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天使のくれた時間 The Family Man (2000)

結婚を約束した恋人を捨てて拝金主義者になったビジネス一筋の男性が別の生き方をたどった世界に送られ人生を見つめ直す姿を描く、監督ブレット・ラトナー、主演ニコラス・ケイジティア・レオーニドン・チードル他共演の心温まるファンタジー・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ファンタジー

ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage 作品一覧
ニコラス・ケイジ / Nicolas Cage / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ブレット・ラトナー

製作
マーク・エイブラハム

トニー・ルドウィグ
アラン・リッシュ
ハワード・ローゼンマン
製作総指揮
アーミアン・バーンスタイン

トーマス・A・ブリス
アンドリュー・Z・デイヴィス
脚本
デヴィッド・ダイアモンド

デヴィッド・ウェイスマン
撮影:ダンテ・スピノッティ
編集:マーク・ヘルフリッチ
音楽:ダニー・エルフマン

出演
ニコラス・ケイジ:ジャック・キャンベル
ティア・レオーニ:ケイト・レイノルズ
ドン・チードル:キャッシュ
ジェレミー・ピヴェン:アーニー
ソウル・ルビネック:アラン・ミンツ
ジョセフ・ソマー:ピーター・ラシター
ジェイク・ミルコヴィッチ:ジョッシュ
ライアン・ミルコヴィッチ:ジョッシュ
リサ・ソーンヒル:イヴリン
ハーヴ・プレスネル:ビッグ・エド
メアリー・ベス・ハート:アデル
アンバー・ヴァレッタ:ポーラ
フランシーヌ・ヨーク:ロレイン
マケンジー・ヴェガ:アニー
ルース・ウィリアムソン:パターソン夫人
ジョエル・マッキノン・ミラー:トミー
ケイト・ウォルシュ:ジェニー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2000年製作 125分
公開
北米:2000年12月22日
日本:2001年4月28日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $75,764,090
世界 $124,745,080


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1987年。
銀行の研修で、ロンドンに向かうジャック・キャンベル(ニコラス・ ケイジ)は、恋人ケイト・レイノルズ(ティア・レオーニ)に引き止められる。

しかしジャックは、ケイトのためにもチャンスを逃すわけにはいかず、予定通り出発する。

13年後。
ニューヨークマンハッタンの大手金融会社の社長となったジャックは、クリスマスを前に浮かれる社員に、合併に向けてビッグ・プロジェクトについて力説する。

そんなジャックは、ケイトから電話があったという知らせを受ける。

100年の恋を語ったケイトとは、あれ以来疎遠になっていたジャックは、今となっては、結婚まで約束していた恋人がいたこと事態が信じられなかった。
...全てを見る(結末あり)

会長のピーター・ラシター(ジョセフ・ソマー)の、”昔の女は3年過ぎたら廃棄しろ”という言葉に同調して、ジャックはケイトを無視することにする。

夜の街を歩いて帰ることにしたジャックは、ある酒屋で、偽造した宝くじを、銃を突き付けて換金させようとする男キャッシュ(ドン・チードル)から、それを買い取る。

キャッシュのことが妙に気になったジャックは、彼から、”これから起こることは、自分が招いたことだ”と言われてしまう。

自宅に帰りベッドに横たわったジャックは、目が覚めると、なんと傍らにケイトが寝ていた。

二人の子供と愛犬、そしてケイトの両親エド(ハーヴ・プレスネル)とロレイン(フランシーヌ・ヨーク)が、矢継ぎ早にジャックの前に現れ、彼は困惑してしまう。

目が覚めたニュージャージーから、マンハッタンに向かったジャックは、自宅のはずの高級マンションで追い払われ、現在の会社の社長が、押しの弱いアラン・ミンツ(ソウル・ルビネック)だということを知る。

通りに出たジャックは、自分の愛車フェラーリで現れたキャッシュに車に乗せられ、この一件の結論は自分で見つけろと言われ、車から降ろされる。

仕方なく、ケイトの待つ自宅に戻ろうとしたジャックは、自分の友達だという隣人のアーニー(ジェレミー・ピヴェン)に呼び止められる。

挙動のおかしいジャックを、アーニーは慰めて自宅に帰す。

ジャックは、ケイトに事実を話すが信じてもらえず、二人は、約束していた、アーニーの家のクリスマスパーティーに向かう。

パーティーの席上、ケイトが無料奉仕の弁護士だと知ったジャックは、帰宅して愛犬の散歩を任され、疲れ果てて眠ってしまう。

翌朝、目覚めたジャックは、ベッドに一人で寝ていることに気づき、悪夢を見ていたとのだと思うのだが、子供の泣き声で再び現実に戻される。

父ジャックの様子がおかしいことに気づいた娘のアニー(マケンジー・ヴェガ)は、彼がエイリアンだと思い、自分や弟ジョッシュ(ジェイク・ミルコヴィッチ/ライアン・ミルコヴィッチ)に危害を加えないように頼む。

アニーとジョッシュを、学校と保育園に送ったジャックは、自分の職場である義父のタイヤショップ”ビッグ・エド”に向かう。

仕事場にうんざりしながら一日を過ごしたジャックは、帰宅後に、”部下”のアランが合併の立役者だと伝えるニュースを見て怒りを爆発させる。

休日に家族とショッピングに出かけたジャックは、2400ドルのスーツを買おうとしてしまい、ケイトと口論になる。

現実が受け入れられないジャックだが、ケイトとの思い出のビデオなどを見るうちに、徐々にその生活に順応していく。

しかし、ケイトとの結婚記念日を知らなかったジャックは、娘アニーの助言で、彼女をマンハッタンの高級レストランに招待し、ホテルの部屋を取り素直に愛を確かめ合う。

その後ジャックは、家族のために一日が過ぎていく、何気ない庶民の生活に、人間らしさを感じるようになる。

そんなある日、ジャックは、車がパンクして店に立ち寄った”元”上司のピーターを接客する。

ジャックは、合併の件でアランのとった措置の愚かさをピーターに指摘し、彼に一目置かれ、会社に車を届けるよう頼まれる。

ピーターに車を届けたジャックは、アランとも顔を合わせ、自信に満ち溢れた経済論議に花を咲かせ自分を会社に売り込む。

ピーターは益々ジャックを気に入るが、アランはそれが気に入らず彼を警戒する。

新役員の特典として提供される高級マンションをケイトに見せたジャックは、今までの生活が一変することを彼女に伝える。

しかしケイトは、今の生活が十分恵まれていて満足していることをジャックに伝える。

ニュージャージーの自宅に戻ったジャックは、13年前にロンドンに旅立った翌日、自分がケイトの元に戻ったことを知る。

そして、この家で共に老い孫の顔を見たいという自分の希望を捨ててでも、愛するジャックが望むなら子供を連れて行動を共にすると言うケイトを愛しく思う。

ジャックはケイトの気持ちに心打たれ、今の生活のまま生きることを決意する。

雑貨屋の店員として現れたキャッシュに、元の生活に戻らないことを宣言したジャックは、ケイトと子供達が待つ自宅に戻る。

前の世界に戻らなければならないジャックは、眠っている子供達とケイトに別れを告げて椅子で眠ってしまう。

目が覚めたジャックは現実に戻り、ニュージャージーの家を訪ねるが家族は存在しなかった。

マンハッタンの、ケイトのアパートを訪ねたジャックは、今では敏腕弁護士として高給を取る彼女と再会する。

パリに引っ越す準備のケイトは、ジャックに素っ気無い態度で接する。

ジャックは13年前とは逆に、パリに向かおうとするケイトを空港で引きとめようとする。

ケイトは、過去のことは許したと言い残し搭乗ゲートに向かうが、ジャックはニュージャージーでの暮らした、あの素晴らしい生活を失いたくないことを伝える。

そして、パリ行きを取りやめたケイトは、ジャックとカフェでいつまでも語り合う。


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1987年。
銀行の研修で、ロンドンに向かおうとしていたジャック・キャンベルは、恋人ケイトに引き止められるのだが、彼はチャンスを求めて予定通り旅立つ。
13年後、マンハッタンの大手金融会社の社長となったジャックは、クリスマスを前にケイトからの電話を受けるが、それを無視しれしまう。
その夜、ある店で強盗まがいの男キャッシュと出会ったジャックは、彼から、”これから起こることは、自分が招いたことだ”と言われる。
翌朝、目覚めたジャックは、13年前にロンドン行きをキャンセルし、ケイトと結婚して家庭を持った自分に気づき困惑してしまう・・・。
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大爆笑アクション・コメディ「ラッシュ・アワー」(1998)でブレイクしたブレット・ラトナーが、さらに人情味を加えたメルヘンのような心地よいドラマに仕上げた、子供から大人まで楽しめる作品。

全世界では1億2000万ドルを超すヒットとなった作品。

製作費 $60,000,000
北米興行収入 $75,764,090
世界 $124,745,080

ダニー・エルフマンの小気味好い音楽も作品を盛り上げる。

愛を捨てたビジネスマンから、一気に庶民に変貌させられるニコラス・ケイジの、コミカルな演技と、やがて、家族思いの夫、そして父になる、彼の魅力でもある優しい表情が非常に印象的だ。

平凡な生活の中に、何よりも家族の幸せを感じている女性を演ずるティア・レオーニの、素朴な美しさも、ドラマのイメージに合っている。

アメリカ映画によく登場する”天使”的な役柄のドン・チードルは、出番が少ないのが残念だが、実力派らしく、その存在感とドラマの中でのインパクトは群を抜いている。

別世界の隣人ジェレミー・ピヴェン、主人公のやや頼りない部下で別世界では社長のソウル・ルビネック、会長のジョセフ・ソマー、主人公の義父ハーヴ・プレスネル等が共演している。


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