核攻撃で壊滅したニューヨークのアパート地下のシェルターに避難した9人の男女の運命を描く、出演ローレン・ジャーマン、マイケル・ビーン、ロザンナ・アークエット他、監督ザヴィエ・ジャンによる終末スリラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ザヴィエ・ジャン
製作総指揮
ジェイミー・カーマイケル
マイケル・ホーン他
製作
ロス・M・ディナースタイン
ジュリエット・ハゴピアン
ナサニエル・ロロ
脚本
カール・ミューラー
エロン・シーン
撮影:ローラン・バレ
編集:カルロ・リッツォ
音楽:ジャン=ピエール・タイエブ
出演
エヴァ:ローレン・ジャーマン
ミッキー:マイケル・ビーン
ジョシュ:マイロ・ヴィンティミリア
デルヴィン:コートニー・B・ヴァンス
エイドリアン:アシュトン・ホームズ
マリリン:ロザンナ・アークエット
サム・カーペンター:イヴァン・ゴンザレス
ボビー:マイケル・エクランド
ウェンディ:アビー・シックソン
リズ:ジェニファー・ブランク
アメリカ 映画
配給 Anchor Bay Films
2011年製作 112分
公開
北米:2012年1月13日
日本:2012年6月9日
製作費 $3,000,000
北米興行収入 $22,000
世界 $130,840
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
街は核爆撃を受け、それを窓から見ていたアパートの居住者エヴァ(ローレン・ジャーマン)は、恋人のサム・カーペンター(イヴァン・ゴンザレス)と共に地下に向かい、ある空間に避難する。
そのシェルターの持ち主ミッキー(マイケル・ビーン)は、迷惑に思いながらも、避難してきた8人の男女に内部の説明をする。
かつては、薬物依存症だったエヴァと弁護士のサム、エイドリアン(アシュトン・ホームズ)、彼の義兄ジョシュ(マイロ・ヴィンティミリア)、その親友ボビー(マイケル・エクランド)、管理人デルヴィン(コートニー・B・ヴァンス)、マリリン(ロザンナ・アークエット)とその娘のウェンディ(アビー・シックソン)だった。
デルヴィンは、その場にあった無線機で外部と連絡を取ろうとする。 その後、ジョシュが入り口のドアを開けようとしたため、ミッキーは斧を振り回してそれを阻止する。 不躾で利己的なミッキーは、核攻撃を受けた外の状況を伝え、ドアを開ければ全員が終わりだと説明する。 翌日、我慢できずに取り乱すサムを、ミッキーは殴って黙らせる。 その直後、外部から助けが来た様子に驚く9人に、期待と共に不安が過る。 ドアを焼き切り、防護服に身を包んだ者達が入って来るが、彼らは救援部隊とは思えない。 彼らに話しかけたエイドリアンが撃たれてしまい、捕えられたウェンディは注射のようなものを撃たれ、袋に入れられて連れ出される。 攻撃を受けた8人は身を潜めるが、エヴァが見つかり、デルヴィンが彼女を助けようとする。 ミッキーは武器を奪って抵抗し、相手を殺してドアを閉める。 重傷のエイドリアンを手当てしたエヴァは、サムが精神的なショックを受けていることに気づく。 侵入者の遺体を調べていたミッキーらは、ウェンディを連れ去られて混乱し、外に出ようとするマリリンを取り押さえて監禁する。 エヴァは、心の支えを失い悲しむマリリンに、言葉をかけて寄り添う。 その後、外の様子を確認することになり、ジョシュが防護服を身につける。 部屋から出されたマリリンは、ウェンディを連れ戻して欲しいことを伝える。 入り口を出たジョシュは、隔離された通路の様になっている外部に驚く。 実験室のような場所に入ったジョシュは、その場にいた者達に怪しまれることはなかった。 髪を剃られ調べられているようなウェンディを見つけるものの、部外者と知られたジョシュはその場を逃れて、二人を銃撃してシェルターに戻る。 動揺しながら状況を知らせるジョシュは、マリリンに謝罪する。 再び外部から反応があり、今回はドアは溶接され、8人はその場に閉じ込められる。 その後は小康状態が続き、ジョシュは、放射能の影響を受け、体に異変が見え始める。 侵入者の遺体が腐敗して悪臭が漂い、ボビーがそれを斧でバラバラにしてトイレに捨てる。 ミッキーの部屋を調べた男達は、食料と水が残り少ないことを知り争い始める。 ジョシュ、エイドリアン、ボビーは、ドアを破り脱出することを考えるが、現実的ではなかった。 デルヴィンは、ミッキーの行動を更に疑い、スタンガンを彼に向けて隠し部屋を確認する。 そこには武器などが隠してあったが、揉み合いになったミッキーは、銃が暴発してデルヴィンを殺してしまう。 ミッキーは正当防衛を主張するが、ジョシュらに拘束され、隠し部屋の鍵のダイヤル番号を言うよう強要される。 ジョシュらが拷問を始めたため、エヴァはそれを制止しようとするが、彼らはミッキーの指を切り落とす。 違う指も切り落とされそうになったミッキーは番号を教えて、二人を罵る。 部屋を確認したジョシュらは、その場に大量の食糧と水が備蓄してあることを知る。 食糧は確保するものの、助け合う気持ちも失せた7人の心はすさむ。 我慢の限界に達したエヴァはサムを拒み、正気を失いかけるマリリンは、ジョシュらの相手をする。 エヴァは、ジョシュらと行動を共にしないエイドリアンと親交を深める。 その場を仕切るジョシュは、ミッキーを飢え死にさせようとするが、エヴァが自分の食糧などを与える。 ミッキーは、食料のことを知らせる気はあったが、それを渡せる者を見極めたかったことをエヴァに伝える。 そしてミッキーは、銃を隠し持っていることをエヴァに伝える。 エヴァはそれをサムに相談するが、ミラーを疑う彼に信じてもらえない。 その後エヴァは、ジョシュらがサムにデルヴィンの死体を切り刻むよう命じたため、それを制止する。 ジョシュは、サムを痛めつけると言って、エヴァにそれをするよう強要する。 エヴァは、銃が隠し部屋の缶の中にあることをミラーから聞き、その場に向かう。 しかしエヴァは、体調が悪化し始めたジョシュとボビーに殺されたマリリンの遺体を見せられて諦める。 髪の毛が抜け始めたことに気づいたエヴァは、ジョシュに近づき愛し合うと見せかけて、サムに銃を奪いに行かせる。 サムはボビーと部屋に入り、銃を見つけて彼にそれを向ける。 エヴァは抵抗してサムの元に向かい、興奮する彼はエイドリアンを撃ってしまい、ジョシュとボビーに叩きのめされる。 ボビーがサムに銃を向けたため、エヴァは空き缶の蓋でボビーの首を切り裂く。 エイドリアンは死に、エヴァは銃を奪ってミッキーの拘束を解く。 ミッキーに銃撃されたジョシュは、ランプを割って火だるまになる。 エヴァは、ミッキーとサムが火を消している間に、隠し部屋に向かいドアを閉める。 防護服を着たエヴァは食料を持参し、ミッキーから聞いていた、トイレの抜け道を通りその場から脱出する。 火災は広がり、ミッキーとサムは命を落とす。 建物から脱出したエヴァは、廃墟となった街を見つめながら呆然とする。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
核攻撃を受けた街は壊滅するが、アパートの住居人エヴァら8人は、地下にある空間に避難する。
そこは、不躾で利己的な男ミッキーの所有するシェルターで、彼に、外部の危険を知らされた8人は、生活環境が一応整ったその場での共同生活を始める。
その後、救援部隊と思われる者達が現れるが、防護服を着た彼らは9人を襲い、少女ウェンディが連れ去られる。
一人を殺した8人は、ジョシュが防護服を着て外部に出て、実験台にされているウェンディを見つけるものの、気づかれてシェルターに戻る。
8人は、外部から入り口を塞がれて完全に孤立状態になり、体に異常が表れ精神的極限に達する者が出る中、恐怖と混乱の時を過ごすしかなくなる・・・。
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911の報復に対する再び起こった世界終焉規模のテロに遭遇した、生存者のサバイバルを描きながら、ホラー映画のような、おぞましいシーンも登場する作品。
そんな場面が繰り返し映し出され、観ていてウンザリしてしまうというのが正直な感想だ。
北米公開されたとは言えない作品で、1週間で上映打ち切りとなってしまった。
しかし、マイケル・ビーン・ファンには楽しみな作品で、偏屈な男を演ずる彼自身の演技やキャラクターは悪くはない。
911で家族を失ったと思われる男が、再び起こる悲劇を予想してシェルター準備したことが分かる終盤と結末も悲しい。
一人シェルターを脱出するものの、置かれた現状に絶望するローレン・ジャーマン、その恋人役のイヴァン・ゴンザレス、その場を仕切るマイロ・ヴィンティミリア、その義弟アシュトン・ホームズ、彼らの友人役マイケル・エクランド、管理人コートニー・B・ヴァンス、娘を奪われるロザンナ・アークエット、娘のアビー・シックソン、ミッキー(マイケル・ビーン)の妻役ジェニファー・ブランクなどが共演している。