1973年に公開された、ジョージ・A・ロメロのホラー映画「ザ・クレイジーズ/細菌兵器の恐怖」のリメイク。 ある事故が原因で細菌兵器のウィルスが蔓延してしまった田舎町の恐怖を描く、主演ティモシー・オリファント、ラダ・ミッチェル、ジョー・アンダーソン他共演、監督ブレック・アイズナーによるホラー。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ブレック・アイズナー
製作総指揮
ジョージ・A・ロメロ
ジェフ・スコール
ジョナサン・キング
製作
マイケル・アグィラー
ディーン・ジョーガリス
ロブ・コーワン
脚本
レイ・ライト
スコット・コーサー
ジョージ・A・ロメロ
撮影:マキシム・アレクサンドル
編集:ビリー・フォックス
音楽:マーク・アイシャム
出演
デヴィッド・ダットン:ティモシー・オリファント
ジュディ・ダットン:ラダ・ミッチェル
ラッセル・クランク:ジョー・アンダーソン
ベッカ・ダーリング:ダニエル・パナベイカー
ディアドラ・ファーナム:クリスティー・リン・スミス
ビル・ファーナム:ブレット・リッカビー
ニコラス・ファーナム:プレストン・ベイリー
ホッブス市長:ジョン・アイルウォード
ビリー・バブコック:ジョー・リーガン
情報局員:グレン・モーシャワー
ベン・サンドボーン:ラリー・セダー
ケヴィン・ミラー:チェット・グリッソム
ローリー・ハミル:マイク・ヒックマン
アメリカ 映画
配給 Overture Films
2010年製作 101分
公開
北米:2010年2月26日
日本:2010年11月13日
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $39,123,590
世界 $54,806,820
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
アイオワ州、オグデンマーシュ。
保安官のデヴィッド・ダットン(ティモシー・オリファント)は、保安官補ラッセル・クランク(ジョー・アンダーソン)と共に高校生の野球の試合を観戦していた。
そこに、ショットガンを持った住民ローリー・ハミル(マイク・ヒックマン)がグラウンドに現れる。
デヴィッドは、ローリーに近づき銃を置くよう説得するが、銃口を向けられたため彼を射殺する。
ローリーが酒を飲んでいた可能性を指摘しつつ、デヴィッドは、彼の妻子に謝罪するものの、妻は夫が酒を止めていたと語り納得しなかった。 翌日、検視官からの連絡を受けたデヴィッドは、ローリーのアルコールや薬物反応が検出されなかったことを知らされる。 住民を射殺したことで悩むデヴィッドは、野球場で呆然としている高校の校長ベン・サンドボーン(ラリー・セダー)に声をかける。 その頃、デヴィッドの妻で、町医者ジュディ(ラダ・ミッチェル)は、夫ビル・ファーナム(ブレット・リッカビー)の様子がおかしいことを、妻ディアドラ(クリスティー・リン・スミス)から相談される。 ビルは疲れただけだとジュディに伝えるが、妻ディアドラは不安が募る。 その夜、ビルは、ディアドラと息子ニコラス(プレストン・ベイリー)を家に閉じ込め、ガソリンを撒き火を放ってしまう。 火事の連絡を受けたデヴィッドは、ジュディと共に現場に向かい、激怒した彼女は、平然としているビルに罵声を浴びせる。 ビルを拘留したデヴィッドは、彼がローリーと同じ状態だということをラッセルに告げる。 同じ頃、沼地で操縦士の遺体が発見され、現場に向かったデヴィッドは、飛行機が見つからないことを不審に思う。 沼地から川を詳しく調べたデヴィッドとラッセルは、水中に沈む軍用機を発見する。 その川の水が、飲料水として使用されていることに気づいたデヴィッドは、ローリーが最初にその水を飲んだ可能性を考える。 デヴィッドは、ホッブス市長(ジョン・アイルウォード)に断水の検討を提案するが、農業地帯のこの土地でそれが受け入れられるはずもなかった。 しかしデヴィッドは、クビを覚悟して独断で給水を止めてしまう。 署に戻ったデヴィッドとラッセルは、留置場のビルの異常や通信の不通、町全体の異変に気づく。 その後、検死所でに襲われたデヴィッドだったが、ラッセルに助けられる。 帰宅したデヴィッドは、突然現れた軍隊に捕らえられ、住民らと共に高校に連れて行かれる。 ジュディは、鼻血を出していたというビルの様子から、今回の異変がウィルスではないかと考える。 人々は体温を測られ、妊娠していたジュディは微熱のため、デヴィッドは引き離されてしまう。 ジュディを助け出すため、その場を脱出したデヴィッドは署に向かい、ラッセルと合流し武器を持って高校に戻る。 ベッドに拘束されていたジュディは、異常者と化した校長のベンに殺されそうになるが、そこにデヴィッドとラッセルが現れ彼を射殺する。 ジュディは、その場にいた助手のベッカ・ダーリング(ダニエル・パナベイカー)を救い、4人は徒歩で脱出する。 採血され、何かを検査していたと言うジュディは、自分が本当に妊娠で熱があったのか不安になる。 ベッカの恋人の家に寄った4人だったが、軍が現れ彼と母親は銃殺され焼却される。 一人の兵士を捕らえたデヴィッドは、事情を聞くものの何も分からず、自分達のことを話さないという条件で彼を解放する。 自宅に着いたデヴィッドらだったが、ジュディが、その場にいたローリーの妻子に襲われる。 デヴィッドは、手をナイフで刺されながらもジュディを助けるが、凶暴になったラッセルが感染したかを恐れる。 車で逃亡した4人は、上空のヘリコプターを警戒して洗車機に隠れる。 しかし、そこで4人は異常者達に襲われ、相手を倒すものの、ベッカが命を落とす。 車を爆破されたデヴィッドらは、街道を走ってきた車を横転させる。 デヴィッドは、車に乗っていた政府の情報局員(グレン・モーシャワー)から、川に墜落した飛行機の積荷が、試作段階の細菌兵器”トリクシー”(ラブドウィルス)だったと知らされる。 潜伏期間が48時間だと聞いたデヴィッドだったが、ラッセルが男を射殺してしまう。 ラッセルの銃を奪ったデヴィッドは、それを奪い返され、二人は話し合うことになる。 デヴィッドはラッセルを殴り倒し、彼の異変に気づきながら、協力し合うことになる。 ラッセルは、自分の命が長くないことを悟り、二人を救うために犠牲になる。 ドライブインに着いたデヴィッドとジュディは、軍が感染者以外も殺していることを知る。 感染したトラック・ドライバーに襲われながらも、デヴィッドとジュディは車両を奪いシーダーラピッズに向かう。 その途中、オグデンマーシュは巨大な爆発で消滅し、二人の乗っていたトラックは爆風で吹き飛ばされる。 その後、夜が明け、デヴィッドとジュディは、彼方に見えるシーダーラピッズを徒歩で目指す。 そして、オグデンマーシュの大爆発は、消火活動が難航する化学工場で起きたと発表される。
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*(簡略ストー リー)
アイオワ州、オグデンマーシュ。
田舎町の保安官デヴィッド・ダットンは、銃を持ち野球場に突然現れた住民を射殺してしまう。
デヴィッドは、原因がアルコールだと思っていたが、その反応はでなかった。
その頃、デヴィッドの妻で町医者のジュディは、ある患者の妻に夫の異変の相談を受け、その夜、患者は妻子を襲い家ごと焼き殺してしまう。
沼地では操縦士の変死体も見つかり、飛行機は川で発見される。
デヴィッドは、川に沈んでいた軍用機の積荷の影響で、それを飲料水に使う町の住民に、異変が起きたのではないかと考え始める。
そしてデヴィッドは、市長に反対されながらも、独断で町への給水を止めてしまうのだが・・・。
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リメイクということなので、あまり追求し過ぎるのは酷だが、ウィルスによる人々の異変と、その原因を隠滅しようとする国家の陰謀など、目新しい内容ではない。
しかし、そのウィルスによりゾンビ化する住民達の異常さなどの描写は、本作の製作に参加するジョージ・A・ロメロらしさが十分に出ている。
もしくは、同等の内容の、その後の作品の多くは、旧作の影響を受けているとも言える。
いずれにしても、そのようなことを踏まえて観ると、より興味深く感じられる作品だ。
住民と妻の安全を確保するために、命を懸ける保安官ティモシー・オリファント、その妻で町医者のラダ・ミッチェル、ウィルスに感染してしまうものの保安官らの逃亡を助ける保安官補ジョー・アンダーソン、病院の助手ダニエル・パナベイカー、感染する住民のブレット・リッカビー、妻のクリスティー・リン・スミス、息子のプレストン・ベイリー、市長役のジョン・アイルウォード、兵士ジョー・リーガン、政府の情報局員グレン・モーシャワー、高校の校長役ラリー・セダー、最初に感染する住民マイク・ヒックマンなどが共演している。