悪魔払いの最中に聖職者3人を殺した母親の殺人事件の真相を探ろうとする女性の恐怖体験を描く、監督、脚本、編集ウィリアム・ブレント・ベル、主演フェルナンダ・アンドラーデ、サイモン・クォーターマン、エヴァン・ヘルムス他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ウィリアム・ブレント・ベル
製作
マシュー・ピーターマン
モリス・ポールソン
製作総指揮
ロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラ
スティーヴン・シュナイダー
マーク・ヴァーラディアン
エリク・ハウサム
脚本
ウィリアム・ブレント・ベル
マシュー・ピーターマン
撮影:ゴンサーロ・アマト
編集
ティム・ミルコヴィッチ
ウィリアム・ブレント・ベル
音楽
ブレット・デター
ベン・ロマンズ
出演
イザベラ・ロッシ:フェルナンダ・アンドラーデ
ベン・ローリングス神父:サイモン・クォーターマン
デヴィッド・キーン神父:エヴァン・ヘルムス
マイケル・シェーファー:イオヌット・グラマ
マリア・ロッシ:スーザン・クロウリー
ローザ・ソーリーニ:ボニー・モーガン
ドレイファス警部補:ブライアン・ジョンソン
クリストファー・エイムズ神父:ジョン・プロスキー
アントニオ・コスタ医師:クラウディウ・イストドール
マルコ:トマ・ダニラ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
2012年製作 83分
公開
北米:2012年1月6日
日本:未公開
製作費 $1,000,000
北米興行収入 $53,261,940
世界 $101,758,500
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1989年10月30日、コネチカット州。
警察は、3人を殺したという女性からの通報を受ける。
現場に駆け付けたドレイファス警部補(ブライアン・ジョンソン)は、惨殺された三人の聖職者らしき死体を確認して何かを見つける。
遺体は二人の司祭と尼僧ということが判明し、彼らを家に招き入れたマリア・ロッシ(スーザン・クロウリー)が隠れていたところを発見された。
三人を殺害したマリアの動機などは分からなかった。
20年後。
マリアの娘イザベラ(フェルナンダ・アンドラーデ)は、母が起こした事件の真相を探るために、ドキュメンタリー映画監督のマイケル・シェーファー(イオヌット・グラマ)と共に映画を製作しようとする。
事件から2年後、マリアは心神喪失で無罪が確定し、精神科医療施設であるイタリアの”セントリノ病院”に収容された。 2009年5月23日の25歳の誕生日にイザベラは、マリアが悪魔払いの最中に三人を殺したと父親から知らされた。 その三日後に父親が死亡し、この件を調べることにしたイザベラは準備を始めた。 イザベラは、ヴァチカンにある悪魔払いの学校に行きマリアに会うため、マイケルと共にローマに向かう。 ローマ司教区から、マリアの悪魔払いは認めていないという連絡を受けたために、イザベラはイタリア行きを決めたのだった。 2009年11月26日 ローマ使徒アカデミー。 ベン・ローリングス神父(サイモン・クォーターマン)、デヴィッド・キーン神父(エヴァン・ヘルムス)らと話をしたイザベラは、映画を撮っている理由を訊かれる。 イザベラは、自分が8歳の時に母親が、悪魔払いの最中に三人の聖職者を殺したことを話す。 12月1日 セントリノ精神科病院。 マリアに会ったイザベラは、自分には娘はいないと言われ、自傷の痕や唇の内側の十字架の傷を見せられる。 何か話してほしいと伝えたイザベラは、子供を殺したはずだと言われ、その直後にマリアは叫び始める。 コスタから出るようにと指示されたイザベラは、マイケルからすごい映像が撮れたと言われる。 動揺するイザベラは外に出て涙し、両親を失ったような気分になる。 落ち着いたイザベラは、医師でもあるデヴィッドと公式エクソシストのベンにマリアの映像を見てもらうことにする。 4年前に中絶したことをマリアが知っていて、神の意思に反すると言われたと二人の神父に話したイザベラは、病院で起きた映像をチャックする。 マリアの唇の十字架を確認したイザベラは、憑依なら十字架を望むか二人に質問し、悪魔崇拝の儀式に使われる逆十字だと知らされる。 ベンとデヴィッドは、イザベラの妊娠をマリアが知るはずがないことを確認する。 悪魔の憑依かを決める4つの要素のことを話したベンは、マリアがそれに該当しないと言いながら、イザベラを二階の部屋に案内する。 教会が悪魔払いを拒否した人々の写真を見せられたイザベラは、ベンとデヴィッドが、許可なく悪魔払いを行っていることを知る。 苦しむ者を救うためだと言う二人は、イザベラに悪魔払いを理解させるために、それを体験させようとする。 12月3日 ベンとデヴィッドと共にある家に向かったイザベラとマイケルは、地下室にいる女性ローザ・ソーリーニ(ボニー・モーガン)に対面する。 ベッドで体がねじ曲がっていたローザは仰向けになり、ローリングスとキーンが彼女の手足を縛る。 二人は悪魔払いを始めて、ローザはイザベラの名前を口にする。 叫びながら暴れ始めたローザを落ち着かせたベンとデヴィッドは、彼女をベッドに寝かせる。 12月4日 ベンとデヴィッドと共にローザの映像をチェックしていたイザベラは、司教区からの連絡を受けて、再評価を依頼していたマリアの件で、干渉することを勧めないと言われる。 マリアの症状が憑依かどうかを確かめたいイザベラとベンは、悪魔払いが合法でないため、破門を恐れるデヴィッドを説得する。 12月7日 教会に信頼されているデヴィッドは、不安を抱えながらベンとイザベラ、そしてマイケルと共にマリアの元に向かう。 調査という名目で病院に許可をもらい、マリアの悪魔払いを始めたベンとデヴィッドは、その様子を撮影する。 憑依しているはずにも拘らず眠ってしまったマリアに驚く二人だったが、マリアは突然、叫び罵り始める。 自ら拘束を解き暴れるマリアを、デヴィッドとマイケルと共に診察台に戻したベンは、弾き飛ばされる。 イザベラがマリアに話しかけて落ち着かせ、騒ぎに気づいたコスタ医師らが押し入り、撮影を止めさせる。 12月10日 映像をチェックしたベンとイザベラは、マリアを病院から出して帰国させる方法を考える。 マリアの声を調べたベンは、自分のおじに関することを話す彼女の言葉に動揺する。 何か国語かを話すマリアが多重憑依ではないかと考えたベンは、教皇庁に報告しようとする。 デヴィッドは不安を隠せず、イザベラはマリアの件を解決させてからにしたいことをベンに伝える。 頭痛がするデヴィッドは、鼻血などで体調の異変を感じる。 12月14日 病院に向かったイザベラは、マリアを退院させることができないことをマイケルに伝えて、ベンとデヴィッドにも知らせる。 ベンは自分の主張を通すことを考え、デヴィッドは破門されることを恐れ、マイケルはイザベラの考えを身勝手だと思う。 12月15日 マイケルの撮影を許可したデヴィッドは、教会で洗礼式を行う。 ところが、浸礼の際に子供を溺れさせようとしたデヴィッドは興奮して騒動になる。 戻ったデヴィッドの様子がおかしいために、ベンは動揺するマイケルにその理由を訊く。 マイケルから洗礼式の騒ぎのことを聞いたベンとイザベラは、停電したと同時にデヴィッドの異変に気づき様子を見に行く。 カメラのライトを使い二階に向かったベンらは、血だらけのデヴィッドの目が異常であることを確認する。 その場から離れたベンらは、デヴィッドの件で教会から通報を受けた警官が、押し入ってきたために驚く。 デヴィッドの部屋に向かった警官は、拳銃を奪われてしまう。 部屋から出てきたデヴィッドは拳銃を口にくわえ、ベンに説得されるものの、自分では止められないと伝えて苦しむ。 デヴィッドは自殺してしまい、ショックを受けたイザベラは気を失う。 マイケルと共にイザベラを救急車で病院に運んだベンは、彼女が落ち着いたと言う看護師に、この場は安全ではないと伝える。 悪魔が憑依したイザベラは、病室で暴れ始めて体がねじ曲がり、ベンは彼女の唇の内側の十字架の傷を確認する。 他の患者を助けるよう看護師らに指示したベンは、鎮静剤を打たれたイザベラをマイケルと共に運び出して車に乗せる。 悪魔が転移したことを報告したガロ神父の元に向かうベンは、マイケルが運転する車の後部座席でイザベラの様子を見守る。 暴れ始めたイザベラにしがみつかれたマイケルは、異変を感じながらスピードを上げて対向車に衝突してしまい、カメラの映像は消える。 ロッシ家の事件は、未だに解決されていない。
...全てを見る(結末あり)
イザベラは、講義を聴講する。
責任者のアントニオ・コスタ医師(クラウディウ・イストドール)に会ったイザベラは、発作を起こすマリアの映像を見せられ、憑依ではないと言われる。
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*(簡略ストー リー)
2009年。
20年前に、母親マリアが悪魔払いの最中に三人の聖職者を殺した事件の真相を知ろうとするイザベラ・ロッシは、そのためにドキュメンタリー映画監督のマイケルと共に映画の製作を始める。
無罪とはなったがローマの精神科医療施設に収容されているマリアに会うため、マイケルと共にイタリアに向かったイザベラは、母親に対面する。
暴れて罵るマリアの様子に驚くイザベラは、知り合った神父のベンとデヴィッドの協力を得て、悪魔払いを行おうとするのだが・・・。
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ホラー映画を得意とするウィリアム・ブレント・ベルが監督、脚本、編集を兼ねた、悪魔払いをテーマにした作品。
母親が犯した殺人事件の真相を探るために、それをドキュメンタリー映画にしようとする女性が体験する恐怖が描かれているため、モキュメンタリー・スタイルで展開する内容が興味深い。
憑依や悪魔払いの様子を伝える映像はかなりリアルで、わずか100万ドルで製作された低予算映画ではあるが、北米興行収入は約5300万ドル、全世界では1億ドルを超えるヒットとなった。
母の身に起きた怪事件の真相を探ろうとして恐怖体験をするフェルナンダ・アンドラーデ、彼女に協力をする若い神父のサイモン・クォーターマンとエヴァン・ヘルムス、ドキュメンタリー映画監督のイオヌット・グラマ、悪魔が憑依している主人公の母親スーザン・クロウリー、同じく悪魔が憑依する女性ボニー・モーガン、主人公のは母親の事件を捜査した警部補ブライアン・ジョンソン、悪魔払いの解説をする神父のジョン・プロスキー、主人公のは母親が収容される病院の責任者の医師クラウディウ・イストドールなどが共演している。