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ゴールデン・チャイルド The Golden Child (1986)

1000年に一人生まれる完全な子供”ゴールデン・チャイルド”を捜し出すことを依頼された青年の活躍を描く、エディ・マーフィ主演、監督マイケル・リッチーシャーロット・ルイスチャールズ・ダンス他共演の痛快娯楽アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・リッチー

製作
ロバート・D・ワックス
デニス・フェルドマン

脚本:デニス・フェルドマン
撮影:ドナルド・E・ソーリン
編集:リタチャード・A・ハリス
音楽:ミシェル・コロンビエ

出演
エディ・マーフィ:チャンドラー・ジャレル
シャーロット・ルイス:キー・ナン
チャールズ・ダンス:サード・ナムスパ
ヴィクター・ウォン:”モンティ・ホール”長老
ランドール“テックス”コッブ:ティル
ジェームズ・ホン:ドクター・ホン
シャクティ・チェン:カーラ
J・L・リアート:ゴールデン・チャイルド
ピーター・クワン:トミー・トン

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1986年製作 93分
公開
北米:1986年12月12日
日本:1987年3月
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $79,817,940


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
チベット
1000年に一度、”ゴールデン・チャイルド”と呼ばれる”完全なる子”が誕生する。

山奥の寺院でゴールデン・チャイルド(J・L・リアート)が奇跡を起こそうとしていると、謎の男、妖術使いのサード・ナムスパ(チャールズ・ダンス)の一団が現われ、彼を連れ去って行く。

ロサンゼルス
”行方不明の子供の捜し屋”をしているチャンドラー・ジャレル(エディ・マーフィ)は、テレビに出演し行方不明の少女の捜索協力を視聴者に訴えていた。

それを見ていたキー・ナン(シャーロット・ルイス)は、連れ去られたゴールデン・チャイルドの捜索を、ジャレルに依頼する。

キー・ナンは、ジャレルがゴールデン・チャイルドを助けるであろう、運命の”選ばれし者”だと言うのだが、彼はそれを冗談だと思い断ってしまう。
...全てを見る(結末あり)

しかしジャレルは、死体で発見された少女の誘拐事件と、ゴールデン・チャイルドの失踪に関係があることを、キー・ナンから知らされ、彼女の依頼を受けることにする。

早速、キー・ナンはジャレルをチャイナタウンに連れて行き、知人のドクター・ホン(ジェームズ・ホン)から、半蛇半人の預言者カーラ(シャクティ・チェン)を紹介される。

不滅のゴールデン・チャイルドだったが、体内に汚れたものが入ると、彼は死に世界は地獄落ちると、ジャレルは知らされる。

そして、サードらが、殺した少女の血をゴールデン・チャイルドに飲ませようとしたことも判明する。

少女誘拐の足取りを追ったジャレルは、バイカーのアジトで捕らえられてしまうが、武道の達人キー・ナンが彼を救う。

その後、バイカーが少女を売った男に襲われたジャレルは、そこでもキー・ナンに救われる。

その夜、ジャレルの夢に現れたサードは、”アジャンティの短剣”を探すことを命ずる。

ジャレルは、ゴールデン・チャイルドを救うために、短剣を手に入れるようカーラに助言される。

そしてジャレルは、キー・ナンと共にチベットに向かうため、ネパールカトマンズに到着する。

一旦キー・ナンと別れたジャレルは、物売りの老人(ヴィクター・ウォン)から、ペンダントを100ドルで買わされてしまう。

やがて、山岳地帯の寺院に着い二人だったが、ジャレルにペンダントを売った老人”モンティ・ホール”が、僧侶の長老だと分かる。

モンティ・ホールは、ジャレルに、短剣を手に入れるための試練を用意し、彼はそれに挑む。

そして、それを見事に成し遂げたジャレルは、短剣を手に入れることができる。

その後キー・ナンは、父であるモンティ・ホールに、ジャレルへの愛を告白して祝福される。

ロサンゼルスに戻ったジャレルとキー・ナンは、サードに短剣を奪われそうになるが、それをかわしドクター・ホンの家に向かう。

その夜、ジャレル達を襲ったサードの放った矢で、キー・ナンは命を落としてしまう。

ジャレルは悲しむ間もなく、ゴールデン・チャイルドを救うようドクター・ホンに命ぜられる。

サードのアジトに忍び込んだジャレルは、監視役ティル(ランドール“テックス”コッブ)の助けで、ゴールデン・チャイルドを連れ出すことに成功する。

しかし、悪魔に変身したサードが、2人の後を追ってくる。

キー・ナンの遺体の保管場所に向かったジャレルは、短剣を奪い現れたサードに襲われるものの、カトマンズでモンティ・ホールから買ったペンダントに救われる。

ジャレルは、短剣でサードを突き刺し彼は爆死する。

そして、ゴールデン・チャイルドが奇跡を起し、死んだはずのキー・ナンは生き返り、ジャレルは彼女と結ばれる。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
”行方不明の子供の捜し屋”をしているチャンドラー・ジャレルは、若い女性キー・ナンから、誘拐された1000年に一度生まれる完全な子供の”ゴールデン・チャイルド”を捜し出すことを、”選ばれし者”として依頼される。
妖術師サードは、子供を誘拐して殺害し、その汚れた血を、連れ去ったゴールデン・チャイルドに飲ませ、彼を殺そうとする。
自分の追う事件と、キー・ナンの捜すゴールデン・チャイルドの接点が見つかったジャレルは、彼を救うことが出来る”アジャンティの短剣”を手に入れるため、キー・ナンと共にチベットに向かうのだが・・・。
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デビュー以来ヒット作に出演し、「ビバリーヒルズ・コップ」(1984)で大ブレイクしたエディ・マーフィの痛快娯楽アクションで、同作ほどのヒットとはならなかったものの、それを連想させるシーンなどもある楽しい構成の作品。

がんばれ!ベアーズ」(1976)などのマイケル・リッチーの演出は、エディ・マーフィの魅力に助けられている感じもあるが、切れ味鋭くテンポも良い仕上がりの作品にはなっている。

当初は、ジョン・カーペンターが監督に予定されていたが、彼は、同年の似た作品「ゴーストハンターズ」(1986)を監督することになる。
メル・ギブソンが主人公ジャレルを演じるはずだったがそれを降り、エディ・マーフィ主演に決まり、内容が彼用に、コメディに書き換えられという裏話もある。

出演すれば必ず大ヒットという時期の絶頂のエディ・マーフィは痛快な演技を見せてくれる。

上記のように、カトマンズの空港で短剣を持ち出そうとして、口八丁手八丁で警備をすり抜けるところなどは彼の真骨頂で、「ビバリーヒルズ・コップ」(1984)の一場面を思い起こさせる。

活躍する、エキゾチックな雰囲気を漂わせるヒロイン、シャーロット・ルイス、謎の妖術師がはまり役であるチャールズ・ダンス、当時のアジア人役の代表スター、ヴィクター・ウォンチャイナタウンの協力者ジェームズ・ホン、サード(C・ダンス)の手下で最後には主人公に協力するランドール“テックス”コッブ、半蛇半人の預言者シャクティ・チェン、ゴールデン・チャイルド役のJ・L・リアートなど、魅力的な共演者も注目だ。

劇場でも同様、エディ・マーフィがJ・L・リアートに、”その頭じゃミソのCMだ”という字幕には、受け狙いとはいえ呆れてしまったことを思い出す。

同行していた知人は、その字幕を信じてしまい、アメリカ人が、そのCMを知っているものと思い込んでいるのを見て、私は再び驚いてしまった・・・。


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