資産家の未亡人と彼女を騙そうとする詐欺師の関係を描く、製作、監督ビル・コンドン、主演ヘレン・ミレン、イアン・マッケラン、ラッセル・トーヴィー、マーク・ルイス・ジョーンズ他共演の犯罪ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ビル・コンドン
製作
グレッグ・ヨーレン
ビル・コンドン
製作総指揮
リチャード・ブレナー
アンドレア・ジョンストン
アーロン・L・ギルバート
ジェイソン・クロース
アンジェイ・ナグパル
ジャック・モリッシー
ニック・オへイガン
原作:ニコラス・サール”The Good Liar”
脚本:ジェフリー・ハッチャー
撮影:トビアス・A・シュリッスラー
編集:ヴァージニア・カッツ
音楽:カーター・バーウェル
出演
ベティ・マクリーシュ:ヘレン・ミレン
ロイ・コートネイ:イアン・マッケラン
スティーヴン:ラッセル・トーヴィー
ヴィンセント・ハロラン:ジム・カーター
ブリン:マーク・ルイス・ジョーンズ
ハンス・タウブ(1948年):ローリー・デヴィッドソン
ハンス・タウブ(1943年):スパイク・ホワイト
ロイ・コートネイ(1948年):フィル・ダンスター
ベニ:ルシアン・ムサマティ
ヴラド:ヨハネス・ハウクル・ヨハネッソン
マイケル:タンジ・カシム
リリー(1943年):ネル・ウィリアムズ
アナリース:セリーヌ・バッケンズ
秘書:ベッシー・カーター
イギリス/アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
2019年製作 109分
公開
イギリス:2019年11月8日
北米:2019年11月15日
日本:2020年2月7日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $17,156,060
世界 $33,856,060
■ ストーリー ■
2009年、ロンドン。
オックスフォード大学の元歴史学教授で、1年前に夫を亡くしたベティ・マクリーシュ(ヘレン・ミレン)は、出会い系サイトで知り合ったロイ・コートネイ(イアン・マッケラン)と会い食事をする。
楽しい時間を過ごした2人は、その後も会うことにする。
ベテランの詐欺師だったロイは、ビジネスパートナーのヴィンセント・ハロラン(ジム・カーター)と共に、人々から金をだまし取っていた。
ロイは、ベティの財産が50万ポンドほどでターゲットになると考え騙そうとする。
膝を痛めていると偽ったロイは、ベティの好意で彼女の家に滞在することになる。
ベティの孫で大学院生のスティーヴン(ラッセル・トーヴィー)はロイを怪しむものの、ベティは紳士のロイを疑いはしなかった。
ベティにヴィンセントを紹介したロイは、投資で資産を増やしていることを話し、共同口座の開設を提案をする。
ベティの資産が200万ポンドを超すこと知り驚いたロイは、その金を手に入れようとする。
同時にロイは、投資家の1人であるポーランド人の肉屋ヴラド(ヨハネス・ハウクル・ヨハネッソン)が、より多くの分け前を要求したため、悪党に命じて彼を痛めつける。
騙したブリン(マーク・ルイス・ジョーンズ)に尾行されたロイは、彼を地下鉄のホームに誘い込み、彼をナイフで刺し、電車が到着する線路に突き落とす。
その後ロイは、自分を疑うスティーヴンや家を車で監視する男(タンジ・カシム)を気にしながら、投資で儲けた金でベティと旅行を計画する。
ベルリンの観光を楽しんだロイとベティは、現地でスティーヴンと合流し、彼の案内であるアパートに向かう。
戦中、戦後の調査をしていたスティーヴンは、1948年、イギリス軍将校ロイ・コートネイ(フィル・ダンスター)がその場で殺され、ドイツ語の通訳ハンス・タウブ(ローリー・デヴィッドソン)が彼になりすましイギリスに渡ったことを話す。
それを否定しないロイは、自分は祖国のために戦っただけであり、犯罪者ではないと言ってスティーヴンを納得させる。
ロイを信じるベティは帰国後に、共同口座解説に同意してヴィンセントを呼び手続きをするのだが・・・。
2016年に発表された、ニコラス・サールの小説”The Good Liar”を基に製作された作品。
ビル・コンドンが製作を兼ねて監督し、主演はヘレン・ミレン、イアン・マッケラン、ラッセル・トーヴィー、マーク・ルイス・ジョーンズなどが共演した作品。
資産家の未亡人と彼女を騙そうとする詐欺師の関係を描く犯罪ドラマ。
物語の内容は平凡であり、未亡人が一方的に騙されているのではなく、裏がある雰囲気が漂っているために、終盤のどんでん返し風の展開もそれほど驚きはない。
しかし、互いに過去の秘密を隠しながら未亡人と詐欺師として騙し合う、イギリスを代表する演技派ヘレン・ミレンとイアン・マッケランの演技の素晴らしさに加え、第二次大戦中及び戦後に2人が関係した事件が実に興味深く描かれている。
ベティ(ヘレン・ミレン)の孫になりすまして詐欺師ロイ(イアン・マッケラン)を騙すラッセル・トーヴィー、ロイのパートナーであるジム・カーター、彼らに騙され追及するものの殺されるマーク・ルイス・ジョーンズ、ドイツ人のロイが通訳だった青年期ローリー・デヴィッドソン、その戦中の少年期スパイク・ホワイト、戦後、彼を通訳としていたイギリス軍将校フィル・ダンスター、ロイに騙される男ルシアン・ムサマティ、ヨハネス・ハウクル・ヨハネッソン、ベティの家を監視する車の男タンジ・カシム、通訳の少年にレイプされるベティの少女期のネル・ウィリアムズ、その姉セリーヌ・バッケンズ、秘書のベッシー・カーターなどが共演している。