予知能力を持つ女性が理想の男性を見つけて人々に幸せを与える姿を描く、主演デミ・ムーア、ジェフ・ダニエルズ、ジョージ・ズンザ、フランシス・マクドーマンド他共演、監督テリー・ヒューズによるロマンチック・コメディ。 |
・フランシス・マクドーマンド / Frances McDormand / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:テリー・ヒューズ
製作
ウォーリス・ニシタ
ローレン・ロイド
脚本
エズラ・リトワック
マージョリー・シュワルツ
編集:ドン・キャンバーン
音楽:マイケル・ゴア
出演
マリーナ・レムキ:デミ・ムーア
アレックス・トレマー:ジェフ・ダニエルズ
リオ・レムキ:ジョージ・ズンザ
グレース:フランシス・マクドーマンド
ステラ・キーフォヴァー:メアリー・スティーンバージェン
ロビン・グレイヴス:マーガレット・コリン
ユジーン:マックス・パーリック
ジーナ:ミリアム・マーゴリーズ
モリー:ヘレン・ハンフト
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1991年製作 104分
公開
北米:1991年10月25日
日本:1991年12月21日
北米興行収入 $9,689,820
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ノースカロライナ州。
孤島で祖母に育てられた予知能力を持つマリーナ(デミ・ムーア)は、理想の男性が現れる予感がする。
マリーナは、ボートで現れたリオ・レムキ(ジョージ・ズンザ)と結婚してニューヨークに向かう。
肉屋を経営しているリオは、マリーナと共に店に戻る。
向かいに住む精神科医のアレックス・トレマー(ジェフ・ダニエルズ)は、マリーナが気になる。
リオは、テレビ俳優である客のロビン・グレイヴス(マーガレット・コリン)にマリーナを紹介する。 マリーナは、恋人のアレックスとの恋に迷うロビンに助言をする。 店を閉めたリオは、アレックスに声をかけられ、彼にもマリーナを紹介する。 アパートに戻ったリオは、夢のような出来事に幸せを実感する。 同じ頃、アレックスはロビンから結婚を迫られ、それが、超能力者に違いないマリーナの助言に従ったことだと知らされる。 アレックスは、自分達の結婚を他人に決めさせることに反対しながら、気になるマリーナのことを考える。 その夜アレックスは、向かいのアパートの屋上にいたマリーナに見とれてしまう。 近所の青年ユージーン(マックス・パーリック)も、彼女を見ていた。 翌朝、店を開けたリオは、ウィンドーに落書きをされたことに気づく。 ユジーンは店に向かい、バイトをしたいことを伝えるが、リオは彼が問題児だと言って気が進まない。 しかし、マリーナに説得されたリオは仕方なくユジーンを掃除人として雇う。 ユジーンが雇われたことを知ったアレックスは、店に向かう。 アレックスは、自分のカウンセリングを受ける約束をしたことをユジーンに確かめる。 マリーナは、リオの制止も聞かずに肉を切り始めるが、現れた客にそれが売れてしまう。 その様子を見てリオは驚き、同じくアレックスも唖然としながら、ユジーンに夕方には来るようにと指示する。 アレックスは、ロビンに結婚を勧めたことをマリーナに問い質すが、彼女は”結婚”について語ったつもりではないことを伝える。 マリーナは、アレックスから分析医としての忠告を聞き、一応納得したような返事をして、気晴らしに街に出る。 グレース(フランシス・マクドーマンド)のブティックに寄ったマリーナは、訪れた客のステラ・キーフォヴァー(メアリー・スティーンバージェン)のドレス選びをする。 ステラに喜ばれたマリーナは、靴を購入して店を出る。 その後、アレックスのカウンセリングを受けていたステラは、ブティックで素晴らしい女性に出会ったことを話す。 アレックスは、それがマリーナだと気づき、知性のあるステラが、”霊感”を信じるのかを問う。 グレースは、肉屋のウィンドーが気になり店に寄る。 マリーナから肉を受取ったグレースは、一緒に食べる相手がいないことを伝える。 マリーナは、グレースの未来を予知して、相手が見つかると言って彼女を見送る。 それを見ていたリオは、変人扱いされると言って、客におかしなことを言うべきではないと忠告するが、彼女にはそれが理解できない。 リオは気晴らしにバーに向かい、マリーナは、近所の夫人ジーナ(ミリアム・マーゴリーズ)とモリー(ヘレン・ハンフト)に呼ばれて会話を交わす。 アレックスは、友人のグレースも、マリーナに相手が現れると言われたことを知り驚いてしまう。 マリーナの言動が気になり、限界に達したリオは、アレックスの治療を受けようとする。 リオは、会った瞬間にマリーナが結婚を決めたことなどを話し、彼女が異常だと言って混乱する。 マリーナは、リオに指示されてアレックスを訪ね、予知能力について聞かれ、彼と共にローラースケート場に向かう。 ただ滑りたかっただけだと言うマリーナは、アレックスを誘い楽しもうとする。 ステラはバーで歌うことになり、その場に現れたリオの前で、マリーナが選んでくれたドレス姿でマイクをとる。 リオは、ステラの歌声に聞き惚れてしまい、彼女は客から盛大な拍手を受ける。 アレックスは、マリーナに自分の子供時代のことを語られて、彼女の能力を信じ始める。 ステラと話が弾んだリオは、彼女が子供達に讃美歌を教えている教会に向かう。 リオは、マリーナとの結婚に疑問を抱いていることを話し、ステラへの気持ちを伝え二人は心通じ合う。 屋上でマリーナと話をしたアレックスは、リオとは運命の出会いだと言う彼女の話を妄想だと決めつける。 マリーナは、思わず相手を間違えたと口にしてしまい、動揺してその場を去る。 翌日アレックスは、現れたステラから、ついに理想の男性に出会えたと言われる。 ステラはマリーナの店に向かい、彼女にも素敵な男性に出会えたと伝え感謝する。 しかし、マリーナの夫がリオだと言うことを知ったステラは驚き店を出てしまう。 マリーナは、リオに相手を見つけなければならないと考えて、それを聞いていた彼は、ステラが来たことも含めて焦ってしまう。 全てアレックスのせいだと考えたリオは、彼の元に向かいその件について彼を非難する。 親友同士のグレースとロビンは、お互いがマリーナから助言されたことを知る。 その夜、アレックスの元に向かったマリーナは、彼の夢を見たことを伝えてキスする。 アレックスは、リオが裏切ったことに対しての復讐だと考え、それをマリーナに伝える。 それが分からないはずがないと考えるマリーナは、リオに相手を見つけなければと言ってその場を去る。 店で苛立ちながら仕事をしていたマリーナは、嘘をついて浮気をしたと言ってリオを責める。 そこに現れたユジーンに、マリーナは、レジから金を盗んだと言って彼を責める。 リオがレジから金を出したことを知ったマリーナは、店を出たユジーンを追うが彼は戻らなかった。 アレックスのカウンセリングを受けたユジーンは、気まぐれな女性に恋をしたことを話す。 助言を受けたユジーンは店に戻り、アレックスは、彼が好意を寄せる女性がマリーナだと気づく。 リオは教会に向かい、マリーナに励まされたと言うステラと別れようとする。 ユジーンに会って謝罪したマリーナは、ウィンドーの絵を描いたのが彼だと確認し、それを見た画家が連絡を取りたいことを伝え、彼の才能を評価する。 昨夜のことをアレックスに話したステラは悲しむのだが、彼は、リオとマリーナの結婚が間違いだったと伝える。 マリーナの名前を口に出していないステラは不思議に思うが、アレックスは、そんなことは問題でなく、愛する者と結ばれる努力をするべきだと主張する。 リオに会ったステラは、互いの愛を確かめながら、自分達が結ばれるべきだとアレックスに助言されたことを伝える。 アレックスに抗議したリオは、マリーナの浮気の可能性を問われ、それを否定してその場を去る。 混乱したアレックスはマリーナの元に向かうが、彼女に相手を間違えたと言われる。 自分がマリーナを愛していると言われたアレックスは更に動揺する。 それを認めないアレックスを見限ったマリーナは彼を追い払い、街を出て行こうとする。 そのことをリオに伝えたマリーナは、島に戻る準備をする。 グレースに助けを求めたアレックスだったが、彼女がロビンと付き合っていることを知る。 マリーナは島に戻り、彼女と関係した者達は変わらぬ日々を送る。 ある夜、流れ星を目撃したアレックスは、マリーナの住む島に向かう。 マリーナに再会したアレックスは、彼女に愛を伝え指輪をはめられる。 その後マリーナは街に戻り、人々は幸せを手に入れる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ノースカロライナ州の孤島で育った予知能力を持つマリーナは、理想の男性が現れる予感がする。
現れた肉屋のリオと共にニューヨークに向かったマリーナは、出会った人々に助言をして幸せを掴ませようとする。
店の向かいに住む精神科医のアレックスは、そんなマリーナが気になる。
アレックスは、友人や患者が、超能力を持つようなマリーナの助言により、生活を変えようとしていることを知り戸惑う。
そんな二人は、マリーナが理想の結婚をしたのかを考え疑問に思い始め、次第に接近するのだが・・・。
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ファンタジックなラブ・ロマンス、当時は若手とは言え豪華なキャスト、ヒットする要素は揃っている作品ではある。
しかし、ストーリーは単純であり、誰が見ても結末は明白、そのラストも盛り上がりに欠け、残念ながら作品は酷評されてしまった。
前年の「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990)でブレイクした期待のデミ・ムーアだが、まず、ブロンドが全く似合わない。
この後にトップ・スターとなる、彼女のイメージが確立する前の作品なので、当時はそれほど違和感はなかったはずなのだが、今観ると一層そう感じてしまう。
年齢的に難ありだったかもしれないが、1980年代を代表する女優のキャスリーン・ターナーあたりが演じていれば、評価は全く変わっていたかもしれない。
精神科医なのに周囲に翻弄され、混乱する姿が可笑しいジェフ・ダニエルズ、主人公と結婚する気の好い肉屋の主人役ジョージ・ズンザ、主人公に助言されるフランシス・マクドーマンド、同じくメアリー・スティーンバージェン、精神科医の恋人マーガレット・コリン、肉屋のアルバイト、マックス・パーリック、近所の婦人ミリアム・マーゴリーズとヘレン・ハンフトなどが共演している。