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ペンタグラム/悪魔の烙印 The First Power (1990)

死霊に命を狙われる刑事の戦いを描く、主演ルー・ダイアモンド・フィリップスジェフ・コーバートレイシー・グリフィスミケルティ・ウィリアムソン他共演のサスペンス・ホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・レズニコフ
製作
テッド・フィールド

ロバート・W・コート
デイヴィッド・マデン
製作総指揮:メリンダ・ジェイソン
脚本:ロバート・レズニコフ
撮影:テオ・ヴァン・デ・サンデ

編集:マイケル・ブローカー
音楽:スチュワート・コープランド

出演
ラス・ローガン:ルー・ダイアモンド・フィリップス

パトリック・チャニング:ジェフ・コーバー
テス・シートン:トレイシー・グリフィス
オリヴァー・フランクリン:ミケルティ・ウィリアムソン
シスター・マルガリータ:エリザベス・アーレン
パーキンス:デニス・リプスカム

グライムズ:カーメン・アルジェンツィアノ
チャニングの祖母:ジュリアナ・マッカーシー
枢機卿:フィリップ・アボット
ブライアン神父:ハンスフォード・ロウ
バーテンダー:ビル・モーズリー
カルメン:スー・ギオサ
マッザ:クレイトン・ランディ

司教:デヴィッド・ゲイル
聖職者:J・パトリック・マクナマラ
貯水池作業員:グランド・L・ブッシュ

アメリカ 映画
配給 オライオン・ピクチャーズ

1990年製作 98分
公開
北米:1990年4月6日
日本:1991年5月25日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $22,424,200


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
シスター・マルガリータ(エリザベス・アーレン)は、悪霊が現れて人々に戦いを挑み殺戮を始め、街中に死体が転がるだろうと司教(デヴィッド・ゲイル)とブライアン神父(ハンスフォード・ロウ)らに話す。

それを信じてもらえないシスター・マルガリータは、15人が死ぬと予言し、国中に被害は広がっていることを伝える。

どの死体にも、逆さの”ペンタグラム”(五芒星)が残されるとシスター・マルガリータは付け加える。

教会が騒ぎを起こす訳には行かないと枢機卿(フィリップ・アボット)に言われたシスター・マルガリータは、祈祷室で祈り続けるよう指示される。
...全てを見る(結末あり)

連続殺人事件を捜査していたラス・ローガン刑事(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は、かかってきた電話の相手から、次の犯行を知っていると言われ、犯人を死刑にしてはいけないと忠告される。

それを約束したローガンは相手の女性から、直ぐに起きる犯行の現場を知らされる。

過去の事件現場とつなぎ合わせると、地図にはペンタグラムが描けたため、ローガンは、同僚のオリヴァー・フランクリン(ミケルティ・ウィリアムソン)らと共に、知らされた場所を監視する。

現場にいたカルメン刑事(スー・ギオサ)が、手にペンタグラムの印がある何者かに襲われる。

ローガンは、上司パーキンス(デニス・リプスカム)とグライムズ(カーメン・アルジェンツィアノ)に、3日間張り込んでも結果が出ないことを責められる。

情報もあり必ず成果を出すと伝えたローガンは、カルメンが姿を消したという連絡を受ける。

カルメンを拘束したパトリック・チャニング(ジェフ・コーバー)は、儀式のようなことを始める。

ローガンとフランクリンはカルメンを捜し、それに気づいたチャニングは二人に襲いかかる。

逃亡したチャニングを追ったローガンは、格闘の末に相手を叩きのめす。

腹部を刺されていたローガンは、救急車で病院に運ばれる。

連続殺人犯を5年間で三度逮捕したローガンは英雄となる。

その後、チャニングの裁判が開かれ、裁判所の入り口でローガンと出くわした彼は、死刑を望んでいることを伝える。

裁判の結果チャニングの死刑が確定し、同僚達と祝杯を挙げていたローガンは、再び女性からの電話を受け、恐ろしい事が起きるので死刑を止めさせるようにと言われる。

チャニングの死刑は執行され、それに立ち会ったローガンは、死に至らなかった彼に襲われる悪夢を見る。

何か気配を感じたローガンは、銃を手にしてアパート内を調べ、血だらけの部屋を確認する。

そこに自分を呼びに来た警官が現れ、ローガンは血だらけの部屋を見せるが、なにも異常はなかった。

現場に向かったローガンは、かつて襲われた場所でカルメンの死体が見つかったことをフランクリンから知らされ、腹部のペンタグラムを確認する。

駐車場に車を止めたテス・シートン(トレイシー・グリフィス)は、天井から滴る血液に気づき、現れたチャニングに襲われる幻覚を見る。

新聞記事で刑事カルメンがペンタグラムの傷を残して殺されたことを知ったテスは警察に向い、犯人を教えると言ってローガンとの面会を求める。

ローガンと対面したテスは、カルメンを殺害した犯人はチャニングだと伝える。

チャニングが肉体を滅ぼし魂を解き放ったとテスは語り、それを信じないローガンに、自分は霊能者であり、相手は悪霊だと言って警告する。

まともに話を聞く気がしないローガンは部屋を出ようとするが、チャニングを死なせるなと忠告したことを知らされ、テスが電話の相手だと気づく。

チャニングに殺された少女の写真を見て霊感を感じたというテスは、自分達が命を狙われていることをローガンに伝える。

ローガンに連絡先を渡したテスは、その場を去る。

同僚のマッザ(クレイトン・ランディ)にテスの後をつけるよう指示したローガンは、逮捕されていたカルメン殺害の容疑者に会う。

容疑者は放心状態で、正気を失っているように思えたローガンは、”また会おう”という誰かの声を聞く。

容疑者の様子を見て犯人とは思えないローガンは、テスが気になり、フランクリンと共に彼女の家に向かう。

テスが留守だったため、入り口の鍵を開けて侵入したローガンとフランクリンは、内部の豪華さに驚く。

ローガンは、テスが自分のことを調べていることを知る。

テスを監視していたマッザは、彼女に気づかれててしまう。

留守電をチェックしたローガンは、自分と教会で会いたいというチャニングのメッセージを聴いて驚く。

帰宅したテスはローガンに気づき、メッセージを聴くよう言われるが、何も残されていなかった。

間違いなくメッセージがあったと言うローガンは、誰かがチャニングの声を使ったとも考えるが、テスは本人だと伝える。

霊能者とわ思えない生活だと言って、ローガンはテスがチャニングとグルではないかと疑う。

フランクリンがローガンを落ち着かせる。

テスは、フランクリンのネックレスにペンタグラムの飾りがついているように見えたため、彼に危険が近づいていることを伝える。

納得できないローガンは、テスを連れてチャニングに言われた場所に向かう。

現場に着いたローガンは、チャニングがいるとテスに言われ、指示された場所だとフランクリンに伝える。

チャニングのメッセージなどなかったと言うフランクリンは、気味が悪いと言って、自分が危険だと警告したテスの言葉を気にする。

ローガンに落ち着くよう言われたフランクリンだったが、チャニングの乗った馬車に激突される。

馬に踏みつけられたフランクリンは、チャニングを見たとローガンに伝えて苦しむ。

ローガンとテスは馬車を追い、あるビルの屋上でチャニングを追い詰める。

チャニングはその場から飛び降りて、地上に着地して走り去る。

その件を駆けつけたパーキンスに伝えたローガンだったが信じてもらえず、姿を消したテスが、自宅侵入と誘拐で訴えると言っているとグライムスから知らされる。

そこにマッザが殺されたという連絡が入り、現場に向かったローガンらは、高架橋の下に吊るされている、人間の仕業とは思えない胸にペンタグラムが刻まれた死体を確認する。

パーキンスはグライムズに捜査を続けるよう指示し、ローガンは彼も危険だと考える。

教会に向かったローガンは、懺悔室に入り神父に霊の話などをするが、神父はチャニングに姿を変える。

逃げたチャニングを追うローガンが、ホテルで襲われる姿が見えたテスはその場に向かう。

ホテルでチャニングを捜すローガンは、現れたテスに声をかけられたため、襲いかかってきたチャニングをかわす。

ローガンとテスは建物から出て、通りがかった車に乗り込むものの、チャニングが襲い掛かる。

車にしがみつくチャニングを振り落したローガンは、彼を霊だと言うテスに、自分が相手を見ているのは現実だと伝える。

そう見せているだけだと説明するテスは、ある女性の手助けがいると言って修道院に向かう。

シスター・マルガリータに協力を求めたテスだったが、戦える相手ではないと言われたため、ローガンはその場を引き上げる。

バーに向かった二人は、互いの心の傷を語り合うが、テスが気分を害してしまう。

店を出たテスを追い謝罪したローガンは、チャニングの家に向かうことを彼女に提案される。

記者に扮した二人は、対応したチャニングの祖母(ジュリアナ・マッカーシー)に、無罪の可能性があるため取材していることを伝え部屋に招かれる。

チャニングの部屋を見せてもらったテスは、彼の霊が乗り移って取り乱す。

ローガンはチャニングの祖父が彼の父親だと気づき、祖母にそれを問い詰める。

祖母は、ローガンが孫を追い詰めた刑事だということを思い出し、彼を罵りテスと共に追い払う。

その場から走り去り貯水池に向かったテスを追ったローガンは、作業員(グランド・L・ブッシュ)に危険な場所だと言われる。

同じ作業員だったチャニングの場所だと言うテスは、彼が再び殺人を犯すとローガンに伝えて動揺する。

その頃、シスター・マルガリータは、死者が蘇ったことをブライアン神父に伝えて、ある十字架を持ち出す。

身近な者が殺されると言うテスの言葉を信じ、ローガンはサンタモニカ郊外に向かおうとする。

事件の連絡を受けたローガンは、廃墟となった工場に向かうが、チャニングがその場にいることに気づいたテスは、それをローガンに知らせる。

気配を感じたローガンだったが、床が抜け落ちて階下に落下してしまい、テスは現れたチャニングに追われる。

テスに襲いかかるチャニングに銃を向けたローガンだったが、高所から落とされそうになる。

チャニングはテスに殴られて落下するが、それを確かめたローガンは、死んだのがグライムスだったことに気づく。

現場に駆け付けたパーキンスは、ローガンの話を信じられないものの、時間が欲しいと言う彼に捜査を続けさせる。

アパートに戻ったローガンとテスは、今後の対策を考えながら、惹かれ合っていることに気づく。

テスが窓の外の女に気づきローガンが襲われ、二人はその場から逃れる。

車に現れた女に再び襲われたローガンは事故を起こし、テスは姿を消してしまう。

シスター・マルガリータに会ったローガンは、儀式を行う場所にテスが連れて行かれたと言われ、最初のパワーを止めるよう助言される。

三つのパワーがあり、三番目が乗り移るパワーで、テスには第二のパワーである予知能力があることをローガンは知らされる。

そして第一のパワーが蘇ることだと言われたローガンは、全てのパワーを持つのは主だと言われ、十字架の剣を見せられる。

シスター・マルガリータと共に貯水地に向かったローガンは、拘束されていたテスを発見する。

ローガンは女に襲われ、シスター・マルガリータは傷つけられる。

女を射殺したローガンは、シスター・マルガリータの無事を確認してテスを助ける。

その場のペンタグラムと共に女に火を放ったシスター・マルガリータにチャニングが乗り移り、ローガンに襲いかかる。

ローガンは銃を奪われるが、シスター・マルガリータに乗り移ったチャニングを牽制する。

チャニングは姿を現しローガンと格闘になり、テスが給水バルブを開ける。

水路に流されたテスを追ったローガンは、チャニングを酸のタンクに突き落とし、ライターで爆発させる。

それでも襲いかかって来るチャニングに十字架の剣を向けたローガンだったが、彼はシスター・マルガリータに姿を変える。

そこに警官が現れ、ローガンは撃たれながらシスター・マルガリータを突き刺す。

シスター・マルガリータから姿を変えたはチャニングは、ついに息絶える。

一命を取り留めたローガンの様子を病室で見守るテスは、彼に襲われる。

しかし、テスはそれが夢だと気づく。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ロサンゼルス
連続殺人犯を追っていた刑事ラス・ローガンは、ある女性からの情報を基に、”ペンタグラム”(五芒星)を残す犯人チャニングを追い詰めて逮捕する。
犯人を死刑にはするなと女性から言われていたローガンだったが、チャニングは死刑が確定して刑は執行される。
しかし、チャニングと同じ手口で同僚刑事が殺される事件が起き、ローガンは、犯人を知っているという情報提供者だった霊能者テスの話を聞く。
霊となって蘇ったチャニングが犯人であり、自分達の命が狙われているとテスに言われたローガンは、周辺で起きる異変に対処するのだが・・・。
__________

連続殺人事件とホラーを組み合わせ、更にはオカルト映画風でもある作品。

アクションも盛り込まれ、事件捜査を続ける主人公らは真剣に行動するのだが、ところどころで挿入されるギャグ、ユーモアが面白い、娯楽作には仕上がっている。

話は単純であり、相手が完全に葬り去ることが難しい悪霊だけに、対する主人公らが厳しい戦いを強いられるところが一つの見せ場ともなっている。

不死身の霊に立ち向かうタフな刑事を熱演するルー・ダイアモンド・フィリップス、彼を苦しめる悪霊ジェフ・コーバー、時々見せる表情や仕草が義姉メラニー・グリフィスを思い起こさせる、主人公に協力する霊能者トレイシー・グリフィス、主人公の同僚ミケルティ・ウィリアムソン、悪霊の出現を予言するシスターのエリザベス・アーレン、主人公の上司デニス・リプスカム、同僚カーメン・アルジェンツィアノ、犯人の祖母ジュリアナ・マッカーシー、枢機卿フィリップ・アボット、神父ハンスフォード・ロウ、司教デヴィッド・ゲイル、主人公の同僚スー・ギオサ、クレイトン・ランディ、バーテンダーのビル・モーズリー、貯水池の作業員グランド・L・ブッシュなどが共演している。


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