テキサス・レンジャーと逃亡者が協力して武器商人に成り済ましコマンチに武器を売るコマンチェロを突き止めるまでを描く、主演ジョン・ウェイン、監督マイケル・カーティズ、共演スチュアート・ホイットマン、アイナ・バリン、ネヘマイア・パーソフ共演による痛快西部劇。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・カーティズ
製作:ジョージ・シャーマン
原作:ポール・I・ウェルマン
脚本
ジェームズ・エドワード・グラン
クレア・ハフェイカー
撮影:ウィリアム・H・クローシア
編集:ルイス・R・ローフラー
音楽:エルマー・バーンスタイン
出演
ジョン・ウェイン:ジェイク・カッター大尉
スチュアート・ホイットマン:ポール・リグレット
アイナ・バリン:ピラール・グレイル
ネヘマイア・パーソフ:グレイル
リー・マーヴィン:トゥリー・クロウ
マイケル・アンサラ:アメロン
パトリック・ウェイン:トーブ
ブルース・キャボット:ヘンリー少佐
エドガー・ブキャナン:ブリーン判事
ジャック・イーラム:馬面
ジョーン・オブライエン:メリンダ
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1961年製作 105分
公開
北米:1961年10月30日
日本:1961年12月16日
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1843年、ニューオルリンズ。
ポール・リグレット(スチュアート・ホイットマン)は、判事の息子を決闘で殺し、テキサス・レンジャーに追われることになる。
逃亡途中にリグレットは、蒸気船でピラール・グレイル(アイナ・バリン)と出会う。
テキサス・レンジャーのジェイク・カッター大尉(ジョン・ウェイン)は、蒸気船でリグレットを見つけて逮捕する。
ピラールに別れを言おうとしたリグレットだったが、既に船に彼女の姿はなかった。
リグレットは連行される途中、先住民の襲撃に遭った家族を埋葬している際、カッターを殴り倒して逃亡してしまう。
部隊に戻ったカッターは、上官のヘンリー少佐(ブルース・キャボット)から、コマンチに武器を売る仲買人を突き止めるために、武器商人に扮して捜査することを命ぜられる。
スイートウォーター。 カッターは、クロウが武器を売る、”コマンチェロ”のことを聞きだす。 その後、二人は酒場に向かい、食事の後にポーカーを始めようとする。 しかし、そのメンバーにリグレットがいたため、カッターは、正体がばれないよう大人しくゲームを続ける。 一人勝ちのカッターに腹を立てたクロウは、彼に言いがかりをつける。 二人は撃ち合いになり、カッターは、クロウを射殺してしまう。 そしてカッターは、リグレットを再び逮捕して連行する。 カッターは、埋めてあったライフルをリグレットに掘り起こさせて、ある牧場で、コマンチ掃討中のヘンリー少佐や、若いレンジャーのトーブ(パトリック・ウェイン)に出くわす。 ヘンリー少佐は部隊を引き連れて出発するが、カッターらは牧場に残り休息をとる。 そこにコマンチが現れて牧場を襲撃し、カッターらは応戦するが、その隙にリグレットは逃亡してしまう。 しかし、逃げたかに思われたリグレットが、部隊を呼び戻してコマンチを撃退する。 命の恩人のリグレットを、カッターは友人として扱うようになり、未亡人メリンダ(ジョーン・オブライエン)一家を避難させるために、彼女の家に立ち寄る。 メリンダ達を町に送り届けたカッターは、ブリーン判事(エドガー・ブキャナン)の元にリグレットを連れて行く。 そしてリグレットは、判事の計らいで、レンジャーに志願することを条件に無罪となる。 カッターとリグレットは、トーブを背後に従えコマンチェロの村に武器商人として侵入しようとする。 二人は、コマンチに遭遇し、先導されながらコマンチェロの村に到着し、手下のリーダー格のアメロン(マイケル・アンサラ)に銃を見せる。 しかし、アメロンは蒸気船にいたリグレットに気づき、カッターと彼は捕らえられてしまう。 運良く二人は、首領グレイル(ネヘマイア・パーソフ)の娘で、かつて、リグレットが一目惚れしたピラールに解放される。 二人は裁判にかけられるが、ここでもピラールの口添えで放免になり、グレイルから村の厳しい掟を聞かされる。 ピラールは、武器商人だと言うカッターの正体を見破っていた。 それを知ったカッターは、ピラールがリグレットに夢中だということを察し、ヘンリー少佐の部隊が救援に来るのを待つことにする。 しかし、ヘンリー少佐にカッター達のことを報せに行ったトーブは、コマンチに殺されてしまう。 村では、現れたコマンチ達を歓迎する祝宴が催されて、カッター達も招待される。 リグレットはピラールに愛を告げ、一緒に村を出ることを決意する。 その間、カッターは酔った村人から拳銃を奪い、逃亡するチャンスを窺う。 父グレイルを説得するピラールは、レンジャーが、直に到着することを告げ、カッターはグレイルに銃を向ける。 アメロンがトーブの死体を運び込み、グレイルは援軍が来ないことをカッターに告げる。 カッターとリグレットは、アメロンと手下を倒し、密かに逃亡しようとする。 グレイルは、大声を出して手下に気づかせるものの、彼に身内を殺された女に刺し殺されてしまう。 カッター達は、幌馬車を暴走させて追っ手から逃げるが、馬車は横転して危機が迫る。 そこに援軍のレンジャーが駆けつけ、カッターらは命拾いをする。 そして、村は焼き払われ、カッターはリグレットとピラーに別れを告げて去っていく。
”エド・マクベイン”という、武器商人に成りすましたカッターは、大酒みの武器の仲買人、トゥリー・クロウ(リー・マーヴィン)に接触する。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1843年。
ポール・リグレットは、判事の息子を決闘で殺しテキサス・レンジャーに追われ、逃亡途中に蒸
気船で、魅力的なピラールと出会う。
レンジャーのジェイク・カッター大尉は、蒸気船でリグレットを見つけて逮捕するものの、隙をつかれて彼を逃がしてしまう。
部隊に戻ったカッターは、上官のヘンリー少佐から、コマンチに武器を売る仲買人を突き止めるために、武器商人に扮して捜査することを命ぜられる。
”エド・マクベイン”という、武器商人に成りすましたカッターは、大酒のみの武器の仲買人であるクロウに接触し、武器を売る”コマンチェロ”のことを聞きだす。
その後、二人は酒場でポーカーを始めるのだが、メンバーにリグレットがいた。
カッターは、正体がばれないよう大人しくゲームを続けるのだが、クロウが、一人勝ちの彼に腹を立て、言いがかりをつける。
二人は撃ち合いの末、カッターはクロウを射殺し、リグレットを再び逮捕して連行する。
途中、コマンチに襲われたカッターは、リグレットに命を救われ、彼を友人として扱うようになる。
リグレットは、レンジャーに志願することを条件に無罪となり、カッターと共にコマンチェロの村に、武器商人として侵入しようとするのだが・・・。
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1952年に発表された、ポール・I・ウェルマンの同名小説を基に製作された作品。
「カサブランカ」(1942)や「ホワイト・クリスマス」(1954)のマイケル・カーティズの珍しい西部劇。
しかし、アクションやユーモアを随所に取り入れた、飽きのこない演出はさすがで、さながら西部劇の専門監督のような冴えを見せる。
マイケル・カーティズは、残念ながら翌年ガンで死亡し、本作が遺作となった。
エルマー・バーンスタインの軽快な主題曲も忘れられない。
各作品どことなく似ているのだが、西部劇や戦争映画には欠かせない、アクション映画音楽の第一人者だ。
正にハリウッドの王者の貫禄十分、絶頂期のジョン・ウェインも、乗りに乗っているという感じだ。
オープニングロールでいきなり登場する、彼の勇姿だけで、本国アメリカでは劇場内が大喝采になったという、ファンにはたまらない演出だ。
野性味ある色男のスチュアート・ホイットマンもなかなかいい。
翌年「史上最大の作戦」(1962)でもウェインと共演し、しかも直属の部下役であり、親子ほど年の違うウェインに気に入られたようだ。
*彼は同年「愛の絆」(1961)でアカデミー主演賞にノミネートされた。
忘れてならないリー・マーヴィンも、出番は少ないが非常に印象に残る。
彼もこの後、「リバティ・バランスを射った男」(1962))や「ドノヴァン珊瑚礁」(1963)で続けざまにウェインと共演し、真っ向から張り合っているのがなんとも頼もしく、ウェインとは相性抜群だ。
二人とも大酒のみなので気も合うはずだが・・・。
気の強い首領の娘で、美しいアイナ・バリン、その父ネヘマイア・パーソフ、手下マイケル・アンサラ、命を落す若いレンジャーのパトリック・ウェインと隊長役のブルース・キャボット、村の手下役でジャック・イーラムも登場する。