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ザ・コア The Core (2003)

地球の核”コア”の回転が停止したことにより人類絶滅の危機に立ち向かう科学者達の活躍を描く、監督ジョン・アミエル、主演アーロン・エッカートヒラリー・スワンクデルロイ・リンドースタンリー・トゥッチチェッキー・カリョブルース・グリーンウッドアルフレ・ウッダードリチャード・ジェンキンス他共演によるSFアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


SF


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・アミエル

製作
クーパー・レイン
デイヴィッド・フォスター
ショーン・ベイリー

脚本
クーパー・レイン
ジョン・ロジャース

撮影:ジョン・リンドリー
編集:テリー・ローリングス
音楽:クリストファー・ヤング

出演
ジョシュア“ジョシュ”キーズ博士:アーロン・エッカート

レベッカ“ベック”チャイルズ少佐:ヒラリー・スワンク
エドワード“ブラズ”ブラズルトン博士:デルロイ・リンドー
コンラッド・ジムスキー博士:スタンリー・トゥッチ
セルジュ・レヴェック博士:チェッキー・カリョ
ロバート“ボブ”アイバーソン船長:ブルース・グリーンウッド
セオドア・ドナルド“ラット”フィンチ:DJクオールズ
タルマ“スティック”スティックリー博士:アルフレ・ウッダード
トーマス・パーセル将軍:リチャード・ジェンキンス
FBI捜査官:グレン・モーシャワー

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

2003年製作 134分
公開
北米:2003年3月28日
日本:2003年6月7日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $31,186,900
世界 $73,498,610


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ボストン、グリーン・ワールド・デイ。
突然、気を失った者は倒れ、車を運転していた者は事故を起こし街は混乱する。

シカゴ大学
地質学者のジョシュア・キーズ博士(アーロン・エッカート)は、国家機密に関わる件だと言って現れたFBI捜査官(グレン・モーシャワー)と共にワシントンD.C.に向かう。

現地で知人の科学者セルジュ・レヴェック博士(チェッキー・カリョ)に気づいたキーズは再会を喜ぶ。

死体安置所に案内された二人は、現れたトーマス・パーセル将軍(リチャード・ジェンキンス)に挨拶する。

午前10時30分に、10ブロックの範囲内で32人の市民が突然死したことをパーセルから知らされたキーズは、ペースメーカーが原因だと指摘する。
...全てを見る(結末あり)

キーズが電磁パルス兵器が原因でないと断定したために、パーセルは要件は済んだと言って立ち去る。

ロンドントラファルガー広場
大量の鳩が、突然、方向感覚を失い建物などに激突し、街は混乱して人々にも被害が出る。

キーズはそのニュースを見ながら、オーストラリアや日本でも同じことが起きたことを知らされる。

2年間の動物の異常行動などを調べようとしたキーズは、助手や優秀な学生を集める。

ある考えが浮かんでいたキーズは、それが間違っていることを願う。

その頃、スペースシャトルエンデバー”の船長ロバート・アイバーソン(ブルース・グリーンウッド)は、地球に帰還する準備を始め、操縦士レベッカ・チャイルズ少佐(ヒラリー・スワンク)らに指示を与える。

ヒューストン宇宙センター
飛行主任タルマ・スティックリー博士(アルフレ・ウッダード)は、大気圏に突入したエンデバーの飛行を見守る。

アイバーソンは、計器は正常ではあるがコースを外れていることに気づき、同じくそれを知ったスティックリーは、機体がロサンゼルスに向かっていることをエンデバーに伝える。

街の中心部に向かっていることが分かったチャイルズは、エンデバーを”バロナ・クリーク”に着陸させることが可能だと指摘する。

多くの橋が架かるその場に着陸するしかなくなったエンデバーは水路に突入し、作業員の足場の手前で停止する。

科学アカデミー。
講演を終えた著名な地球物理学者コンラッド・ジムスキー博士(スタンリー・トゥッチ)に話しかけたキーズは、調査した資料を見せて”人類滅亡”の可能性を伝える。

それを検証したジムスキーは、キーズの説が間違っていると考える。

しかしキーズは、それは実証されるはずで、更に怪現象が起きると指摘してその場を去る。

キーズの言葉が気になったジムスキーは、ある機密資料を確認する。

ワシントンD.C.
パーセルに会ったチャイルズは、今回の事故の調査委員会で責任を問われ、子供の頃から目指していたアカデミーに入る可能性がなくなったことを知らされる。

ジムスキーはキーズの考えが正しいことを確認し、パーセルに電話をかけて”運命/デスティニー”が近づいていることを伝える。

失意のチャイルズは、人々が夜空のオーロラを見て驚いていることに気づく。

レヴェックと飲んでいたキーズは、再び現れたFBI捜査官と共にペンタゴンに向かう。

パーセルやジムスキーに迎えられたキーズは、例の調査結果の説明を求められる。

1年で地球は滅亡すると切り出したキーズは、今回の異常現象が”電磁場”が壊れたことによるものだと語る。

地球の核”コア”の回転が停止したため電磁場が壊れ、更なる大惨事が起きることをキーズは指摘する。

静電気放電で”スーパーストーム”が発生し、電磁場の消滅で太陽風を防げなくなり地球は焼けてしまうことを、キーズとジムスキーは果物とスプレーを使って実験して見せる。

3か月で地球は石器時代になり、1年で人類は滅亡するというジムスキーの説明に対し、パーセルはそれを防ぐ方法を問う。

キーズはそれが不可能であると伝えるが、ジムスキーは、”コア”に到達できた場合の話を始める。

ユタ州、ボンネビル・ソルトフラッツ
パーセル、キーズ、ジムスキー、レヴェックらは、科学者エドワード“ブラズ”ブラズルトン博士(デルロイ・リンドー)に迎えられる。

ブラズルトンは、開発した超音波による特殊掘削装置と、タングステンチタンの結晶を超低温で融合した超合金”アンオブタニウム”で製造する予定の船体についても説明する。

完成までには10~20年かかると言われたパーセルは、それを3か月で完成させるようブラズルトンに指示する。

500億ドルかかると言って笑い飛ばすブラズルトンに、パーセルは小切手でいいかを尋ねる。

ハッカーのセオドア・フィンチ(DJクオールズ)はFBIに身柄を拘束され、パーセルらの元に連れて行かれて協力を強要される。

チャイルズは調査委員会で処分されることなく、アイバーソンとスティックリーと共に次の任務に就くよう命ぜられる。

ボンネビル・ソルトフラッツ
到着したチャイルズとアイバーソンは、船体の設計者ブラズルトン、地球物理学者ジムスキー、兵器の専門家レヴェック、航行装置を開発したキーズらをパーセルに紹介される。

その場で記者会見が開かれ、リーダーのキーズが、ブラズルトンが開発した特殊船で”コア”に到達し、爆破によりそれを回転させると語る。

ジムスキーは、必要とされる爆発力を計算し、レヴェックがその核爆弾を用意する。

キーズは船体行動なども説明し、混乱を避けるために必用以上の情報が流出しないことを管理するのがフィンチの役目だった。

その後、スティックリーの監視下でフライト・シュミレーションが始まるが、船体完成までの3か月で準備し訓練も終えるのは至難の業だった。

操縦士としての能力は評価するものの、リーダーとしての資質に欠けることをアイバーソンに指摘されたチャイルズは、その理由が責任能力の欠如にあり、エリートとしての過去に負けがないからだとも言われる。

スーパーストームが各地で起き始め、その影響でローマが壊滅し、パーセルは計画実行を決める。

マリアナ海溝
準備が整った船体”ヴァージル”を前に、計画成功を願い祝杯を挙げて乗りこんだキーズらは、スティックリーの指示でエンジンを始動させる。

発射されたヴァージルは海底に降下して超音波に反応するクジラを確認する。

そしてヴァージルは、地震の影響を受けながら地中に突入することに成功する。

12時間後、地下1100キロ。
マントル内を進む船体は、予想外の何もない空間で急降下した後、掘削レーザーの故障で停止してしまう。

船外での作業が必要となり、キーズらは故障の原因が巨大な水晶であることを知る。

ブラズルトンは水晶の切断を始めるが、地殻を傷つけたためマグマがその場に流れ込む。

ジムスキーらは船内に戻り、酸素不足のため切断機が作動しないことを知ったキーズは、自分のスーツの酸素パイプを外してそれを供給する。

キーズの命の危険を知ったレヴェックが船外にに出て彼を救い、ブラズルトンは水晶を除去する。

掘削装置の作動を確認したアイバーソンだったが、水晶片が頭部を直撃してマグマに落ちてしまう。

チャイルズはアイバーソンの死で動揺しつつも、ブラズルトンの指示で船体を始動させる。

意識を回復したキーズは、無事に出発できたこととアイバーソンの死を知らされる。

キーズは、勇敢な行為が世界を救ったとレヴェックとチャイルズに言われて謙遜する。

ミッション 2日目。
外核の境界線に近づき、船体はダイヤモンドが散乱する場所を通過する。

しかし船体は損傷し、その区画が切り離されることになり、レヴェックは起爆装置を確保するために戻り逃げ遅れる。

キーズはレヴェックを助けることができずに、起爆装置を受け取り避難して、ドアロックを強制解除しようとする。

チャイルズはロックを解除するようキーズに指示されるが、船体の危険を指摘するジムスキーの意見を聞き思い止まる。

ブラズルトンが主導でロックを解除しようとするが、レヴェックはキーズに見守られながら圧力で押し潰され、最後部は船体から外れる。

チャイルズは、ロックを解除しなかったことでキーズに責められ、レヴェックの家族の写真が貼られたノートを見せられる。

しかしチャイルズは、レヴェックが、人類ではなく家族を救うために命を落としたと答える。

35時間経過 地下3000キロ。
キーズは冷静さを取り戻し、船体は外核に突入し速度が上がったことを確認する。

ジムスキーは、”コア”の密度が希薄過ぎるため爆破能力が足りないことに気づき、計画を中止して引き返すことを提案する。

そしてジムスキーは、代案である”デスティニー”実行をパーセルに指示する。

管制室のスティックリーは、何を隠しているのかをパーセルに問う。

”デスティニー”とは人工地震発生装置のことであり、敵国が開発したものに対抗した兵器だということをジムスキーはキーズらに知らせる。

それにより発生された電磁場が”コア”に届くことは既に実験で証明され、それが今回の現象の原因だったのだ。

チャイルズは”デスティニー”の現状説明をパーセルに求めるが、彼はそれが自国防衛手段として必要だったことを伝える。

ジムスキーは”デスティニー”が成功すると楽観視するが、キーズは、”コア”が完全に不安定になる可能性を指摘する。

キーズは、手を尽くした上での”デスティニー”実行は認め、自分達が帰還できないことを覚悟することをパーセルに伝える。

ジムスキーはそれに反対し、パーセルは”デスティニー”を実行を決め、船体の行動はチャイルズの判断に任される。

チャイルズは、引き返さないことをパーセルに伝え、激怒するジムスキーが取り乱したため、ブラズルトンが彼を殴って気絶させる。

その頃フィンチは、電磁場に穴があき地球が太陽風の直撃を受けることを指摘する。

サンフランシスコがその影響を受け、都市半分が壊滅して西海岸全体が停電する。

パーセルは、”デスティニー”実行に必要な電力不足を懸念する。

スティックリーは”デスティニー”実行を待つよう説得するが、パーセルはそれを聞き入れない。

フィンチから送られてきた暗号メッセージを解読したキーズは、”デスティニー”実行を知らされ、それを阻止するよう指示する。

”デスティニー”の研究所を見つけたフィンチは、そのシステムに侵入しようとする。

アラスカ
パーセルからの指示を受けた研究施設責任者は、”デスティニー”の始動と発射の準備をさせようとする。

キーズとブラズルトンは爆破力の計算を続けるが、解決策が見つからない。

協力を拒んでいたジムスキーはある考えが浮かび、5基の核弾頭を連鎖爆発させることを二人に提案する。

困難極まる方法であったが、三人はそれに賭けるしかないことで同意する。

その頃、システムに侵入できないフィンチは焦る。

42時間経過 地下4200キロ。
船体は内核に接近し、キーズらは核弾頭切り離しの準備を始めるが、無傷の区画を切り離す想定をしていなかった。

それを解除するには超高温の回転翼まで行く必要があり、戻ることができないと知った三人はくじ引きでその役を決める。

ブラズルトンは細工をして自分が向かおうとするが、キーズとジムスキーはそれを制止する。

自分の船のために命を捧げても悔いはないと考えるブラズルトンは、二人を説得する。

ブラズルトンは、キーズとチャイルズに出会えてよかったことを伝え、わだかまりもあったジムスキーから別れの言葉をかけられ、二人は手を取り合う。

現場に向かったブラズルトンは、高温に耐えながら制御を解除し、回転翼を作動させるようチャイルズに指示する。

キーズは、スイッチを押そうとするチャイルズの指に手を添える。

回転翼は作動し、ブラズルトンは燃え尽きる。

一基目の核弾頭投下の準備を整えたキーズとジムスキーは、その区画を離れる。

パーセルは、”デスティニー”発射を命ずるが、フィンチがシステム侵入に成功して電力をダウンさせる。

二基、三機目が投下されるが、キーズとジムスキーは核弾頭のパワーが足りないことに気づく。

操縦不能になった船体が揺れて、キーズが核弾頭の下敷きとなる。

それを動かすことができないジムスキーは、キーズに避難するよう指示され、無念に思いながらそれに従う。

次の揺れで核弾頭が移動してキーズは動けるようになるが、ジムスキーがそれに足を挟まれてしまう。

ジムスキーはキーズを避難させて、船体の原子炉燃料棒を利用して最後の核弾頭の爆破力を高めるよう指示し、その区画は投下される。

無線が遮断されチャイルズと連絡がとれないキーズは、原子炉を停止させて燃料棒を取り出し、核弾頭を作動させてコックピットに戻る。

キーズは、燃料棒を使ってしまったため地上に戻ることができなくなってしまったことをチャイルズに伝える。

ジムスキーが犠牲になったことを知ったチャイルズは、キーズを抱き寄せる。

一基目が爆破し、結果を待つしかないキーズは、”コア”の熱を利用すれば回転翼の動力を得られるかもしれないことに気づき、チャイルズと共にそれを実行する。

二基、三基に続き、ジムスキーのいた四基目が爆発する。

そして、最後の大爆発で”コア”が動き出したことを確認した管制官は歓喜する。

キーズとチャイルズは動力を回復させ、爆発の余波で強力なGを受けながら船体は地上に向かう。

大きな地震が起き、フィンチは、地球が自分を治そうとしている影響だと指摘する。

超高速で航行する船体は、マグマの流れに乗り前進する。

16時間後。
管制室のスティックリーは、船体がハワイ沖の海底に向かっていることを知るが信号が途絶える。

4時間後。
船体は海底に到達するが、チャイルズは自分達を発見することが不可能であることをキーズに伝える。

ハワイ沖。
船体捜索のため現場に向かっていたパーセルは、クジラのソナー反応しか確認できないため帰還を命ずる。

同行していたフィンチは、クジラが船体の超音波に反応していることに気づき、それをパーセルに知らせる。

捜索活動は再開され、クジラの群れを追った結果、水深250メートルの海底に沈む船体を発見する。

船体の引き上げ作業は始まり、キーズとチャイルズはお互いの今後と、命を落とした4人のことを人々に知らせるべきだと考える。

1週間後。
カリフォルニア州、ヴェニス
極秘資料を持参してサイバー・カフェのテーブルに着いたフィンチはネットワークを作り、今回の計画を実行した6人のことを全世界に知らせる。

そして、フィンチは呟く。
”デスティニー(運命)は世界と出会い、そして世界は運命を知る・・・”


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
世界各地で異常現象が起き、シカゴ大学の地質学者ジョシュア・キーズ博士は、地球の核”コア”の回転が停止したことによる人類絶滅の危機に気づく。
著名な科学者ジムスキーはそれを確認し、国防総省のパーセル将軍は彼とキーズらを呼び状況を知る。
コア”の回転復活計画が実行され、科学者ブランズルトンが開発した、特殊掘削装置と超合金の船体の製造が始まる。
キーズ、ブランズルトン、ジムスキー、スペースシャトルの事故を回避して地球に帰還した操縦士チャイルズと上官アイバーソン、飛行主任スティックリー、兵器の専門家レヴェック、そして情報を管理するハッカーのフィンチはチームを組み、地球を救うための計画に挑むのだが・・・。
__________

アルマゲドン」(1998)など人類絶滅をテーマにする作品が多く製作された流れを受けた作品であり、軍部の防衛計画の暴走が絡むサスペンス・タッチで進行するドラマ。

地球が存在していること自体が奇跡とも思えるそのメカニズムを知ることもでき、様々なアイデアが取り入れられている展開はなかなか興味深い。

上記「アルマゲドン」とSF映画の傑作「ミクロの決死圏」(1996)を合体させたような内容や映像もまずまずの仕上がりだ。

非科学的荒唐無稽映画などと言わずに、人類が体験したことのない世界を映し出す神秘的な映像や、英知を結集した決死の計画を純粋に楽しむことをお勧めします。

個性、実力共に誰もが認める豪華キャストであったにも拘らず興行的には期待外れとなり、北米興行収入は約3100万ドル、全世界でも約7400万ドルで、製作費が6000万ドルを考えると成功とは言えない結果に終わった。

人類の危機に気づく地質学者で計画のリーダーであるアーロン・エッカートスペースシャトルの操縦士であり、責任能力を問われる危機を乗り越えるヒラリー・スワンク、掘削装置や船体の設計者デルロイ・リンドー、著名な地球物理学者スタンリー・トゥッチ、科学者である兵器の専門家チェッキー・カリョ、計画に参加するスペースシャトルのパイロットである船長ブルース・グリーンウッド、情報管理を任されるハッカーのDJクオールズ、計画に参加するNASAの飛行主任アルフレ・ウッダード、計画の指揮官リチャード・ジェンキンスFBI捜査官のグレン・モーシャワーなどが共演している。


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