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デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~ The Devil’s Rejects (2005)

2003年に公開された「マーダー・ライド・ショー」の続編。
猟奇殺人鬼一家と彼らに復讐を誓う保安官との壮絶な戦いを描く、製作、原案、監督、脚本、音楽ロブ・ゾンビ、主演シド・ヘイグビル・モーズリーシェリ・ムーン・ゾンビウィリアム・フォーサイス他共演のホラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ロブ・ゾンビ
製作
マイク・エリオット
アンディ・グールド
マルコ・メーリッツ
マイケル・オホーヴェン
ロブ・ゾンビ
製作総指揮
ピーター・ブロック
マイケル・バーンズ
ガイ・オゼアリー
マイケル・パセオネック
ジュリー・ヨーン
原案:ロブ・ゾンビ(キャラクター創造)
脚本:ロブ・ゾンビ
撮影:フィル・パーメット
編集:グレン・ガーランド
音楽
ロブ・ゾンビ
タイラー・ベイツ
テリー・リード

出演
キャプテン・スポールディング:シド・ヘイグ
オーティス・ドリフトウッド:ビル・モーズリー
ベイビー・ファイアフライ:シェリ・ムーン・ゾンビ
ジョン・クインシー・ワイデル保安官:ウィリアム・フォーサイス
チャーリー・アルタモント:ケン・フォリー
タイニー・ファイアフライ:マシュー・マッグローリー
グロリア・ファイアフライ:レスリー・イースターブルック
ロイ・サリヴァン:ジェフリー・ルイス
グロリア・サリヴァン:プリシラ・バーンズ
レイ・ドブソン:デイヴ・シェリダン
ウェンディ・バンジョー:ケイト・ノービー
アダム・バンジョー:リュー・テンプル
ロンド:ダニー・トレホ
ビリー・レイ・スナッパー:ダイアモンド・ダラス・ペイジ
ジミー:ブライアン・ポーセン
キャンディ:エリザベス・デイリー
ジョージ・ワイデル:トム・トウルズ
クレヴォン:マイケル・ベリーマン
スーザン:P・J・ソールズ
ケイシー:デボラ・ヴァン・フォルケンバーグ
ファニー:ジンジャー・リン
コッグス:クリス・エリス
アビー:メアリー・ウォロノフ
モリス・グリーン:ダニエル・ローバック
ドクター・バンクヘッド:デュエイン・ウィテカー
マーティー・ウォーカー:ロバート・トレバー
ケン・ドワイヤー保安官:スティーヴ・レイルズバック

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート
2000年製作 109分
公開
北米:2005年7月22日
日本:2006年9月30日
製作費 $7,000,000
北米興行収入 $17,044,980
世界 $19,390,030


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1978年5月18日、テキサス
ジョン・クインシー・ワイデル保安官(ウィリアム・フォーサイス)は、ラグスヴィル郡警察を従えて、凶悪犯のファイアフライ一家の掃討作戦を実行する。

それに気づいた一家は抵抗しようと考え、激しい銃撃戦が始まる。

部下のレイ・ドブソン(デイヴ・シェリダン)に、家の中に催涙ガスを投げ込ませたワイデルは内部に押し入り、再び銃撃戦が始まり双方に犠牲者を出す。

母親のグロリア(レスリー・イースターブルック)は逮捕され、オーティス・ドリフトウッド(ビル・モーズリー)とベイビー(シェリ・ムーン・ゾンビ)は逃亡し、街道で女性を殺して車を奪う。

家の中の捜査の結果、おびただしい数の犠牲者の遺体と共に75件以上の殺人事件に関する写真や切り抜きが発見された。
...全てを見る(結末あり)

ピエロのメイクのキャプテン・スポールディング(シド・ヘイグ)は、娘のベイビーから電話を受けて危険を知らされ、予定通りモーテルで落ち合うことを確認する。

テレビカメラに向かったワイデルは、必ず痛い目に遭わせると言ってスポールディングに警告し、メディアはベイビーとオーティスの写真を公開する。

売春宿を経営する相棒のチャーリー・アルタモント(ケン・フォリー)に電話をしたスポールディングは、しばらく身を隠したいので向かうと伝える。

モーテルにいたバンド”バンジョー&サリヴァン”のボーカルであるロイ・サリヴァン(ジェフリー・ルイス)は、現れたキャンディに声をかけられ、オーティスに銃を向けられて部屋に向かう。

押し入ってきたオーティスとベイビーに銃を向けられたアダム・バンジョー(リュー・テンプル)とロイの妻グロリア(プリシラ・バーンズ)は驚く。

シャワーを浴びていたアダムの妻ウェンディ(ケイト・ノービー)を連れて来たオーティスは、ドアの外に現れたスタッフのジミー(ブライアン・ポーセン)を部屋に入れて、容赦なく射殺する。

ガス欠で車が止まってしまったスポールディングは、子供連れの母親を殴り倒して車を奪いモーテルに向かう。

ベイビーと共にロイらをからかったオーティスは、グロリアの服を脱がせて辱める。

留置場のグロリアを尋問したワイデルは、証拠品である大量のスクラップブックを見せながら彼女を脅し、ベイビーらの居場所を聞き出そうとする。

あざ笑うグロリアは、スクラップブックからある写真を取り出し、殺したこの男もワイデルという名だったと伝える。

それが兄ジョージ(トム・トウルズ)写真だったため、グロリアを殴り首を絞めたワイデルは、家族全員を惨殺すると言って彼女を脅す。

ワイデルはレイらに制止され、彼を罵るグロリアは狂ったように叫び続ける。

バンドのバンである場所に向かったロイとアダムは、オーティスに襲い掛かる。

アダムの首を撃ったオーティスは、ロイを殴り倒し、二人の息の根を止める。

トイレに行きたいと言うウェンディに、グロリアを殴るようにと言うベイビーは、指示に従わせる。

ウェンディが逃げようとしていることに気づいたベイビーの隙を見て銃を奪ったグロリアだったが、ナイフで胸を刺される。

発砲しようとしたグロリアは、弾が入っていないことを知らされ、倒れて息絶える。

それに気づきその場から逃げたウェンディは、助けを求めるものの、現れたスポールディングに殴らる。

押収品を調べていたレイは、キャプテン・スポールディングが、”マルクス兄弟”の映画”けだもの組合”のキャラクターだと気づき、それをワイデルに知らせる。

その意味を探るため、ワイデルは、映画評論家のマーティー・ウォーカー(ロバート・トレバー)を呼ぶようレイに指示する。

現れたウォーカーの話が参考にならないワイデルは、彼を追い払う。

戻ってきたオーティスはスポールディングと言い合いになり、ウェンディは早く逃げたほうがいいと二人に伝える。

部屋を掃除したメイドは、バスルームのグロリアとジミーの死体とマスクを被らされたウェンディを見て驚き、その場から逃げる。

メイドを追いかけて外に出たウェンディは、トラックに轢かれてしまう。

現場に駆け付けたワイデルは、地元の保安官ケン・ドワイヤー(スティーヴ・レイルズバック)と話し、メイドにスポールディングらの写真を見せるものの、彼女は何も知らなかった。

バウンティハンターのロンド(ダニー・トレホ)とビリー・レイ・スナッパー(ダイアモンド・ダラス・ペイジ)を呼んだワイデルは、スポールディングらを捜すよう指示する。

その夜ワイデルは、ファイアフライ家に向かい、ジョージの亡霊から、この件が解決しないとあの世に逝けないと言われる夢を見る。

ロンドからの電話で手掛かりを見つけたと言われたワイデルは、”ウルフ・J・フライホイール”という男の相棒がスポールディングらしいと分かり、チャーリー・アルタモントと名前を変えているということだった。

グロリアの元に向かったワイデルは、彼女をナイフで刺殺する。

チャーリーの店に着いたスポールディングらは、売春婦のキャンディ(エリザベス・デイリー)とケイシー(デボラ・ヴァン・フォルケンバーグ)と共に歓迎され、大いに楽しむ。

ワイデルは、神に祈りを捧げて復讐を誓う。

翌日、仲間のクレヴォン(マイケル・ベリーマン)といたチャーリーの車を止めたワイデルは、スポールディングら3人が夜中の12時に家にいるようにしろと指示する。

断わればこの場で殺すと言ってチャーリーに銃を向けたワイデルは、12時だと伝えてその場を去る。

ワイデルは、ロンドとビリーと共に今後の行動について確認する。

その夜、ロンドとビリーはチャーリーの店に侵入し、キャンディらを殺してオーティスを叩きのめす。

ワイデルはスポールディングに発砲し、彼ら三人を捕え、協力したチャーリーに町を出ていくよう指示する。

三人をファイアフライ家に連れて行ったワイデルは、犠牲者、そして兄ジョージの写真を見せながら痛めつける。

ベイビーに母グロリアが死んだことを伝えて写真を見せたワイデルは、彼女をナイフで刺し殺したことを伝える。

オーティスの両手にクサビを打ち付けたワイデルは、ベイビーに逃げるよう指示し、その場に火を放つ。

斧を持ったワイデルはベイビーを追い、現れたチャーリーは彼女を逃がそうとして、スポールディングとオーティスは助けると伝える。

ベイビーを車に乗せたチャーリーだったが、ワイデルに襲われて殺される。

車から降りて逃げたベイビーの足を撃ったワイデルは、彼女を罵りながら鞭打ち首を絞める。

そこにタイニー(マシュー・マッグローリー)が現れ、ワイデルに襲い掛かって殺し、ベイビーは、弟にスポールディングとオーティスを助けるように指示する。

父と兄を助けたタイニーは、その場に残ることを伝えて、チャーリーの車(1972年型キャデラック・エルドラド)で去る三人を見送り、燃える家の中に戻る。

街道を封鎖している警察を前にして、オーティスは車を止める。

スポールディングとベイビーと共に銃を構えたオーティスは走り出す。

三人は、警察の銃弾を受ける。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1978年5月18日、テキサス
ワイデル保安官は、猟奇殺人鬼のファイアフライ一家の掃討作戦を行う。
激しい銃撃戦の末に母グロリアは逮捕され、オーティスとベイビーは逃亡する。
その頃、父キャプテン・スポールディングに連絡したベイビーは、モーテルで落ち合うことを確認する。
モーテルに着いたオーティスとベイビーは、バンドマンのロイらに襲い掛かり、痛めつけて容赦なく殺し、スポールディングを待つ。
一方、兄をファイアフライ一家に殺されていたワイデルは復讐を誓い、オーティスとベイビー、そして合流するはずのスポールディングの行方を追うのだが・・・。
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猟奇殺人鬼ファイアフライ家で起きる凄まじい事件を描いた前作とは違い、その場を保安官に襲撃されて逃亡した二人が先々で起こす殺人、更には合流した父と共に、復讐鬼と化した保安官との対決がド派手に描かれている作品。

舞台となる1970年代末の雰囲気と共に、映画自体の作風も、その時代の作品を彷彿させるような描写にこだわる、製作、原案、監督、脚本、音楽を兼ねるロブ・ゾンビの演出が見どころの作品。

心満たされず暴走する一家の残酷極まる犯行の映像の中に、どこかもの悲しいものを感じさせる描写などにも注目したい。

男女双方に個性派を揃えたキャスティングと、巨体の俳優の出演が多いため、映像に迫力がある。

異様なピエロのメイクで登場する狂人、殺人鬼一家の家長を派手に演ずるシド・ヘイグ、一家と共に殺人を繰り返すビル・モーズリー、彼と共に無差別殺人を続けるシェリ・ムーン・ゾンビ、兄を殺され復讐心に燃える三人を追う保安官のウィリアム・フォーサイス、主人公の相棒である売春宿のオーナー、ケン・フォリー、クライマックスで主人公らを助ける巨人症のマシュー・マッグローリー、その母親レスリー・イースターブルック、一家に殺されるバンドマンのジェフリー・ルイス、その妻プリシラ・バーンズ、同じくリュー・テンプルと妻ケイト・ノービー、スタッフのブライアン・ポーセン、保安官補のデイヴ・シェリダン、保安官に雇われるバウンティハンターのダニー・トレホダイアモンド・ダラス・ペイジ、売春婦エリザベス・デイリーデボラ・ヴァン・フォルケンバーグジンジャー・リン(スポールディングの夢に登場する)、前作で一家に殺される保安官の兄トム・トウルズ、売春宿の使用人マイケル・ベリーマン、警官のクリス・エリス、オーティスとベイビーに殺されて車を奪われる女性メアリー・ウォロノフ、映画評論家のロバート・トレバー、モーテルの地元の保安官スティーヴ・レイルズバック、スポールディングに殴られ車を奪われる女性P・J・ソールズ、他、ダニエル・ローバックデュエイン・ウィテカーなどが共演している。


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