど、地味な作品ながら、個性的な登場人物一人一人の魅力を生かした展開が楽しめる作品。

暗いイメージの主人公が、究極の喜び”夢”を見つけ、それを自分に都合よく操ろうとする姿が滑稽で、また、もの悲しくも見える様が可笑しい。

主人公にとっての完璧な美女役ペネロペ・クルス、結局は夢よりも現実を選び恋を取り戻して、彼女に捧げる曲も完成させるマーティン・フリーマン、その恋人で、彼女の潜在的な存在が、主人公を夢から現実に引き寄せるグウィネス・パルトロー、詐欺師まがいのセラピストだが、結果的に彼の助言が主人公に幸せをもたらすことになるダニー・デヴィート、主人公の親友である元バンドメンバーのサイモン・ペグ、”明晰夢”の専門家マイケル・ガンボン、書店の店員スティーヴン・グレアムなどが共演している。


モバイルバージョンを終了