古代の先住民の悪霊に呪われる家族の恐怖を描く、製作総指揮、監督、脚本グレッグ・マクリーン、主演ケヴィン・ベーコン、ラダ・ミッチェル、ルーシー・フライ、デヴィッド・マズーズ、ポール・ライザー他共演のホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:グレッグ・マクリーン
製作
ジェイソン・ブラム
ビアンカ・マルティーノ
マット・カプラン
製作総指揮
グレッグ・マクリーン
クーパー・サミュエルソン
ジャネット・ヴォルトゥルノ=ブリル
脚本
グレッグ・マクリーン
シェイン・アームストロング
SP・クラウゼ
撮影:トビー・オリヴァー
編集:ショーン・レイヒフ
音楽:ジョニー・クリメック
出演
ピーター・テイラー:ケヴィン・ベーコン
ブロニー・テイラー:ラダ・ミッチェル
ステファニー・テイラー:ルーシー・フライ
マイケル・テイラー:デヴィッド・マズーズ
サイモン・リチャーズ:ポール・ライザー
ウェンディ・リチャーズ:ミン・ナ・ウェン
ゲイリー・カーター:マット・ウォルシュ
ジョイ・カーター:ジェニファー・モリソン
アンドリュー・カーター:パーカー・マック
サミー・レヴィン:トリアン・ロング・スミス
キャット:タラ・リン・バー
トリッシュ:ジュディス・マクコネル
テレサ:アルマ・マルティネス
グロリア・オルテガ:イルザ・ロザリオ
アメリカ 映画
配給
ユニバーサル・ピクチャーズ
Blumhouse Productions
フィルム・ディストリクト
2016年製作 92分
公開
北米:2016年5月13日
日本:未公開
製作費 $4,000,000
北米興行収入 $10,732,840
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
キャニオン・デ・チェリー・ナショナル・モニュメント。
ピーター・テイラー(ケヴィン・ベーコン)と妻ブロニー(ラダ・ミッチェル)、娘のステファニー(ルーシー・フライ)と息子のマイケル(デヴィッド・マズーズ)は、友人のゲイリー・カーター(マット・ウォルシュ)と妻ジョイ(ジェニファー・モリソン)、息子のアンドリュー(パーカー・マック)と共に、休暇を利用してキャンプをしていた。
食事の後、偵察に行くと言うアンドリューにマイケルが同行しようとしたため、ステファニーは弟に付添う。
”自閉スペクトラム症”のマイケルが、普通の子供が怯えることも怖がらないとステファニーから言われたアンドリューは、昔、この土地に住んでいた先住民が、守護霊を信じていたことを話す。 それが戻って来ると言うアンドリューは、そうなれば世界が終わると話して脅すものの、マイケルは怖がらない。 マイケルが気にしていた腕時計をあげたアンドリューは、ステファニーを誘い、上にある見張り台のような場所に向かおうとするが、マイケルはその場に残る。 時計を落してしまったマイケルは、それを拾おうとして、その場の地面が陥没したため地下に落下する。 奥に進んだマイケルは、洞窟で壁画を見つけ、その場にあった、模様の付いた5個の石に気づく。 ピーターらは家に戻り、翌朝、隣の家の犬の吠える声で目覚める。 キッチンに向かったブロニーは、水道の水が出ていたため、マイケルが忘れたのとだと思う。 悪臭に気づいたブロニーは、マイケルに水道のことを注意する。 じっとしているマイケルは、”ジェニー”という新しい友達が壁にいることをブロニーに伝える。 キッチンで何かを焼いたかをブロニーから訊かれたステファニーは、痩せようとしてスタイルを気にするところを見られそうになったために苛立つ。 キッチンに戻ったブロニーは、再び水道が出ていたため、食事をしていたマイキーに注意する。 出勤するピーターが、テーブルの上に置いてあったバッグを触らうとしたため、マイケルは興奮する。 臭いに気づいたピーターは、生ゴミかもしれないとブロニーから言われて、それを出しながら行くと伝える。 マイケルと共に買い物に出かけて帰宅したブロニーは、天井の物音が気になり屋根裏に向う。 その場を調べたブロニーは、マイケルが来たために驚く。 ジェニーを追って来たとマイケルから言われたブロニーは、彼を連れて下りる。 優秀な設計士であるピーターは、社長のサイモン・リチャーズ(ポール・ライザー)から、プロジェクトの助手として、建築学科の大学院生で魅力的なサミー・レヴィン(トリアン・ロング・スミス)を紹介される。 その夜、マイケルやまともに話もしないステファニーのことでストレスが溜まるブロニーは、グランドキャニオンのジョイに対する接し方や、部屋で誰かと電話するピーターの態度を気にしる。 シャワーを浴びていたステファニーは、人の気配を感じてその場を見まわし、洗面台の鏡に手の跡がついていることに気づく。 マイケルが部屋に入ったと思ったステファニーだったが、ジェニーがしたことだと言われたため彼を責める。 それを制止したブロニーは、興奮するマイケルを落ち着かせる。 様子を見に来たピーターに、いつも自分のせいにされることに不満を訴えるステファニーは、マイケルのことを真剣に話し合わない両親を批判し、宿題をやっていると伝えて父を追い払う。 夜中に目覚めたステファニーは、掛布団に黒い手形がついていることに気づき、マイケルがやったと考えた彼女は、キッチンに向い、人の気配を感じる。 翌朝、ピーターは、音がして怖かったと言うステファニーが自分達のベッドに寝ていることに気づき、マイケルがつけた手形のことを知らされる。 ピーターは、吠えている犬の様子がおかしいことを、隣人のジェフに伝える。 ステファニーの部屋を見たブロニーは、掛布団の炭のような手形を確認し、その場の臭いが気になる。 夕方、帰宅したステファニーが部屋で食べ物を吐いていることに気づいたブロニーは、その場から追い出されそうになる。 帰宅したピーターは、ガレージにカラスがいたために追い払い、ステファニーが取り乱していることを知る。 ブロニーから事情を聞き、ステファニーは病気だと言われたピーターは、落ち着いて謝罪する娘を抱きしめる。 ピーターはステファニーを病院に連れて行き、娘と一緒にいてあげたいブロニーは、マイケルを母親のトリッシュ(ジュディス・マクコネル)に預ける。 トリッシュはマイケルを歓迎するが、猫が彼を怖がる。 水道の水が突然、出た直後、トリッシュはテーブルの蛇に気づき驚く。 マイケルの様子を見に行ったトリッシュは、叫び声を上げる。 病院に駆け付けたピーターは、その場にいたブロニーと共に、トリッシュが蛇がいたと言って興奮していたことを医師から知らされる。 二人は、マイケルが猫を殺したと医師から言われて驚く。 それを信じないピーターだったが、その後、マイケルは部屋の壁にマッチで火を点けてしまう。 知らせがあり帰宅したピーターは、マイケルは危険だとブロニーに伝える。 家のごたごたもありプロジェクトも進めなくてはならないピーターは、サミーに電話をして協力を求める。 その後も家の異変を感じるブロニーは、何かいるのではないかと考え、それを否定するピーターに、呪いかもしれないことを伝える。 ブロニーは、ネット検索で調べたフォー・コーナーズに居住していたアナサジ人の、精霊が甦ると信じた伝説などを知る。 誘うようなサミーにそれを断ったピーターは、ブロニーからのメールでアナサジ人の動画をチェックし、自閉症児と超能力に関してなどを調べる。 現れたサイモンからプロジェクトの進行状況を訊かれたピーターは、問題ないと答えて、ディナーで会おうと言われる。 スーパーで酒を買い込んだブロニーは、その夜、気が進まないまま、ピーターと共にサイモンと妻ウェンディ(ミン・ナ・ウェン)とのディナーに向かう。 食事を終えたブロニーは、ウェンディの霊能者がスピーチするセミナーの話に興味を持つが、サイモンが妻の話をバカにする。 バーに向かったサイモンは、サミーの件をピーターに訊くが、遠慮したと言われる。 サイモンに家の異変のことなどを相談しようとしたブロニーだったが、ピーターに制止されて帰宅し、彼に不満を訴える。 マイケルの異変に気づいたブロニーは、叫び声をあげる。 その場に向かったピーターとステファニーは、ブロニーといたマイケルから、ブルースターが近くにいると言われる。 夜中に、マイケルがいつものように数を数えている声を聴いたブロニーは、起きて様子を見に行く。 落ちていた写真の家族の顔が焼け焦げていることに気づいたブロニーは、家の中に隣人ジェフの犬がいることを知る。 マイケルが壁に向かって座っていたため、何をしているか尋ねたブロニーは、空の人と話していると言われ、来るようにと誘われていることを知るが、それは夢だった。 眠っていたステファニーが犬に襲われ、表に出たピーターは、それをジェフに伝える。 ピーターとブロニーはステファニーを病院に連れて行き、ドアの鍵は全て閉めてあったことなどを確認する。 翌日、ジェフの犬が保健所に連れて行かれるのを知ったピーターは、ジェフに声をかけるものの返事をしてもらえなかった。 その夜、マイケルは石を並べて壁と話す。 ブロニーと話し合おうとしたピーターだったが、子供達の変化に気づかなかったことを非難される。 酒を隠して飲んでいることは知っていると伝えたピーターは、かつて浮気したことを蒸し返され、苦しんでいると言う彼女に謝罪する。 会社に仕事の資料を取りに行ったピーターは、駐車場でサイモンに出くわし、子供達のことで問題を抱えているため休暇を貰いたいと伝える。 それを許可したサイモンは、ディナーではウェンディの話をバカにしたが、子供が原因不明の病気になった際に紹介された治療師のことを伝える。 それを信用しなかったものの、仕方なくその指示に従った後、息子は1週間で回復したことを、サイモンはピーターに話す。 ウェンディの話を聞くようにとサイモンから言われたピーターは、アナサジ人の動画を再びチェックして、洞窟の奥に安置された悪霊を閉じ込めた石を動かすと、それが目覚めて人々を襲うことを知る。 呪いを解くには、その石を元の場所に戻すしかなく、それを見つけた物は不審な死を遂げているということだった。 サイモンにメールしたピーターは、治療師の連絡先を知ろうとする。 帰宅したピーターは、ステファニーの部屋の異変に気づき、手形に襲われている彼女を助ける。 キャンプの写真をパソコンでチェックしていたブロニーは、岩陰に人が写っていることに気づく。 バスルームに閉じ篭ったマイケルを助けようとしたピーターは、その場に押入り、ブロニーとステファニーと共に、血で描かれた壁の絵を確認する。 家族を連れて家を出たピーターはホテルに向い、自分を許すと言ってくれたブロニーに、一緒に乗り越えようと伝える。 翌日、サイモンから連絡を受けたピーターは、ウェンディが待っていると言われ、ブロニーを彼女の元に向かわせる。 ウェンディに歓迎されたブロニーは、治療師のテレサ(アルマ・マルティネス)を紹介される。 家にテレサと孫娘のグロリア・オルテガ(イルザ・ロザリオ)を招いたブロニーは、戻って来たピーターらに二人を紹介する。 英語が苦手なテレサを通訳するグロリアは、家に何かを持ち込んでいないかをピーターとブロニーに尋ねる。 思い当たらないと答えたピーターは、最近、旅行に行ったかを訊かれ、キャニオン・デ・チェリー・ナショナル・モニュメントをハイキングしたことを話す。 アナサジ人にとって重要な場所だと言うテレサは、それを調べて読んだことがあるとピーターから知らされ、特に恐ろしい悪霊が、カラス、コヨーテ、蛇、バッファロー、狼だと伝える。 闇に引きずり込み人間を自滅させることが目的だと言うグロリアは、急がないと危険だとテレサが警告していることをピーターとブロニーに伝え、相手が手強いことを話す。 テレサとグロリアは清めの儀式を始めて、抵抗されて傷つきながら家の中を回り、悪霊を追い払おうとする。 恐ろしい悪霊がいると言うテレサは、早く扉を閉じないと他のものまで現れるとグロリアに伝える。 ステファニーの部屋で呪文を唱えるテレサは気を失いそうになり、マイケルがいないことに気づいたピーターは、鍵が閉まっていた彼の部屋に押入る。 マイケルが悪霊に連れ去られるのを知ったピーターは、その場にあった石を拾い、壁の中の石があった場所にそれを置こうとする。 抵抗されたピーターは、自分を連れて行くようにと悪霊に伝え、マイケルを呼び寄せて部屋に戻るよう指示する。 ピーターが連れ去られるのを見たマイケルは、怖くないと言いながら、石を元の場所に戻す。 悪霊達は消え去り、ピーターはマイケルと共に部屋に戻る。 マイケルの部屋の壁は元通りになり、家族は無事を確認する。 その後、ピーターと家族に平穏な日々が戻る。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
キャニオン・デ・チェリー・ナショナル・モニュメント。
ピーター・テイラーと妻ブロニー、娘のステファニーと息子のマイケルは、友人家族とキャンプをしていた。
”自閉スペクトラム症”のマイケルは、その場で地面が陥没したため洞窟に落ちてしまい、壁画を確認して、その場にあった模様が付いた5個の石を持ち帰る。
その後、テイラー家では異変が起き、マイケルは”ジェニー”がいると言って家族を驚かせる。
やがて、ブロニーは、古代先住民のアナサジ人の、精霊が甦ると信じた伝説を知り、自分達に起きていることとの関係を考えるのだが・・・。
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精霊を閉じ込めた古代先住民の石を持ち帰ってしまった家族に襲い掛かる恐怖を描くホラー。
霊が平凡な家族に襲い掛かる物語なのだが、恐怖心がない”自閉スペクトラム症”の少年が、その霊と接触するという設定が興味深い。
また、アメリカ南西部の4州(ユタ、コロラド、ニューメキシコ、アリゾナ)からなる”フォー・コーナーズ”周辺に居住していた”アナサジ人”の精霊伝説が物語のテーマが、神秘的且つ恐怖感を煽る。
製作総指揮と脚本を兼ねたグレッグ・マクリーンの演出は平凡で、同じような内容の作品を連想させてしまう、ストーリーに新鮮味がないところも気になる。
優秀な設計士であり、家族を守ろうとする主人公を演ずるケヴィン・ベーコン、その妻で、家族の問題を抱えて苦悩するラダ・ミッチェル、その娘ルーシー・フライ、霊と交信する”自閉スペクトラム症”の息子デヴィッド・マズーズ、主人公のボス、ポール・ライザー、その妻ミン・ナ・ウェン、主人公の友人マット・ウォルシュ、その妻ジェニファー・モリソン、その息子パーカー・マック、主人公の助手トリアン・ロング・スミス、主人公の義母ジュディス・マクコネル、霊媒師のアルマ・マルティネス、その孫娘イルザ・ロザリオなどが共演している。