「ドライビング Miss デイジー」(1989)以来17年振りにコンビを組んだブルース・ベレスフォードとモーガン・フリーマン主演によるサスペンス。 ジョン・キューザック、アリス・クリーグ他共演。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ブルース・ベレスフォード
製作
ランドール・エメット
ジョージ・ファーラ
アヴィ・ラーナー
ダニー・ラーナー他
製作総指揮
ボアズ・デヴィッドソン
ダニー・ディムボート
トレヴァー・ショート他
脚本
スティーヴン・カッツ
ジョン・ダルーゼット
撮影:ダンテ・スピノッティ
音楽:ノーマンド・コーベイル
出演
モーガン・フリーマン:フランク・カーデン
ジョン・キューザック:レイ・キーン
ジェイミー・アンダーソン:クリス・キーン
アリス・クリーグ:マイルズ
ミーガン・ドッズ:サンドラ
コーリイ・ジョンソン:デイヴィス
ジョナサン・ハイド:ターナー
イアン・ショウ:マイケルズ
アメリカ/ドイツ 映画
配給 First Look International
2006年製作 96分
公開
北米:2007年7月24日
日本:未公開
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $1,578,320
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
元アメリカ陸軍少佐で、諜報活動に従事していた殺し屋フランク・カーデン(モーガン・フリーマン)は、交通事故を起こす。
それがきっかけで、カーデンの身元が知られて警察に拘束され、危険人物の逮捕に、国土安全保障省やFBIなどが慌しく動き始める。
元警官で高校の体育教師レイ・キーン(ジョン・キューザック)は、妻が死んで以来、息子クリス(ジェイミー・アンダーソン)と諍いが絶えない。
そのためレイは、親子関係修復を図りに森へキャンプに出かける。
その頃、カーデンは、回復して移送されることになり、仲間が待ち伏せして彼を救おうとするが、車は川に転落して流されてしまう。 川を流れるカーデンと連邦保安官を見つけたレイは、彼らに近づく。 レイは保安官から手錠の鍵と拳銃を預かり、クリスに警察に電話をかけさせる。 カーデンは、元兵士の部下が追ってくることをレイに伝え、自分を解放することを要求する。 レイは、死亡した保安官を残しカーデンを連行しようとするが、彼の部下のターナー(ジョナサン・ハイド)やデイヴィス(コーリイ・ジョンソン)らは、事故に気づいた目撃者らを容赦なく殺していく。 それを目撃したクリスはレイに報告し、3人は山奥へと向かい、雨の中で岩場を降りることになる。 足がすべり、崖から落ちそうになったクリスをカーデンが救い、3人は洞穴に到着する。 そこで、カーデンはレイに殴りかかり、クリスがそれを銃で制止する。 夜明けとともに警察の非常線が張られるものの、連邦保安官事務所とFBIのマイルズ(アリス・クリーグ)らが、捜査を仕切ろうとする。 ターナーら追っ手は、崖下のカーデンらを見つけて後を追い、 レイ達は途中、カップルと出会い行動を共にする。 レイは、岩場の橋を壊し追っ手の追跡を阻もうとするが、ターナーらはヘリコプターを奪う。 ターナーはレイ達を銃撃し、カーデンは森の中に逃亡する。 ヘリから降り、襲ってきた追っ手をレイは倒し、ヘリに乗ろうとするカーデンを捕らえる。 山小屋にたどり着いたレイ達だったが、カーデンは、銃撃戦になる前に、自分を解放するのが身のためだとレイを説得する。 そして、ターナーらも、その山小屋にレイ達が潜むのを知り、山小屋を包囲する。 銃撃戦が始まり、カーデンはクリスを連れて逃亡し、レイは保護される。 しかしマイルズは、カーデンの部下デイヴィスに、カーデン抹殺の指令を出していたのだ。 その後レイは、政府による研究を批判した、資産家暗殺がカーデンの目的だと知る。 大統領暗殺計画の犯人にされようとする、カーデンも命を狙われていることを察したレイは、資産家の息子の葬儀に向かう。 資産家に銃口を向けていたカーデンを見つけたレイだったが、カーデンはデイヴィスに狙われる。 しかし、カーデンはデイヴィスを射殺し、安全な場所に匿っていたクリスの居場所をレイに知らせる。 その場に急行したレイは、クリスと抱き合い親子のわだかまりは消える。 ワシントンD.C.。 山で、パートナーをヘリの襲撃で亡くしたサンドラ(ミーガン・ドッズ)とレイは、その後、惹かれ合うようになる。 しかしレイは、ラジオから流れる資産家事故死のニュースを聞き、顔を曇らせる。
...全てを見る(結末あり)
マイルズの前に姿を現したカーデンは、レイかクリスの身に何かあったら、命を奪うと言い残して姿を消す。
*(簡略ストー リー)
元アメリカ陸軍少佐で、諜報活動に従事する殺し屋フランク・カーデンが、交通事故を起こして身元が知られ、危険人物の逮捕に国土安全保障省やFBIなどが慌しく動き始める。
元警官で高校の体育教師レイ・キーンは、妻の死以来、息子クリスと諍いが絶えず、親子関係修復を図りに森へキャンプに出かける。
回復したカーデンは移送されることになり、仲間が彼を救おうとするが、車は川に転落して流されてしまう。
それをレイが見つけ、彼はカーデンに銃を向け、クリスに警察に通報させる。
カーデンは、元兵士の部下が追っていることをレイに伝え、自分を解放するよう要求する。 既に、カーデンの部下ターナーらはレイ達を追い、事故の目撃者らを容赦なく殺していく。
クリスがそれを目撃し、レイら3人は山奥へと向かい洞穴に到着する。
翌朝、連邦保安官事務所とFBIのマイルズらが、警察を排除してこの件の捜査を仕切ろうとする。
そして、ターナーらはレイ達を見つけ、彼らに襲い掛かろうとするのだが・・・。
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依頼された仕事は必ず成し遂げる殺し屋を、偶然に出くわした元警官の教師が使命感に燃え、捕えて連行しようとする緊張感のある展開はまずまず楽しめる。
「ドライビング Miss デイジー」(1989)然り、 時折挿入されるユーモラスなシーンが、殺人が絡むサスペンスにアクセントを加えている演出も注目だ。
犯罪者の役を演じても、なぜか善人に見えてしまうモーガン・フリーマンは、今回も、極悪非道の暗殺者ではなく、哲学的な考えを持ち、人情味もある人物を見事に演じている。
もともと、地味な雰囲気のジョン・キューザックだが、元警官の教師という堅物をいかにも彼らしく熱演している。
母を亡くし父親に反抗するものの、事件により、関係の修復ができるジェイミー・アンダーソン、FBI捜査官にしては、今一迫力に欠けるアリス・クリーグ、主人公の部下役ジョナサン・ハイド、コーリイ・ジョンソンなどが共演している。