「ファイナル・デスティネーション」シリーズの第4作。 サーキットで大事故を予知し助かった青年達に襲いかかる死の恐怖を描く、監督デヴィッド・R・エリス、主演ボビー・カンポ、シャンテル・ヴァンサンテン、ミケルティ・ウィリアムソン他共演のサスペンス・ホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・R・エリス
製作
クレイグ・ペリー
ウォーレン・ザイド
製作総指揮
リチャード・ブレナー
ウォルター・ハマダ
シーラ・ハナハン・テイラー
脚本:エリック・ブレス
撮影:グレン・マクファーソン
編集:マーク・スティーヴンス
音楽:ブライアン・タイラー
出演
ニック・オバノン:ボビー・カンポ
ローリ・ミリガン:シャンテル・ヴァンサンテン
ジョージ・ランター:ミケルティ・ウィリアムソン
ハント・ウィノースキー:ニック・ザーノ
ジャネット・カニンガム:ヘイリー・ウェブ
サマンサ・レーン:クリスタ・アレン
アンディ・キューザー:アンドリュー・フィセラ
カーター・ダニエルズ:ジャスティン・ウェルボーン
シンシア・ダニエルズ:ララ・グライス
ジョナサン・グローブ:ジャクソン・ウォーカー
ナディア・モンロイ:ステファニー・オノレ
アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライ ン・シネマ
2009年製作 82分
公開
北米:2009年8月28日
日本:2009年10月17日
製作費 $40,000,000
北米興行収入 $66,478,000
世界 $181,576,900
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
マッキンレー・スピードウェイ。
ニック・オバノン(ボビー・カンポ)と恋人ローリ・ミリガン(シャンテル・ヴァンサンテン)は、友人ジャネット・カニンガム(ヘイリー・ウェブ)とハント・ウィノースキー(ニック・ザーノ)と共に観客席でレースを観戦していた。
壊れている座席やコンクリートのひび割れを気にしていたニックは、不吉な予感がする。
あるピットでオイルが漏れて、その上を走行したマシンがコースに戻る。
ピットを出たマシンがねじ回しを差したままコースに戻ってしまい、それが落ちる。
ニックが人に触れられたような感じがしたその直後、ねじ回しを踏んでしまったマシンがクラッシュし、外れたタイヤが観客席に飛び込む。 観客はパニックとなり、跳ね飛ばされたマシンが直撃して爆発する。 他のマシンも次々とクラッシュして観客席に飛びこみ、多くの死傷者を出す。 ハントとジャネットもがれきの下敷きになり、ニックもジャネットを救えずに死亡する・・・。 事故を予知したニックは、これから周囲で起きることを話てローリらを驚かせる。 この場から逃げると言い出して騒ぎ始めたニックは、警備員のジョージ・ランター(ミケルティ・ウィリアムソン)や整備工のアンディ・キューザー(アンドリュー・フィセラ)と恋人ナディア・モンロイ(ステファニー・オノレ)、カーター・ダニエルズ(ジャスティン・ウェルボーン)らと共に外に出る。 クラッシュが起きるとニックが言った直後、場内では大惨事となり、カーターは残してきた妻シンシア(ララ・グライス)の元に戻ろうとする。 カーターはジョージに止められ、次の瞬間、ナディアはコースから飛んできたタイヤの直撃を受けて死亡する。 カフェに向かったニックらは、生き残れたことの意味を考える。 翌日の夜、ニックらはサーッキトで開かれた追悼集会に出席する。 幼い子供を含めた多くの人命が失われ、ニックらは心を痛める。 サマンサ・レーン(クリスタ・アレン)と夫は、ニックのお蔭で命が救われたと言って彼に感謝する。 ニックに声をかけたジョージだったが、妻を救おうとしたのを止めたことでカーターに非難される。 カーターは、黒人であるジョージに人種差別的な発言をしてその場を去る。 その夜、ジョージを痛めつけようと考えたカーターは、彼の家の庭に十字架を立てようとする。 乗って来たレッカー車のラジオのスイッチが入ったため、それを止めようとしたカーターは、走り始めた車のフックに足にフックが引っかかり引きずられる。 積載してあった燃料が火花に引火して爆発し、カーターは死亡する。 翌朝、ニュースを見たジャネットからカーターの死を知らされたローリは、それをニックに伝える。 ニュース映像を確認したニックは、夢で炎などを見たとローリに話し、それが死のヒントになっていることに気づく。 今も予知を見たと言うニックは、誰が対象なのかは分からないと答える。 美容院に向かったサマンサは、店内で危ない目に遭いながらセットを終えて帰ろうとする。 入り口を出たサマンサは、道向の芝刈り機で弾かれた小石が右目を直撃して死亡する。 ニックはハントとジャネットを呼び、ローリを含めて二人の死についてを考える。 その死の前に見た夢が二人の死を予知していたと、ニックは語る。 事故を予知した事例についてネットで調べたニックは、死ぬはずだった者は順番に死んでいくと話す。 次は誰かをニックに尋ねるジャネットだったが、彼は分からないと答える。 死の順番を妨害すれば、死の連鎖を断ち切れるとも、順番が変わるだけでいずれは死ぬとも言われていることを、ニックは三人に伝える。 ハントはそれを信じようとせず、ジャネットは動揺して耐え切れずその場を去る。 死が近づいているのなら女と遊びまくるしかないと言って、ハントも出て行く。 ただの思い過ごしかもしれないと考えたニックだったが、再び何かを予知してしまう。 ローリはそれを気にするが、ニックは阻止できると言ってサーキットに向かう。 観客席でニックは、自分達が事故に巻き込まれる予知を思い出し、それを回避した生存者が死ぬ順番を考える。 思い出せなくなったニックは、現れたジョージに事情を話し、監視カメラの映像を見せてもらう。 ニックは、アンディ、ハントとジャネット、ジョージ、ローリ、そして自分という死の順番を知る。 アンディの死を阻止すれば死の連鎖を止められると考えたニックは、ローリとジョージと共にアンディの職場である自動車整備工場に向かう。 生存者が3人死んだことをアンディに話したニックらは、次が自分だと知らされた彼と話をする。 恋人ナディアが目の前で死んだことで気持ちの整理がつかないアンディは、アル中が原因で事故を起こし妻子を失ったジョージから、気持は分かると言って励まされる。 警戒するよう言われたアンディは、工場から動き出した車に押しつぶされそうになるが、寸前で止まったために難を逃れる。 直後にワイヤーリールが吹き飛び、ボンベの栓が弾かれる。 ガスの勢いで飛んできたボンベの直撃を受けたアンディは即死する。 ニックとローリはジョージに協力してもらい、死が近づくハントとジャネットを手分けをして捜す。 ハントに電話をしたニックは予知してしまい、水から離れるよう二と言ってメッセージを残す。 プール・サイドにいたハントは、子供からウォーター・ガンで水をかけられ、携帯電話が壊れてしまう。 ハントは、子供からウォーター・ガンを取り上げて排水装置の上に置く。 ウォーター・ガンは落下してレバーが動き、プールの水は排水される。 ローリからの電話に出たジャネットは、洗車すると言って切ってしまう。 洗車機が故障して車は止まってしまい、頭上の給水パイプが破損し、開いたサンルーフから車内に水が入り込む。 ローリと共にジャネットを捜すジョージは、最寄りの洗車場に向かう。 隣接するゴルフ場から飛んできたボールが椅子に当たり、その拍子に幸運のコインをプールに落としてしまったハントは、それを拾うために水に飛び込む。 排水溝に吸い込まれそうになったハントは、その圧力で身動きができない。 ジャネットはサンルーフから首を出し、その状態で車が動き出す。 ブラシが首に触れる寸前でジョージの車が到着し、ジャネットの車を止める。 取り乱すジャネットを、ローリが車から救い出す。 プールに着いたニックだったが、ハントは排水の圧力で内臓を吸いだされて死亡する。 ジャネットは助かったが、彼女を飛ばして自分が死ぬかもしれないと考えるジョージは、家族の元に行けると言って覚悟を決める。 その件をローリから知らされたニックは、コーヒーをこぼしてしまった新聞紙の文字をヒントに、アクションを起こせば生還できると考えジョージの家に向かう。 首を吊って自殺しようとしていたジョージだったが、薬や排気ガスでも死ねなかったことをニックとローリに伝える。 ジャネットを救ったことで死の連鎖が消滅したと言うローリの言葉を信じ、三人は祝杯を挙げる。 ローリと旅行に行くことを決めたニックは予知してしまい、更に事故の際に観客席にいたカウボーイ、ジョナサン・グローブ(ジャクソン・ウォーカー)が生存していたことをニュースで知る。 ニックは、死の順番が違っていたことをジョージに知らせる。 ジョージと病院に向かったニックは、次に死ぬのがジョナサンだったためジョージが死ねなかったことを伝える。 入浴室では、介護師が水を出したままその場を離れてしまう。 病室で重傷患者としてベッドに寝ていたジョナサンは、上階から水が漏れて滴り計器がショートしたため、何んとかベッドから離れる。 ニックとジョージは病室に着き、ジョナサンが床を這っている姿に驚く。 その時、巨大な浴槽は床を突き破って落下し、ジョナサンを押し潰す。 ショッピングモールで買い物をしていたローリとジャネットは、不吉な予感がする。 病院を出たニックだったが、ジョージ救急車に轢かれて死亡する。 買ったばかりのスニーカーのひもがエスカレーターに引っかかったローリは焦りながらそれを外し、何か起きるかもしれないと警戒する。 ジャネットと映画館に行ったローリに危険が迫ることを予知したニックは、二人の元に向かう。 ショッピングモールの作業現場では、様々な偶然が重なり出火する。 不吉な予感がするローリは、現れたニックからジョージが死んだことを知らされる。 その場から逃げようとするニックとローリだったが、ジャネットはそれを拒む。 次の瞬間、火は可燃物に移り大爆発を起こし、釘や鉄骨がジャネットに直撃する。 それを確認したニックとローリは、パニックとなり混乱する人々と共に避難しようとする。 破損したエスカレーターにローリが巻き込まれて死亡するのだが、ニックはそれが予知だと気づく。 ニックに話しかけるジョージは、救急車に轢かれて死亡する。 ショッピングモールに向かったニックは、作業場の火を消火器で消そうとする。 完全に火を消せないニックは、作業台から落ちたネイルガンから発射された釘が腕に突き刺さり身動きできなくなる。 不吉な予感がするローリは、死の連鎖がまだ続いていると考えるが、ジャネットはそれを否定する。 漏れた可燃物の液体が残っていた火の方向に流れていくため、ニックは、火の点いた木材でスプリンクラーを作動させる。 その場の火は消えて、爆発は回避される。 2週間後。 付近で作業中の足場が倒れ、それを避けようとしたトラックが、カフェの窓際のテーブルにいたニックらに突っ込み、彼らは死亡する。
...全てを見る(結末あり)
ローリとジャネットと共にカフェにいたニックは、これまでの事件に関係したことが思い浮かび、まだ終わっていないかもしれないと二人に告げる。
参考:
・「ファイナル・デスティネーション」(2000)
・「デッドコースター」(2003)
・「ファイナル・デッドコースター」(2006)
・「ファイナル・デッドサーキット 3D」(2009)
・「ファイナル・デッドブリッジ」(2011)
*(簡略ストー リー)
サーキットでレースを観戦していたニック・オバノンは、恋人ローリ、友人のハントとジャネットらを含めた観客が、クラッシュに巻き込まれた事故で死亡することを予知してしまう。
それを知らせて騒ぎ始めたニックは、警備員のジョージとローリらと共に会場の外に出る。
次の瞬間、ニックの言葉通りの事故が起きて、多数の死者をだす。
ネットで事故の予知のことを調べたニックは、生存者が順番に死ぬという死の連鎖のことを話すが、ハントとジャネットはそれを信じない。
その後、生存者だった二名が予知通り死亡したため、ニックとローリは、ジョージの協力を得て死の連鎖を回避しようとするのだが・・・。
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毎回、同じパターンではあるが奇抜なストーリーがスピーディーに展開するヒット・シリーズの第三弾で、2作目「デッドコースター」(2003)を成功させてシリーズ化に貢献したデヴィッド・R・エリスが再び監督した作品。
死のヒントを見せながら、それに向かって進行する展開が見所で、謎解きのような雰囲気もを漂わせながら恐怖を煽る演出はなかなか凝っている。
筋立てなどは前作と同じなのだが、3Dということで映像的迫力と衝撃度がアップしている。
また、犠牲者の死を描写する映像がかなりリアルで、目を覆いたくなるシーンも多い。
北米興行収入は約6700万ドル、全世界では約1億8200万ドルとなり、シリーズ最大のヒットとなった。
大事故そして死を予知する青年を熱演するボビー・カンポ、その恋人シャンテル・ヴァンサンテン、彼らに協力するサーキットの警備員ミケルティ・ウィリアムソン、主人公の友人で5番目の犠牲者ニック・ザーノ、同じく友人でラストで死亡するヘイリー・ウェブ、3番目の犠牲者で主婦のクリスタ・アレン、4番目で整備工のアンドリュー・フィセラ、2番目で差別主義者のジャスティン・ウェルボーン、その恋人ララ・グライス、6番目のジャクソン・ウォーカー、アンディ(アンドリュー・フィセラ)の恋人で、最初に死亡するステファニー・オノレなどが共演している。