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地獄の一丁目 The Doorway to Hell (1930)

弟を殺された若きギャングのボスの復讐を描く、製作ダリル・F・ザナック、監督アーチー・メイヨ、主演リュー・エアーズジェームズ・キャグニー他共演の犯罪ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:アーチー・メイヨ
製作:ダリル・F・ザナック
原作:ローランド・ブラウン”Handful of Clouds”
脚本
ローランド・ブラウン
ジョージ・ローゼナー
撮影:バーニー・マッギル
編集:ロバート・O・クランドル
音楽:エルノ・ラペー

出演
ルイ・リカルノ:リュー・エアーズ
ドリス:ドロシー・マシューズ
ジャッキー:レオン・ジャネイ
オグレイディ:ロバート・エリオット
マイラウェイ:ジェームズ・キャグニー
陸軍学校の大尉:ケネス・トムソン
ギャング:ジェリー・マンディ
ロッコ:ノエル・マディソン
モートン博士:エディ・ケイン
ギャング:トム・ウィルソン
モンク:ドワイト・フライ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1930年製作 78分
公開
北米:1930年10月18日
日本:未公開
製作費 $240,000


アカデミー賞
第4回アカデミー賞
・ノミネート
原案賞


ストーリー
シカゴ
ギャングのモンク(ドワイト・フライ)は、裏切ったホワイティを殺す。
警察署長のオグレディ(ロバート・エリオット)は、”裏社会のナポレオン”と呼ばれる若きギャングのボス、ルイ・リカルノ(リュー・エアーズ)を署に呼び出す。
ルイは、子供時代からの自分を知るオグレディから、ホワイティを誰が殺したか訊かれるものの、何も話さずにその場を去る。
ルイの親友である右腕のマイラウェイ(ジェームズ・キャグニー)は、息のかかったギャングのロッコ(ノエル・マディソン)らを集会に招集する。
集会は開かれ、ルイは、ビールの醸造販売などを含めた、組織のすべてを仕切ろうとする。
街を区画分けして、互いに争うことを禁じたルイは、みかじめ料を払わせて縄張りを守り、ルールを破った場合には償わせるつもりだった。
ロッコはそれに反発するが、ルイはそれを認めなかった。
その後、街の平和は6週間保たれ、ルイは、恋人ドリス(ドロシー・マシューズ)にプロポーズする。
ルイには、ウエストポイントを目指し陸軍の寄宿学校に通う優秀な弟ジャッキー(レオン・ジャネイ)がいた。
両親を亡くし貧しかった時期を覚えているジャッキーは、成功しているルイのことを尊敬しているが、兄のビジネスについては何も知らなかった。
ドリスとマイラウェイは、密かに惹かれ合っていた。
ルイは、マイラウェイにボスの座を譲り、ドリスと結婚して足を洗うつもりだった。
仲間たちにそのことを伝えたルイは、ドリスと共にフロリダに向かうのだが・・・。


解説 評価 感想
製作ダリル・F・ザナック、サイレント時代から活躍したアーチー・メイヨが監督し、主演はリュー・エアーズジェームズ・キャグニーなどが共演している。

弟を殺された若きギャングのボスの復讐を描く犯罪ドラマ。

派手な銃撃戦も展開するギャングの抗争、ロマンス、人情物語など見どころが多い作品で、アーチー・メイヨの力強い演出も注目だ。

裏社会で生きる男には思えない、若くて清潔感のあるリュー・エアーズの演技は称賛された。
*撮影当時リュー・エアーズは21歳だった。

第4回アカデミー賞では、原案賞にノミネートされた。

主演のリュー・エアーズは、恋人のために足を洗うものの、愛する弟が殺されたために復讐を誓うギャングのボスを好演している。

主人公の恋人ドロシー・マシューズ、主人公の弟レオン・ジャネイ、主人公を子供時代から知る警察署長のロバート・エリオット、主人公の親友である右腕で、組織を任せられるジェームズ・キャグニー、陸軍寄宿学校の大尉ケネス・トムソン、主人公に反発するギャングのノエル・マディソン、ギャングのジェリー・マンディトム・ウィルソンドワイト・フライ、医師のモートンエディ・ケインなどが共演している。


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