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脅迫者 The Enforcer (1951)

殺人組織のボスを起訴しようとする地方検事補と警察の執念の捜査を描く、監督ブレティン・ウィンダストラオール・ウォルシュ、主演ハンフリー・ボガートゼロ・モステルテッド・デ・コルシアエヴェレット・スローン他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ハンフリー・ボガート / Humphrey Bogart / Pinterest


スタッフ キャスト
監督
ブレティン・ウィンダスト
ラオール・ウォルシュ(クレジットなし)
製作:ミルトン・スパーリング
脚本:マーティン・ラッキン
撮影:ロバート・バークス
編集:フレッド・アレン
音楽:デヴィッド・バトルフ

出演
マーティン・ファーガソン:ハンフリー・ボガート
ビッグ・ベイブ・レイジック:ゼロ・モステル
ジョセフ・リコ:テッド・デ・コルシア
アルバート・メンドーサ:エヴェレット・スローン
フランク・ネルソン警部:ロイ・ロバーツ
ジェームズ”デューク”マロイ:マイケル・トーラン
ウィットロー巡査部長:キング・ドノヴァン
ハーマン:ボブ・スティール
オルガ・キルシェン:アデレード・クライン
トーマス・オハラ:ドン・ベドー
トニー・ヴェット:ティト・ヴォーロ
ヴィンス:ジョン・ケロッグ
フィラデルフィア・トム・ザカ:ジャック・ランバート
テレサ・デイヴィス/アンジェラ・ヴェット:パトリシア・ジョイナー(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1951年製作 85分
公開
北米:1951年2月24日
日本:1954年8月31日
製作費 $1,109,000


ストーリー
ある夜、ギャングのジョセフ・リコ(テッド・デ・コルシア)は、フランク・ネルソン警部(ロイ・ロバーツ)やウィットロー巡査部長(キング・ドノヴァン)ら警察に厳重に警護されて、収監されている犯罪組織のボス、アルバート・メンドーサ(エヴェレット・スローン)に対する証言をするために裁判所に到着する。
リコは、何度か殺されそうになっていたために、地方検事補のマーティン・ファーガソン(ハンフリー・ボガート)に証言しないことを伝える。
ここは安全だと言うファーガソンは、協力しなければ多くの罪に問われ処刑されると、リコに警告して協力を強要する。
怯えるリコは、向かいのホテルの屋上から狙撃されて命を狙われ、ファーガソンは、取り乱す彼を殴り倒す。
リコは、監視役のウィットローに襲いかかり、気絶させて、洗面所の窓から外に出る。
それに気づいたファーガソンに説得されたリコは、戻ろうとするものの、8階から落下して死亡する。
リコ以外の証人がいなければ、メンドーサは釈放されてしまうため、ファーガソンは、立証につながる別の証人がいると考え、ネルソンと共に、事件の資料を精査することにするのだが・・・。


解説 評価 感想
「花嫁の季節」(1948)などのコメディを得意とするブレティン・ウィンダストと、彼の病気で受け継いだラオール・ウォルシュが監督し、主演はハンフリー・ボガートゼロ・モステルテッド・デ・コルシアエヴェレット・スローンなどが共演した作品。

殺人組織のボスを起訴しようとする地方検事補と警察の執念の捜査を描くフィルム・ノワール

闇に暗躍する殺人組織の実態がリアルに描かれ、病に倒れたブレティン・ウィンダストから演出を受け継いだラオール・ウォルシュの力強い演出、回想シーンから徐々に全体像が見えてくる巧みな構成、さらに、多くの登場人物が、それぞれの個性を生かし見事に演ずる見応えのあるドラマに仕上がっている。

主演のハンフリー・ボガートは、殺人組織のボスを起訴しようとする地方検事補を熱演している。

殺人組織の犯罪に関わるゼロ・モステル、彼らを操るリーダーで、命を狙われ証人になろうとするテッド・デ・コルシア、彼と共に殺人集団を組織したボスで、終盤にしか登場しないものの印象的な演技を見せるエヴェレット・スローン、主人公に協力する警部のロイ・ロバーツ、殺人集団の一員マイケル・トーラン、彼に手を貸すドン・ベドー、巡査部長のキング・ドノヴァン、メンドーサ(エヴェレット・スローン)の手下である殺し屋ボブ・スティール、殺人集団の協力者で売店を経営するアデレード・クライン、殺される殺人の目撃者ティト・ヴォーロ、その娘パトリシア・ジョイナー、殺人集団の一員ジョン・ケロッグジャック・ランバートなどが共演している。


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