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ザ・フォッグ The Fog (2005)

1980年に公開されたジョン・カーペンターの「ザ・フォッグ」のリメイク。
霧と共に現れる幽霊に呪われた島の人々の恐怖を描く、原案、製作ジョン・カーペンター、監督ルパート・ウェインライト、主演トム・ウェリングマギー・グレイスセルマ・ブレア他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ルパート・ウェインライト

製作
ジョン・カーペンター
デブラ・ヒル
デヴィッド・フォスター
製作総指揮
デレク・ドーチー
トッド・ガーナー
ダン・コルスラッド
原案:キャラクター創造
ジョン・カーペンター
デブラ・ヒル
脚本:クーパー・レイン
撮影:ネイサン・ホープ
編集:デニス・ヴァークラー
音楽:グレーム・レヴェル

出演
ニコラス”ニック”キャッスル:トム・ウェリング
エリザベス・ウィリアムズ:マギー・グレイス
スティーヴィー・ウェイン:セルマ・ブレア
スプーナー:デレイ・デイヴィス
トム・マローン:ケネス・ウェルシュ
ロバート・マローン神父:エイドリアン・ハフ
キャシー・ウィリアムズ:サラ・ボッツフォード
アンディ・ウェイン:コール・ヘッペル
ウィリアム・ブレイク:ラデ・シェルベッジア
マンディ:ソニア・ベネット
ブランディ/ジェニファー:メイガン・ヘファーン
ショーン・キャッスル:マシュー・カリー・ホームズ
メーケン:R・ネルソン・ブラウン
ハンク・キャッスル:アレックス・ブルハンスキー
コニー:メアリー・ブラック
ダン:ジョナサン・ヤング

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
2005年製作 103分
公開
北米:2005年10月14日
日本:2006年7月29日
製作費 $18,000,000
北米興行収入 $29,511,110
世界 $46,201,430


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1871年、オレゴン州、アントニオ島。
沿岸で停泊中の大型帆船”エリザベス・デイン”で火災が発生し、船から遠ざかる4人は水中の何かにボートが当たり動かなくなり、一人が水中に引き込まれる。

2004年。
灯台スタジオ”KAB”のDJスティーヴィー・ウェイン(セルマ・ブレア)は、自分の先祖もいる4人の勇者である”島の父”の銅像の除幕式があることを伝える。

所有する船”シーグラス”で観光客に釣りを楽しませる仕事をするニコラス”ニック”キャッスル(トム・ウェリング)は、雇っている友人のスプーナーと共に、その日の仕事を終えて島に戻ろうとする。
...全てを見る(結末あり)

錨が何かに引っかかり慌てたニックとスプーナーだったが、何んとか引き上げて港に戻る。

引っかかった袋のような物からは、懐中時計などがこぼれ落ちる。

甲板の掃除をスプーナーに任せて町に向かったニックは、除幕式を終えた町長のトム・マローン(ケネス・ウェルシュ)とキャシー・ウィリアムズ(サラ・ボッツフォード)に声をかける。

銅像を作る金でマリーナを直すべきだとマローンに意見したニックは、互いの先祖も含まれる4人がいなければ、この町はなかったと言われる。

海岸で探し物をする島の住人メーケン(R・ネルソン・ブラウン)は、その場に落ちていた懐中時計を拾い、彼が去った後には白骨化した手もが現れる。

ニックのおじハンク(アレックス・ブルハンスキー)は、愛犬が殺されていたために驚く。

付き合っていたスティーヴィーに会うために灯台に向かったニックは、街道を歩く女性を乗せようとする。

それが、半年前に突然旅立ったニューヨークにいるはずの恋人エリザベス・ウィリアムズ(マギー・グレイス)だったために、ニックは驚く。

マリーナに着いたエリザベスは、現れたメーケンから古い懐中時計を見せられ、海で拾ったと言うそれが動いていたため、製造地と時代が分かる刻印などを確認する。

メーケンはその場を去り、エリザベスは、時計に見覚えがあることをニックに伝える。

気象観測所のダン(ジョナサン・ヤング)からの電話を受けたスティーヴィーは、16キロ沖合から濃霧が迫っていることを知らされる。

風に逆らって霧が来るとは思えないスティーヴィーだったが、レーダーの情報では確かだとダンから言われる。

スティーヴィーは、冗談を交えながら濃霧のことを放送で流す。

ニックのいとこショーン・キャッスル(マシュー・カリー・ホームズ)とマンディ(ソニア・ベネット)とブランディ/ジェニファー(メイガン・ヘファーン)とで海上で楽しんでいたスプーナーは、船のエンジンがかからず無線もつながらないことに気づく。

そこに突然、濃霧が現れ、船に接近して岸に向かう。

霧が立ち込める中、街中を走行中のニックは、窓ガラスが割れたために停車し、車を捜すロバート・マローン神父(エイドリアン・ハフ)から声をかけられる。

霧のために視界ゼロの状況で、何かが近付いて来ることに気づきながら、船の計器も壊れたためにスプーナーらは驚く。

人が乗った帆船を目撃したスプーナーだったが、それは姿を消し、マンディとブランディが殺される。

ナイフが頭部に突き刺さったショーンも死に、霧に包まれたスプーナーは叫び声をあげる。

ニックに自宅に送ってもらったエリザベスは、意見の合わない母キャシーとまともな会話が成り立たない。

家を出たエリザベスは、それを予想して外で待っていたニックの車に戻る。

ニックの家に向い愛し合ったエリザベスは、その後、眠るものの、いつも見る溺れて沈む悪夢にうなされて目覚める。

メーケンの持っていた時計の刻印をネットで調べたエリザベスは、”デイン”と言う文字がモニターに浮かび上がり、天井の濡れた足跡に気づく。

ドアを叩く音が聴こえ、外に出たエリザベスは、名前を呼ばれたために海岸に近づく。

ニックが呼びに来たためエリザベスは家に戻り、霧は消え去る。

息子のアンディ(コール・ヘッペル)に起こされたスティーヴィーは、海岸で拾ってきたという年代物のヘアブラシを見せられ、刻印を気にする。

役所に向かったエリザベスは、正義の秤の刻印について調べ、貿易で栄えたプリンス・ウィリアムズ島の住人が伝染病にかかり、船で脱出するものの消息を絶ったことを知る。

昨夜、船で出かけたスプーナーが戻ってこないことを知ったニックは、エリザベスと共にボートで沖に向かう。

船を見つけたニックは、燃料もありエンジンもかかることを確認してスプーナーを捜す。

ショーンの死体を発見したニックは、網で引き揚げられたマンディとブランディの死体を見て驚く。

無線連絡をするよう指示されたエリザベスは、それが使えないことに気づき、音がしたために船の内部を調べ、冷凍庫の中にいたスプーナーを見つけて、彼が生きていたために叫び声をあげる。

島に戻ったニックはマローン市長に事情を話し、殺人の容疑者として疑われたスプーナーから、霧が皆を殺したと言われる。

船でビデオカメラを見つけていたニックは、スプーナーの疑いを晴らすことができるかもしれないと言って、それをエリザベスに預ける。

ボートハウスでビデオを見たエリザベスは、、スプーナー以外が何者かに殺される映像を確認する。

かつて島の父”パトリック・マローン”の生家だったその場所で、足を踏み外したエリザベスは海中に落ちてしまう。

カメラも落してしまったエリザベスは、藻が絡まりもがきながら脱出しようとして、レンガの奥にあった日記を見つける。

灯台にいたスティーヴィーは、持ってきたブラシが過熱して火が点いたため、消火器でそれを消す。

燃えた後には、いくつもの秤の刻印が残っていた。

アンディに電話をしたスティーヴィーは、ブラシを拾った場所には一人で行かないようにと伝える。

マローン神父に会ったエリザベスは、彼の先祖であるパトリック・マローンの日記を見せる。

それがニックのボートハウスにあったと言われたマローン神父は動揺し、島を離れるようエリザベスに警告する。

エリザベスは、不吉な前兆という意味だとマローン神父が言っていたその場の落書きにも、秤の絵が書かれていることに気づく。

入院したスプーナーの取り調べに立ち会っていたニックと話しができなかったエリザベスは、ショーンらの遺体を確認する。

起き上がったショーンから”血には血を”と言われたエリザベスは驚き、叫び声を聞いたニックが現れる。

ビデオを見たエリザベスからスプーナーは無実だと言われたニックは、カメラを水中に落とし、溺れかけて日記を見つけた彼女の話を信じることができない。

自分が戻って以来、恐ろしいことばかり起きるために動揺するエリザベスは、そのことや悪夢の秘密も全て日記に書いてあることをニックに伝える。

それまで貧しかった島が、日記の日付1871年から突然、繁栄しだしたことをニックとエリザベスは不思議に思う。

その頃スプーナーは、見張りの隙を見て病院から逃げ出す。

海岸にテーブルセットなどが置かれていることに気づいたメーケンは、砂に埋まっていたロープを手繰り寄せようとする。

スティーヴィーに禁じられたにも拘らず海岸に来ていたアンディは、霧が迫る中、メーケンが波に呑まれる姿を目撃する。

霧に追われながら、アンディは家の中に駆け込む。

ダンと話したスティーヴィーは、霧が立ち込めたと言う彼から停電したと言われる。

ドアを誰かが叩いているため外に出たダンは、何者かが現れたために驚き、持っていたランプを落して火が燃え移り、火だるまになりながら観測所に飛び込む。

その様子をパソコンの映像で見ていたスティーヴィーは、アンディに電話をするものの繋がらない。

町全体が停電してしまい、スティーヴィーは、観測所のダンが死んだこととアンディを助けてほしいとラジオで流す。

それを聴いたニックは、エリザベスと共にアンディの元に向かう。

日記を読んだエリザベスは、帆船の”ブレイク”という者が、島の半分を入植用に買う要望を出したということをニックに話す。

アンディの世話をしていたスティーヴィーのおばコニー(メアリー・ブラック)は、シンクから飛び出した手に腕を掴まれ、体が朽ち果てて死亡する。

家に向かおうとしたスティーヴィーは車が止まってしまい、霧が迫り、対向車に衝突されて道路から転落して川に落ちる。

何かに襲われながらも、スティーヴィーは車から脱出する。

コニーが死んでいることに気づいたアンディは、部屋に逃げ込んでドアの隙間をテープで塞ぐ。

ドアを突き破って幽霊が侵入するが、現れたニックが窓を破ってアンディを救い出す。

アンディを車に乗せて走り去ったニックは、スティーヴィーを拾って島を出ると話し、エリザベスは、役所にいる母キャシーも連れて行くと彼に伝える。

マリーナに向かったスプーナーは、帆船が現れたため、その場にいたマローン神父と共に逃げる。

霧が濃いため注意して走っていたニックだったが、前方のボートに気づかずに衝突してしまう。

1871年。
エリザベス・デインの船長ウィリアム・ブレイク(ラデ・シェルベッジア)は、現れたパトリック・マローンら4人(島の父)との入植契約を交わし、財宝を渡そうとする。

ブレイクに銃を向けたマローンらは、全ての財宝を渡せば生かすと伝える。
__________

エリザベスとアンディの無事を確認したニックは、現れたハンクから、犬と共に残ると言われる。

不審な者達が迫ったため、ハンクらはその場を離れ、そこにスティーヴィーが現れアンディの無事を喜ぶ。

1871年。
全財産を奪ったマローンらは、人々を閉じ込めて帆船に火を放ち、ボートでその場から離れる。
__________

役所に逃げ込んだニックらは、現れたスプーナーとマローン神父を中に入れる。

日記を読み全てを理解したエリザベスは、自分達の先祖が帆船の全員を殺し、奪った財宝で町を作り上げたことをマローン神父に話し、彼らの復讐だと言われる。

自分達は殺人者の子孫だと言うマローン神父だったが、マローン市長はけりをつけようとする。

殺されたハンクの死体が飛び込み、キャシーは窓を突き破り外に引き寄せられる。

現れたブレイクの幽霊はマローン神父を殺し、マローン市長を墓地に連れて行く。

命乞いをするマローンはブレイクから契約書を渡され、それが燃え上がり火だるまになる。

その様子をニックと共に目撃していたエリザベスは立ち去ろうとするが、幽霊達に歩み寄る。

ブレイクにキスされたエリザベスは幽霊になり、ニックは、彼女がブレイクの妻の生まれ変わりだったことに気づく。

ニックはエリザベスに近づこうとするが、幽霊らは霧と共に消え去る。

スティーヴィーは、今回の事件について放送で語り、沖に向かったニックは、パトリック・マローンの日記を海中に投げ込む。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1871年、オレゴン州、アントニオ島沖合。
帆船で火災が発生し、その場からボートで離れた4人以外の全員が死亡する。
134年後、島を造り上げた英雄4人の銅像の除幕式が行われる。
島の住人であるニコラス”ニック”キャッスルは、半年ぶりに故郷に戻った恋人エリザベスを歓迎する。
自分が海に沈む悪夢に悩まされていたエリザベスは、風変わりな男メーケンが海岸で拾った懐中時計に見覚えがあることも気になる。
その頃、沖合からの濃霧が接近し、島では怪事件が多発する・・・。
__________

1980年公開の旧作で監督、脚本、音楽を担当したジョン・カーペンターは製作を担当した。

オリジナル版でジョン・カーペンターと共に脚本を担当し、製作を兼ねたデブラ・ヒルが、本作の公開の7か月前に他界しているため、彼女に捧げられた作品になった。

大筋では旧作の内容は継承しているが、細かい部分でアレンジされていて、ヒロイン”エリザベス”の役柄やラストは全く違う。

25年の歳月を経たリメイクと言うことで、特殊効果技術の進歩も期待したいところなのだが、低予算ではあったが工夫が凝らされていた旧作のようなインパクトがない。

ホラーとしての恐怖感も今一で、帆船”エリザベス・デイン”と乗員の呪いの秘密が解き明かされていく過程に多少、面白味がある程度の作品に終わっている。

ジョン・カーペンターの名作ホラーのリメイクとして期待された興行収入も、公開直後は好調だったが、北米で3000万ドル弱、全世界で約4600万ドルに留まった。

特別な活躍をするわけではないため、物語のキー・パーソンと言えるヒロインのマギー・グレイスの方が目立ってしまう、島の住人トム・ウェリング、島のラジオ局のDJセルマ・ブレア、主人公ニック(トム・ウェリング)の友人であるデレイ・デイヴィス、市長のケネス・ウェルシュ、神父のエイドリアン・ハフ、ヒロインの母親サラ・ボッツフォード、スティーヴィー(セルマ・ブレア)の息子コール・ヘッペル、帆船の船長ラデ・シェルベッジア、犠牲者の女性ソニア・ベネットメイガン・ヘファーン、彼女らと共に殺される主人公のいとこマシュー・カリー・ホームズ、帆船の懐中時計を海岸で見つける住人R・ネルソン・ブラウン、主人公のおじアレックス・ブルハンスキー、スティーヴィーのおばメアリー・ブラック、気象観測所のスタッフ、ジョナサン・ヤングなどが共演している。


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