サンフランシスコ市警のはみだし刑事ハリー・キャラハンの悪に対する戦いを描く犯罪アクション・シリーズの第3作。 兵器庫を襲った過激はグループの脅迫に立ち向かうハリー・キャラハンの活躍を描く、監督ジェームズ・ファーゴ、主演クリント・イーストウッド、タイン・デイリー、ハリー・ガーディノ、ブラッドフォード・ディルマン共演による犯罪アクション。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・ファーゴ
製作:ロバート・デイリー
原案
ゲイル・モーガン・ヒックマン
S.W.シュアー
脚本
スターリング・シリファント
ディーン・リーズナー
撮影:チャールズ・W・ショート
編集
ジョエル・フォックス
フェリス・ウェブスター
音楽:ジェリー・フィールディング
出演
ハリー・キャラハン:クリント・イーストウッド
ケイト・ムーア:タイン・デイリー
アル・ブレスラー:ハリー・ガーディノ
ジェローム・マッケイ市警察本部長:ブラッドフォード・ディルマン
フランク・ディジョルジョ:ジョン・ミッチャム
ボビー・マックスウェル:デヴァレン・ブックウォルター
ビッグ・エド・ムスターファ:アルバート・ポップウェル
市長:ジョン・クロウフォード
ワンダ:サマンサ・ドーン
ブチンスキー:ロバート・F・ホイ
ミキ:ジョセリン・ジョーンズ
ジョン神父:M・G・ケリー
マーティン:ニック・ペリグリノ
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1976年製作 96分
公開
北米:1976年12月22日
日本:1976年12月
北米興行収入 $46,200,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
カリフォルニア州、マリン郡。
二人のガス会社の社員は、女性ミキ(ジョセリン・ジョーンズ)をミル・ヴァレーまで送る。
二人はそこで、ボビー・マックスウェル(デヴァレン・ブックウォルター)に殺される。
サンフランシスコ市警殺人課のハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、相棒のフランク・ディジョルジョ(ジョン・ミッチャム)と共に、連絡のあった武装強盗事件現場に向かう。
ある店で人質を取り立てこもる犯人の元に向かったキャラハンは、逃走用の車を要求される。 車に戻ったキャラハンは、そのまま店に突っ込み犯人らを射殺する。 行過ぎた行動をジェローム・マッケイ本部長(ブラッドフォード・ディルマン)に非難されたキャラハンは、それに納得がいかないまま人事課への移動を言い渡されてしまう。 その後キャラハンは、犯人の逮捕歴のない巡査ケイト・ムーア(タイン・デイリー)の、彼にとっては馬鹿げた、事務的な刑事昇進の面接に立ち会う。 その夜、過激派グループのマックスウェルらは、ガス会社職員に扮し、兵器工場の倉庫に侵入して武器、兵器、弾薬などを奪おうとしていた。 通りがかったディジョルジョがそれに気づき、犯人らに銃を向けるが、マックスウェルにナイフで刺され重傷を負う。 病院に駆けつけたキャラハンは、瀕死のディジョルジョから犯人の手掛かりを聞き、彼の死を確認して捜査を始めようとする。 暫くして、”M72 LAW”(対戦車ロケット弾)などを奪った犯人から、現金を要求した脅迫が届く。 殺人課に復帰したキャラハンは、刑事に昇進したムーアを相棒にするようマッケイに命ぜられる。 同僚のアル・ブレスラー(ハリー・ガーディノ)から、殺された倉庫警備員の解剖に立ち合うよう言われたキャラハンは、ムーアと共に検視官の元に向かう。 検死の結果を聞いたキャラハンは、建物内で爆破事件を起した犯人を追い教会内で捕らえる。 押収した爆破物が、例の倉庫の物だと知ったキャラハンは、犯人が加わる黒人グループのリーダー、ビッグ・エド・ムスターファ(アルバート・ポップウェル)の元に向かう。 今回の爆破犯人には、暫く会っていないと言うムスターファは、リストを見せるキャラハンに、”ボビー・マックスウェル”が兵器庫を襲った犯人だと伝える。 その直後、ムスターファらを倉庫襲撃の犯人と考えていたマッケイが、彼らグループを逮捕してしまう。 マッケイは、選挙の近い市長(ジョン・クロウフォード)が、女性を功労者にすることが得策と考え、ムーアとキャラハンを今回の逮捕劇の主役にすることを提案する。 市長はマッケイの昇進を約束するが、自分達が表彰されることに疑問を感じたキャラハンは、ムスターファが過激はグループだと言うのは間違いだと指摘する。 マッケイの見当違いに憤慨したキャラハンは、バッジを渡しその場を立ち去る。 キャラハンを信頼したムーアは彼の後を追い、犯人がマックスウェルだということなどを知らされ、二人は心通じ合うようになる。 同じ頃、マックスウェルらは市長を拉致して人質にとり、要求額を上げてくる。 マッケイは、ムスターファの逮捕が間違いだったことを認めた上で、キャラハンに知っている情報を提供し手出しはするなと警告する。 キャラハンはそれを拒み、再びムスターファに接触し、マックスウェルの情婦ワンダ(サマンサ・ドーン)の所在を聞き出す。 ワンダがいるはずのマッサージ店で、ブチンスキー(ロバート・F・ホイ)という男を締め上げたキャラハンは、彼女が教会に出入りしていることを知る。 更生指導員だと言うジョン神父(M・G・ケリー)が、マックスウェルとも関っていたことを、ムーアから聞いたキャラハンは教会に向かう。 神父からマックスウェルの情報を聞き出そうとしたキャラハンはワンダに銃で狙われるが、彼女をムーアが射殺する。 マックスウェルがアルカトラズ島にいることを知ったキャラハンは、ムーアと共に島に向かい攻撃を仕掛ける。 キャラハンは犯人達を次々と倒し、ムーアは市長を救い出すものの、マックスウェルの銃弾を受けてしまう。 ムーアは息を引き取り、キャラハンは、監視塔に上ったマックスウェルに向けて”M72 LAW”を発射し彼を殺す。 キャラハンは市長に感謝されるが、彼はそれを無視してムーアの元に向かう。 その後、犯人の要求を呑むと言って、マッケイがヘリコプターで上空に到着する。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ダーティハリー」(1971)
・「ダーティハリー2」(1973)
・「ダーティハリー3」(1976)
・「ダーティハリー4」(1983)
・「ダーティハリー5」(1988)
*(簡略ストー リー)
マックスウェルをリーダーにした過激派グループが兵器庫を襲い、現金を要求する。
行過ぎた行動を本部長マッケイに非難され、人事課に移動されていたサンフランシスコ市警の刑事ハリー・キャラハンは、その事件で相棒のディジョルジョを殺されてしまう。
殺人課に復帰したキャラハンは、新米の女性刑事ムーアと組むことになる。
爆弾事件をきっかけに、キャラハンは、それに関係したと見られる黒人グループのリーダー、ムスターファの元に向かう。
キャラハンは、ムスターファが事件とは無関係だと知り、彼から、マックスウェルが犯人だとの情報を得る。
しかし、マッケイはムスターファを過激派と断定し逮捕してしまい、それを見当違いだと激しく批判するキャラハンは停職となってしまう。
その頃、マックスウェルらは市長を拉致しアルカトラズ島に立て篭もる。
そしてキャラハンは、マックスウェルらの居場所を突き止め、ムーアと共にアルカトラズに向かう・・・。
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ハリー・キャラハン自体のキャラクターは生かされているものの、ラロ・シフリンの独特の音楽もジェリー・フィールディングに代わってしまい、時代の流れか、ふてぶてしい”キャラハン”のイメージを決定付ける、あのサングラス姿も見られなくなったことで、大きな期待が裏切られた公開当時を思い出す。
ストーリーは単純明快で、相変わらず無鉄砲な主人公キャラハンが、問答無用の捜査を強行して相棒が犠牲になり、事件解決に空しさを感じながら終わるというお決まりの展開。
クリント・イーストウッドは、1970年代のNo.1スターであり、当時は何をやっても注目度大で、彼が画面に登場してくれるだけでよしとする、そういう時代であった。
その彼が、作風などは一変したものの、現在でも第一線で活躍しているとは驚くべきことだ。
良くも悪くも、とにかくイーストウッドらしい作品であり、1970年代の雰囲気も楽しめるだけでファンとしては満足できる。
不適な主人公に動じない新人刑事を熱演する、舞台、テレビなどでも活躍する実力派タイン・デイリー、第1作目からの同僚ハリー・ガーディノ、無能な本部長ブラッドフォード・ディルマン、こちらも1作目からの同僚で、ロバート・ミッチャムの実弟ジョン・ミッチャム、過激派のリーダー、デヴァレン・ブックウォルター、シリーズの顔で今回は黒人グループのリーダー役アルバート・ポップウェル、市長ジョン・クロウフォード、過激派一味のサマンサ・ドーン、ジョセリン・ジョーンズ、神父のM・G・ケリーなどが共演している。